エミール・フリアン 『橋のうえの恋愛詩』(部分) ナンシー美術館 |
エミール・フリアン(1863-1932) 『橋のうえの恋愛詩』 ナンシー美術館 |
タバコを手に持ち、橋の上で女を口説いているプレイボーイ。テーマにしても技法にしても取り立てて凝ったものではなく、まるで映画のワンシーンのよう。さりげない雰囲気が印象的だ。 エミール・フリアンはロレーヌ地方の生まれだが、普仏戦争(!結構昔の人なんですね)でロレーヌ地方がドイツに割譲された為ナンシーに移り住む。そこでデッサン学校に通い、ナンシー市の奨学金を得てパリの国立美術学校でカバネルのアトリエに入る。 フリアンは良くも悪くもサロンの画家で、歴史や神話宗教を題材にした絵や、生まれ育ったナンシーの情景を甘く幾分センチメンタルに描いた。 |