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「そのものの首を切れ!」 投稿者:Hermit  投稿日: 9月24日(月)10時03分32秒

眠ってしまいました(笑)

これは続きなので、こちらの方に書こうと思います。

(続き)

エログロナンセンス下品と言うと花輪和一なる漫画家の作品を思い出します… もっとも実はナンセンスではなくてテーマ性に基づく作品のような感じですが… ポルノ系マンガと言うと山本直樹とかが有名らしいですが、星の数ほどあるでしょうし、うーんよく分かりません、くわしくないですし。

フランスのマンガ… 全く未知の世界です。そもそも面白いのか、という偏見があるほど(まぁフランスは性の先進国??といったイメージはありますが)… 実物ご覧になったことがあるんでしょうか? どんな感じのものですか? 外国のマンガと言うと、新聞のひとコママンガみたいなやつか、グロテスク風刺画、あとアメコミっぽい感じのものかぐらいしか思い浮かばないんですが…

ユルスナールは未読なんですが(ハドリアヌスは読もうと思ったことがある)、結構辛らつな作家らしいですね。瀬戸内なんとやらいう人が、源氏物語関連のコラムで、「源氏の君の13番目の妻」だったかな?と言う作品を紹介しているのを読んだことだけ。花散里(確かひたすらに人のいい"癒し系"のキャラクター)というキャラクターに疑問を持ったらしいユルスナールが、結構辛らつな観点で彼女を主人公に描いた作品だったような… 「とどめの一撃」はヒロインの魅力が光る話として件のブックガイドに紹介されていました。これほど格調高い恋愛悲劇はもはや現代では描かれそうに無い、のだとか(やはり一度読もうかと思ってそのまま…)。HODGEさんの観点からは、どんな作家、作品なのでしょう。

仕掛けのある魅力的な話と言うと、ファンとしてはミルハウザーを真っ先に挙げてしまいますが、でもミステリの他にもSFもホラーも純文にも仕掛けのある話は多いですよね。仕掛けの種類の問題もあるかもしれないですが。

ミルハウザーにも「アリスは、落ちながら」というオマージュ作品がありますが、そういえば、シュヴァンクマイエルの「アリス」を遂に買ってしまい、金曜の夜に見ていたのでした。同時に買った短編集のカバーが結構キていたので、どんな風かと怖いものみたさのような感じもあったのですが、そんなにグロくは無かったですね。設定が原作とはっきり違うのに、でも流れとしてはしっかりと原作が踏襲されていて、むしろこの方がディズニーよりずっと原作に近いと思えるほど。

骨の怪物につつきまわされたり、皿やガラスの割れる音、石投げ、はさみのジョキンと切る音などが多用されて結構暴力的な感じ。でも子供の頃、行きつけない部屋の扉を開ける時のような、不思議の感覚を満喫できました。剥製の口から飛び出す舌だけが生々しかったりと、質感へのこだわりは相当なもの。

あと、淀川長治氏がヴィスコンティ−の映画について尿瓶が並んでいると言った貴族生活の描写のリアリティーに言及しているのを読んだ記憶がありますが、そんな感じのものに対するリアリティーも感じました。

アリスと言えば、アリスにもこんな強烈な恐怖の要素があったんだ、と如実に感じさせてくれたのがキングの「シャイニング」中でのアリスの引用でした。あれは映画ではやれない小説ならではの部分ですね。

ハズリット箴言集… 引用された内容は頷けます。他人の好きなものなんて分からない、確かに。

反省でなく後悔というところも頷けますね(笑)。

この類の「人生を語る一口用語」の類って日本人が好きなのかと思ったら、よく考えてみたら外国にも結構あるんですよね、ことわざだって同じようにあるわけですしね。一言で世界を要約したい、という欲求は古今東西同じと言うことなんでしょうか…

私は箴言集に手をつけるところまで行ってないので(HODGEさん、さすがですね)、何か挙げるとしてもせいぜい悪魔の辞典といったところでしょうか(でもそれすら読んでない、笑)

 

 

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下記二つ… 投稿者:Hermit  投稿日: 9月24日(月)10時02分11秒

投稿ミスですので削除していただけますか?

申し訳ありません。HN間違いとタイトル間違い(うっかりボタンを押したため)。

くだらないミスです、とほほ…

 

 

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「そのものの」 投稿者:Hermit  投稿日: 9月24日(月)09時54分29秒

 

(続き)

エログロナンセンス下品と言うと花輪和一なる漫画家の作品を思い出します… もっとも実はナンセンスではなくてテーマ性に基づく作品のような感じですが… ポルノ系マンガと言うと山本直樹とかが有名らしいですが、星の数ほどあるでしょうし、うーんよく分かりません、くわしくないですし。

フランスのマンガ… 全く未知の世界です。そもそも面白いのか、という偏見があるほど(まぁフランスは性の先進国??といったイメージはありますが)… 実物ご覧になったことがあるんでしょうか? どんな感じのものですか? 外国のマンガと言うと、新聞のひとコママンガみたいなやつか、グロテスク風刺画、あとアメコミっぽい感じのものかぐらいしか思い浮かばないんですが…

ユルスナールは未読なんですが(ハドリアヌスは読もうと思ったことがある)、結構辛らつな作家らしいですね。瀬戸内なんとやらいう人が、源氏物語関連のコラムで、「源氏の君の13番目の妻」だったかな?と言う作品を紹介しているのを読んだことだけ。花散里(確かひたすらに人のいい"癒し系"のキャラクター)というキャラクターに疑問を持ったらしいユルスナールが、結構辛らつな観点で彼女を主人公に描いた作品だったような… 「とどめの一撃」はヒロインの魅力が光る話として件のブックガイドに紹介されていました。これほど格調高い恋愛悲劇はもはや現代では描かれそうに無い、のだとか(やはり一度読もうかと思ってそのまま…)。HODGEさんの観点からは、どんな作家、作品なのでしょう。

仕掛けのある魅力的な話と言うと、ファンとしてはミルハウザーを真っ先に挙げてしまいますが、でもミステリの他にもSFもホラーも純文にも仕掛けのある話は多いですよね。仕掛けの種類の問題もあるかもしれないですが。

ミルハウザーにも「アリスは、落ちながら」というオマージュ作品がありますが、そういえば、シュヴァンクマイエルの「アリス」を遂に買ってしまい、金曜の夜に見ていたのでした。同時に買った短編集のカバーが結構キていたので、どんな風かと怖いものみたさのような感じもあったのですが、そんなにグロくは無かったですね。設定が原作とはっきり違うのに、でも流れとしてはしっかりと原作が踏襲されていて、むしろこの方がディズニーよりずっと原作に近いと思えるほど。

骨の怪物につつきまわされたり、皿やガラスの割れる音、石投げ、はさみのジョキンと切る音などが多用されて結構暴力的な感じ。でも子供の頃、行きつけない部屋の扉を開ける時のような、不思議の感覚を満喫できました。剥製の口から飛び出す舌だけが生々しかったりと、質感へのこだわりは相当なもの。

あと、淀川長治氏がヴィスコンティ−の映画について尿瓶が並んでいると言った貴族生活の描写のリアリティーに言及しているのを読んだ記憶がありますが、そんな感じのものに対するリアリティーも感じました。

アリスと言えば、アリスにもこんな強烈な恐怖の要素があったんだ、と如実に感じさせてくれたのがキングの「シャイニング」中でのアリスの引用でした。あれは映画ではやれない小説ならではの部分ですね。

ハズリット箴言集… 引用された内容は頷けます。他人の好きなものなんて分からない、確かに。

反省でなく後悔というところも頷けますね(笑)。

この類の「人生を語る一口用語」の類って日本人が好きなのかと思ったら、よく考えてみたら外国にも結構あるんですよね、ことわざだって同じようにあるわけですしね。一言で世界を要約したい、という欲求は古今東西同じと言うことなんでしょうか…

私は箴言集に手をつけるところまで行ってないので(HODGEさん、さすがですね)、何か挙げるとしてもせいぜい悪魔の辞典といったところでしょうか(でもそれすら読んでない、笑) 

 

 

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「そのものの首を切れ!」 投稿者:ヤジ馬*A  投稿日: 9月24日(月)09時53分05秒

眠ってしまいました(笑)

これは続きなので、こちらの方に書こうと思います。

(続き)

エログロナンセンス下品と言うと花輪和一なる漫画家の作品を思い出します… もっとも実はナンセンスではなくてテーマ性に基づく作品のような感じですが… ポルノ系マンガと言うと山本直樹とかが有名らしいですが、星の数ほどあるでしょうし、うーんよく分かりません、くわしくないですし。

フランスのマンガ… 全く未知の世界です。そもそも面白いのか、という偏見があるほど(まぁフランスは性の先進国??といったイメージはありますが)… 実物ご覧になったことがあるんでしょうか? どんな感じのものですか? 外国のマンガと言うと、新聞のひとコママンガみたいなやつか、グロテスク風刺画、あとアメコミっぽい感じのものかぐらいしか思い浮かばないんですが…

ユルスナールは未読なんですが(ハドリアヌスは読もうと思ったことがある)、結構辛らつな作家らしいですね。瀬戸内なんとやらいう人が、源氏物語関連のコラムで、「源氏の君の13番目の妻」だったかな?と言う作品を紹介しているのを読んだことだけ。花散里(確かひたすらに人のいい"癒し系"のキャラクター)というキャラクターに疑問を持ったらしいユルスナールが、結構辛らつな観点で彼女を主人公に描いた作品だったような… 「とどめの一撃」はヒロインの魅力が光る話として件のブックガイドに紹介されていました。これほど格調高い恋愛悲劇はもはや現代では描かれそうに無い、のだとか(やはり一度読もうかと思ってそのまま…)。HODGEさんの観点からは、どんな作家、作品なのでしょう。

仕掛けのある魅力的な話と言うと、ファンとしてはミルハウザーを真っ先に挙げてしまいますが、でもミステリの他にもSFもホラーも純文にも仕掛けのある話は多いですよね。仕掛けの種類の問題もあるかもしれないですが。

ミルハウザーにも「アリスは、落ちながら」というオマージュ作品がありますが、そういえば、シュヴァンクマイエルの「アリス」を遂に買ってしまい、金曜の夜に見ていたのでした。同時に買った短編集のカバーが結構キていたので、どんな風かと怖いものみたさのような感じもあったのですが、そんなにグロくは無かったですね。設定が原作とはっきり違うのに、でも流れとしてはしっかりと原作が踏襲されていて、むしろこの方がディズニーよりずっと原作に近いと思えるほど。

骨の怪物につつきまわされたり、皿やガラスの割れる音、石投げ、はさみのジョキンと切る音などが多用されて結構暴力的な感じ。でも子供の頃、行きつけない部屋の扉を開ける時のような、不思議の感覚を満喫できました。剥製の口から飛び出す舌だけが生々しかったりと、質感へのこだわりは相当なもの。

あと、淀川長治氏がヴィスコンティ−の映画について尿瓶が並んでいると言った貴族生活の描写のリアリティーに言及しているのを読んだ記憶がありますが、そんな感じのものに対するリアリティーも感じました。

アリスと言えば、アリスにもこんな強烈な恐怖の要素があったんだ、と如実に感じさせてくれたのがキングの「シャイニング」中でのアリスの引用でした。あれは映画ではやれない小説ならではの部分ですね。

ハズリット箴言集… 引用された内容は頷けます。他人の好きなものなんて分からない、確かに。

反省でなく後悔というところも頷けますね(笑)。

この類の「人生を語る一口用語」の類って日本人が好きなのかと思ったら、よく考えてみたら外国にも結構あるんですよね、ことわざだって同じようにあるわけですしね。一言で世界を要約したい、という欲求は古今東西同じと言うことなんでしょうか…

私は箴言集に手をつけるところまで行ってないので(HODGEさん、さすがですね)、何か挙げるとしてもせいぜい悪魔の辞典といったところでしょうか(でもそれすら読んでない、笑) 

 

 

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新しい掲示板 投稿者:HODGE  投稿日: 9月24日(月)02時15分28秒

こんにちは。

ちょっとOTDで掲示板を作ってみました。

ここってログが70しか残らないし、あまりカスタマイズもできないので下記に以降したいと思います。

http://bbs10.otd.co.jp/1007757/bbs_plain

まだカスタマイズ中なので、少しデザインが変わるかもしれません。

このT-CUPはいちおう避難用に残しておきまし。

Hermitさん、というわけで、レスは新しい方に書きますね。

それでこれまでのログはとても貴重なので、HTML化して残したいと思います。

よろしいですよね? 

これからもお願いしますね。

 

 

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アンドロイドは想像主の夢を見るか? 投稿者:Hermit  投稿日: 9月24日(月)00時49分47秒

(続き)

>> 敬虔なキリスト教徒だったら、人間に近いものは「造らないでしょう?」

またも上祐ですが(笑) どうなんでしょう… 今ロボットは、人により近いものを造ろうとしつづけているようですが、それが「アンチ・キリストとしての科学」者だけの意思によるものとは考えづらい気がするんですが… 神父がロボットを作ろうとするかはよく分かりませんが、結局のところ、今まで人間が人形を作ってきたように、人間って異質なものを生み出すよりも、見知った安心できるものを生み出したがるもののような気がします。むしろ、遺伝子操作のような、異質のものを生み出すことに対するアレルギーの方が強いのではないでしょうか?

フランケンの恐怖って、それが被造物に近かったがゆえの恐怖ではなくて、それが実は異質なものだった、という恐怖のような気がするんですが…

ありゃ、何か論点がずれてますね。でも私は実のところ、敬虔なキリスト教徒なるものが、一体世の中がどうなればいいと思っているのか、よく分からないのですが。彼らがアンドロイドやロボットを作ろうと思ったとして、何のためにそれをするのだろうかと… 造ろうと思うその部分は人間的欲望に先導されるのであれば、結局のところ、それを人間的なものにしたいという欲望もその中に溶かし込まれてしまう気がします。

うーん……何か違うか?… 違っていたら反論をどうぞ。

ワームのお知らせありがとうございます。

というか、既に契約しているプロバイダから注意するようメールがきていたのですが、

それである日はIEのver6.0 を導入するのに使ってしまいました。おかげさまでいろいろと見えるようになりましたよ! やっぱりヴァージョンが古かったみたいです。

(今頃食事なので(笑)、続きはまたその後で)

 

 

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Glory 投稿者:Hermit  投稿日: 9月24日(月)00時47分53秒

>HODGEさん

今晩は。

ゲイという言葉、私も実のところ個人的にも好きですね。ホモという言葉は何だかどもっているような語感ですし、おかまははっきりマイナスイメージの感じですし("お"がついている時点で既に…)

…というのは差別意識なんでしょうか……

ニーチェの件は初めて聞きました。(実はニーチェ読んだことがない… 「…かく語りき」は有名ですが、課題図書のイメージだし…)

ゲイという語感がいいのは付与されたマイナスイメージが少ないことの他に、Gで始まる言葉が、けっこうプラスイメージ(あるいは前向き)のものが多いのもあるかな、なんてちょっと考えたのですが。

Good,Glad,Glory. Gold,Great,Greeting(ん?),Gogeous. Goal,Gladuation,そしてGod....

どうでしょう? それともどんな文字でもやればこのくらいは出てくるのかな....

そ、それにしてもHODGEさんのフェミニスト嫌い、アレルギーに近いものがあるような…

あるいは女性嫌い? 女性には複雑な思いもありますが

(フェミニズムには、マルコムXみたいな意味での、またファロサントリスムと対をなすような意味での、フェミニズムも一部には混じっているみたいではありますね。昔、女の子には結構いやな目に合わされましたが、そこから脱却させてくれたのも女の子だったな… もっともこれは男(子)についても同じことなのですが)、

  趣味的な部分では敬服する部分もありますけれど… 自分の好きなもののために持てるもの

全てを投入するような感じで支援していくようなところは、余り男性にはないかも。

何か余計な話ですかね。この感じだとティプトリーは読みそうにはないかな(笑)

他人に対して主張していくような意味での自信は余り無いせいか、「許せない」という感じをもつことはそんなに無いのですが、これが悪なのか、という感じを強く受けることは時にあります。

魔女狩りの裁判法を読んだときもそうでしたし、地雷というものがどんな効果を計算して作られた兵器なのかをテレビで見たときも(これを受けた人の体がどのような状態になるか[いろいろあるようです…]、それを見た人にどんなインパクトを与えるか、等が緻密に計算されたものなのだとか…)そうでした。

それが怒りに至らない辺りは私の弱さかもしれません。HODGEさんはその点、エネルギッシュに見えますね…

逃走論、一度読んでいますが、リアルタイムにではないんです。結構後になって、人のを借りて、'80回顧のような感じで読んだんですよね… '80sにはあまり外界に興味のない人間だったので、中沢新一とか浅田明とかにしてもそんな人がいるみたいだな、程度の認識でした。

そんな感じなので、私は結構斜に構えて読んでしまったんです、残念ながら。

(そんな具合で、私は'80s人間とは多分言えないですね…)

あの時代の祝祭的な気分にふさわしい響きを持っていたのかな、という感じですが、

お話の部分に関しても、斜に構えて捉えてしまいますね…

例えば自分は好きになる対象を男に限ってしまっている感じなのですが、それだけで十分何かに固着してるんじゃないのか?だとか。自分は自分でしかありえないが、そこからさえ自由であるってどういうことか、意味があるのか?だとか(それは別に浅田氏が言ってることじゃないか)。

ひねくれているので、こうあるべきなんじゃないの?と言われると、そっぽを向きたくなることが多いだけのことかもしれませんけどね(笑)

今読んだら、もしかすると案外面白いのかもしれないですね。

 

 

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災害鬼畜… 投稿者:Hermit  投稿日: 9月24日(月)00時45分41秒

仕事が忙しくなり、そして金曜の晩には夜通しビデオを見ていて(シュヴァンクマイエル…)

さらに昨日と今日(もう昨日か…)はお出かけ…といった具合でまた今頃になってしまいました(誰も気にしてないか)。

さて、

>大倉さん

今晩は(今日は?)

災害鬼畜の件、うーん、鬼畜かどうかはそれ(大災害)を素直に喜べるかと(笑)、それを周囲に表明するか(常識に配慮して)になるんでしょうか(笑)

私はといえば、一度、遠くに立ち上った一筋の煙を見て、隣の市にまで自転車を走らせたことがあります(笑)。誰一人知らないかも…という気持ちもあったのですが(その時周囲は異様に静かでしたから…)、でもそんなはずないですよね。

現場には消防車と人があふれていましたが、家が正に炎を吹き上げていて、そんな現場は初めて見ました。白状しますと、奇妙に美しかったな…

そのケースもそうですけど、特にスケールの大きな災害だと、直に苦しんでいる人の姿が見えない分、ファンタジーのような感じがしてしまいますよね… やはり素直に悲しむには自分が直にそういった体験をするしかないのかも…

でも、さる作家はエッセイの中で、空襲の体験について、命からがら逃げ出して、遠くから改めて見た空襲の光景を、これまで見たことがないほど美しかった、というようなことを語っていますし、とすれば、こうした光景は危険であるほど異様な魅力を持つということなのかもしれないですね…

>> 「社会人として……」、「仕事だから……」で余りにも理不尽なことをしている

>> ケースが多すぎます。(怒)

幸運にも「多すぎます」と言えるほどの事例にぶつかってはいない感じなのですが、仰ることは分かります… ありますよね、そういうこと…

(実は早くも?一度職を変えているのですが(笑)、それはさる後輩に対する会社の扱いが余りにひどかったこと [更に追い出すように退社させた] も一因ではありました。他にも思い返せば結構あるなぁ…(笑))

ただ、これまで見た事例だと、会社社会のならわしというより、個人の人格による部分が大きい感じでしたし… それが許されると誰もが思っている、という状況でもない気がします…

しかし、確かに会社という場は、何か普通の社会とは違いますよね。上司のそういった行為がある一方で、部下である人間の側としても、上司を対等な目で見てない部分もありますよね。やはりどうしても悪役視してしまう場合が多いような… まぁそれなりの理由がある場合も多いのですが…

人間がいる場なのに何故?という話もあるのですが、やはり会社の人間としてシビアなことをしなくてはならない(経営上?)→いちいち普通に付き合う上での葛藤をやっていては消耗してしまう→叱責などを単なる役割として機械的に振舞う→それが人格にも定着する(あるいは個人的に涌いた攻撃性をそこに込めるようになる) といった図式なのかなぁとも思います。 共感は出来ないにせよ、それなりの理由があるのかなぁ、と。

ある世界で善人、ある世界で悪役なんてのはよくある使い分けみたいですし。

ちょっと違う話ですが、仕事上の評価等がそのままその人の価値の一つとして判断されるであろうことを考えると、何となく仕事上付き合いのある人を、そのまま私的な知人としては扱いにくい気もしてしまうのですが、こちらの方は私の性格によるところが大かも。

私生活上の風評を仕事の場で何か言われるのもいやですしね。何だか仕事の場では、普通の意味での(形式的でない)人間的付き合いというのは、やりにくい気もするんですがどんなもんでしょう(とはいえ、している人はしているのかな)。もっとも、だからといって仕事の場では上司の横暴(など)が許されるということではないんですが。

何だか大倉さんのひどく嫌っている知ったかぶり調になってきている気がします(笑)

違うぞと思ったら(人格攻撃でなければ)叩いていただいて構いません。この話題も興味のあるところなので、忌憚のない御意見を伺いたいところです。

 

 

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Nimdaワーム 投稿者:HODGE  投稿日: 9月21日(金)00時34分31秒

Nimdaワームの感染が広がっているみたいですね。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/computer/internet_viruses/

僕もついさっきSP2のパッチを入れました。

みなさんも気をつけてくださいね。

 

 

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ハズリット箴言集 投稿者:HODGE  投稿日: 9月19日(水)00時53分02秒

大倉さん、こんにちは。

そうですね、「正義」は真理(審理)とはちょっと違うかもしれませんよね。

例えば魔女狩りを行ったキリスト教徒は「正義感」に燃えてやったんですしね。

ユダヤ人や同性愛者への迫害は彼らにとっての「正義」かもしれませんし。

僕はこういうイヤーなことがあったりすると、ラ・ロシェフコーなんかも箴言を読んだりします。

例えばハズリットから

我々は怒り狂って大急ぎで復讐し、長くゆっくりと反省しながら後悔する

理解の仕方について「鋭い」、「深い」の二種類がある。この違いは次のように言えばよいであろう。

「鋭さとは、事物の核心を掴むことであり、深さとは真実の空気を感じることである」

でも、こんなのも好きですね。

こっけいなことであるが、人は自分勝手な理想を持っている。他人の理想が何であるかは誰も知らない。怪しげなものは表に出さず、わが家にしまっておくのが一番無難である

 

 

 

--------------------------------------------------------------------------------侍女の物語 投稿者:大倉 里司  投稿日: 9月18日(火)19時13分27秒

HODGEさま、おこんばんは。

>>ぼくだったら、あの土地「周辺で」マーラーを流すとか?>やばい

ぶはははっ!!(爆笑)良いですねぇ

>>しかもこのことを行った「暴徒」の先頭に立っていたのはほどんど女性だったようです。

>>つまり同性愛者を生贄にして「女性たち」が「欲望」を「浄化」していた、ということです。

久しぶりに激怒しましたねぇ………

と……言うのは、自分は断固たる「死刑廃止論者」ですが(災害鬼畜の割に矛盾(^^ゞ)

良く………死刑にしろ!とお叫びになるお方が居られますが、だったら、「唯一」の

ボタンを優先的に押させて上げましょうって思っています。(毒)

集団で行うから罪の意識は軽減されるんでしょうが………「正義」を振り上げて合法的

暴力を振るうのは吐き気がしますね。

その御方が御一人で刺し殺してみたら………そして、死後その肉を供してあげましょう。(笑)

これを打ちながら脳裏に思い浮かべて独り悦に入っています。(毒)

自称「カルト部屋御挨拶係」大倉 里司

BGM:マイケル・ナイマン『コックと泥棒、その妻と愛人』

http://www.globetown.net/~witt/

 

 

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つい熱くなって・・・ 投稿者:HODGE  投稿日: 9月18日(火)00時55分27秒

大倉さん、こんにちは。

つい熱くなって、大倉さんが書きこんだのが目に入りませんでした。

うーん、シャガールは個人的にあまり好きなほうではないですね・・・>そういう意味じゃない?

ぼくだったら、あの土地「周辺で」マーラーを流すとか?>やばい

>Hermit さん

「パンゲア」は一言でいうとエログロナンセンス下品ですかね。

ジュネはキャラやストーリーよりも「文体」が「晦渋」すぎませんか?

ジュネを読もうと思ったのは映画「ポイズン」を見てからなんですよね。

ああいったへんなストーリーは好きです。

多分僕がアヴァン・ポップに興味があるのは、要はミステリ同様「仕掛け」がある小説だからだと思います。

やっぱりミステリ=謎=仕掛けが好きなんですね。

今日は復刻したユルスナールの「とどめの一撃」とヘンリー・ジェイムズの

「金色の盃」(両方とも映画を見たいですね)を買いました。

マンガといえばフランスのエロチカマンガを読みたいのですが、フランス語はねえ・・・

あと日本のエロ(というよりポルノか)マンガですごく印象に残っている人がいるのですが・・・

名前や作品はわからないですね。えげつないわりには結構ストーリーがあって、それが面白かったように思います。ちょっとSMっぽいのかな。もちろん男女もので。

ちょっと芳賀書店で調べてきます(笑)

 

 

 

 

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いまさらですが 投稿者:HODGE  投稿日: 9月18日(火)00時29分50秒

浅田彰の「逃走論」って読みました? 白状すると、結構影響受けたんですよね。

たとえばここなんか

「そしてポップとかギャグとかいう手アカのついた言葉じゃイヤだというひとには改めてゲイという言葉を提案しよう。実際ゲイという言葉はスキゾ的な逃走にふさわしい」

「むろん、道は平坦じゃない。現在のいわゆるゲイ諸君をみても、逃走の途中で失速し、かえって細分化した性的役割へのパラノイア的固着に陥っていることが多いみたいだ」

「ともかく、おネエ型だの、マッチョ型だのいうタイプに自分を合わせようと躍起になっているホモなんかより、男らしい男なんていう神話に固執しないヘテロの方がずっとゲイなんだということをお忘れなく」

これなんか読むと、「やおい」の「受け責め」があるそれこそ反動的な役割分担に萌える「女性フェミニスト」の気がしれません。

フェミニストってこういう役割に異を唱えているんじゃないんでしょうか。

>アンドロイドやロボットの信仰

これは敬虔なキリスト教徒だったら、人間に近いものは「造らないでしょう?」

という意味で書いたものです。

 

 

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悦ばしき知=ゲイ・サイエンス 投稿者:HODGE  投稿日: 9月18日(火)00時10分54秒

Hermitさん、こんにちは。

先週は大事件がありましたよね。まあ、そのことも関係ありますが、

聖書はドストエフスキーにハマっていたころざーっと目を通しましたね。

黙示録なんて面白いと思いました。でもやっぱり宗教って恐ろしいですね。

デビルマンのストーリーも黙示録と魔女狩りに絡めたようですし、

今回のアメリカの事件も結局宗教がらみですよね。

何しろ衝撃的だったのが土屋恵一郎の『独身者の思想史』に書いてあったんですが、

イギリスでは同性愛者を死刑と「さらし刑」というのがあって、それはほとんど同じ「死刑」

なのですが、「死刑」よりも「さらし刑」のほうが遥かに残虐だったようです。

これは同性愛者に対し、群集が犬や猫の死骸を投げつける刑で、もちろん石や棒で

殴ることが黙認されていた・・・つまり公式公開リンチなんですね。

しかもこのことを行った「暴徒」の先頭に立っていたのはほどんど女性だったようです。

つまり同性愛者を生贄にして「女性たち」が「欲望」を「浄化」していた、ということです。

これって「やおい」と通じるような・・・気がします。

1861年までこの「死刑」があったようです。

このイメージが妙にデビルマンのシーンと一致したりします。

どちらかというと、個人的ないじめやトラウマよりも、この本を読んで

「許せない!」というアメリカ的な「正義感」に胸を熱くしてしまうほうですね。

そうそう、アンチキリストのニーチェの「悦ばしき知恵」って英語だと「ゲイ・サイエンス」

になるんですね。このニーチェの絡みで「ホモ」「おかま」より断然「ゲイ」っていう

「言葉」が好きですね、響き的にも。

 

 

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勝山太夫♪ 投稿者:大倉 里司  投稿日: 9月18日(火)00時02分32秒

Hermitさま、HODGEさま、おこんばんは。

>>例の事件もありましたし… 何でもイスラム系の市民は

>>(例えばエジプトなどでも)実感として喜んでいるのだそうです。

自分も喜びました……但し、政治的にではなく災害そのものが

好きなんですよん(^^;;

政治的なことは……ズバリ、この一枚に託しました。(涙)

http://shinjuku.cool.ne.jp/witt/20010911.htm

>>私はそんなエネルギーはないだろうなぁ… 好きなことをするのでも

>>エネルギーが足りないのに周囲のエネルギーを受け止め、さらに

>>そちらに向かって放射! 

その代りに「仕事」に対する情熱はゼロです(笑)

これは先日書いて大顰蹙を買ったのですが、「仕事」って免罪符に為って

いませんか?

「社会人として……」、「仕事だから……」で余りにも理不尽なことをしている

ケースが多すぎます。(怒)

例えば人を叱るにしても、大勢の前で叱って平然としている人が居りますが、

私には理解不能です。

そりゃぁ……上下関係はあるにしても「人間としてやってはいけない事」を

「仕事」と言う「錦の御旗」で飾られるのは吐気がする程嫌いです。

>>大倉さんはやはり傀儡一族のありかたに感銘されたのでしょうか。

>>あの、ある種の音楽を聴くと体が勝手に動き出すキャラクター設定は上手い、

>>と思いました。あと個人的には貴婦人の典型、のように描かれた高尾大夫

>>よりも、年端の行かないおしゃぶの存在に凄みを感じました。

ありがとう御座います。m(_ _)m

やはり泣けたのは……玄斎が言った一言ですねぇ……(涙)

「城だ……われわれの城を作らねばならぬ」

何度読んでも泣けまする。差別を受けた人間ならばピンと来るんですよん。

おしゃぶは、次巻の『かくれさと苦界行』で大化けします(笑)

さて……自分が好きなのは勝山太夫さま(*^^*)ポッですねぇ……

女ですが、あちき惚れんした(キャー……(^^;;)

「殺しておしまい」と叫んだ姿に女の業を感じるんです……そして最後の

酒盛りがまた泣けるんですよ。(涙)

「あちき、主さまに惚れんした……」

 

https://members.tripod.com/guyshome/

 

 

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クー。 投稿者:Hermit  投稿日: 9月16日(日)16時32分06秒

(続き…)

ええと、マンガ。

「デビルマン」はそのうちリトライしてみようかな、と思いますが、文庫版は未だ出ているかな。

実は勤め先の先輩に大推薦されたこともあるんですけれどね…

ところで意外とマンガマンガしたものがお好きなんですね。

「寄生獣」や「ギャラリーフェイク」は人に勧められたことがあります。長くてお金かかりそうなんで、まだ手に取ってないんですが…

池上遼一の絵は肉体の質感がいいですよね。マンガで一番セクシーな肉体かもしれない(笑)。小池一夫原作といえば、「子連れ狼」をいいな、と思った時期がありましたが…(笑)

山野一の「パンゲア」には興味を持っていた時期があるのですが、高いし、ちょっとその前に別の高いマンガを買ってつまらなかったこともあって手が出なかった… 

どんな作品ですか?? 是非伺いたいです。

そういえば奥さんのねこぢる、亡くなってしまいましたね(結構前か)… 知人に「ぢるぢる旅行記」を勧められて、好感を持っていたんですが…

吉野朔実については、男性読者が多いという点からも、通常の少女漫画とは世界がちがうというのが裏付けられる気もしますが… 「Eccentrics」と岡崎京子の「リバーズ・エッジ」あたり、

騙されたと思って読んでみて欲しいところではありますが(で、騙したな、と言われる(笑))、まぁ万一気が向くような事がありましたら、ということで…

SFの件が放り出されていました。

シェクリーの「人間の手が未だ触れない」とか「残酷な方程式」なんかについては持っているんですよ。『異色作家短編集』的なものには比較的敏感なんです。私の読書の幅を広げ、読む楽しさを広げてくれた作品群ですから… 

ただし、シェクリーはティプトリーのような思索を感じさせる作家を読んだあとでは、

アイディア・ストーリー的な軽さを感じる気もします。

それが良さでもあるんですけどね。(私はサキとかジョン・コリアなんかも大好きです)

ベイリーの「禅・銃」ですが、未読なんです。時折SFのセレクションなんかでも見かけるんですが… タイトルがまた変なテクノオリエンタリズムか?などといった連想を呼ぶのと、ベイリーは

大風呂敷を広げるタイプの作家、といった先入観があって手に取っていませんでした。

どうしよう、読んでみようか、それともHODGEさんのご報告を待とうかな(笑)

キリスト教がサイエンスに対して敵意があったのは、まぁ事実ですよね。

ここが宇宙の中心、神は自らに似せて人間を造った、といった世界観を根底から覆されるのは

耐え切れなかったんでしょう… 大体、聖書に嘘が書いてあることになってしまうし…

(そんなこと、ファンダメンタリストには耐え切れないでしょう… 全ての拠り所なんですから)

と言っても、聖書を読み通さずこんな事いうのもなんですが、多分聖書その他にも

ここが宇宙の中心だとは書いてなかったのではと思うんですけどね。まぁ神が創った世界と

いうのは地球のことでしょうし、人間はその初めからいたことになってますが。

(でも、石ころからいきなり出来たと言うのは、サルから進化したと言うのと気持ち悪さ(私が

 感じてるわけじゃないですよ)でも大して変わらないのではないかという気もする…)

SFの祖は別に一つに縛ることもない気がします。ヴェルヌがフランケンを参考に作品を書いたわけでもないでしょうし… 

ロボットやアンドロイドの信仰は… これは逃げなんですが、人間が彼らをどう設計・プログラミングするかで決まるんではないでしょうか(これは設計通りの動きをする、と言う意味だけでなく)。

彼らにそもそも信仰なんてものの意味があるのか、という問題だってあるでしょうしね。

猫は何を信仰するのか、カラスは何を信仰しているのか……

(なんか生意気な気がします。スイマセン、お気を悪くなさいませんよう)

そういえば、昨日、「不思議惑星 キン・ザ・ザ」を見てきました。クー! 面白い。

不条理・ナンセンスな部分と、シリアスな部分(テーマの一つは差別意識、かな…)との

バランスが上手くてその分、気持ちよく笑えます。(B級的なセットのちゃちさも生きている)

SFに分類されそうですが、そうですね、ある意味ガリバー旅行記に近いかも。

しかも(小市民的な)人物の扱いも結構上手い。変に感動的な終わり方をしないのもいい。

(音楽にまつわる逆照射もあります)

騙されたと思ってご覧になることをお勧めします(やっぱり騙したな、と言われるかも(笑))。時間ぎりぎりに行ったら立ち見になってしまったので(土曜だからか?)、ご注意を。

(でも2時間立ちっぱなしでどうなるかと思っていたら、面白かったのでさほどでもなかったです。字幕が見難いのが難点でした。席は近めの方がいいかも知れません。 )

「木曜の男」読んだのですが、それについてはまた。

 

 

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アヴァン・ポップ 投稿者:Hermit  投稿日: 9月16日(日)16時29分25秒

>HODGEさん

今日は。

思春期の問題は根が深そうな話で、お話すると長くなってしまいそうですが、

あの時期は何はなくても心は屈折してしまいがちだし、バカとか間抜けとかブスとか気持ち悪い

とかいった言葉が日常茶飯事飛び交う世界ですもんね…

子供は語彙が少ない分、使っている言葉にいろいろな気持ちを込めてしまうわけで、

「ホモ」といった言葉に様々な悪意が込められて、やがてすりこまれていってしまうのでしょう…

確かにこの状況は、悪意を向ける対象として、容易にゲイが浮かび上がってしまう大きな要因なのだろうと思います。

(ただ、「ホモ」ほど一般的な用語は使われないにせよ、様々な弱者とそれを侮蔑する方法は

 無数にあるわけですが… ゲイがゲイの権利・利益を主張するのは当然で正しいとして、

 しかしマイノリティーだから(しかもある意味無数にあるうちのOne of them) 多分その主張は

 普遍性がないと受け入れてはもらえないのではという気も…

 もし、そんなにいろんな奴のことを気にしていられないよ、的な話が出た時に、でもゲイは

 セックス 意外は普通の人と変わりない(金のかかる援助が必要なわけじゃない)から

 例外でしょう、とは言いたくない気がするし、言ったとして聞いてもらえるかどうか… 

 とも思ってしまうんですよね… )

新聞のある記事に、大学の入学試験における黒人の優遇措置に対して、不当だとして裁判を

起こした(試験に落ちた)白人学生が勝訴した(未だ先があるようですが)との記事を紹介し、

差別の残る社会状況に対して、実利のある代償を支払うという時代が終わったような印象を受ける

というようなことが書かれていました。

関係ないかもしれませんが、時代の流れというものにちょっと思いを馳せたので…

難しそうな時代。

さて、

先ずはアヴァン・ポップ。 実を言うとPositive01(何故か誕生日に貰った)掲載作品も含め

結構晦渋な作品も多いし、乗り切れない部分もあったのですが、そうですね、ハロルド・ジェフィ

なんかも印象に残った一人です。

個人的に一番好きだったのは、ジェーン・ローダーという作家(Positive01 には「ワイルド・

アメリカ」が掲載)。ミルハウザーのファンとしては、こうした仕掛けを通して"世界"を見せていく作品は大好きなのです。

マリ・クレールのセレクション(テーマ別に様々な人がセレクトしている、うちのアメリカ編)には「キャリー・ジョー・スタークウェザーさんからの投稿--私はハリウッドの性奴隷でした」だとか、「オハイオ州スプリングフィールドで、トランクの中から見つかった」(これは30通余りの手紙から今世紀初頭の田舎人の歪んだ心象風景が見えてくる作品らしい) だとかいった作品が紹介されていて、翻訳を首を長くして待っていた時期があったのですが、余り要請がなかったのかされてなくて残念です。(と思ったら実はされていたりして…)

そうでした、マリ・クレールのアヴァン・ポップ特集はローダーの作品を読んだ覚えがあるので、

(「....する方法」とかいうハウツーものの体裁の短編でした)読んでいるのですが、それはもう廃棄されているはず… 残念…

置いてある古本屋とか言うのも特に知らないし… お役に立てませんで…

(ベストセレクトの巻だけ自宅にあるのですが…)

HODGEさんとして気に入った作家、お勧め作家なんかはいらっしゃいますか?

(アヴァン・ポップではないかもしれませんが、件のセレクトの中では、コーマン・ドウェルだの

 ラウール・カンテロだのといった作家の面白そうな未訳作品が大量に紹介されていました。

 ゲイリー・インディアナ(の未訳作品)も紹介されていたな… )

いきなりジュネの名が出てきて?なのですが、個人的には「ブレストの乱暴者」(「ケレル」のもとですね)は割と好きでした。一つ一つのシーンを丹念に描いてそれを組み合わせているような感じがあります。3冊ぐらいしか読んでいませんが、犯罪者だったこともあるのかジュネには異端のものとして、とか"堕ちて"行く先としてゲイを捉えているようなところがあるのかも…

とすれば、ゲイはそんな変なものじゃないぞ、と言っている感のあるHODGEさんから見ると、

これは確かに水に油かも、という気もします。

「エデン…」はギユヨタという作家の作品だった気がしますが、確か長編なのに詩みたいな韻律を踏んだ定型文が延々と続くんですよね。戦場なのに戦闘場面はなくて、描かれるのはひたすら兵士たちのセックス(しかも大半がゲイセックス)とスカトロ… しかも事実の羅列に近い書き方。

一般読者で読破した人がどれほどいるものかと… (私はゲイであるせいもあって…ハハハ…)

但し、エリスの「アメリカン・サイコ」的な意味での感興は確かにあります。

 

 

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楽園とは「約束の地」? (いまそこは…) 投稿者:Hermit  投稿日: 9月16日(日)16時26分49秒

何となく間が空いてしまいました。(私の方が亀Resでした)

例の事件もありましたし… 何でもイスラム系の市民は(例えばエジプトなどでも)実感として

喜んでいるのだそうです。

パレスチナ人が死んでも(欧米は)一顧だにしないという思いなどがあるのだとか。

これをモデルに「僕もああなりたい」と思う少年が多数現れそうで、何とも…

>大倉さん

今日は。

>>Nice To Meet You

ご紹介くださってありがとうございます(^^)。

未だ読み込んでいないので、180度の観点の違いまでは把握しきっていないのですが、

流行りものも、ちょっとマニアックな作品も、といったバランス感覚のあるサイト、

という印象を受けました。(「千と千尋…」も「チェブラーシカ」もありましたね)

確かにホラーのコーナーが充実していますね… ベストでは自分の選択と投稿分とを

同列に扱っていますし。

>> ( ^^)/\(^^ )(ナカマ、ナカマ)

おお、そうだったんですか!(笑)  何だか嬉しいです 

身近に話を聞ける人がないのですが、もしかして私みたいな人も案外多いんでしょうか?

よく見聞きするのは思春期になって以降、何かがきっかけでいきなり目覚めた、

という話なもので… だから、大抵のゲイの方は少なくとも一時期は「自分は男に属しているぞ」

という連帯感を持っていたことがあるのだろうなという感じを受けていたのですが。

(その分疎外感も強いのかとも…)

>>負のエネルギー全開で崖っぷちを走りながら生きつづけて…

これには… 大倉さんのエネルギーを感じます。そうだよなぁ、ゲイとしてのサイトを

造ってしまうだけのエネルギーの持ち主なんですもんね… ( 敬服![これはHODGEさんなどにも

 同様にいえることですが] )

エネルギーのある人にはうってつけのアドバイス… ですが、

私はそんなエネルギーはないだろうなぁ… 好きなことをするのでもエネルギーが足りないのに

周囲のエネルギーを受け止め、さらにそちらに向かって放射! ってなとこまでは…

私はどちらかというと楽な道を歩いてしまう怠け者ですね(笑)

パワーでカバーできない分、目の前にあるものは直視していかないといけませんけど…

( でもこうやって生きていることも多分『その裏をかく無数の手法』の一つになるかとも

  思いますけどね )

そうでした、「吉原御免状」読みました。剣豪小説、という訳で様式的なエロスとバイオレンスがありますが、それ以上に歴史読み替えもの、としての側面が大きいんですね。歴史(の読み替え)の説明に結構紙数を使ってますし。ここまでやるのか、リアリティーがなくなるぞ、と思うところまでやっていて、それはそれで面白かったです。

大倉さんはやはり傀儡一族のありかたに感銘されたのでしょうか。あの、ある種の音楽を聴くと

体が勝手に動き出すキャラクター設定は上手い、と思いました。あと個人的には貴婦人の典型、

のように描かれた高尾大夫よりも、年端の行かないおしゃぶの存在に凄みを感じました。

 

 

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西館設立おめでとうございます 投稿者:HODGE  投稿日: 9月11日(火)00時20分11秒

大倉さん、こんにちは。

ついに西館設立ですね。これから超絶企画展開催へ行ってみます。

大倉さんの映画評参考にしてますよ。「ライブ・フレッシュ」も最初は

どうせ「レンデル様」の原作をめちゃくちゃにしているんだろうな、と思っていたのですが、

大倉さんが絶賛していたので見たら、とても良かったです。

何より、ラテン系の情熱的な良い男が出ていたし(笑)

 

 

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ヘレン・マクロイ 投稿者:HODGE  投稿日: 9月11日(火)00時11分41秒

ヘレン・マクロイは長編3冊しか読んでませんが(読めない)、

そうですね、まあ古いといえば古いのですが、「暗い鏡」にしても、

絶対不可能なシチュエーションを幻想的な雰囲気で絡め、そして合理的な解答

と何だかディスクン・カーみたいですが。でも「暗い鏡」はカーの「火刑法廷」に匹敵する

技巧と華麗さ(離れた2地点に同時に同一人物が現れ殺人を犯す。そして分身が「自分」を殺す)

マリ・クレールといえば、ゲイリー・インディアナやアヴァン・ポップの作家を特集した号

があるらしくて、ちょっと読んでみたいのですが。どこかにないでしょうかね。

風間賢二氏のセレクトはいいですよね。書肆風の薔薇という出版社から出ている

「positive01」もなかなか個性的な作品が入ってますね。

ウィルアム・ボルマンやハロルド・ジェフィなんていう作家も1991年の時点で紹介されてますし。

「エデン・エデン・エデン」は風間賢二氏が紹介していたので、ちょっと気になっていたところです。

ただ、白状するとジュネってまだ読み通していないんですよね。「泥棒日記」と「ケレル」

に挑戦したのですが、挫折しました。「ジュネ系統」はちょっと苦手かも。

それとSFでバリントン・J・ベイリー「禅<ゼン・ガン>銃」って読みました?

これって、よっと気になっているんですけど。ロバート・シャクリーの「人間の手がまだ触れない」

は復刻したみたいですね。

「デビルマン」はお奨めですよ。TV版もDVDがでないかなと思ってます。

マンガは・・・「文学的」なマンガは実はちょっと苦手ですね。

好きなマンガは「寄生獣」とか「クライング・フリーマン」、「ギャラリー・フェイク」

、「愛がゆく」(笑)、それと丸尾末広、諸星大二郎。

山野一の「パンゲア」は結構ショックでしたね。

少女マンガは全くダメですね。

「みんなお城で暮らしてた」は読みたいですね。図書館で借りてきます。

(ついでに「こちらへいらっしゃい」と、スタージョン「一角獣」も)

 

 

 

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以上は、新着順11番目から20番目までの記事です。

とりあえず事実を載せます 投稿者:HODGE  投稿日: 9月10日(月)23時31分38秒

Hermitさん、こんにちは。

思春期と自殺については、ここのサイトにゲイ・バイ男性のメンタルヘルスについての

アンケートが載っています。これによるとゲイ・バイ男性は64%が自殺を考えたことがあり、

「ホモ、オカマ」などの言葉によるいじめが発生しているということです。

http://www.joinac.com/tsukuba-survey/

以下引用です。

>その結果、異性愛者を装うことによるストレス―異性愛者的役割葛藤を強く感じている者ほど、抑鬱、特性不安、孤独感、自己抑制型行動特性が有意に高く、セルフ・エスティームは有意に低かった。また全体の68%が強い不安傾向であった。

>また、生育歴におけるライフイベントとして自殺念慮、自殺未遂、いじめ被害の実態などが明らかとなった。全体の64%がこれまでに「自殺を考えたこと」があり、15.1%が実際に自殺未遂の経験があった。さらに性的指向に関わる自殺未遂は全体の6.4%であることが明らかとなった。また、全体の69.7%がこれまでにいじめの現場において「ホモ・おかま・おとこおんな」といった性的指向に関わる言葉によっていじめが行われていることを目撃しており、59.6%は実際にこれらの言葉によるいじめ被害があった。また、こうした言葉以外の一般的ないじめ被害は全体の82.7%であることが明らかとなった。

こういった事実を知っているのか、あえて知らないふりをしているのかわかりませんが、

「おこげ」とや「やおい」とか言ってはしゃいでいる「あのフェミニスト」には、

本当に頭にきます。

 

 

 

 

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楽園をください 投稿者:大倉 里司  投稿日: 9月10日(月)20時12分17秒

Hermitさま、HODGEさま、おこんばんは。

>>近日中の収穫って何かありますでしょうか?

>> (…というのはサイトを拝見すればいいのか…)

亀レスですが………最近映画評を書く気力も観る気力も失せています(笑)

さて、映画評ですが、当家の映画評を当てにして貰っては困ります。(^^;;

ホラー関係でしたら、ホラー&カルト部屋の貴公子でいらっしゃる

ナイスガイ☆エディさまのNice To Meet Youから入られても良いのでは

無いでしょうか?

http://www.m-net.ne.jp/~takey/

自分とは映画評が180度近く違いますが、得るところは多いにある御屋敷

です。

>>私はといえば、それ以前のギャップが

>>ありすぎたので、もはやゲイであることはその一環でしかなかった。

>>それでそのことだけで悩むことは無かったんですよ。

をを!!!!\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

( ^^)/\(^^ )(ナカマ、ナカマ) ( ^^)/\(^^ )(ナカマ、ナカマ) ( ^^)/\(^^ )(ナカマ、ナカマ)

そうなんですよねぇ………(笑)

ですから、開き直って逆差別の嵐を仕掛けるのが一番ですよん(^^ゞ

本名を名乗っているのもそうですし、わざわざ「債務者」とかネガティヴな情報を公開

しているのもその為。

氷の剣を払うには、氷の盾を持つのが一番。負のエネルギー全開で崖っぷちを

走りながら生きつづけて醜態を晒すこと自体が美学と考えておりまする<自分

HODGEさまゑ>西館設立&超絶企画展開催しました(^o^)

https://members.tripod.com/guyshome/

 

 

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エデン・エデン・エデン(2) 投稿者:Hermit  投稿日: 9月 9日(日)18時32分41秒

(続き…)

「ジャーク」を読まれていたんですね。何というか、感想の書きようが無い本でした(笑)

「危ない読書マニュアル」は私になかなりぴったりのガイドブックでした。中の本はかなり

こなしたのでは… その関連ではお話したいことがたくさんあります(笑)

(私はそのベストセレクトの大半を、マリ・クレール誌掲載時に読みました)

「エデン・エデン・エデン」は言語実験的な感じのする作品で、かつ徹頭徹尾"その"シーン(しかも

スカトロでもある)が描かれるというなかなか凄まじい作品(舞台は確か戦場)。

読んでいる間中異様な感覚で、読み終わったときには本当に読みきったぁ、という感じでしたよ。

「タブー」というのも紹介されていたと思いますが、これは「エデン…」よりも分かりやすく、

言ってみればサドみたいな奇想の世界です。

その2冊を借りるためにI県の県立図書館にまで数回出向いたのは懐かしい思い出です。

しかし、Kaleidscope を拝見すると、ゲイであることに対するこだわりが全然ちがうなぁ…

と思います。生き方の違いもあるんでしょうか。ゲイ・テーマの作品は数が少ないだけに、

外れに遭遇する機会も多いかとも思うのですが…

(アメリカン・ソドムですか。いや読書スピードがおっつかない気がします(笑)

 でも機会があれば…)

シュヴァンクマイエルは確かにグロテスクそう(笑)

ただ、下記サイトの記述なんかを見ても、アニメでしか出来ない世界を生み出していて、しかも

アニメにこだわっていないという点で、セルヴェとともに個人的にはひどく興味を惹かれました。

先日までまた違ったタイプの作品も上映されていたみたいですが見逃した、残念。

http://www1.odn.ne.jp/~cak30880/hiho/hiho-anime/index.html

http://channel.slowtrain.org/feature-train/index.html

個人的な興味の事を強引に書いて申し訳ないです。今一番興味があるとなるとどうしても…

東京体育館… しっかり鍛えていらっしゃいますね(笑)

ストリップですか。お目にかかったらぜひとも飲ませて拝見したいものです(笑)

それはともかく毎日人生を謳歌しているなぁと感心した次第。

長くなりましてまた失礼しました。

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マットさん、初めまして。(一応ご挨拶 )

どうぞお見知りおきを。

 

 

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エデン・エデン・エデン 投稿者:Hermit  投稿日: 9月 9日(日)18時30分36秒

HODGEさん、こんにちは。

思春期…

なるほど。顔が醜かったり、何か出来なかったりするだけで悩み苦しむ時期ですからね…

特に言うことはありません。でも周囲も自分のことで手一杯でしょうから、相手のことなんか

気にかけないでしょうね… (こんなケースでは社会的なコンセンサスが有効なのかもしれません)

頑張って生き抜いてくれとしか言いようが無いです…

多分、仲間と話せる場でもあれば少しは救われるのでしょうが…

その意味ではゲイの生き様を肯定的に語るサイトの存在は重要ですね。

(HODGEさんご自身が思春期にまつわる経験があるのかな… 私はといえば、それ以前のギャップが

 ありすぎたので、もはやゲイであることはその一環でしかなかった。それでそのことだけで

 悩むことは無かったんですよ。もっとも誰かを好きになったところで言うわけにも行かないし、

 と、人生をさらにゆがめたような気はしますが(笑))

>> 成長しない姉(つまり赤ん坊のまま)が、美人の妹をいじめるマンガ

「赤ん坊少女」(たまみちゃん)ですね! といっても私は成人した後で読んだもので、

もはや怖くは無かった… やはりああしたものって適齢期に読む必要があるんでしょうか。

(だからどうしても好きな作品というと、画風がよりリアルになった頃の作品になってしまう…

 HODGEさんはいつ頃読まれたんですか?) 

確か子供の頃にまことちゃん(笑)の載ったサンデーだか何だかを渡されて、余りの不気味さに

しっかり眺めつつもそれをもって帰れなかった記憶があります。

「デビルマン」は… やはり読むのが遅かったんでしょうか。以前名作なら、と文庫化された

ものの第一巻を買ったものの、先が読めるような気がして後は読まなかったです。

これも適齢期を逃したんでしょうかね? リトライの価値あり、でしょうか?

私個人は、マンガではホラー系統で楳図かずお、伊藤潤二、大友克弘の「童夢」等、

あとは心理ものとして吉野朔実が好きで、さらにその接点として山岸涼子なんかが好きです。

ゲイの出てくるマンガとして印象的だったものに岡崎京子の「リバーズ・エッジ」、吉野朔実の

「カプートの別荘においで」があります。前者は生きている実感のつかめない女の子とゲイの男

の子、そしてモデルで過食嘔吐の女の子の3人が一つの死体を接点に交流し、そして別れていく

非常に'90s的な群像劇。後者ではゲイは脇役的ですが、人の孤独をテーマにした短編で、

「Eccentrics」 という記憶喪失ものの作品(個人的にはこれも傑作)の巻末に収められています。

ジェイムズ作品、早速捜して読みたいです。ねじにしても「友達の友達」にしても、

好感を持っていたので、今のところは外れたことの無い作家という訳でもあり、楽しみ。

(日影丈吉の名も初めて聞きました。中井英夫とともに頑張って探します。

 私が考えたのは例えば川端康成ですね。「片腕」はある娘に片腕を借りてそれを自分のと

 付け替え、さらに対話するという、非常にフェティッシュでエロティックでどこか不気味な作品)

「みんなお城で暮らしてた」は姉の狂気の世界に妹が巻き込まれ、さらにそれを排除する

近隣の住民、といった構図の作品で、後半に家に他者が乗り込んだ後のアリスの"お茶会"の

ような展開、そして終盤の仕掛けと読みどころ満載で、お勧めですよ。

お二人にご紹介いただいたホラー映画、レンタルビデオ屋にでも行って何とか見たいです。

(クローネンバーグは下水管からナメクジみたいなのが出てきて、それにのっとられて人格

 変容して人を襲う、みたいなのを見たような気が… それはいかにもB級の感じながら

 妙な味がありました。クローネンバーグじゃなかったかな??)

「犬神家の一族」、金田一は石坂浩二でしたっけ? (多分見ていないのですが…)

ヘレン・マクロイは前に「暗い鏡…」を読んだのですが、今ひとつ魅力がわかりませんでした。

マクロイ作品の魅力は、どんなところでしょうか?

 

 

 

 

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思春期と自殺 投稿者:HODGE  投稿日: 9月 9日(日)12時42分03秒

Hermitさん、こんにちは。

出かける前にちょっと、ああ言えば上祐を(笑)。

>高校辺りまでは自分もその意味でよく言われましたが…

これが僕の一番言いたかったことかもしれませんね。

ジョン・モーガン・ウィルソンやマーケル・ナーヴァあたりのゲイ・ミステリあたりにも、

書いてあったと思いますが、

「ホモ」や「おかま」のもつネガティブなイメージに一番敏感なのは、

思春期の少年たちだと思います。

ゲイの友人たちがいて、二丁目あたりに繰り出して騒いでいる人たちにとっては、

もう過去のことなのかもしれないし、「おかま」とか言われても、それほど傷ついたりしなくて、

あるいは「開き直り」さえができるかもしれません。

ジョン・モーガン・ウィルソンの小説の中でも、同性愛者を侮蔑する社会に生まれて

自殺を選ぶ少年たちのことが書いてありました。

思春期の少年たちにとってゲイのライフスタイルがアナルセックスや「女装」しかないのだったら、

やはり「自分を偽って」生活を送るか、自殺したくなったりするかもしれません。

これは自戒を込めてですが、何気ない「言葉のイメージ」とその「派生効果」を

どれほど理解できるかでしょうね。

(別に「言葉狩り」ではなくて、ゲイを貶める人は、

「同性愛者」や「ゲイ」とは言わずに普通に「ホモ」や「おかま」を使うだろうし)

フェミニストに関してはね・・・まあ、ホワイトの「燃える図書館」に書いてあったのですが、

あのボーヴォワールでさえ、「パンジー」を嫌悪していたというから、

「女性の楽しみ倍増」のためには、ゲイ男性の気持ちなんか考えなくて、

「異常」をエンジョイするために「おこげ」なんていう造語を使うのでしょうね。

今、巽孝之の「アメリカン・ソドム」を読み出したのですが、

これ、面白いし、良いことかいてありますね。

読んでいて、本当に「アンビヴァレンツ」な気分になります(意味わかりますよね)

 

 

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ありがとうございます 投稿者:HODGE  投稿日: 9月 9日(日)12時34分19秒

マットさん、どうもです。

マットさんのところも大胆にリニューアルしたしね。

あ、そうそう、マットさんのサイト、雑誌に載りましたよね!

マットさんの日記を読んでいると、結構ニアミスしているかも(笑)

こんどT.G.I.Frydaysでも行きましょうね。

 

 

 

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メタファー(続き) 投稿者:Hermit  投稿日: 9月 9日(日)07時54分57秒

(続き…)

こんなこと言っている私は、コクトーと違って男らしくないのでしょう(笑)

良いや。告白しましょう、自分は男らしいとは思えないです。といって女性らしいとも思えませんが。ごくちいさい頃から、性的な問題抜きで、どちらのグループに属せるとも思ったことがないんですよ(遊び仲間の輪のことです)。これはウォウショウスキーよりもグラフトンの方が好き、といった資質の問題も大きいのでしょうが。

それにしてもゲイでいることには不思議が多いです。

自分は男性を相手にすると"決めて"いるにもかかわらず、その男性というのが何なのか定義づけられません。変わるところはさほど無いのに女性ではダメなのか?幼少期に見た誰かのことなのか?

(それにしては好きになる人物像がばらつきすぎている…) 

女性を好くのが当たり前なヘテロ人が分からないことはあるとしても、そのことを意識せざるを得ない自分もそれを分からないとはどうしたことか?

などと。

余裕があれば別件について後ほど。SFまわりはまた後になってしまいそうです。

 

 

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メタファー 投稿者:Hermit  投稿日: 9月 9日(日)07時53分07秒

今日は。

やおいから始まった話題は結構微妙な段階に差し掛かっている気もするので、用心しなくては…

(生意気な発言云々の話がありましたが、きっと私の発言もそんなところでしょう。、という訳で、

 お気に障りましたらご容赦を。)

でも流れ去ってしまわないうちに。

「ホモ」「おかま」という言葉にネガティヴ・イメージがあるのは確かでしょうね。私自身は「俺はゲイだ」と公言するような生き方をしていないので、直にいわれることは無いですが、

"女々しい"人への侮蔑の言葉として使われるのはよく耳にします(高校辺りまでは自分もその意味でよく言われましたが…)。

言葉狩りに対しては複雑な思いも実はあるのですが、「か○わ」等の例を考えると、使用を禁止することが、それに伴う差別を抑制する効果があることも認めざるを得ません。サル山のサルは、

芋洗いを真似るが、芋洗いを発明するサルはそうはいないというわけですね。

(「おこげ」の用例については難しいですね… 私にはこれは自らの「異常」(「ホモ」が異常だか ら、と言う含みもあると言う意味では差別用語かもしれないのですが)を宣言する用語のように

 聞こえますが…  ただ、私も異常、でもあなたたちも異常、という感じで(自分の幻想ワールド

 に)他人を巻き込む面がある点では、とてもはた迷惑な存在、とは言えそうですが…)

フェミニストがそういう用語を使うことについてですが、これはその人がフェミニストとしての

発言を行っているのか、それとも本質的にグロテスクだったりもする一個人の内面をただあからさまに語った、と言うだけなのかによるのかも、と思います。しかし、有名人となってしまうと、この辺りを区別しておくことは難しいのでしょうね…

(アナルセックスイメージは差別なのだろうか… ヘテロセックスの娯楽でも使われるようですが…)

ただ、ここら辺り実はよく分からないところでもあるのですが、ゲイに対する違和感は、「ホモ」

に付随する差別対象としての意味を取り去ったところで、簡単に消え去るものなのか…

むかし、大学で、構内で酒を飲んでいるらしい集団がいて、ちょうど私が通りかかったそばにいた

向かい合った男二人のうち一人が、お前はいい奴だ、と言っていきなり相手にキスをし、相手は

げーっと言ってあとずさっていましたが、この反応は「ホモ」のネガティヴイメージゆえなのか…

これはあくまで個人的な意見なので、違うと思ったら叩いていただいて結構ですが(笑)、

多分これは老人のセックスをどう思うか、あるいは極端かもしれませんが獣姦者(相手との合意が

無い点で問題ありなのですが)をどう思うかというような話なのではないかと思います。

つまり、当然のものとして流通しているもの、自分がそうである状態とのズレが問題なのではないかと。我々は別に男と女のやってることをおぞましいとは思わないけど?との意見もありましょうが、これは我々の側がそうしたことが一般だと言うことに慣れているからでしょう。男女のケースだって、個々の事例を空想してみればグロテスクだったりするはず。単に当然のこととしてあるので、いちいちそんなことを想像したりはしないだけかと。

(私は"真性"らしくヘテロケースでの快楽が実感として想像できませんが(笑)、それがおぞましくないのはやはり慣らされているからではないかと)

でもあらゆるケースに慣れている事なんて出来るんだろうか?という疑問もあります。獣姦は?余り想像がつかない… 自分でやるのは無理だろうけれど、内臓の造りはさして違わない気もする…

人間は幼少時にはぬいぐるみを抱いて眠ったりするし… では昆虫を相手にするとしたら…?

私の場合はここで怖気を奮ってしまいますね。そういうことが一般的だとしたら慣れることもあるかもしれない、でも…  そして思うんですよ、その違いが観念的なものでしかないとすれば、

ゲイセックスへの違和感と昆虫を相手にする事への違和感とはそんなに違うものなのかと…

(人間か否かでボーダーラインを設ける人がいるなら、男か女かでボーダーラインを設ける人も同じようにいるはず)

そして、ゲイが絶対多数の存在でない以上は、他人の感じるこの違和感(これが容易に差別と結びついたりするわけですが…)と、ある程度は(存在自体は広く知られているのだから、もうちょっと慣れてくれてもよさそうなもんだ、) 向き合っていかなくてはなるまいとも思うのですが。

違和感が残る以上はゲイという言葉にもその違和感は付与されるでしょうね。そして「ホモ」といった言葉は、その違和感を象徴しているようにも思うのです…

 

 

 

 

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御無沙汰です 投稿者:マット  投稿日: 9月 9日(日)04時05分54秒

すみません。今頃?リニュお祝い申し上げます〜。

HODGEさんの掲示板のハイソな空気に飲み込まれつつ、

ひっそりカキコしておきます。それではのちほどお会いしましょ(ひそひそ)

 

 

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楳図かずおといえば 投稿者:HODGE  投稿日: 9月 7日(金)00時11分20秒

Hermit さん、こんにちは。

僕も手短に。

楳図かずおって怖いですよね。題名は忘れてしまいましたが、

成長しない姉(つまり赤ん坊のまま)が、美人の妹をいじめるマンガが

とても怖かったのを憶えています。

あとマンガだったらデビルマンが好きです。

ジャイムズは、そうですね。文庫で出ている「アスパンの恋文」(岩波)

や同じく岩波の短篇集なんかが手ごろではないでしょうか。それか「ワシントンスクエア」とか

代表作の「鳩の翼」や(ただ前半がちょっとダレるかも)「ある婦人の肖像」もいいですね。

あと平凡社のゲイ小説短篇集にもしっかりと「密林の獣」が入っていますね。

「八つ墓村」はミステリーとしてはちょっとですが、伝記幻想ものとしては面白いと思います。

「悪魔の手毬歌」は岸恵子が良い味してましたね。

でも横溝映画でしたら、「犬神家の一族」が個人的には一番好きかな。

幻想系の短篇は日本ものはあまり読んでませんが、やっぱり中井英夫あたりでしょうか。

日影丈吉も印象的だった記憶があります。

シャーリー・ジャクスンの「野蛮人との生活」は持ってます(えへん、でも未読)

「みんなお城でくらしてた」は買いぞびれてしまったのですが、なんか良さそうですね。

「オテサーネク」のサイトを行ってみましたが、うーん、かなりエグそうですね。

Hermitさんはカエル君なんですね(かわいい)。でも僕もアルコール弱いんですよ。

飲むと……いつのまにかストリップしてるとか(爆)

まあ、今日も友達と飲んできたんですが、

最初にもう脱いできたので(東京体育館で泳いできました、いかにも…ですね)

まあ、健全はお話だったらスタバあたりで。

 

 

 

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以上は、新着順21番目から30番目までの記事です。

シャーリー・ジャクスン 投稿者:Hermit  投稿日: 9月 6日(木)02時47分09秒

 

>HODGEさん

今晩は。着々と模様替えしてらっしゃいますね…

この時間は睡眠時間を削るのみなのでとりあえずは手短に(のつもり)。

(私の文に関してはResを急がれる必要は無いですよ、

 こちらのResも遅いので。どうぞ睡眠を優先してください)

>> 「クロコダイルなんとか」

クエイ兄弟の「ストリート・オブ・クロコダイル」ですね。

私も見たいのですが。漫画家の吉野朔美さんの映画紹介本で最近急に映画づいているだけなので、知識はまるでなし、です。

「ある貴婦人の肖像」も、紹介されていました。「ピアノ・レッスン」のジェーン・カンピオンですね。自意識の強い女性を描く方なのだとか。

ジェイムズ作品、手をつけるとしたらどのあたりからがいいでしょうね…

(ねじは既読)

>> 日本ものが恐いのは、まあ個人的な感興なんですが、

>> 洋ものは一瞬吃驚するけど、案外平気なんですよね。

印象には全く同感です。洋ものはショッカーと言うか「コント」というか…

でも、対する和もののいい例というと、どうも思い当たらなくて…

幻想系の短編(小説)ではいくつか思い浮かぶのですが(HODGEさんならどんなものを挙げられますか?)。映画となるともともと知らないですし…

横溝映画、昔のは確かに不気味な感じでしたね。

すべるように小道を動いていく背をかがめた人影や、殺しのシーン… 怪しげなセピア色の画面…

でも、実は「八つ墓村」は見たことがないんです(内容も知らない…横溝作品は結構読んだのに)。「…手鞠歌」とか「…首くくりの家」などなら見たのですが。それ以上でしょうか?

そういえば楳図かずおが「ROJIN」という、本当に老人を題材にした(笑)恐怖物を書いていたのを思い出しました… 「遊星からの物体X」、いつも名前は聞いています。でも見ていません… テレビでやってなかったのかなぁ…(ルドンの蜘蛛と聞くとイメージが浮んで見たくなります)

ここでシャーリー・ジャクスンの名前まで聞こうとは… 「こちらへいらっしゃい」は

一度神田の古書店で見かけていて、だのに何故かその時は買わなかったんですよね…

ずっと捜し求めていたにもかかわらず。

(ふと魔が差したというか、無駄な買い物をしそうな気分に陥って------)

次にいったときは当然残っていなくて、臍をかんでいました。なんて馬鹿だったんだ。

「くじ」は無論のこと、「山荘綺談」「みんなお城でくらしてた」(あの歪んだ悪意の世界…)も傑作と感じました。

(「野蛮人…」は読んでいないのですが、読んでおられますか?)

クライヴ・バーカーのホラー大全、書店で見ました。この手の本はよく出ているよなぁと

思いつつもためつ眇めつ。そして値段や置き場とご相談のうえさよならしました(笑)

リヴィエラ、ご紹介を聞いただけだと演奏シーンが何故かっこよいのかが掴めなかったのですが、逆にどんなかっこよさなのか見届けたい気持ちも生じました。

「木曜の男」と大倉さんご推薦の「吉原御免状」が図書館に届いた模様(予約したので)。

今読んでいるコニー・ウィリスの「ドゥームデイズ・ブック」が今のところ非常に面白い娯楽作なので、それを上回る感興があればいいな、と。

>> 「アリス」面白そうですね。良かったら一緒に見に行きますか?

是非に、と言いたいところですが、問題が少々あるような気が。

・10月の新作はアリスではなく「オテサーネク」という、民話(樹の切り株を子供として育てると、それは貪欲に全てを飲み込み、やがては両親までも…)を素材とした作品です。

http://www.eurospace.co.jp/showing_rev.cgi?idreq=dtl996218774

・私はカエル君(ゲコゲコ...)なので、酒飲んでしゃべりましょうと言う訳にも行かず、本当に映画見るだけだったりするかもしれません。(まぁそれも良し、他にもいろいろ考えられますが(映画のハシゴ?)…)

そんなことでも宜しければ喜んで、と言いたいところではありますが…

(つまらんこと書いていやになってきましたが、でも書いておいたほうがいいかと)

シュヴァンクマイエル関連のサイトを一つ。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~svank/

調子に乗って書きつづけると仕事に差し障ってしまうので(笑)、

フェミニズムとSFの話題は後日にします。

(まだリターンを返せると思っています(笑))

 

>大倉さん

今晩は。さすがにカルト部屋を名乗られる方…

今度は見ていないばかりか半数近くが知らない… しかも傑作?

やはり餅は餅屋ということでしょうか。

(楳図かずおさんお好きですか? 「おろち」辺りの頃の、細密画のような光景がどことなく息づいているような雰囲気や、「私は真悟」の黙示録的な光景など、大好きです)

やはりレンタルビデオ屋に行くべきか…(ホラーばかり借りていたら白い目で見られそうですが…)

近日中の収穫って何かありますでしょうか?

 (…というのはサイトを拝見すればいいのか…)

 

 

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ありがとうございます 投稿者:HODGE  投稿日: 9月 3日(月)00時00分13秒

大倉さん、私家版ホラー映画大全ありがとうございます。

さすが大倉さんですね。参考になります。

とくに『ザ・チャイルド』と『ハート・オブ・ミッドナイト』は要チェックですね。

あとフルチ先生は「サンゲリア」しか観ていないんですが、あのパワーはすごいですね。

なんとなくこれで「ゲイメンズ・ホラーリーグ」の輪が広がっていきそうな・・・。

あと自分の書いたものを読みなおしてみると、かなり生意気なこと書いてありますね(笑)

どうもすみません。でもこれだけは。

『ある貴婦人の肖像』はぼくはわりと買っているんですよ。

あのニコール・キッドマンのアメリカ娘が、はじめてバーバラ・ハーシーとあう場面。

原作でもそうですが、まるで蜘蛛の巣に引っかかるように「アメリカ」が

「ヨーロッパ」の罠に嵌ってしまう瞬間。ここ最高!(映画ではシューベルトの音楽が使われる)

それに、ジョン・マルコヴィッチがハンサムではないって、批判があるけど、

退廃的なヨーロッパはあのスノッブなオヤジじゃないとダメですよね。

ジェイムズはハーレクインじゃないんですから!!!

今「フッション通信」を見ていたのですが、今日はメンズ・コレクションだったので

すいぶんと目の保養になりました(笑)

 

 

 

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私家版ホラー映画大全(笑) 投稿者:大倉 里司  投稿日: 9月 2日(日)18時10分37秒

Hermitさま、HODGEさま、おこんばんは。

しばらく見ないうちに、こんなに書き込みが……(^^;;

>>あと映画レビューに関しては、僕が小説が好きなので、

>>それを蔑ろにされるレビューが嫌いなんですよね(あと音楽も)。

ええっとですねぇ……両方やっている人はかなり少ないですよん。

自分も「本組(^^;;」から挫折したクチですし……100人居たら5人

居るか居ないかでしょう

>>映画のレビューって、書評や音楽評(クラシック)に比べて何か

>>不愉快になることが多いです(しかも偉そう)。

これは、書き手のコンプレックスの裏返しなんですよん。(笑)

「以前」は読んでいたけど最近のものは読まない(読めないのが実状かも)

ときには、卑屈さと裏返しで傲慢になるものなんですよ……(涙)

で……『ある貴婦人の肖像』ですが、珍しく原作も読みましたが、良く

出来ている映画ですよ。失敗作と言う意見も多いのですが……自分としては

評価しています。

とりわけ、バーバラ・ハーシーさまの役どころは良くあれだけの「難役」を

こなしたなぁ……と驚愕致しました。

さて……これからが本題(笑)

>>「遊星からの物体X」

>>「ソサイエティ」

>>「エルム街の悪夢」(パート2以外すべて)

>>「サスペリア」

>>「シャイニング」

>>「世にも怪奇な物語」(とくにアラン・ドロンの「ウィリアム・ウィルソン」)

>>「暗闇にベルが鳴る」

>>「反発」(えーと、漢字が。ポランスキーでドヌーブが出ているやつ)

>>「ザ・フォッグ」

>>あと「デモンズ」(パートいくつだか忘れました)

>>「暗闇にベルが鳴る」

良くぞこれを挙げましたねぇ……(感心)何でビデオ化なっていないのか

が悔しい作品です。本当に怖い

では……「私家版」をば……(偉そう(^^;;)

☆『ザ・チャイルド』(今迄観た中でも史上最恐の一本ですね。別格です)

☆『悪魔のいけにえ』(これも恐い……荒っぽい画像が凄みがあります)

☆『下女』(楳図かずお先生の『洗礼』の世界です……)

☆『キャリー』(デ・パルマ先生の出世作。これは言わずもがなですねぇ(^^;;)

☆『サスペリア』(アルジェント師匠の最高傑作)

☆『女優霊』(近年の日本のホラー映画では、最高峰じゃないのかなぁ……)

☆『アクエリアス』(アルジェントの愛弟子、ソアビ先生のデビュー作。上手い!)

☆『避幕』(韓国映画からもう一本。横溝先生の世界ですねぇ……動機が秀逸)

☆『クロノス』(心ならずも異形のものとなってしまった老人の哀しみ。泣けます)

☆『地獄の門』(故、フルチ先生からも一本。半端ではなく何でもアリの世界)

☆『ゾンビ』(何バージョンあるんでしょうか?エレベーターの開くシーンは未だ

に観れません(涙))

☆『ハート・オブ・ミッドナイト』(厳密にはホラーでは無いですが、「性の闇」を

描き尽くした究極の映画。マイ・ベスト・カルト・ムービーです。

自称「カルト部屋御挨拶係」大倉 里司

BGM:OST:『ザ・クラフト』より、ジュエル『アンダー・ザ・ウォーター』

http://www.globetown.net/~witt/

 

 

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ホラー 投稿者:HODGE  投稿日: 9月 2日(日)02時47分05秒

人形アニメといえば、「クロコダイルなんとか」ってありませんでしたっけ?

たしかシュルツの「肉桂色の店」をもとにしたらしくて、ぜひ観て見たいのですが。

ヤン・シュヴァンクマイエルは「夜想」で紹介されていたような気がしますね。

日本ものが恐いのは、まあ個人的な感興なんですが、洋ものは一瞬吃驚するけど、

案外平気なんですよね。

ホラーではないんですが、横溝正史の映画って(観たのが幼いころだったからかもしれませんが)

とてもいやーな気分になりますね。「八つ墓村」のあの「津山殺し」のシーンなんて

すごく恐かったです。こういった映画の「日本人の老人の顔」ってそれだけで不気味ではないですか。

でもカーペンターの「遊星からの物体X」でちぎれた首が(ルドンが書いた絵みたいな)蜘蛛になったシーンは絶句しました(大好きです)

スタージョン「一角獣」、デュ・モーリア「破局」、シャーリー・ジェクソン「こちらへいらっしゃい」は読みたいですね。復刻希望です。

「リヴェエラ」は何と言ってもサントリーホールでブラームスの2番を演奏するシーンが

すごくかっこよくて……読んでいる最中は、ル・カレやデイトンよりも「最高!」と

思っていました。とにかく「熱く」させてくれましたね。「リヴィエラ」は基本的には

スパイは外人でIRAが絡んできます。「神の火」のほうが日本人のスパイですね。

あと映画レビューに関しては、僕が小説が好きなので、それを蔑ろにされるレビューが嫌いなんですよね(あと音楽も)。

それに映画レビューって僕みたいな素人でもわかるようなパクリが多くないですか。

ある日本人の、ブレッソンに関する「評論」を読んだのですが、これってスーザン・ソンタグ

が書いていたような気がしましたし。

「ある貴婦人の肖像」もニューズウィーク(日本版)で「偉大なる失敗作」と書かれてから

安心して「批判」していたような気がするし。

あと、僕が「スタジオボイス」を読まなくなったきっかけは、「パゾリーニ・スキャンダル」

で映画の内容を無関係にゲイを侮蔑していたレビューに腹が立ったからだし。

映画のレビューって、書評や音楽評(クラシック)に比べて何か不愉快になることが多いです(しかも偉そう)。

一番好きな「映画評論家」は中野翠ですね。文章も小気味良いし、きちんと見てるし、

何より面白い。

「アリス」面白そうですね。良かったら一緒に見に行きますか?

 

 

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SF 投稿者:HODGE  投稿日: 9月 2日(日)02時03分07秒

SFのアンチ・キリスト的ガジェットについては、まあ、なんとなくそう思ったのですが、

でもやっぱりキリスト教はサイエンスに対して敵意があったと思うんですよね。

天動説のころは地動説を唱えた人を抑圧したし、

サイエンスまがい(錬金術とか)のことをしていた人たちを

魔女狩みたいに弾圧したし。

あとSFの祖を、ヴェルヌにするか、ポーにするか、「フランケンシュタイン」にするかで

やっぱり意味合いが違ってくると思います。

「フランケンシュタイン」のモチーフは良く考えると

かなりキリスト教の倫理に反しているように思えるのですが。

それに何より、ロボットやミュータント、アンドロイドは、

そもそも「彼等」はどんな宗教を信じ、一方宗教側は「彼等」を

どういうふうに受け入れるのでしょう。

 

 

 

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フェミニストとやおい2 投稿者:HODGE  投稿日: 9月 2日(日)01時31分03秒

Hermitさん、こんにちは

ちょっと今アルコールが入っていて、眠気があるので、あまり書けませんが・・・

(もしかしてかなり支離滅裂になるか相当辛辣になってしまうか不安ですが)

フェミニストとやおい。

Hermitさんの意見は「ある意味」わかりますよ。

でも、どうして同性愛者が何か「不安」を与えるものになるのか?

あまり頭が働きませんが、これは同性愛を「イメージ」するときにネガティブな「メタファー」

が付きまとっているからだと思います。これは多分Hermitさんが言いたいことなのだと思います。

このことはスーザン・ソンタグの『隠喩としての病』を読んで目からウロコでした。

これは宗教的な禁忌であったり、マスコミのステレオタイプの人物像であったり、

「やおい」という一種のポルノグラフィーであったりすると思います。

これまでの様々な「ネガティブ・キャンペーン」が「イメージ」され、隠喩として「言葉」

に残ってしまっているのでは、と思います。

その一つが「おかま」という言葉で、これによってゲイをすぐに「アナルセックス」

と結びつけているのだと思います。

だからこの「おかま」を容易に連想させる「おこげ」を使うフェミニストである女性には

我慢がなりません。

このことについては先日アップした「カルチュラル・スタディーズ」のレビューにも

書いてありますので読んでみてください。

http://w_passage.tripod.co.jp/book/i-nonfiction01.htm#cultural

それになんて言ったって、腕の無い人を「か○わ」とか目が見えない人を「め○ら」とか

一般の本や雑誌でいまどき書かないでしょう? でも「おかま」とか「ホモ」とかは

平気で書いているその無神経が気になりますね。

 

 

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ホラーと人形アニメ(2) 投稿者:Hermit  投稿日: 9月 1日(土)08時08分02秒

 

ホラー映画、というわけではないのですが、いま海外のアニメーション作家(といってもセル画の

ではなく、人形アニメみたいな無機物がひとりでに動く世界)にとても興味があります。

シュールリアリズムの影響を受けた人も多いようで、また怖い作品も結構ありそうで

興味大なんですよ。チェコのヤン・シュヴァンクマイエル(作中でエルンストへのオマージュ

がある)、ベルギーのラウル・セルヴェ(やはり作中でデルヴォーへのオマージュあり)を、

気に入ってる漫画家が本で勧めていて、それで今見たくて仕方がないところなんですが。

シュヴァンクマイエルについては、もしかしたら既に一部を見たことがあるかもしれないんです。

彼には「アリス」という、不思議の国のアリスグロテスク版といわれる作品があるのですが、

以前NHKが深夜に不思議の国のアリスについての海外ドキュメンタリーを放送したとき、

アリス関連の様々な映像が無造作にちりばめられた中に、奇妙でシュールな映像が

混じっていたんです。青いフィルムの上で、無人の部屋の中で動き回る木馬、また2つのリンゴが

腐って蛆が涌いていく様子を早回しで納めた映像などが展開されていて、これは何だと強く

惹きつけられました。それがシュヴァンクマイエルだという保証はどこにもないですけれど…

10月には新作が上映される予定で、速攻で見に行こうと思っています。

セルヴェの「ハーピア」という怖い作品も、カンヌで賞を受賞したとか(昔の作品ですが)。

(シュールとかエグさというと、前も書いたのですが「ツィゴネルワイゼン」、良かったですよ。

 同じ監督には「陽炎座」というのもありますが、これも終盤のシュールな映像が見ものでした)

ある作家が新聞のコラムで、「インタビューをしてきたある記者が作品をどの程度読んでいるか、と思い、質問を工夫してみると、恐らく読んでいない。そこでどんな記事ができるのか楽しみにしていたところ、以外にもそれなりの出来だったので口惜しいが唸ってしまった。今の時代にはそんな効率のよい人材が求められているのかもしれない。そこに礼儀は無いが」みたいなことを書いていた

のを思い出しました。

文を書き散らしてようやく糊口をしのいでいるから一つ一つに時間がかけられないのかどうかは

分かりませんが、愛情のこもった仕事は期待しにくい時代と言うわけなんでしょうか。

スタージョンの法則(全ての小説[でしたっけ?]の99%はクズだ)からすれば、もしかすると批評の

99%もクズなのかもしれません。

では小説の話はまた後日。

 

 

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ホラーと人形アニメ(1) 投稿者:Hermit  投稿日: 9月 1日(土)08時07分04秒

>HODGEさん (その2)

「寒い国から帰ってきたスパイ」、以降の作品(と言っても読んだのはあと1冊だけ)と比べても

シンプルなのですが、その分だけ秘密を抱えて生きる人間の苦しさ、立場の弱さ、

取り巻く世界の非情さといったようなテーマが初めからラストの死に到るまでくっきりと

現れている名作ですよね。処女作にはその作家の全てがあるといわれる、正にそのケース

とも思えます。好きな作品の一つです。

ただ個人的にはニュアンス、ストーリーの複雑さと豊かさ、テーマの普遍性、あと何より、

より心を動かされたことから、「ゴーリキー・パーク」の方に軍配を上げているのですが…

高村氏の「リヴィエラ」ですが、現代の日本にスパイ? 必然性はどうだろうか、企業スパイ?

等といろいろ考えてしまいます。「レディ・ジョーカー」その他と、どれを先に読んだら

良いものか、なぞと…

グレアム・グリーンと言えば、これはスパイと関係ないですが、「情事の終わり」を読んだとき、

神(宗教)との綱引きが演じられることからなんとなく映画「イノセント」を思い出しました。

ちょっと違う感じではあるのですが。

(瀬戸川猛氏… 「夜明けの睡魔」ですね。合掌)

実は私、スタージョンの長編については、概要の魅力は認めるものの余り読んで嬉しかった

記憶がないんですよね…。スタージョンは基本的に短編作家であるというのが個人的意見で、

更に初期作品であるほどよいものが多い気がします。まぁ初期作品ほど怪奇幻想に近いと

いうのもあるのですが… 因みに「奇妙な触れ合い」でしたら古本屋で買って持っている

のですが、「一角獣・多角獣」再刊されないかな… というより旧版の異色作家短編集を

(現状より6冊多い)一通り読んでみたい…

その6冊中の「一角獣…」以外では、デュ・モーリアの「破局」も読んだことがあって結構

面白かったですし。

クライヴ・バーカーのホラー大全… どこで耳にしたんだろう、確かに知っている

はずなんですが… 映像でしたっけ?… 本も監督もやっている人なので、ごっちゃになって

しまいます…

海外ものより国内もののほうが怖いと書いておられましたが、特に好例はありますか?

そうか、「パラサイト・イヴ」読まなきゃなぁ… 「リング」については以前読んだのですが…

ホラー映画は一般のホラー映画ファンよりは見た本数は少ないと思いますよ。

やっぱり見た映画の総数が少ないものですから… 名前だけ知っているというのが

多数あります(笑)  内容あるいは魅力をを多少ご紹介いただきたいところ。

「サスペリア」は好きですね。「シャイニング」も確か後半部だけは見ているのですが、

あれはやはりシュールな映像を楽しむ作品なんでしょうね、原作と違って。

(そういう場合、原作とタイトルが違ってくれた方がいいこともある…)

エルム街も名高い作品ゆえに、夢かと思っていたら帽子が手元に残っていると言う落ちだけ既に

知っているという不幸な状態です(笑)。まだ子供の頃見たせいか、カーペンターの「ハロウィン」

が印象深いです。なかなかストーリーも正統派ですし。

「オーメン」のあのシーンは秀逸ですよね。あの写真の赤い線と関連付けての印象は強烈。

実は私も知人らへの話のネタとして「写真に赤い線が入って何かと思っていると…」と

何度も語った覚えがあります(笑)。

 

 

 

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ああ言えば上祐 編2 (笑) 投稿者:Hermit  投稿日: 9月 1日(土)08時05分02秒

 

私は余りSF評論は読まないのですが(お名前の挙がったうちでは巽さんは読んだことあります)、それはまぁ不精でかつ食わず嫌いというのもあるんですが、読んだところでSFを楽しむことに

どれだけ貢献してくれるのか、疑わしく思えるということも理由にあります。

(本の面白さを魅力的に語ってくれるようなブックガイドなんかはともかくとして…)

で、アンチ・キリストとしてのガジェットですが、うーん……

これもですね、分かるような気もして実は分かってないんですが(笑)

一つには、それを言ってしまえば、西洋文明にまつわるもの全てに対して言えてしまうこと、

それから、キリスト教に事寄せて何かを読み解くことは、フロイトの提唱した夢解きの

モチーフみたいなもので、なんにでも適用可能だと思うのですよね… 読み解こうと思えば

広告の一文、道端に落ちている石一つからも見出すのが可能だというような…

だから、本当になるほど、と思えるような話で無い限り、余りそうしたことに意味は無いのでは、

とまで考えています。(でも単に理解してない可能性も大)

そんなこんなで、その辺、詳細を伺えないでしょうかね?(笑) のっけから否定するような

ことを書いておいてなんなのですが…

昔々(笑)、生物を学んだときの経験から言うと、科学者には「科学対宗教」の構図が

常識みたいに頭にある人もいるみたいです(これはアメリカではとても現実的な問題

なんでしょうね)。ただSFに関してはどうなんでしょう…。

神に逆らうものとしての科学技術、みたいな話は、神がどうというより「上手い話には

裏がある」とどうしても思いがちなタイプの人の心理を表しただけのようでもあるし、

自然と人為の対比は西洋文明に限ったことでもないような…

それに、SFの祖には、科学技術を単に話の社会的背景として、物語としては冒険を描いた

ヴェルヌのような人だっていたわけですしね。

でもやっぱりこれは全部推測なので、どんな視点を持っておられるのか伺わないことには

意味をなさないですね…

ああ言えば上祐(というより何か反論になってない気がする…(笑))その2でした。

 

 

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ああ言えば上祐 編1(笑) 投稿者:Hermit  投稿日: 9月 1日(土)08時04分07秒

>HODGEさん

今日は。

いろいろと書くネタがありすぎて、しかし文章に費やすエネルギーは限られているので、

何を書こうか、悩ましいところです。

I.E ですが、書き間違っていて ver5.0 だったのですが、それでも最新版よりは0.5のヴァージョン

違いなんですね… 明日(今日?)にでも入れなおそう。

先ずは積み残さないようファンタジー(?笑)の話から。

フェミニストとやおいの話なんですが、えぇ、論旨は大体分かりつつも、どこか違和感があるん

ですよ、私の場合。ゲイ自身、見たりしてファンタジーを楽しむ対象と、権利としての個人の

問題は、どこか切り分けていないでしょうか? 好男子でないと燃えないとかいう人いません?

(笑)、あと同じゲイでも自分と嗜好の違う人間の好みに対しては「リアルは逝ってくれ」

だなんて結構思っているのでは…… と。

それがどうこうと言うより、どちらかというと、私はこれは感じたことをそのまま口・行動に

表してしまう思慮の無さこそが問題なのだと思っています。

HODGEさんは何だか逆の意味に取ってしまわれたみたいで恐縮なのですが(笑)、

(因みに私の嗜好は某金融業者(NO xxxx)の車内広告なんぞを見て「ほう、」と思う類の(笑)、

 まぁありがちなやつですね)、 

近くで例えば知能停滞者や、腕のない人、火傷の後などを見たときに感じる一瞬の

恐怖・戸惑いみたいなものの存在はやはり否定できないと思うのです。

多分、大昔の人間が病に蝕まれたり重症を負った他人を、危険の兆しとして恐れたことが

例えば伝染病や近くに潜む捕食者を避ける意味で役立ったことの名残では、などと思います。

そんなものでなくても、やはり未知のものは怖かったり違和感があったりしますし。

(差別者の肩を持つわけではないけれど、それが皮膚感覚を伴うものなら[sexもそうですね]、

 きっと尚更なのでしょう。またティプトリーにシフトしてしまいますが(笑)、彼女はそれを

 逆手にとって、いくつかの作品で戦慄するようなビジョンを見せてくれています)

だからというわけでもないですが、感じること・思ってしまうことは止めようが無いもので、

問題は感じることや幻想ではなく、それを一つの(政治的な?)意見として(社会的に)世に向けて

放ってしまうことの方なのではないかと。

思ったこと・感じたことをバイアスをかけずに話してみたい、というのは当然の願いではあるし、

それを他の人にも受け入れてほしいという欲求もそうなのですが、

(嘘を言うのは腹黒い・不誠実だと取られがちな気がします…)

やはりその辺が、社会やコミュニケーション、バランス感覚の難しさなんでしょうね。

(でも相手に害がないと分かったのなら、その恐怖感・不快感を感じたとしても

 せめて表に見せないのがたしなみってものでしょうが…)

ああ言えば上祐その1(笑)。

 

 

 

 

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以上は、新着順31番目から40番目までの記事です。

クライブ・バーカーのホラー大全 投稿者:HODGE  投稿日: 8月31日(金)01時13分48秒

あ、Hermit さんもホラー(映画)好きなんですか。

そういえば今日本屋で「クライブ・バーカーのホラー大全」(だったかな)

があったんですが、3800円とちょっと高価だったので買わなかったのですが・・・やっぱり欲しいですね。

映画は、小説と違ってそれほど嫌いなものはないですね。

強いて言えば「題名」(邦題)と原作無視。

例えばナボコフ原作がどうして「恋のエチュード」なんていうバカな題名になるんでしょう。

映画配給の人って原作を読まないのでしょうか。

(評論家も読んでないでしょう、ジェイムズ原作の「ある(貴)婦人の肖像」でも

まともな評論はなかったように思えます)

あと怒りを覚えたのがクリスティ原作「鏡は横にひびわれて」が「クリスタル殺人事件」

こういうのって瀬戸川猛資氏の「夢想の研究」で映画関係者(監督ではない)

の文学コンプレックスの表れだと指摘していたような気がします。

まあそれはそれとして、ホラーは別格にベストを設けたかったですね。

(「オーメン」はあのガラスで首が斬られるシーンがエグくてすごくて(笑))

例えば

「遊星からの物体X」

「ソサイエティ」

「エルム街の悪夢」(パート2以外すべて)

「サスペリア」

「シャイニング」

「世にも怪奇な物語」(とくにアラン・ドロンの「ウィリアム・ウィルソン」)

「暗闇にベルが鳴る」

「反発」(えーと、漢字が。ポランスキーでドヌーブが出ているやつ)

「ザ・フォッグ」

あと「デモンズ」(パートいくつだか忘れました)

そうですね、シュールな映像とサイコ(ニューロティック)な作品が好きです。

SFのお勧め、ありがとうございます。こちらも手を広げてみます。

 

 

 

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IE5.5をインストールしてください 投稿者:HODGE  投稿日: 8月31日(金)00時40分17秒

Hermitさん、こんにちは。

まず、IEですが、ヴァージョン4なんて古すぎます(笑)

ただちにIE5.5をインストールしてください。

たぶんかなり見え方が違いますよ。

ベストのコメントは近日中に…。

ただ、かなり前に読んだやつ、ウールリッチなんかは内容が忘れている感じです。

「ココ」はちょっと中断しています。これは長いけど読み応えがあります。

それにストラウヴはヘンリージェイムズの影響をかなり受けているみたいですね。

ブルーローズシリーズは全部読みたいのですが、ちょっと長いのが・・・。

ただ、翻訳が良いので、あまり苦にならないですね。

それよりスタージョンの「人間以上」が・・・もともとこういう文章なのか、それとも

翻訳の問題なのか「夢みる宝石」のようにサクサクとは読めないですね・・・投げ出したくなってきました(笑)。

「ヒューマンファクター」は読みました。感動的でしたね。

スパイものはやっぱりル・カレの「寒い国から帰ったスパイ」がダントツに好きです。

 

 

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ベストへのコメント求む(笑) 投稿者:Hermit  投稿日: 8月30日(木)01時33分44秒

>HODGE さん

今晩は。

マグリットウィンドウですが、えー、新規の日記だけは見ることができるのですが、

その他のコンテンツは単独でウィンドウを開いても、マグリットの絵が広がるばかり…

という訳でした。謎だ。因みにie 3.3 というのは間違いで 4.0 でした。

VIP…   Voluble Illpiece's Piffle ??

SFについてかなり研究なさったようで、もはや私が口を出すようなこともないかな。

あとは直接作品に当たってご感想を伺いたいですね。私もSFには特に穴が結構あるので、

[アシモフ、クラーク、ハインラインはほとんど読んでいない変則的なSF読者。]

知られざる傑作を教えていただけるかもしれないのが嬉しいです(他力本願な…)

( 関係ないのですが、ストラウブの「ココ」は読了?それとも

 投げ出されたとか? 因みに彼の代表作は「ゴースト・ストーリー」で、

 あと個人的にはブルーローズ3部作の一つ、「ミステリー」が結構好きでした)、

(とか言った口の根も渇かぬうちに…)最後に「お好きな分野」関連のご紹介をしておくと、

幻想系といえばブラッドベリ(特に初期短編)やディック(長篇も良いですが短編はもっと良い)

SFの祖ウェルズもある意味幻想系です。

奇想でしたらラファティ、ワトスン、ラッカー…(但し、かなりSF的な奇想)

詩的なのは… うーん、ブラッドベリですかねぇ… ル・グインは「闇の左手」、

「ゲド戦記」ほかいくつか読んでいますが、個人的にはまぁ良かったけれど

ピンとは来なかったというか…

バラードは結構好きです。ただ、「クラッシュ」など、トータルの面白さはあるけれど

読んでるのは苦痛な面もある作品も。

これまで名前の挙がっていない個人的に好きなSF作家というと、ティム・パワーズ、

J・R・R・マーティン 辺りでしょうか。ジーターは「悪魔の機械」が好きです。

ああいえば上祐… 懐かしい。…なんて言っていてはいけませんが。

まだオウムの裁判は続いているし(終わっていたりして…)、アレフが活動中ですしね。

私は「こんな事言うお前は死ね」だとか、相手の人格を否定したりさえしなければ、

バリバリの論争は面白いんじゃないかと思っているので(ただ、勝つとかよりは

コミュニケーションをしたいですけどね)、議論歓迎。

それでは折角ですし、私もああいえば上祐と参りますか、別項で(笑)

また後になってしまいそうですが…

ベストについては、1作1作にコメントがやっぱり欲しいところですね (^^)。

(おねだりモードですな)

ミラー、ウールリッチほか、同じく自分もベストにあげる作家・作品については

HODGE さんにとってはどんな部分が良かった作品なのかも伺いたいし、

細部を語っても見たいですし… (確かにミラー作品を選ぶのは苦労しそう)

逆に知らない作品、そして自分としては感じるところが少なかったり好きでなかったりする

する作品については、どんな魅力があるのか、どんな読み方をされたのかも伺ってみたいですし…

映画、ヴィスコンティーだ!、クローネンバーグだ! でも何故?

(やっぱりゲイを描いた人ことのあるだから?? [ヴィスコンティーはそのものか…])

案外とホラー作品があったりするのもホラーファンとしては面白く、でも私のそれとは

きっと動機が違うだろうと思うと興味深くもあります。(何故にオーメンなのか…)

「レス・ザン・ゼロ」、私は本で読んで良かったと感じたのですが (彼の'80s批判には

同感というより共感[何というのか、…近い線では理屈より気分、とか]をなんとなく覚えます)、

映画版はどんなところが良いのだろうか、ですとか。

また後ほど、1作1作について語れましたら、ぜひ。

「メメント」ピアースは格好いいですが、ネタの出尽くした偽造記憶もの的な感じなのが

ちょっと不安。マイナーからの娯楽作というといつだったか見た「Cube」を思い出しますが、

あんな感じかな?

エスピオナージュで後思い出すものといったら、私の場合、グレアム・グリーンの

「ヒューマン・ファクター」とかW・H・ハラハンの「亡命詩人、雨に死す」なんかが

ありますが、HODGEさんとしては、あとどんな作品が印象的だったのでしょう?

そういえばヴォネガットの「母なる夜」もスパイものともいえますね。

一部の作品解説、ありがとうございました。

パーカーやパレツキーに乗り切れなかったものとしては(私はどちらかというとグラフトン

なんぞが好きです) 熱くさせてくれるらしい(笑)マーケル・ナーヴァには興味大です。

(でも私は大倉さんの発言などと比較してみても、明らかにクールなのが好みの感じも

 するので、どう感じるかな…)

トンプスンほかこれから当たってみようかと。

(ちょっと今大作2冊と取っ組んでいるもので…)しかしHODGEさん、読書スピードがありそうで

羨ましい。

 

 

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十人十色 投稿者:Hermit  投稿日: 8月30日(木)01時32分07秒

>大倉さん

今晩は。

ご発言から推測するに、外に向かって動く、あるいはエネルギーの出て行くような作品が

お好きなんですね、多分。何というのか、クラシックバレエよりもフラメンコ、みたいな…

私自身はどちらかというと、内向して屈折したりどこかに挫折があったりといったものを

好んで読むような気もしますが(笑)、 でも厭わずに各作品の魅力を語っていただけると

嬉しいです。

ル・カレもデイトンも、2冊ぐらいしか読んでない身としてはなんともいえない

ところがありますが、作品を発表するごとに重厚長大になっていった感はあります。

「パーフェクト・スパイ」ほどになってしまうと、さすがに簡単に手を出すのはためらわれる

印象でした。

冒険ものに近い味のものというと、フランシスの競馬シリーズなんかも浮びますが、

その辺りはいかがだったのでしょう?

「桃色浄土」、ちょうど坂東真砂子さんの諸作を読んでいる頃刊行されて、当然ながら

その頃には図書館では借りられず、やがてそのままになっていましたが、「狗神」を超える

傑作という訳ですね? 楽しみが一つ増えました。ありがとうございますね。

リオノーラも探してみようかな、時間があれば…

怪談のたぐいは確かに日本のものが怖い気もしますが、個人的には手に汗握る長編というと、

やはりキングの「シャイニング」に止めを刺すと思っているクチです。

 

 

 

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エスピオナージュ 投稿者:HODGE  投稿日: 8月29日(水)00時13分02秒

大倉さん、こんにちは。

そういえば、今日はソネットのメンテだったんですね。

アナウンスしなくてすみなせんでした>みなさん

そうですね、エスピオナージュは強力な悪玉がいないと苦しいですよね。

フレデリック・フォーサイスやフリー・マントルあたりは最近どうしているんでしょうかね。

エスピオナージュとはちょっと違いますが、フレッド・ハンターというゲイの作家が

ゲイを主人公にした冒険小説風のミステリーを書いています。

"Governmnet Gay","Federal Fag", "Capital Queers" なんですが、

翻訳がでないかなあ、と思ってます。

『狗神』は恐そうですね。やっぱり海外ものよりも国内もののほうが恐い感じがします。

あとウェブで見つけたんですが「メメント」って映画、ちょっと興味があります。

主演がガイ・ピアーズだし。

http://www.otnemem.jp/memento/index.html

 

 

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エスピオナージュ 投稿者:大倉 里司  投稿日: 8月28日(火)17時29分54秒

Hermitさま、HODGEさま、おこんばんは。

メンテ中にも係らず、此方に書き込む大倉です。(笑)

盛り上がっていますねー。

さて、エスピオナージュなんですが……(懐かしい響き(^^;;)

東西冷戦構造の終焉と共に「絶対的悪玉」を作ることが出来なく

なったので、作家の方々も苦労している筈です。

この手の大家だと、ル・カレ………ディトン辺りなんですが、

「地味で、重くて、派手さが足りない」と3拍子揃っております。(笑)

ディトンはそんなでも無いですが、ル・カレは、ホント全部

読んだ人はマジで尊敬してしまいます。(^^;;

自分が読んで好きだったのは、旧サンケイ文庫の『最後の晩餐』

と『エンドレス・ゲーム』だったでしょうか………

 

>>琴線に触れる作品なのでしょうか… 読んでみたいですが

>>今出回っているのかな…

『リオノーラの肖像』は、古本屋で文春文庫の棚を探すと必ず

見つかります。(笑)

>>坂東真砂子さんは「蛇鏡」辺りまでは読みました。うわー、

>>ロマンスしてるなぁ、というのが第一印象でした(笑)。

>>一番すきなのは「狗神」でしょうか。

そうです……『狗神』は初期の代表作と言っても良いと思いますし、

「怖さ」ではこれを凌ぐものは、『黒い家』位でしょうか?

一番のお薦めは、『桃色浄土』でしょうか………

板東版『グレート・ブルー』+『ライアンの娘』的な展開です。(笑)

そして、ここには一人の破戒僧と一人の女が出てくるのですが、

「情念」の凄まじさに痺れまくりました(*^^*)ポッ

http://www.globetown.net/~witt/

 

 

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SF 投稿者:HODGE  投稿日: 8月26日(日)02時22分43秒

ここのところSFに関するガイドブックや入門書を読んで、自分の好みがわかってきました。

やっぱりスタージョンのような幻想的なものか、バラードやカート・ヴォネガットのような

どちらかというと「奇想」に近い感じ、ディレイニーやル・グインあたりの詩的で

セクシャルなものですね。あとギブソンやジャック・ウォマックなどのサイバーパンクというか

近未来のデストピアも興味あります。

SFに関してはまったくの初心者なので、これから読む本がたくさんあると思うと愉しいですね。

ただSFの批評をいくつか読んだのですが、笠井潔と巽孝之以外どうも感じるところがないですね。

>SF的なガジェットを使ってフロンティアを夢見る方向に向かっていたので

まあ、ある程度わかってますけど、ただSFマガジンのキャッチが「新しい文明批評を展開する」

なんて書いてあるので、ホモセクシャリティぐらいでびびるなと言いたくなります(笑)

というかSFのガジェットって、個人的にはどちらかというと、アンチ・キリストようなものが

多いと思っているんですけどね。サイエンスというキリスト教(の倫理)と対峙するような。

例えばアシモフはユダヤ人ですよね。そういう視点は日本では語られないのでしょうかね。

SF界では知名度が高いと思われる、野田氏や森下氏(と小谷真理氏)の文章からは

そういった「問題意識」は感じられませんね(まあ、三人とも同性愛者を「ホモ」って言ってるし)

そうそう、横レスですが「ゴーリキー・パーク」は読みました。これは面白かったです。

僕は冒険小説はあまり好きではないのですが、スパイ(エスピオナージ)はすごく好きなんですね。

高村薫も「リヴィエラ」が一番好きなのはこの作品がスパイ小説だからなんですね。

そういえばSFも衰退気味ですが、スパイもの最近元気がないですね。

やっぱり時代なんでしょうかね。

 

 

 

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フェミニストとやおい 投稿者:HODGE  投稿日: 8月26日(日)01時41分12秒

実は僕、一時期「ああいえば上祐」って言われてました(爆)

僕は「やおい」にしろ「ポルノ」にしろ、

他人のファンタジーに口を挟むのは野暮だと思っているんですよ。

でも、フェミニストって、以前のCMで「わたし作る人、僕食べる人」

に噛みついたりする人ですよね。

男女の「役割」を固定することを嫌ったり、他にも目に見えない差別と戦っていますよね。

そういう人がそれこそ「やおい」のような「一方の性によって」

「もう一つの性」が都合よく規定され、娯楽として「消費」されているものに入れこんでいる

ことが信じられません。

Hermit さんが良い例を出してくれたように、いくら指のない人に「萌える」からといって

そういった身体損傷のある人をモデルにマンガや小説を書いて、

そして障害者は「美女・美青年」でなければ「萌えない」とか「リアルは逝って」とか

言っている人たちの仲間に入っているようなもんじゃないですか。

同じフェミニストだったら、たとえ意見が衝突することがあっても田嶋陽子のほうがずっと信頼できますね。

 

 

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ありがとうございます 投稿者:HODGE  投稿日: 8月26日(日)01時17分34秒

Hermit さん、こんにちは。

まず、MagWindowですが、うーん、Hermit さんが見えないとなると、

ちょっとデザインを変えなくてはなりませんね。Hermit さんはここではすでにVIPですし(笑)

ここはIEの専用のフレーム機能を使っているのですが、中身が見えないときは

とりあえずリンクにマウスを置いて右クリックで「新しいウィンドウで開く(N)」

でもう一つウィンドウを開いてみてください。

オールタイムはミラーの「まるで天使のように」と「狙った獣」をどうしても一つに

選べなかったので、こういう形にしました。

でもこういうベストってやっぱり古典に偏ってしまいますね。

ジム・トンプスンは映画「ゲッタウェイ」や「グリフターズ」の原作者としてのほうが

有名かもしれませんね。

マーケル・ナーヴァは、ゲイでヒスパニックの弁護士ヘンリー・リオスが活躍する

ミステリーを書いている人で、本人もゲイです。翻訳は創元推理文庫で出ています。

これを読むと、ストレートの男性がロバート・B・パーカー、女性がサラ・パレツキー

で「熱く」なるのがわかります。もしこの作品群のレビューを書いたら、

かなり「熱く」なりそうです。

宮部みゆきはたしかに予定調和というかヌルいですね。文章も読みやすいというか

小池真理子あたりと比べると、単調で日本語の持つ陰影さがぜんぜんないですもんね。

「蒲生邸事件」で失望してからは読んでません。

ただ「火車」は犯人が最後まで登場しない手法が気に入っています。

 

 

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まずは60000 Hit おめでとうございます。 投稿者:Hermit  投稿日: 8月25日(土)20時47分39秒

>HODGEさん

今晩は。 なかなか書く元気がなく、今日に到る… という現状。

ええと、先ずやおいの件に関しては小谷真理氏個人に関する問題と思って良いわけですよね?

幻想を膨らませた結果、現実とのギャップにショックを受けるのは幻想した人自体な訳ですし…

その人自身で実現させるものではない以上、まぁショックを受けていてもらいましょうという

ところでしょうか… (というのは自分は読まないしいいか、と思っているだけか?)

フェミニズムの件(これも人と意見によりけりでしょうね…)とは別件かなぁと

オールタイム・ベストですが、好きな作家でまとめてきて、何とストイックな!

私ならいろいろ入れたいばかりに1作家1作品とかやってしまいそうです。

ロス・マクも大好きなのでおお、と思いましたが、私なら「さむけ」以外では「縞模様の…」

「人の死に行く道」辺りを入れたでしょうか… 短編にも「ミッドナイト・ブルー」とか

面白いのがありましたね。

ブランドの「ジェゼベル」は通な選択ですね。私自身はブランドに余り感じるところが

なかったのですが…(緑とはなれわざとジェゼベルを読んだ)。

外人ミステリでよく知らないのはトンプスンとナーヴァ。(ナーヴァって誰?(笑))

またお話いただければ幸いかと。

日本人作家についてはいろいろと教わらなくてはならないようです(笑)。

どうぞ宜しくお願いしますね。

高村薫氏は「マークス…」あたりから、と思っていたのですが、文庫化されないし、

なかなか図書館でも借りられない… 

「火車」は傑作とは聞いているのですが、宮部氏の旧作を2度ほど読んで、その日本人的な

成り行きとテーマの予定調和性に、うーん、これはどうも…と思ったことがあって

手をつけていませんでした。この作品、その辺りはいかがでしょうか?

京極堂を選んだのにはびっくりでしたが、その辺りはまた後日。

長くなっているので純文系も、個々の作品のことも、ではまた後日ということで…

Magは相変わらず見られませんが(うーん…)、大倉さんの発言から推測して Kaleidscope は

拝見していました。『一角獣・多角獣』は現在絶版ですが、スタージョンの代表作が多く

収めされた傑作選(「ビアンカの手」が収められていることから分かるとおり、初期の作品集)。

「例え世界を…」、まだ未読ですが、なるほど、これもこの時期ならではの傑作なのかも

しれないですね。この時代のSFはフロンティア精神に基づいたような作品が多くて、

さほど興味がなかったのですが、'50s 傑作選、入手して読んでみようかと思います。

因みに短編集に含めるかどうかの問題について弁護(?必要あるのか?)するとすれば、

一つにはこれはSFというより出版社の問題でないかというのと、もう一つはこの時期のSFは

時代を反映し、SF的なガジェットを使ってフロンティアを夢見る方向に向かっていたので、

そういった方向に多くの才能と読者が向かっており、それ以上の事をする必要性を

感じていなかったのではないかということ。

先進性といってもいろいろ考えられるわけで、WASP男性的な宇宙のフロンティア物語が

先進的でない、ともいえない気が… スタージョンの作品にせよ「全ての面で」先進的な

訳ではないでしょうし…

人は結局見たい夢を見るだけなので、それが娯楽に反映されてしまうのはまぁ仕方がないか、

とも。

ちょっと話がそれますが、電車の中で指の先がない人を見たりすると、一瞬その指を

まじまじと見たりしてしまう者としては、生理的に受け付けられない感覚そのものは

否定できない気がします。単に慣れの問題なんでしょうけどね。ただ、そのことが行動に

現れたり、理性的な判断を左右するようだと、情けないとは思いますが。

異端者の物語を感覚的につむぐことの出来たスタージョンは、その意味でも偉大な

存在なんでしょうね…

ラムダですが… 英語なんだよなぁ… まるっきり読めないわけでもないんですが…

 

 

 

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以上は、新着順41番目から50番目までの記事です。

アウトサイダー 投稿者:Hermit  投稿日: 8月25日(土)20時46分56秒

>大倉さん

ベスト拝見しました。なるほど、冒険小説、男たちの世界…

(知らない作品もありますが…[リオノーラ、633、ドジャース]) 

例外はシンプル・プランくらいでしょうか…(…そういえば血の絆は母子でしたっけ?)

でもちょっとこれも男たちの世界の影を感じるかな…

それに混じってのゴシック・ロマンというからには「リオノーラ…」とても大倉さんの

琴線に触れる作品なのでしょうか… 読んでみたいですが今出回っているのかな…

ちなみにシェルダンは処女作の「裸の顔」が好きです。彼の上下巻の大河ロマンは個人的には

何だか冗漫に感じてしまって… 

「シンプル・プラン」「バスク…」、いい作品ですよね。

冒険もの、読んでいるときには無類に面白いのですが、自分のベストと感じたことは

ほとんどないです… これは趣味の問題なんでしょうか…

坂東真砂子さんは「蛇鏡」辺りまでは読みました。うわー、ロマンスしてるなぁ、というのが

第一印象でした(笑)。一番すきなのは「狗神」でしょうか。

個人的には、物語が暴走している印象が、派手な展開の割にあまりなくて、

逆にロマンス的な小説の枠内に上手く収まっているなぁ、と感じました。

こういったお話がお好きなら、アン・ライスあたりもお好きなのでしょうか?

(「夜明けのヴァンパイア」なら読んだことがあります。漂泊ものとして面白かった…

 心臓の鼓動の音を聞いているような意味での、肉感性と幻想性があるなぁ、と)

因みに小野不由美氏ですが、個人的には生きる悲しみは意識しているように感じますが…

ただ、外から人間を眺めるようなクールな視点が介在するので、共感性の強い、甘い悲しみには

なっておらず、その辺りが好き嫌い分かれる感じになるのかなぁ。確かに強烈に感情移入

させるタイプの作家ではないですね。

>> 個人的には「漂泊の民」を扱ったものでは、自分のバイブルとしている作品があるんです。

>> 隆 慶一郎さまの『吉原御免状』(新潮文庫刊)でして……

探して読んでみたいと思います。ご紹介ありがとうございます。

お話を伺う限り、何だか豪華絢爛な印象。

漂白というより、アウトサイダーとして生きていく矜持が語られているのでしょうか…

>> ポール・T・アンダーソンの『ブギー・ナイツ』、望月 六郎さまの『でべそ』

>> と並んで女の裸を見て(読んで)泣ける稀有な作品です。

ん?どんな作品でしょうか?

漂泊とはいえないかもしれませんが、「ゴーリキー・パーク」という作品をご存知ですか?

マーティン・クルーズ・スミスというインディアンの血の混じった作家が書いている作品。

舞台はソビエト連邦で(すっかり過去のものになってしまった…)ロシア人捜査官が

主人公なのですが、3重殺人の謎がやがて国家をめぐる問題、そして社会の束縛の中で

どのように生きていくのかという問いにまで発展していきます。

厳冬の最中、湖の中に落ちた教師は水中で死ぬか、外に出て死ぬかという挿話が、

ボディーブローのように効いてくる作品。エスピオナージュもの(…的な作品?)では

これまで読んだ作品中のベストだと思っています。

(映画もいくつか見たのですが、鈴木清順の「ツィゴネルワイゼン」、ハッタリが効果的で

 面白かったなぁ… (不条理物好きです))

 

 

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スタージョンとラムダSF 投稿者:HODGE  投稿日: 8月21日(火)23時55分34秒

ここのところSFに興味がわいてきたのですが、今最も関心があるスタージョンのサイト

がありました。ここはすごいです。

http://glinda.lrsm.upenn.edu/~weeks/misc/sturgeon.html

それとゲイ関係のSF(ラムダSF)のサイトも「お奨め」が充実しています。

http://www.lambdasf.org/spectrum/

ディレイニーはもちろんスタージョン、クライブ・バーカーらがありました。

 

 

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ありがとうございます 投稿者:HODGE  投稿日: 8月19日(日)03時02分54秒

いつもこのサイトを立ち寄ってくださってありがとうございます。

60000ヒット、とても嬉しいです。

これからもよろしくお願いします。

>大倉さん

いつもありがとうございます。

日程はOKです。あと時間等は、メールでしましょう。

>泣ける濡れ場が読みたければ是非!!

泣ける濡れ場と言えば、Joey Stefano 主演の"More of a Man"が浮かびますね。

久しぶりにレビューを書いてみようかな、と思います。

それとネットで知ったのですが、韓国映画の「カル」ってちょっと面白そうですね。

 

 

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もうすぐ60000 投稿者:大倉 里司  投稿日: 8月18日(土)16時03分44秒

HODGEさま、おこんばんは。

もうすぐ60000ヒットですね(^o^)

さて、逢引の日取りなんですが……9月23日が濃厚に

なりました。宜しいでしょうか?(^^;;

>>『吉原御免状』が大倉さんのバイブルでサイトのバックグランドなんですね。

>>では目を通しておかなければ

泣ける濡れ場が読みたければ是非!!(鳴けるではない(^^ゞ)

ポール・T・アンダーソンの『ブギー・ナイツ』、望月 六郎さまの『でべそ』

と並んで女の裸を見て(読んで)泣ける稀有な作品です。

 

 

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スタージョンとSF  投稿者:HODGE  投稿日: 8月18日(土)03時10分43秒

Hermitさん

スタージョンの「たとえ世界を失っても」は先日アップしました。

(そうか、また Mag Windowが見えないんですね)

http://w_passage.tripod.co.jp/kaleido/kaleido05.htm#0501

ここにも書いたのですが、この作品は『一角獣・多角獣』(ハヤカワの単行本)から

割愛されたようなんですね。

この話を聴いて、SFの人って「センスオブワンダー」とか言いながら

結局保守的というか、「流動食」みたいなもので満足しちゃうのかと思ってしまいました。

スタージョンは(まだ短篇一作しか読んでませんが)、こんな時代にゲイのストーリー

を書く「勇気」を持っているので、多分ゲイなんじゃないかと思っています。

というより、文学などの「冒険」をする人たちって、ほとんどゲイか女性か、ユダヤ人か

そのほかのマイノリティの人じゃないでしょうか。

>人間が考える以上、人間の脳の思考システム(パラダイムというのかな?)からは逃れられないし

なんとなく、ウィトゲンシュタイン(理解しているとは決していえませんが、汗)

の考えみたいですね

ティプトリーは『愛はさだめ…』のほうが良かったんですね。じゃ、こちらから手をつけてみます。

パヴェーゼは、どうかな。ちょっとアンニュイな青春小説ですね。

学生の頃は良い感じだったけど、今読んだら面白いかな…。

イタリアだったらアントニオ・タブッキがいいかな。

 

 

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オール・タイム・ベスト(試用版) 投稿者:HODGE  投稿日: 8月18日(土)02時23分54秒

>大倉さん

大倉さんのお気に入りは冒険小説系なんですね。

この中では『バスク〜真夏の死』と『真夜中の相棒』は読んだことがあります。

『シンプル・プラン』は読もうと思っているのですがなかなか読めません。

それで僕もオール・タイム・ベストをアップしてみました。

試用版ということでコメントは後日。

http://w_passage.tripod.co.jp/book/mybest.htm

>大倉さん

僕もパソコン通信時代はニフティに入ってました(あとピープルとか、懐かしい)

ただ映画の会議室は行ってなかったですね。ほとんどクラシック音楽とミステリでした。

『吉原御免状』が大倉さんのバイブルでサイトのバックグランドなんですね。

では目を通しておかなければ。

それと逢引(笑)は新橋の店でぜんぜんOKです。

もしかして以前、元彼と行ったことがあるかもしれません……。

 

 

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ゲイ小説とやおい 投稿者:HODGE  投稿日: 8月18日(土)02時20分13秒

ちょっとうるさ型のフェミニズム系の意見を拝借すると、

ゲイ小説があるのならば、ヘテロ小説がなければおかしい。

そういう言い方がないのならば、ただの自己充足小説の一種で

ハードボイルド(ストレート男性向け)、ハーレクイン(女性向)、ゲイ小説(ゲイ男性向け)

とレベル的には同じではないかと思うのですが。

やおいは「目的のためなら手段を選ばない自己充足小説」で、男性(ゲイも含む)向けの

ポルノと同じレベルのものだと思います。

「異性」がそれを見たら、それぞれいくばかりかの「不快感」を感じるかもしれませんが、

それぞれにとっては「必要」な「アイテム」であって、個人の「ファンタジー」に口を

挟むのは、自分(たち)のことを棚に上げて論議する空虚さと、偽善さと、野暮ったさを

感じてしまいます。

ただ我慢ならないのは、前も書きかけた小谷真理みたいな人で、「セク・ハラ」を

声高に叫ぶ人が「やおい」に入れこんでいる事実ですね。

この人の名前を最初に知ったのは、ミステリマガジンの「ジョゼフ・ハンセン特集」で

ゲイ雑誌を読んで卒倒したとか書いてあったんですね、「ホモ(侮蔑語)が好きだ」とか

言って「理解者」のような振りをしていて。

そのあと「おこげのなんとか」とかいう本を出版しましたよね。

この「おこげ」っていうのは、当然「おかま」から来てますよね。

日本語には外国のようにゲイを侮蔑する言葉がすごく少ないのですが、その中で「おかま」

は最も強い侮蔑語だと思います。

「テクスチュアル・ハラスメント」という本を出版しているのに、

どうしてゲイを「不快」にする「言葉」を平気で使うのでしょう。

こういう人は嫌いです。

 

 

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『吉原御免状』 投稿者:大倉 里司  投稿日: 8月17日(金)12時39分07秒

HODGEさま、Hermitさま、おこんばんは。

負けじとこちらも長文勝負(笑)

去年の6月22日の「毒書日記」にオール・タイム・ベストを挙げているんで

転載しますねm(__)m

http://www.bekkoame.ne.jp/ha/madam-deep/20000622.htm

 

長編外国小説編

☆『鷲は舞い下りた』J・ヒギンズ作菊池光訳  ハヤカワ文庫NV

☆『女王陛下のユリシーズ号』A・マクリーン作 村上博基訳 ハヤカワ文庫NV

☆『リオノーラの肖像』R・ゴダード作 加地美知子訳 文春文庫

☆『真夜中の相棒』T・ホワイト作 小菅 正夫訳 文春文庫

☆『血の絆』A.J.クィネル作 大熊 栄訳新潮文庫

☆『真夜中の向こう側』S・シェルドン作 大庭忠男訳 ハヤカワ文庫NV(これに限る)

☆『シンプル・プラン』スコット・B・スミス作 近藤純夫訳 扶桑社ミステリー文庫

☆『バスク〜真夏の死』トレヴィニアン作 角川文庫

☆『633爆撃中隊』F・スミス作 野村芳夫訳 徳間文庫

☆『ドジャース、ブルックリンへ還る』デビッド・リッツ作 角川文庫

この中で、HODGEさまに御勧めできるのは……

☆『リオノーラの肖像』R・ゴダード作 加地美知子訳 文春文庫

☆『バスク〜真夏の死』トレヴィニアン作 角川文庫

☆『シンプル・プラン』スコット・B・スミス作 近藤純夫訳 扶桑社ミステリー文庫

でしょうか……

とりわけ『リオノーラの肖像』は、大河ゴシック浪漫の白眉とも言うべき珠玉の

内容でして……ヒロインのリオノーラが生まれ育ったミアンゲイト館を舞台にして

そこで起きた「未解決の殺人事件」の謎を含めて、ヒロインの出生の秘密……

そして「第一次大戦」さえなければ起こり得なかった「ある悲劇」を丹念に描いて

おりまして……読んだときは、自分のやりたかったことを全部やられてしまった

と思ったのでした。(^^ゞ

Hermitさまゑ

>>ホラー好きの私なんぞは周囲を生首が飛びまわる辻斬りや「火炎魔神」「闇御前」なんて

>>道具立てからして、嬉しくなってしまうのですが… 

まあ……それはあるんですが、致命的なのは「哀しさ」が自分には感じ取れなか

ったのですね。坂東眞砂子さまの一連の作品には、それがあるんです……

再び、HODGEさま、Hermitさまゑ

>>個人的には人間観察に優れた作家で、奇妙な存在、半端もの的な存在への関心が高い、

>>という印象でした。そして、そんな作風ゆえの辛酸もなめたようです。

スタージョンですかぁ……元来SFアレルギーなんですが、そう言われると読んで

みたくなりますね(^o^)

個人的には「漂泊の民」を扱ったものでは、自分のバイブルとしている作品があるんです。

隆 慶一郎さまの『吉原御免状』(新潮文庫刊)でして……

江戸の遊郭である吉原を何故作らなくては為らなかったのか……と言う部分。(涙)

そして絢爛豪奢で「美の様式」の粋を極めた太夫、格子……等の遊女の姿に女のダンデ

ィズムを感じ……徳川家康影武者説……江戸大魔方陣を組んだ慈眼大師……天海大僧

正の意外な秘密………と盛りだくさんの内容(笑)

これを読んで貰えるとパティオ「マダム・DEEPのシネサロン」から現HPの「月曜瓦版」の

目的……『吉原御免状』での「公界」をネットの上で展開させてみたかったと言う「悲願」

が判って頂けるかと………

BGM:OST:『アンダー・グラウンド』

 

http://www.bekkoame.ne.jp/ha/madam-deep/

 

 

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長くなってしまっている… 投稿者:Hermit  投稿日: 8月17日(金)02時20分14秒

(>HODGEさん 瀬名論争以外の話題…)

さて、まず「ブレード・ランナー」や「未来世紀ブラジル」ですが、見てないだけです(笑)。

必見だという知識のみはあるのですが、そんなの意味ないですね (^^;)

映画は本以上に金と時間を食う気がするので、以後日々精進するかは微妙ですが…

(少々精進の予定あり)

そういえばHODGEさんの映画個人的ベストって、どこかに載っていましたっけ?

スタージョン、お気に召したんですね、玄人好みといわれる作家ですよ。

以下蛇足。

個人的には人間観察に優れた作家で、奇妙な存在、半端もの的な存在への関心が高い、

という印象でした。そして、そんな作風ゆえの辛酸もなめたようです。

初期の傑作に「ビアンカの手」というフェティシズム色の濃い作品があるのですが

(白痴娘の美しい手に恋した男の運命…)、

それを見た編集者などからは、「こんな感覚で小説を書く奴とは友達になりたくない」

などとそしられ(当然出版は断られつづけ)、支援してくれる人は僅かだったとか…

代表作の「人間以上」は一つの能力のみに秀でた半端もの(一人で生きる能力がない)

が、集団となったとき…という話ですし(「サイボーグ009」の原作だとか)、

「夢見る宝石」は一種のフリークス小説ですし…

また、そんな関心の持ち方から、コミュニケーションの問題の扱いにも優れた作家

だったと思っています。(彼の作品のSOWはその辺ではないかと…)

ゲイだったか、あるいは何らかの関わりがあったのかは寡聞にして

知りませんが、たしか他にも単性生殖的に愛を交わす宇宙人の話があったような…

個人的には『一角獣・多角獣』の「熊人形」が一押しです。

ティプトリー、まず「たった一つの…」の表紙を見てしまいましたか… 不運な…(笑)

「愛は定め…」「故郷から…」なら違ったでしょうに。まぁ多分瀬名氏の講演に作品名が

でていたからなんでしょうけどね…

「たった一つの…」はティプトリーが"物語"をつむぐようになったあとの作品(というか遺作)

で、さる批評家が「これを読んでハンカチが必要ないようならあなたは人間ではない」

とまで言ったというエピソードから分かる通り、主人公の少女の活躍が感情移入に

うってつけの作品。それで編集者が女性に読んでもらおうとあの手のカヴァーにしたものと

思われます。

現状小説を買う人の多くは女性のようですし、SFとても例外ではないようなので

(シリーズものの異世界ファンタジーの読者のほとんどは女性と思われます)

ちょいとでも女性に受けそうな内容だとあの手の表紙になってしまうようです。

まぁ、ともあれ自分なりの方法で見つけていったほうが納得いきますしね、作家も。

ディックはSFに興味ない人でも読むのですが(傑作山ほどあり)、

そうですね、ディレイニーはSFだからというのでないと読まないかも…

因みに「ノヴァ」辺りを読んだ気もしますが余り記憶にはないです…

ウールリッチ、長編なら「幻の…」「喪服の…」(読み返すほどに評価が上がりました。

中盤の恋愛/破綻と無残な結末、そしてラストが印象的)「死者との…」(これは馴れ初めの

書でもあり、また外部の文字などの使い方が印象的だったので)

短編は難しいのですが、とりあえず「3時」「窓の明かり」「ジェーン・ブラウンの体」(笑)

にしておきます。

実は「一滴の血」「ワルツ」知りませんでした。そうなのか、傑作に読み逃しがあるとは… (--;)

創元とポケミスは制覇したつもりでしたが、ハードカヴァーと「…ストライカー」は実は読んで

いないので、そのあたりにあったのでしょうか。ミステリマガジンも書評の立ち読みが

主なもので… ダブりもアイディアの重なりも多いし、こんなものかと思っていたので

何だか口惜しいです。

「暁の死線」は、個人的にはちょっと時間内に見つけなければとの動機が、今ひとつ

リアルに感じられなかったもので…

パヴェーゼはバベルの図書館にあった気もするのですが、どうも読んだ記憶がなくて…

お勧めですか? (もちろん有名なのですが…)

イタリアは、カルヴィーノやチェーヴァ、ランドルフィー辺りなら読んだのですが…

ヘンリー・ジェームズも「ねじ…」の他はバベルで読んだくらいなのですが

(「友達の友達」は好きでした)読むとなると国書刊行会辺りの全集を見るしかないのでしょうか?

 ……本当に長文で失礼しました。 m"(__)m

 

 

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SF論争… 投稿者:Hermit  投稿日: 8月17日(金)02時08分18秒

>HODGEさん

今日は。

ええと、

瀬名論争の件、うーむこういうややこしい(個々の部分はそうでもないのですが)ことだったか

とちと頭を抱えました。

論旨のズレとか、争点のズレとかもあり、問題とされる点は3項目以上にはなるし…

HODGEさんにゲイ小説とか持ち出されると余計にややこしい気が…(笑)

今更私がつまらないこと言うのも何だという気もしますが

(でも論争のほとんどはいろんな人のつまらない物言いから成っている気もする(^^;))、

少なくともここでの争点は、

やおいものがゲイ小説か、というのとはちょっと違う気もします。

もちろんその種の論争も別にあって、それはそれで難しい問題ですが…

(じゃあゲイ小説の定義って何だよ、という問題)

というのも、現状として既にSFにはやおい小説みたいなものも含まれてしまっていると

思うので。個人的見解の問題はありますが、例えば別の惑星を舞台にしている、という他は

古代〜中世を舞台にした剣と魔法のファンタジーと本質的にどこが違うのか、という感じの

作品群もSFとしてたくさん出版されている現状(と思っていますが…)からいって、

いまさら「SFらしいSF」からのズレが問題になるとは思えないんですよ。

(私は格別SFファンではないし、そういう作品を非難してるのでは全然ないです、念のため。

 SFベストに挙がる作品を考えても、SFはミステリ並にかなり広く捉えられてる気がします)

そもそもSFに大きな顔をして載っている「巨匠」ウェルズやブラッドベリは、

実のところファンタジーといってしまえる作風です。それにジャンルミックス小説としての

モダンホラーも市場に広まってからもう結構な年月がたっていますし…

瀬名氏の講演の文を見てふと思い出したのが、以前名前を挙げた「ブラッド・ミュージック」

という作品を読んだときのことです。

これは、一つ一つの細胞に知性を持たせる研究をしていた科学者が、確かそれをもたらす

物質(か何か)を外部に漏らしてしまう(自分に注入してしまったのかな…あやふやですみません)

… という話で、成り行きはある種のパニックものですね。

個々の細胞が知能を持ち、単独の生命として働き出したら…という発想は、確かにSF的です。

(普通のホラーではそんなこと考えない気がします、その辺りにはポイントがないので)

でもですねぇ、

知能を持ったからといって自分の体を自由にコントロールできるようになるとは限らないし、

全細胞(全部でなくそのうちの2つであれ)が同じ意志をもって行動する可能性は

とても小さい気がするし(第一互いにコミュニケーションできるとさえ限らないし)、

その知性が人間の思考形態・感情形態と似ているとはとても思えないし、

いくら知性があったって様々なことを数日、数週間で学習・行動に反映できるとも思えないし、

ましてや本体の脳に向かって自分たちの意思を伝えるなんてことがどうやったらできると

いうんだろうか(思考形態の違い、脳のシステムの理解と把握、働きかける方法etc etc ..)。

といった諸々の理由で、私は読んでる途中でえー、これはないよと思い、でもホラーとして

読む分には問題はなかった(まぁ傑作かと)…

もしかしたらこの「えー、これはないよ」をいうのを一部のSFファンが声高に叫んだってこと

なのかもしれません。導入部の展開や発想がSF的だったりすると尚更ギャップに騙された

気になって…

とはいえ釈然としないですね。そうだとしても、程度の差はあれ、SFにはそんな詰めの甘さや

ストーリー優先の部分はいつも含まれていると思うんですが… 人間が考える以上、人間の脳の

思考システム(パラダイムというのかな?)からは逃れられないし、物語であってみれば尚のこと…

やっぱりSF大賞を受賞したり、そこそこの科学(?)との辻褄あわせがなされていた分、

期待と裏切り感が大きかったのかな?

もっとも読んでない人間があれこれ言うの意味がないんですが… ただ、何だか気が進まなくて

なかなか手に取れません、「パラサイト・イヴ」…

=-------------- つまらん長弁舌… 失礼しました…

(科学エッセイその他の件は…まぁいいですね… (笑))

 

 

 

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以上は、新着順51番目から60番目までの記事です。

コミュニケーション?? 投稿者:Hermit  投稿日: 8月17日(金)02時05分10秒

>大倉さん 

(様とつけて頂きますと、こちらもそうしなくてはいけないのかという強迫観念に駆られますが、失礼していないでしょうか?)

今日は。

読書、ここ5年ほどのブランク、というと、逆にそれ以前に積んできたものの重みの方に

目が行きます。 さすがにツワモノぞろいですね… 

何だかうかつなことを書けないような気分になります。

因みに大倉さんのフェイバリットはどんな本ですか? 宜しければ。

(もしかするとサイトのほうにあるのかもしれませんが…)

あと因みに「東京異聞」、どんなところがダメでしたでしょう?

折角だから伺いたいんですが… まぁ単に趣味の問題で片付ければそれまでなのですが、

ふーむ他の人にはこう見えるのか、こういう見方もあるのか、というのを知りたいなぁ、と。

(面倒ではあるし、気が向いたらで結構なのですが)

ホラー好きの私なんぞは周囲を生首が飛びまわる辻斬りや「火炎魔神」「闇御前」なんて

道具立てからして、嬉しくなってしまうのですが… (こういう場合、ミステリとしての

問題点はさほど気にならない…)

ただ、なぜこれが'90年代日本SFのベスト(11位かな?)になるのかは、はてな?という

感じですが。センスオブワンダー、ここにあり、ということか。

 

 

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ええっ? 投稿者:大倉 里司  投稿日: 8月17日(金)01時11分59秒

ひょっとしてHODGEさまもニフ者だったのですか……(^^;;

何だか過去形で書かれていたんで……そうでは無いかと?

さて、例のオフ企画ですが、出発点は新橋では如何でしょうか?

「ファーム・グリル」と言うアメリカ南部をイメージした店が

ありまして、ものの見事にアメリカン(笑)

外人さんも来て目の保養にもなりますし……(^^ゞ

 

 

 

 

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映画フォーラム 投稿者:HODGE  投稿日: 8月16日(木)00時51分46秒

あのフォーラムでは、大倉さん大活躍でしたね。

お話も愉しかったです。

今日アップしたんですが、シオドア・スタージョンの「たとえ世界を失っても」

(20世紀SFA、河出文庫)はすごく良かったです。

こういうのを読むとSFにも関心がわいてきます。

 

 

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ミステリー映画特集 投稿者:大倉 里司  投稿日: 8月15日(水)10時49分03秒

とは懐かしいですねぇ………

シネセゾン渋谷にてミステリー・オールナイトの協賛企画を行った

ときにBL代行として行っていたものです<現、映画フォーラム

このときに最多書き込みだったのが、キャットさまこと現くろねこ

御嬢様だったのですねぇ………

 

 

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日曜日でいいですよ 投稿者:HODGE  投稿日: 8月15日(水)00時36分01秒

大倉さん、日曜日でOKですよ。楽しみですね。

そういえば、このあいだマーガレット・ミラーについて調べていたら、

大倉さんの名前を発見してびっくりしました。

ニフティの映画ファーラム(たしかミステリー映画特集)のやりとりを見つけました。

google はすごいですね。

映画といえばヘンリー・ジェイムズ原作「金色の盃」が映画になったんですね。

ジェイムズ・アイボリー監督で邦題が「金色の嘘」。ちょっと期待しています。

 

 

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タタール人の砂漠 投稿者:HODGE  投稿日: 8月15日(水)00時30分22秒

Hermitさん、こんにちは。

「パリ・テキサス」がお好きなんですね。ちょっと意外でした。

「ブレード・ランナー」や「未来世紀ブラジル」あたりかなあ、って勝手に思ってました。

カルロス・マヌエルは正直、ルックスで買いました(笑)

キューバ音楽もぜんぜん知らないので、こういうものなのかと勝手に納得しています。

そうですね、よっとクセがある音楽ですね。(でも小林って誰?)

ウールリッチの「マンハッタン・ラヴ・ソング」は読みたいのですが、まだ「買い時」

って感じじゃないんですね。そのうち読むつもりですが、いつになることやら。

ウールリッチは純粋なサスペンスとして読んでいるので、まあエンディングはそれほど気になりませんね。

(「今夜の私は危険よ」とか「自殺室」みたいなちょっと荒唐無稽な作品もサスペンスが楽しめればいいって感じです)

どちらかというと悲劇的な方が好きですね。

ちなみに長編は「幻の女」や「黒衣の花嫁」、「暁の死線」あたりに人気が集中しますが(僕もそうです)、

短編は何がお好きですか? たくさんあるんでまだ読んでいないのがかなりあります。

僕は「一滴の血」、「死ぬには惜しい日」がすごく好きですね。あと「ワルツ」(多分ミステリ・マガジンに収録)かな。

ブッツァーティーはすごい偶然なんです。紀伊国屋で、外人の男(笑)が、日本人のガールフレンドに

「これはおもしろいよ」っていうのを耳にはさんだんですね。

それをチェックしたら(「7階」が入っている河出の短編集)カフカのようだって書いてあったので買いました。

それで「タタール人の砂漠」がカフカの「城」みたいなことがあったので、松籟社を読みました。

でも集英社版(パヴェーゼが読みたくて買いました)も持っているので、再読するときは、集英社のほうを読んでみます。

短編集は河出から出ている3冊を持ってます(「待っていたのは」、「7人の使者」、「石の幻影」)

「タタール人の砂漠」は映画になっているみたいですね。ぜひ見てみたいです(音楽はモリコーネでサントラCDはタワーで見かけました)

「SFじゃない」問題は、まあわからないでもないんですよね。例えば女が書いた「やおい」を

「ゲイ小説」とは言って欲しくないような。

それで紹介してくれたティプトリーの「冴えたやりかた」を探しにいったのですが、

うーん、あのカバージャケットを見てちょっと……。

やっぱりディックとかゲイのディレイニーあたりからSFを攻めていこうと思います。

 

 

 

 

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徒然なるがままに日暮し硯に向かいて 投稿者:大倉 里司  投稿日: 8月14日(火)20時15分47秒

Hermitさま、お初に存じます。

こう見えても95年までは「本」の人だったんですよ(涙)

今は小説のほうは、年間10冊読むかどうか……(^^ゞ

挙げておられた『墓地を見下ろす家』、『東京異聞』は

幸いにして読んでおりますが……

どうも『東京異聞』は自分にはまるでダメでしたm(__)m

ホラー系で言えば、坂東眞砂子さま、篠田節子さまあたり

で途絶えているんです(涙)<読書歴

読まねばなぁ……と思いつつ、「勘」が鈍ってしまい、

気力も無いのが現状です。

HODGEさま

何時にしましょうか?出来れば日曜日の方が嬉しいのですが……

 

 

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はて、何を書こうか… 投稿者:Hermit  投稿日: 8月14日(火)19時24分01秒

特に理由もなく書こうとするとやはり戸惑いますね、何かのコラムではなし、

勝手に好きなこと書くのもどうかと…

ところで、こちら、個別にご挨拶もしたほうが良いんでしょうか?

といって、リドリーを読んでない身としてはwayoさんにはご挨拶のしようがないな…

>大倉さん

はじめまして。映画に非常に詳しい方でいらっしゃるようで…

かく申す私はといえば、余り映画は見ないクチで、生涯で映画館で見た回数に限れば

10本の指に収まってしまうのではというとんでもない奴ですが。

そんな私の(これまでの)生涯でのベストはといえば… 「パリ・テキサス」でしょうか。

原色使い、人工的な風景・道具立て、スティール・ギター(ライ・クーダー?)と

微妙な親子・夫婦の情愛との対比がすばらしかった(と感じました、個人的には)。

いまちょっとある映画の本を読んでいて、ラウル・セルヴェとかヤン・シュヴァンクマイエルとか

「ツィゴネルワイゼン」とか「エル・スール」だとかいろいろと見たくなっているところではあります(あまり「萌える」感じとは関係無さそうなのばかりですが…)。以後お見知り置きを(笑)

>HODGEさん

カルロス・マヌエル、キューバとかラテンとなどから私が連想するのより、ひねりのある

(影、というのとはちょっと違うような…)風貌をしているんですね。

確かにカッコいいです。で、大昔の小林だれとかを連想した、といっては失礼?(笑)

キューバ音楽についてもほとんど知らないのですが、(マンボとかルンバとかサルサ

[これはプエルトリコですが]とかいった言葉が思い浮かぶ) 音楽性はどんな感じなのでしょう?

といって説明頂いても分からない可能盛大ですが…

説明を見た限りだと生楽器のオールド・ファッション・リバイバルといった感じかななどと

邪推してしまいますが実際のところは? それとも風貌を楽しんでいればそれでいいのかな?(笑:反論?が楽しみです)

ちょっと前になってしまうのですが、ウールリッチの旧作が邦訳されたのはご存知ですか?

ミステリを書き始める以前のいわゆる都会小説で「マンハッタン・ラヴ・ソング」。

私は実はまだ未読で、図書館に入れてもらおうなどと姑息なことを考えてリクエストしてますが

(ファンにあるまじき所業だが置き場がないので…)、ミステリマガジンの書評によれば

彼の皮肉な人生観は十分に反映されたものらしいですね。

彼の作品、「夜は千の目を持つ」を分岐点として、一応のハッピーエンドを迎える作品と

運命に敗北していく話とにくっきり分かれる気がしているのですがどうでしょう?

どんどん不条理な運命の方に比重が置かれていって、「喪服のランデヴー」「死者との結婚」

を最後に、謎の解明には興味がもてなくなったかのように合理的解明がされなくなり、

呪いとかいったものに帰結されるようになっていった、という印象なのですが。

やはり作者自身の人生観の変化によるのものなのでしょうか。「いや、私が読み取ったのは

もっと人生を楽しむかのような人物像だ」という論説がそういえば先頃ミステリマガジン

だったかにのっていた気がしますが…

因みにブッツァーティーのことはどのように知られたのでしょうか。

どこかの世界文学全集だったかに「タタール人の砂漠」が訳されていましたから、

それを読んでからなのでしょうか?

(因みに現在松籟社(?)から出ている邦訳と全集の訳とは雰囲気が結構違っている気がします。

 ラストの部分など、旧訳のほうが良かった気がしますが。松籟社のほうは「〜のだった」

 といった終わり方で、どことなく臨場感が薄い気がしてしまうので…)

私自身は風間賢二氏のホラー短編ベストに「七階」が出ているのを見たのが契機、という

人間なので、そうでなくブッツァーティーに触れられた方というのに興味があるんですよ。

(「七階」「道路開通式」「崖崩れ」などに魅せられた)

因みに「大いなる幻影」というハヤカワSFシリーズから出ていたのと、「シチリア王国…」を

除いては邦訳のあるものは全て読んだはずです。「シチリア…」については復刊ドットコム

というサイトの復刊投票の項目に挙がっていた気がします。

瀬名関連は(彼の論説を)もうちょっと読み込んでからにします。まだ不真面目な読者なので

もっとしっかり向き合ってから。

ただ、「正しいSFはこうあるべきだ」「それは偏狭な見方だ」といった話は、

これまでも10年一昔のごとく繰り返されてきたのではという気もします…

 

 

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オフ会  投稿者:HODGE  投稿日: 8月14日(火)01時28分39秒

大倉さん、こんにちは。

大倉さんと美術館でデート&オフ会。いいですね。

「ターザン」でも読んで体鍛えておきます>をい。

 

 

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初のオフ会 投稿者:大倉 里司  投稿日: 8月13日(月)20時47分21秒

HODGEさま、おこんばんは。最近勢いがありますねー(^^)ここ

アメリカが創った英雄たち「肖像が語るアメリカ史」、「アメリカン・ヒロイズム」

が2001年8月7日(火)〜10月14日(日)の期間で上野西洋美術館で開催されており

ますが、9月にでもオフでも如何でしょうか?(^^;;

我々が美術展鑑賞のあとに、他のみなさまたちと銀座あたりで呑み会を考えている

んですが……(^^ゞ

 

 

 

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