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# 180  【サンディエゴ・ライト・フット・スー】 2001/12/10 00:46 返信する
From:Hermit 
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>HODGEさん
今晩は。
情けないことにまだ「リヴィエラ」が読み終わっていないので(1992に差し掛かったところ…)、本に関しては今回さほど書くことがありません。(書物関連の更新もないみたいですしね)
でもいいですね。ル・カレなんかより面白いような気がしています。人物たちがそれぞれしっかり肉付けされているがゆえに、その死が一つ一つ胸に残るような感じです…

本に関する個人的なトピックスといえば、ネットの古書店でトム・リーミィの「サンディエゴ・ライト・フット・スー」という本(短編集)を入手して、正月の読書用にと喜んでいます。
なにそれ?ってな感じでしょうが、この作家の「沈黙の声」という本にとても感銘を受けていたのでこれは是非読みたかったんですよ。「沈黙の声」は風間賢二氏もブラッドベリの「何かが道をやって来る」C・フィニーの「ラーオ博士のサーカス」と共にカーニバルものの代表作として挙げていますが、思春期の疼きみたいなものが余すところなく表現されていて、個人的には中でも特に好きでした。(3人の少女がまるで通過儀礼のように、カーニヴァルと共にやってきた3人のフリークス?とそれぞれ遭遇する…)
因みに「サンディエゴ…」中の短編は、ホラーのベストの方にもセレクトされていましたっけ…
この本、サンリオ文庫の絶版本という訳で5000円しましたが(相場を吊り上げそうなので余りこういうものには手を出すべきじゃないのかも…)、やはりどうしても読みたかったのと、送られてきたものが予想外の美本だったので気分としてはお釣りが来る位でした。

キューピッドについては前に書いたことに付け足すこともないなぁ… この辺はLullさんにお任せですかね(笑)。デュランデュラン、追ってみるほど熱心なファンではなかったので、ビデオクリップはほとんど知りませんでした。案外 "過激系" の内容なんですね。もっと普通にダンス&アイドルなんだと思ってました。そういえば彼らはよく、「アイドルとして捕らえられがちだったが実は…」てな文脈で紹介されていますね。批評家にもそれなりに受け入れられているようで…
そうして紹介されているアルバムは大抵 "Rio" なんですが。

プラトンの「饗宴」… その辺りまともに当たったことがほとんどないので、面白く読みこなせるかどうかちょっと心配ですが、お勧めならあたってみようかな…
ソクラテスの弁明なんぞなら面白く読めたのですが、あれは一応会話でしたし、短く平明な内容でしたからね… 妙に擬古文調で訳されていたりすると、知らず知らず斜め読みしていそうで怖いんですよ。内容が強く興味を引いてくれればいいんですが…
(岩波は時として活字も読みにくかったりする… 多分岩波ですよね?)

ジャクスンはどこまで読まれていないんでしたっけ? 「くじ」、「山荘綺談」は読まれているんでしたっけね? 「野蛮人…」お持ちだと仰っていた記憶がありますが。
ニーリィはオイディプスの報酬だけを読んだことが… 

個人的な興味の範囲ではこの週、シュヴァンクマイエルの全作品上映で丁度見たことのない2つのプログラムが上映される週なので、2日間、仕事の後レイトショー上映に行く予定でひどく楽しみなのですが(笑)、HODGEさんは年末に向けて何か楽しいご予定は?(←他意はありません)
ブーレーズの話題、面白い!(ありがとうございます 笑) で、レンデルのリンクを見ようとしたのですが、ページを捕捉出来ませんでした。何がいけないんだろう…


Male   ゲイ       ジャンポール・ゴルチエ
 

# 179  【ゲルニカもモナリザもストランドを踊ったのさ】 2001/12/10 00:42 返信する
From:Hermit 
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>Lullさん
今晩は。
まず、かわいそうなジョージという文句も、それを持ち出したのもしーほーくさんなんですよ。座布団はしーほーくさんに上げてくださいね。政治的な問題は考えるほどに複雑で、意見表明がしにくいのですが、新聞だったかで、最近の世界の風潮として「力」への傾倒が強まっている、というのを聞いて何だか納得してしまいました。アメリカ然り、イスラエル然り、アラブも中国もロシアも……
中東情勢など暗然とするような状態ですしね…

>> レフトバンクとかエミット・ローズとかハニーバスとか
とかいった名前がぽんぽん出てしまうLullさんには改めて恐れ入ってしまいますね。
ケミカルもカバーしているんだなぁ…
STARSAILOR、ニック・ドレイクが引き合いに出されているなら…と心が動きます。でもどの点で引き合いに出されているんですかね、歌詞、メロディー、全体? …ってちょっとは自分で調べろよって感じですが…
「ラバー・ソウル」は私も好きです。個人的にはDrive My Car だとか Nowhere Man だとかが特に好きですが。ジョンの歌詞は徹底的に韻を踏みまくっていて聞いていて楽しいですよね。それゆえに本人もこれはただのナンセンスというような歌詞が出てきたりするんですが。
In My Life の間奏をあのスピードで弾こうとなさったんですか!? それは… プロなら多分いけると思いますが…あれってジョージ・マーティンがそのスピードで弾こうとしたけれどもどうしてもダメだったので、音程を変えて半分のスピードで録音したのを早回しした、というエピソードが有名ですよね。 正にジョージ・マーティンにチャレンジしていたという…
でもビートルズを熱く語る人はあまたいますが、こうして面と向かって話せるのはまた嬉しいです(笑)
お金のかさみそうな年末年始、Muse もウェインライトも何もかも…とまではいきそうもないのですが、覚えておいて必ず聞いてみたいです。ウェインライトってひょっとしてつばつきの帽子に口ひげを生やした顔のジャケットでしたっけ?
歌詞もしっかり読み込んでおられて頼もしいですね。暗い歌詞にもいろいろありますが、暗い歌詞と聞いて私が最初に連想したのはケイト・ブッシュの「ドリーミング」でした(結構好きなのですが…)

山岸涼子さんですが、怠け者とて雑誌をカバーするまでには到っていないんですよね。一番好きな吉野朔実さんですらカバーできてない状態ですから… 新作、面白いですか?
ついでながら、私も呼び名、風邪にルル、だと思っていました(笑)。ラル、の方が男性的でカッコいい感じですよね、失礼しました。

Male   ゲイ       デイヴィッド・ベッカム
 

# 178  【ブーレーズ、警察の事情聴取&パスポート没収】 2001/12/09 11:00 返信する
From:HODGE 
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スイス警察も世界的に恥をかきましたね。
11月2日、スイスのバーゼルで、スイス警察は世界で最も有名なフランス人指揮者ピエール・ブーレーズをテロリストの疑いで事情聴取、パスポートを一時的に没収。その理由がブーレーズの60年代の有名な発言「オペラ座をぶっこわせ」だなんて(笑)

http://news.bbc.co.uk/hi/english/world/europe/newsid_1692000/1692628.stm

http://www.guardian.co.uk/Archive/Article/0,4273,4313619,00.html

http://classicalplus.gmn.com/news/default.asp?ms=2&id=2868&pf=1

http://www.swissinfo.org/sen/Swissinfo.html?siteSect=201&sid=938243

最終的には謝罪したそうですが、75歳の高名な指揮者がスイスで何をしよと思ったんでしょうね>スイス警察
冷戦時期のスパイ容疑ならいざしらず。
だいたいスイスなんてテロリストや犯罪者の金で持っているようなもんじゃない。これはEU追放かな(あ、最初から入ってなかったけ)

まあ、こういう時期だからでしょうね。テロリスト関係といえば、かのルース・レンデルが「問題発言」をして、オットー・ペンズラーの怒りを買っているみたいですね。

http://www.mysteriousbookshop.com/newsletter.htm

こちらはさすがのレンデル。ここまで言っちゃうなんて。シュトックハウゼンの「ボケ」とは貫禄が違います。

Male   ゲイ       レナード・バーンスタイン
 

# 177  【ディレイニイなど】 2001/12/09 01:24 返信する
From:nauboo URL:http://plaza28.mbn.or.jp/~nauboo/mccm/
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>HODGEさん
拙サイトをご覧頂いているとのこと、ありがとうございます。

『アインシュタイン交点』は正直、よく判らないっていうのがホンネです。『バベル17』とか「エンパイア・スター』の方が取っ付きやすいです。訳はあまり良くないんですが。後者は中短編集『プリズマィカ』(早川)の他に確かサンリオ文庫の別訳もあったようなんですが、これも入手困難なんですよね。

「ゲイテーマ」について、私は鈍感なので、判らないんですが(ルーファス・ウェインライトは歌詞が判らず、現代版バーバンク・サウンドとして聞いてる人間なんで)、バイセクシャルな感じというのは確かにあるように思います。

『殺人症候群』は面白いですね。ニイリィは『心引き裂かれて』も良かったので、その内、未読のものに手をつけようかと思ってます。

         
 

# 176  【はじめまして】 2001/12/06 01:02 返信する
From:HODGE 
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naubooさん、はじめまして。
naubooさんのサイトは僕もよくチェックさせていただいています。リンクしていただいてとても嬉しいです。

ディレイニーの「エンパイア・スター」は未読なんですよ。ディレイニーは一度、「アインシュタイン交点」を読もうとしてのですが、何が起こっているのか分からなくて挫折してしまいました。naubooさんは読まれましたよね。引用なんかからすると、やぱりゲイテーマ(かなりセクシャル)があるかと思うのですが、本当にポルノなのかどうかは判断できませんね。(あ、Lullさん、この作品にはチャタトンやラディケの夭折詩人についても言及されてます)

『ずっとお城で暮らしてる』は良さそうですね。僕も図書館で見つけてみます。今はリチャード・ニーリィ『殺人症候群』を読んでます。
これからもよろしくお願いします。

今、米Tripodが落ちてるようです。

Male   ゲイ       ヘンリー・ジェイムズ
 

# 175  【A Shropshire Lad】 2001/12/06 00:31 返信する
From:HODGE 
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Lullさん、こんにちは。<多数多様>な書きこみお待ちしてましたよ。

SUEDEで、こんなに思い入れを語ってくれて、とても嬉しいです。アップしか甲斐がありました。デュランもお好きなようでこちらも嬉しいです。僕も洋楽で教科書に載っていない英単語を覚えましたね。
コリー・ハートは「サングラス・アット・ナイト」がヒットしましたね。なんか急に聴きたくなりました。中古店で探そうかな。

僕もフーコーはねえ。講談社現代新書あたりで、読んだ気になれればいいかな。
「クロゼットの認識論」はやっぱりヘンリー・ジェイムズの名前があったので(「クロゼットの野獣」)、そこだけは目を通したのですけど。Lullさんはディケンズの方ですか。

シュロップシャーの若者は、バターワースを始め、サミュエル・バーバーやジョン・アイアランドなんかが歌曲を書いています。バターワースには管弦楽曲もありますね。
僕はハイペリオンから出ている「朗読と歌曲」からなるシュロップシャーの若者完全盤を持っていて、これがなかなか良いです。マーガレット・ミラーの『殺す風』で引用された詩もありますし。
ブルース・ウェーバーの「シュロップシャー」を引用しているんですね。やっぱりゲイ的な詩なんですね、これ。まあ、バーバーやバターワースもゲイですしね。

ミラーも読んでくれると嬉しいです。
パルミジャニーノとヴァンダイクのお話も楽しみにしています。

Male   ゲイ       サイモン・ル・ボン
 

# 174  【はじめまして】 2001/12/06 00:25 返信する
From:nauboo URL:http://plaza28.mbn.or.jp/~nauboo/mccm/
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ミステリのページ、愛読いたしております。
また弊ページで勝手にリンクなど何回か、しておりまして、ご挨拶せねばとは思っておったんですが、遅くなりました。

『夢みる宝石』と言えば、これに明らかに影響されている、というかスタージョンに影響されまくりのディレイニーの「エンパイア・スター」はいかがでしょうか?
これもジャクスンと同じく絶版なんですが。

ジャクスンでは『くじ』、『たたり』以上に『ずっとお城で暮らしてる』(学研)が好きです。これは聴くところによると、まだ店頭在庫もあるところにはあるようですが、私は図書館で見つける方が早かったです。

乱文失礼致します。

         
 

# 173  【My inflatable one】 2001/12/04 17:44 返信する
From:Lull 
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Hermitさん、しーほーくさんへのレスにある「かわいそうなジョージ」はとっても時宜を得られていて興味深かったです(これを言うのはとっても嫌なのですがアメリカンプレジデント曰く)「ならずもの国家」をやり玉に上げるのは、受け売りですけどやはりどうかと思いましたので。周囲がキレ者軍団だから成り立っていると聞いて久しいのですけど、その中でも誰か止めようとしなかったのか不思議です。
UKポップ・・・私ものめりこんで調べたわけではないのですが、それこそフォスターの時代から米人のIan Whitcombというひとがライフワーク的にやっているタイタニック世代の伝承歌みたいなのも好きなので、範囲的に把握するのはもうあきらめています(第一フォスターは英人じゃないですね)デル・シャノンの「Runaway」なんかはカリンカとかロシア民謡みたいな感じが私的にします。
最近のUK若者向けは停滞が当たり前みたいで出てくるのも内省系の暗いものばかりと言われてますが、私はかえって暗い(but美メロ)旋律が好きなので実は現在私的に音楽バブルかもしれません。中でもこぶしをころころ転がし懐古主義に括られかけでマイナーコードばっかり鳴らしているSTARSAILORというバンドは真っ暗でお薦めです。Hermitさんもお好きなニック・ドレイクとかジェフ・バックリィが良く引き合いに出されます。
Hermitさんのお気に入りラインナップ、重なってますので私安心しました。特にビートルズー!・・・(合掌・Gハリスン氏)
オリジナルの124曲(だったと思いましたが±2ぐらい?)をちゃんと聞いたのはここ4,5年で、ハマッてからは早かったです。それまでは生意気にも、みんな誰でも大好きなんだから今ごろ私が好きになんなくてもいいかな、なんて思ってたんですよ。まったく音楽人生無駄にしていたとしか今では思えません。
私も「Tomorrow〜」聞いた時はあまりにその時期流行ってた音(ブレイクビーツとか呼ばれていたような。オアシスのノエルとケミカルブラザーズのコラボはTomorrow〜の完コピ紛いでしたっけ)に似ていたもので、実はその流行モノがまったく新しいわけではなかったのだとまたまた目から鱗が落ちました。
というかこの言い方もちょっと合ってませんよね・・・うーん、もどかしい・・・be動詞+〜ingの連続という歌詞もミニマル窮まれりですね。傍から見れば怪しいことこの上ないんですが、外でたまさかこれが流れた日には思わず身体が揺れてしまって困りものなのです。
特に「ラバーソウル」近辺が好きなんですが、どのくらい好きかというと、「In my life」の軽妙可憐な間奏を自分でも弾いてみたいがためにハープシコードを習いに通ったぐらいです(結局それまでには至れなかったのですが)
はっ!いまだに現在進行状態なもので、ビートルズに及ぶと目の色変えてしまいました、申し訳ありません〜(あ、バーズとかロキシーも好きですよーとにかくビートルフォロワーみたいな音なら何でも好きになってしまいました。レフトバンクとかエミット・ローズとかハニーバスとか)
Museももちろんおすすめですが、ルーファス・ウェインライトもご機会あったらお聞きください。魅惑(笑)のバリトンながら舞台上では自分をマリア・カラスかエディット・ピアフと思っているチャーミングなひとです。反面「想像の中だけで恋愛してる方が絶対いいってば。臭くもないし、第一裏切られないでしょ」なんてペシミスティックに嘯くようなところもありますが(彼は男性にフられるたびヴェルディのレクイエムを聞きながら死んじゃおうって思うんだそう)

最後に(ようやくーすみません〜)山岸涼子さんといえば、現在「ダ・ヴィンチ」で連載中の「舞姫−テレプシコーラ」読まれてますか?

        トム・フォード
 

# 172  【Chase the dragon】 2001/12/04 17:43 返信する
From:Lull 
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しーほーくさん、はエロール・フリンだったんですね。ああ、タイツの剣劇スター、いにしへトリップがフツフツとたぎってきます。
私もダグラス・フェア・バンクスよりスマートな印象がある彼の方が「ゾロ」イメージなのです(あまり詳しくないですが)
HNは「小康(=なにかがずーっと治癒しない)・凪」の方でラルとお呼びください。短さと音感で選んだつもりなんですが、割に自分を言い当てていて苦笑頻りです(実はとあるバンドの曲名)
でもしーほーくさんのご提示してくださった風邪薬の方が、古いフランス映画に出てくる街娼っぽくって粋ですねぇ。改名しようかしら、なんて。
HP、興味なくもないのですが、お恥ずかしいことにその前に自宅にマシンを導入するのが先決でして、私は専ら社内ユーザーだったりします。
これまた長期遠大計画ですねぇ・・・(最近ようやくメールになれたばかりで・・・Stone agerとお笑いください)
なのでしーほーくさんのお宅へはまだ伺えませんが、近々ゆっくり時間がとれたらお邪魔させていただきますので、その折りはどうぞよろしく願います〜
「教授と美女」これまたびっくりしたのですが、ホークス祭の一番の目当てがこれでした!(どうしてこれDVD化もしないのでしょう)バーバラ・スタンウィックの踊り子が歌い踊る歌がすごく良かったし、なによりいつもながらの朴訥世間づれ学者風情のゲイリー・クーパーは(大根だけど)逸品でしたよ(私は現在おそらく日本で一番のクーパーファンかもしれません)
キャプラみたいな人情モノもあれば、一方カーキチものもちゃんとあったりして、ホークスって一括できないところがほんと希少ですね(ルックスはシュトロハイムみたいだし)

        オスカー・ワイルド
 

# 171  【Gimme some fun】 2001/12/04 17:42 返信する
From:Lull 
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皆さんこんばんは。

HODGEさん、またお邪魔します。
多種多彩などと言っていただけて光栄です〜(>Hermitさん、しーほーくさん共々)
とはいえ私のはヘタの横好きでして、本当にただ「好き」なだけですから我ながら苦笑ものです。
自身の考えがいまひとつ言葉にできないのでもどかしいですが、長い目でお付き合いいただければ幸いです〜

前回ご返事にSUEDEの名前があって狂喜したのですが、POPSページでさらに小躍っています。
思春期まっさかりの田舎のこどもには、いろんな意味で衝撃でした(黒づくめとか笑わないグラビアとか)ドラッグに馴染みのない自分にとって、まさしくタルティーニ「悪魔のトリル」
今思いますとバーナード・バトラーのギタープレイはただのダダっこの地団太のようでしたけど、その姿は自意識過剰の十代にはむやみに焦燥感を煽ってくれるパイドパイパーに映ったものです。
私はアンダーソンの書く「底の底」的絶望詞がどういうわけか酷く好きで、これまた青臭い自己憐憫でしかないのですけれど、音感がいいだけでまるで実のない押韻の続く歌詞を知らず口ずさんだりしていました。
その後バトラーが去って、1stのような完成度からどんどん遠ざかり、数多くの中堅バンドの一つ的扱いになった過程を見ていますと、ほんとに「So young」だっただけなのかと思わずにいられなくて複雑にもなるのですが、ステージでやみくもに髪を振り乱すボーカリストを思い出すたびに、今でも頭の奥の方からじわじわと何かが生まれて世界が真っ白になるような感覚もあります。
SUEDEは、私にデカダンスがただ美しいだけではないことを教えてくれた音楽でもあるので、また思い入れたっぷりになってしまいました。申し訳ないです〜

デュラン2のReflexは今でもそらで歌えます。あの一枚が好きすぎで、実は他を聞く余裕がないのはやはり依怙地すぎますか?
トンプソンツインズもアルバムで買いましたよ。父親にテキスト代と偽ってレコ屋に走った悪徳中坊でした。
同じようにコリー・ハートも手に入れ、「Boy in the box」を聞きながら子供心にどうして箱の中にいるんだろう?なんて思ったものでした。今も活動してるんでしょうか?(「一発」はやっぱり「ネバーサレンダー」になるんでしょうか)
Museはテープなり焼いたりで是非ともお聞きいただきたいですが、そういうのはこちらではご法度なんですよね?(すいません、いまひとつ勝手を知りませんで)

M・フーコー、同じく無謀にも一昔前挑戦しましたが、やはり挫折組です。今読むとそうでもないと思いたいんですが。
その代わり(にはならない)A・ブレイの「同性愛の社会史」(あ、前回「独身者〜」のタイトル、私間違ってますね!ヒー)を読もうと思っています。これはちょっと噛ったジェンダー論に興味があってスティーブン・オーゲルというひとの「性を装う」を読んでいたら何度も引用されていたので、俄然読みたくなりまして(同じように昔挫折してました。そして「クロゼット〜」も積ドク組です。ですが「男同士の絆」はディケンズ「我らが共通の友」が目次にあるので、これも長期遠大計画ながら楽しみです。しかししーほーくさん、尊敬します〜)
その前に通勤電車(約15分)だけではなかなか終わらないクリストファー・ディヴィス「ジョゼフとその恋人」をまず私は読み終わらなくてはならないのでした。老人が主人公ゆえに「死」の色が濃厚になってしまうのはしかたないものなのかと鬱々としてしまって、平易な文なのに意外にてこずります。HODGEさんやHermitさんのようにすらーっと文を引用できるほど読み込むにはまだ修業が足りませんで(泣)

「動物化するポストモダン」・・・「自然へ還れ」と単純な私はイメージ(全然違うかもー)

ところで、A・E・ハウスマン「シュロップシャーの若者」が歌曲になっていたとは全っ然(力いっぱい)知りませんでした!驚愕!!
さ、早速バターワース探しにレコ屋行きたいです。M・ミラー氏の作品はまだ読んだことないのですが、これは是非読まなくては!
“Look not in my eyes, for fear/They mirror true the sight I see”で始まる一遍を河村錠一郎氏の確か「世紀末の美学」で読んで以来、少ない関連本を探し回る日々でした。
(↑訳は多分、「どうかわたしの目を覗かないで わたしが見ているものをあからさまに映しているだろうから」だったと思いまして、もちろん同性に語られているようです)
そういえばブルース・ウェーバーも「シュロ〜」の一遍を写真集で引用していましたっけ。

うう、また長くなってるのでパルミジャニーノとヴァン・ダイクは次に来れた時によろしかったらさせていただきたいと思います。

        ルキノ・ヴィスコンティ
 

# 170  【シンポジウム】 2001/12/04 00:46 返信する
From:HODGE 
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Hermitさん、こんにちは。
いやー、Hermitさんも話題が豊富。
デュ・モーリアの『写真家』、あれは良く出来てますよね。『モンテ・ヴェリダ』は良く考えると、ちょっとわからないところもありますね。ヒロインが山に入った動機がいまいち釈然としないです。でもまあ、ラストの「真実」が圧巻だったので。

シャーリ・ジャクソンは評価高いですよね。クーンツの小説の書き方みたいな本でも彼女のことを書いていたような気がします。ジャクソン読みたいのですが、手に入りらなくて。こうなったら図書館ですね。

山田正紀の「エイダ」ってたしかジャケットがダ・ヴィンチでしたよね。「ミステリ・オペラ」が話題なので気になってはいるんですが。国内SF関連では「鳥類学者のファンタジア」と「ペニス」は読んでみたいです。

高村薫、いいでしょう。あの圧倒的な筆力はくらくらするぐらい好きですね。「リヴィエラ」は一番好きなので、Hermitさんの感想が気になります。BGMにブラームスのピアノ協奏曲2番をどうぞ。

POPSは、ほんとうに見事に趣味が一致しませんね(笑) Hermitさんが挙げた名前、知らない人ばかりだし。
でもトレヴァー関係は興味あるので聴いてみますね。
コリー・ハートはもちろん好みです(笑) あの人も一発ヒットでしたね。

それと↓の哲学的恋愛論ですが、プラトンの『饗宴』が一番網羅的で魅力的なフィクションだと思うのですが。人間の「割符」とかね。まあ、自分がキリスト教的二元論を「調整」するストーリーがあんまし好きではないからかもしれませんが。

Male   ゲイ       フリードリッヒ・ニーチェ
 

# 169  【トレヴァー・ホーン】 2001/12/03 01:13 返信する
From:Hermit 
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POPS の方なんですが、いやぁ、見事なまでに趣味が重ならない(笑)。
昔出たゲイの本なんかには、音楽のコーナーにペットショップやフランキーなんかは必ず(好意的に)紹介されていますが、ペットショップは今ひとつだったしフランキーは聞いてない… スクリッティーのキューピッド…も人に借りて聞いたんですが、その時は、これ、良く出来たPOPS以上のもの?ってな具合でその魅力までは感じ取れなかった(知人は高く評価してましたし、本を見ても高く評価されてるんですが…)… うーん、何か私の感性はずれてるんでしょうかね(笑)。
一つだけおなじみなのが、トレヴァー・ホーンの名前でした。彼は誰かと組んで「ラジオ・スターの悲劇」というレコードを出してヒットさせてますよね。そのレコードは結構好きでしたし持っています。バグルス、だったかな。"Video kills the Radio star ...."
あとですね、英国の黒人歌手にシールという人がいて(アメリカを含めかなりヒットしたのでご存知かも)、個人的にも非常に好きなのですが、この人のレコードのプロデュースをしているのが、やはりトレヴァー。2ndなど、曲自体も粒ぞろいと思うのですが、夜の都会を想起させる音像もなかなかです。 まぁ、もし興味をもたれましたら…

コリー・ハートは容姿だけ覚えています(笑)。結構HODGEさん好みなのでは?(笑)
Young Man Running って彼でしたっけ? それについてのインタヴュー記事を読んだ覚えが…


Male   ゲイ       アン・レノックス
 

# 168  【小説の言葉】 2001/12/03 01:11 返信する
From:Hermit 
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>HODGEさん
今晩は。
バーカーのホラー大全、良くあるホラー映画紹介モノかとたかをくくっていたのですが、そんなに詳しかったのか… 一応ちょっと立ち読みしたはずですが、一体何を見ていたんだか…
シャーリー・ジャクスンはニューヨーカーでの「くじ」事件が有名ですが、やはりそれで名を馳せたんですかね… キングも「ファイアスターター」だったかで献辞を捧げていましたが。
ジャクスンは、私も小柄でやせぎすな夫人を想像していました。いやぁ、実像は始めて知りました。ありがとうございます(ありがたいのか?(笑))。「チャーリー」とか「魔性の恋人」などを見ると、どちらかというと感受性が強くて弱腰な人を想像してしまうんですが… さすがに自ら魔女を名乗って生活している人のことだけはある! 単に人は見かけに寄らぬもの、ということかもしれないですけどね。
きっと面白くないだろうと思って読んでいない「ロスト・ソウルズ」、ご報告お待ちしています。
作者は傑物みたいですね。とはいえ三流詩人の生き様は面白いと何かで読んだ台詞を思い出したりして… …読書欲をそぐようなこと書いてはまずいのか…どうもすみません…

デュ・モーリア、「写真家」は他に(ネタバレ注意→)、行為にふけりながら写真家がカシャカシャとその自分たちを写真に取っているシーン(回想で暗示させているだけなのも上手い)も非常にエロティックですよね。ラストシーンで主人公を幾重にも取り巻いていく陥穽も上手いですしね。(これも妊娠に子供の障害までを暗示させて…)
「モンテ・ヴェリタ」は… さすがなんですよね教壇の静に対して、村人の暴力を対置させる辺りも… が、どうしてかな、私個人を共鳴させるものにかけた気もします。というより、「モンテ・ヴェリタ」の響きに対して「レベッカ」の「マンダレイだよ…」という言葉の響きの方があまりにも強烈過ぎたのかも…
こちらの台詞は、私個人の中では思い出す時には今でも、何がしかの感慨を伴ってくるんですよ… まだ読書歴の浅い時期に読んだこともあるかもしれないんですけれど。

山田正紀の「エイダ」を読み終わって高村薫の「リヴィエラを撃て」にかかっています。
「エイダ」の方は日本SFを代表する作品の一つのようで、とても期待していたんですが… うーん、日本人がSFを扱うとこうなっちゃうのかなぁ… というのが正直な感想でした。
いろいろな時代に渡って、現実とフィクションが交錯していく様が描かれて、いろいろ工夫してるなぁ、とは思うんですが、いかんせん人の願望が現実に反映される物語、というレベルを超えるものじゃないんですよね…
しかも科学法則を願望の方に引き寄せて解釈しているようなところがあって、そこもいただけないというか… 同じ事をするのなら、ある種のファンタジーとしてそれを通した神林長平なんかの方が好きだなぁ… って興味ないかもしれないことを勝手に書きました。すいません。
で、高村薫の方なんですが、まだ1/5ほどしか読んでいませんが、いやさすがです。
いつだったか彼女がインタヴューで「組織を扱う時にはその組織の内情を説明しなくてはならないので、そういったことを詳しく書いくわけなんですが、それをどうやっても、小説の言葉にならないんですよね」というようなことを語っていて印象的だったんですが、そういう問題意識を持った人だけのことはあって、小説を読んでいる喜びみたいなものを感じさせてくれますよ。快調。

Male   ゲイ       ヴァージニア・ウルフ
 

# 167  【Music】 2001/12/03 01:08 返信する
From:Hermit 
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>Lullさん
今晩は。
いやぁほんとにびっくりしちゃいますね。Lullさんのこの話題の豊富さには。
これで人を誉めてみせても嘘にしかならないでしょう(笑)。以降こちらのキャスティングボードを握られること請け合いです (サイト主を除いては、ですね(笑))
しーほーくさんですが、爪に火をともすなんて書いてますが、まぁ爪に火薬を仕込んであるからあんなこと書いておられるんでしょう(笑)。どんな方かはサイトの方を覗いて見られることをお勧めします。
ちなみに他の方がもの書きかどうか実は知らないのですが(皆さんどうなんですか?(笑))、私は違います(笑)

誉め殺しみたいなことばかり書いていても仕方ないので、私にできる範囲のお話を(笑)
UKポップがお好きなんですか!、とここまでは嬉しいんですが、UKポップも歴史が長いからなあ… ウェインライトもMUSEも名前だけは聞いているんですが、中身までは分からないですし…
これは、またいろいろ教えてください、としか書けないですね…
UKも最近また目立った動きがないようなので、ここのところいまいち食指が動かないんです。目ぼしいものがあったら教えてください。昔のデル・シャノンとかのお話でも良いですから。

個人的に好きなものは… いろいろあるんですが、まぁそれなりに有名どころ、といった辺りですね。ミクスチャー系統とメロディアスなもの、といった辺りでしょうか。
例えばビートルズ(わざわざ挙げたのは、やはりTomorrow Never Knows がその後の音楽嗜好を決定付けたから…)からソフト・マシーン(一応バロウズゆかり)、フロイドにクリムゾン、ロクシーにニック・ドレイク、キースティペットG、メトロ、トークトーク、オレンジ・ジュース、ウェラー関連、プリファブにゴールディ、トリッキー、ビョーク、ステレオラブ、ベルセバ、プライマル、バーズにニルヴァーナにJSブルースExp … 
…とりあえずここまでで何か重なるものはありますか?(笑) …どうも(一部とはいえ)これだけ挙げても重なっていないような気がする… (^^;)

山岸涼子さんお好きなんですね! 「鬼」については知りませんでした。早速読んでみようかと。
カラヴァッジオ展もこれだけのご紹介を受けたら、行かなくては。
私は中世絵画についてはあまりピンと来ないところもあるので、そのうちその辺の魅力でも伺おうかな(単に素敵なんだと言われてしまいそうな気も…)

Male   ゲイ       マドンナ
 

# 166  【恋愛の法則】 2001/12/03 01:06 返信する
From:Hermit 
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>しーほーくさん
今晩は。
ホークスは職人作家、というのを聞いて思ったのですが、しーほーくさんの文は何というのか、価値観がひっくり返ってびっくりするというのではないんですが、読んで、とても会心がいくんですよね。はっきり意識に上っていなくて言葉にもしていなかったことを形にして示された、という感じで。
これも確かにそうだと思いました。あの映画を見て「ハリウッドの典型」("洒脱"な会話を含め)を感じたんですけれど、なるほど、職人作家のなせる技…

で、そんな中ではここ最近のジャーナルでちょっと首をひねったところもあって、(「違う!」というより「…そうかなぁ…??」)、お話してみたい部分ではあるんですが (ブレアウィッチとかの方は、アップ楽しみにしています(笑))、それは「ブッシュさん、あなたに愛のお恵みを…」
これは疑問というよりただよく分からないんですが、"かわいそうなジョージ" は皆に認めて欲しい不出来な二代目、というキャラクターとして今もやっているんですかねぇ… 
確かに政治家になった上にその頂点を目指そうとする姿勢の持ち主は、よほどやりたいことがあるのでなければ、世間全てに認められる "ひとかどの人物" になりたいのだろうと何か邪推してしまうのですが… ただ、合衆国大統領ともなれば、ただそれをそのまま表に見せてここまで来られるのかなとか考えないでもないんですよね。でもま、周りが推してくれればそれでも何とかなるのかも…

免疫型と恋愛匂い物質については、うーん、一応生物をかじった人間としては、初めてこの記事を読んだ時には、これはトンデモか新発見か?とちょっと戸惑ったのでした。(こちらで取っているT新聞は毎日系なので多分同じ頃記事を読んでたと思います)。
これだと男と女の免疫型には埋めがたい溝がなければおかしい気もするし… 逆にゲイが同性のみ(あるいは、を主体)に惹かれることの説明にもならない。恋愛遺伝子を名乗るなら…ねぇ…
で、他者に官能… というしーほーくさんの主張、本筋は何となく頷けそうなのですが、これって "恋愛" と結びつく話なのか… それともビョークの言うような「私にとって全ての体験は一種の恋愛みたいな色彩を帯びているの」的な話なのか(極端ですが)、他人一般への好意を指しただけの話なのか、あるいは… と考えてしまうんですよ…
恋をする心理は何か特殊なものである気がするし、それといわゆる愛情やら憧れやらとのつながり/分離もどうもしっくりとは把握できていないし何か難しいです(笑)
しーほーくさんとして自分の中ではこうなってる、というのは定まっていますか?
(因みに"恋"となると、私個人は異性に対するものは経験がないですね…(笑))

そろそろ哲学者関係、的を絞って伺ってみようかとも。
そういえばしーほーくさんもコミック関連は詳しそうですよね? (笑)

Male   ゲイ       ペドロ・アルモドヴァル
 

# 165  【動物化するポストモダン】 2001/12/02 01:04 返信する
From:HODGE 
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しーほーくさん、こんにちは。
「動物化するポストモダン」読み始めました。「エヴァ」も見てないし、アニメに全然興味ない僕ですが、彼の清々しい文章は好きですね。特に「データベース的動物」というキーワードはなかなかうまいなあ、と感心しました。

>デュ・モーリア2編読んだところでとまってます
短編集ってなかなか読み終わるのに時間がかかるんですよね。長編だとノッてくるとスピードがあがるけど、短編だとまたふりだしに戻ったり。

「男たちの絆」はむちゃくちゃ題名がかっこいいですね。そうですね、こっちのほうが合うかもしれません。

そうそう、BK1のコラム、山形浩生と宮崎哲弥のやりとり面白いですよ。

http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi/39e1f1b061cb0010079b?aid=&tpl=dir/00/00000000_0019_0000000026.tpl

http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi/39e1f1b061cb0010079b?aid=&tpl=dir/01/01050000_0016_0000000018.tpl



Male   ゲイ       ジム・バック
 

# 164  【すごい状態になってますね(って褒め言葉よ)】 2001/11/29 22:56 返信する
From:しーほーく URL:http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Screen/4331/index.html
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Hermitさん。
いやーわたしはハワード・ホークスのファンという
わけではないのです〜。
(って結構みてるけど)。
彼は当時のプロの職人さんですね。
だから作家主義というかアーティスト根性を
まるで感じさせない人です。
一ついえるのは
彼は人と人とのやり取りをすごく好んだんではないかな。ストーリーよりも会話にのめり込んでいくといった感じです。

で、私のハンドルネームは往年の美男スター
エロール・フリン主演の海洋冒険もの
「シーホーク」にちなんだものです
(って嘘)
たんに実名をちょこっといじっただけなんですが
偶然とは恐ろしいものでこういう映画はあるし
ホークスという監督もおるのであった…。

イディオッツなんか最後までみちゃいますよ。
そーとーへんな映画ですが
私はけっこう好きです。

>HODGEさま。
実はデュ・モーリア2編読んだところで
とまってます。読んだのはHODGEさんの1、2位と
一緒。
動物化するポストモダン、タイトルは面白そう。
彼もすでに正念場ですね(←えらそー)。
私も読みます。図書館に、はよ入らんかな。
セジウィクはクローゼットの認識論よりは
「男たちの絆」の方がおすすめだと思います。
前者はあんまりちゃんと読んでないので忘れましたが
多分そー。

>Lullさま。
はじめまして。
ハンドルネームはやっぱり風邪薬と同じ読みでよろしいのですか。そう、この掲示板にカキコしてる方々って
読みが結構わからんのですよ。
数年前やりましたね〜。ホークス祭。
私は当時はホークスってぴんとこなかったんで
見のがしてしまった…。今考えると惜しいことをしました。教授と美女とかみたいですけどね〜。
でもLullさんもすごい博識。
Hermitさんにも聞いたことがあるのですが
ホムペつくらないんですか?
もったいないよ〜。
私なんか爪に火をともす状態で
ホームページつくっとるというのに…。




Male   ゲイ        
 

# 163  【ペルセウス】 2001/11/28 23:53 返信する
From:HODGE 
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Lullさん、こんにちは。パワフルな書きこみ嬉しいです(^O^)
多種多彩な話題をお持ちですね。 
バーン・ジョーンズで好きなのは、「ペルセウス」の何点か、あと「運命の車輪」?(原題The Wheel of Fortune)、ファムファタル的な「海の底」、The Baleful Head あたりですね。やっぱり男性が描かれた方が好きです(笑)
ソドマに関しては、僕も「ソドミー」から来ていると聞いたことがあります。

書籍もずいぶん読まれているんですね。フーコーとかギィー・オッカンガムはトライしようとしたんですが、やっぱり難解で挫折しました。でも「独身者の思想史」読みやすくて、興味深かったですね。ホックニーのバカ・サッチャーに対する「抵抗」も読み応えがありました。
イヴKセジウィックの本は僕も持っているんですけど(『クロ
ゼットの認識論』)、まだ未読です。こういった本はしーほーくさんあたりが目を通しているかもしれませんよ>ね。

お、デュラン・デュラン好きなんですね。僕もデュランから洋楽に入ったんで、リスペクトしまくりです。僕も「セブン&ザ・ラグド・タイガー」大好きです。「ユニオン・オブ・ザ・スネイク」は良いですね。
デペッシュは、Enjoy the Silence なんか好きですね。スクリッティ・ポリッティなんかも良く聴いたかな。「エレポップ」じゃないけど、スウェードとかも。古いけどハワード・ジョーンズ、フランキー・ゴーズ・トゥー・ハリウッド、トンプソン・ツインズなんかもいましたね。曲はそうでもないけど、ルックスが好きだったニック・ヘイワード(ヘアカット100)、米だけどコリー・ハート(サングラス・アット・ナイト)。もちろんペットショップボーイズは好きです。
MUSEって面白そうですね。

「カラヴァッジオ」展行ったんですね。込んでませんでした? そろそろ終わりなんで行かなくては。
ケン・ラッセルの映画ってちょっと露悪的なところがあって、またそこが良いですよね。「チャイコフスキー」も「マーラー」もかなりデフォルメされてますし。未見の「ディーリアス」はどういうふうに描かれているのか気になります。

今話題の東浩紀『動物化するポストモダン』(講談社新書)読んでみようと思います。

Male   ゲイ       東浩紀
 

# 162  【続きです・・】 2001/11/27 18:50 返信する
From:Lull 
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>Hermitさま、こちらこそどうぞよろしく願います〜
Hermitさまの読書歴とその消化(というのかこの場合?)具合は本当にすごいですね。過去ログ読ませていただいてるのですが、ヘタな作家の読むよりもよっぽど参考になります(しかもほとんど同意しまくりなご意見ですし)
私は単なる「読書好き」の範囲からぬけ出せないので、Hermitさまの咀嚼→養分→表層を着実にされている過程(これもなんか腑に落ちないいいざまですねーすみません〜)にあこがれます。
これからもとっても楽しみです。色々学ばせていただけそうですごく嬉しい。本当にこちらに来れて良かったなぁ・・・(しつこいですね)
あ、嬉しかったのが、山岸涼子氏をお好きということと“下戸”(私も酒宴は何年経っても慣れません〜)
山岸マンガは近作「鬼」が強烈でした(昭和初期の東北飢饉での人喰いを扱ってます)

>しーほーくさま、初めまして。
H・ホークス、というと、一昨年ぐらい映画祭がありましたよね。古いのを何本か見ました(サイレント映画好きなので)
どなたか「港々に女あり」というのをご覧になった方いらっしゃいますか?
ニューシネマ時代だけがBuddy映画を専売にしてたわけじゃなかったのをこれで知りました。
(お話は、ライバル視している2人の水兵が美女(断髪のルイーズ・ブルックス)の軽業師を取り合ううちに友情開眼)
それにしてもホークスという監督の雑食具合には驚きです(何系で括れない・・・)

それで、今年は同所(京橋フィルムセンター)でイタリア映画祭が開催中ですね。前期と後期にわかれて、来年2月いっぱいやってます。
私は来月「鞄を持った女」というのと、後期上映予定の「ユダの接吻」というのを見に行く予定。
前者は若い頃のジャック・ペランを見たいがために内容も知らず行く不届き者でして・・・

新参者なのに長々と申し訳ありませんでした。またよらせていただきます。
***
マーク@ウエストライフは「お相手」になりませんか?

        ルパート・エヴェレット
 

# 161  【“知の泉”のようですね】 2001/11/27 18:47 返信する
From:Lull 
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こんにちは。
やっと過去ログ2/3ほど読ませていただいたところです。視神経にヤられそうなんですが、とっても楽しい!2年ばかりネッターやってますがこんなにステキな話題で埋めつくされているところは初めてです(きっと他にないでしょう)なので改めて感動。あー辿りつけて良かったなぁ。
一つご質問なのですが、こちらにいらしてる皆さんは文学研究者さんですか? 物書きさんとも思いましたが。
なんにせよとっても内容が豊富で、「浅く広い」自分には目鱗なことばかり。若輩者ですが今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
かしこまっちゃいましたが、知識欲だけは無駄にあるので皆さんいろいろ教えてくださいね。

>HODGEさま
というわけで、色々お見苦しいことをカク浮かれ者ですが、どうぞよろしくお願いします。
『アデン・アラビア』、は、入ったのが原作と映画逆でした。確かこれを原作にしてたと思ったのですが、今少しうろ覚えです>『一番美しい年令』('95、D・オードパン監督)
冒頭文のインパクトはそれこそパンクですね。学生時代「方丈記」とか「平家物語」の冒頭文覚えさせられましたけど、今思うとこういうの覚えたかったと思いました(古典も美しくて良いですが)

「生チャタトン」、お恥ずかしながら私はまだ国外脱出未経験者でして、これは数年前東京上野(テイト展)に来た時に見ました。
「オフィーリア」が目玉だったのでオニのようなひとでしたっけ。グリーンがすごく美しかったのですけど、いかんせんひとの頭ばかり(涙)
ロセッティが薄幸の夭折詩人を偲んだ詩を読んでますし、ウォレスの美少年死化粧もずーっとイメージしてた通りなのですが、実は本人けっこうアグレッシブな性格で、某国営放送のディベート番組に出演する子供たちともそう変わらない思春期少年で意外でした。でも17歳で自死してしまうエネルギー、これはどうも計りしれません(何も死ななくても)
ベーコンもきてたかもしれないのですが、現代アート苦手なもので記憶がうすらぼんやり(なさけないっ)
B=ジョーンズでは何が一番お好きなのですか? 自分はミーハーなもので「黄金階段」とか「マーリン」の中性的なところに惹かれます。
「剣と寒紅」回収されてたんですね。後年こういうの書きたくなるのわかりますけど、イヴKセジウィックの本に確かあったと思うんですが、「あなたが同性愛者であることに何の異論もないが、ではなぜわたしがそれを知りたいと思うのか」という事なかれ主義者はいなくならないものなので、どうも平行線な気がします。貧記憶力なのでもう内容いまいち覚えてないのですが、ワイルドでなくとも創造にはやはり道徳的か否かでなく、出来の良し悪しが全てじゃないかなーと僭越ながら思ったものでした。
「聖セバスティアヌス・コレクション」、といいますと、三島由紀夫の翻訳(ダヌンツィオ、でしたっけ?)を先週末ちょうど見る機会がありました(@須永朝彦氏の公開講座)関係ないんですが、ソドマは当時言われはじめた「ソドミー」とか「ソドマイト」に反旗を翻しあえてこの名を名乗った剛の者、と何かで読んだんですが、本当でしょうか。。。喉を貫通する矢のアップ、美しいんだけど、イタすぎます〜
ブーグローはどっちかっていうとジョシュア・レイノルズのお仲間ですよね?(>「独身者の社会史」)

「エレポップ」懐かしい響きです〜デペッシュ、「I feel you」とかすごい好きですよ(クラブ通い思い出します〜)
今何か車?のCMで、「テレフォンオペレーター」使われてて、オッ!と思ってるんですが、誰のだったか思い出せなくて。これどなたのでしたっけ?(超有名曲だったら申し訳ない〜)
私はホントーに節操なくてワールド系とここ20年ぐらいのJ−POP、それからMTV系量産ポップス以外なら音楽は好きで、手あたり次第なのです(M・マイスキーの言う「音楽だけに存在する力」っての、単純なもんで信じてるぐらいでして)
私的第一趣味は大まかに言ってUKロックになりますが、近ごろはクラシックやジャズテイストをミックスさせているひとたちに殊に耳が向かいます(ルーファス・ウェインライト!)
「MUSE」という若手バンドがいるのですが、作詩作曲してるボーカルの子がなんでもパレストリーナ等の教会音楽が好きで、作品に荘厳さなんかが投影されてて面白いかもしれません。曲によってはバロック調にもなったりして、とにかくピアノがヒューチャーされていると無条件に気に入ってしまうのですが、その点では最近だととっても及第な音を出してくれる人たちです。
(あ、脇道ですが、仏語で「美しい王」のことを「ル・ボン」って言うそうですね>サイモン・ル・ボン、なるほど。ハ虫類声はイギリス専売ですね、大好きなんです。特に「セブン&ザ・ラグド・タイガー」)

ところで一昨日「カラヴァッジオ」展を見てきました。仕方ないとはいえ、いつもながら照明の暗さに目が疲れました(大作になると上部の方が全然見えないんです・キアロスクーロの盲点?泣)
「果物籠を持つ少年」と「ナルシス」は見慣れていたし、いつまでーもひとだかりが切れないので、さっさと2階へ上がりますと、あまり見慣れない「ゴリアテの首を持つダヴィデ」という絵が2枚ありました。一方のカルッチェロ作がとっても◎!まだ少年ぽい風貌のダヴィデが化け物の生首を得意気に掲げているのですが、それが妙に被虐的でエロティック。今回の一番の拾い物です。
因みに既にチェック済みとは思いますが12/16までやってます>@東京都庭園美術館

それから、ケン・ラッセルの「恋人たちの曲/悲愴」を見ました。
偽装結婚ストレスからのスランプ後立ち直り、メック夫人に捧げたのがあの美しすぎる交響曲4番だったんですね。なんだかあまりにもわかりやすすぎて、生意気ながら楽聖チャイコフスキーが身近に思えました。
映画の中で何度も「振りをする」と言ってるのですが、ちゃんと「ヘテロ」と訳すべきなんじゃないのでしょうか?(ダメですかね)
肝心のリチャード・チェンバレンasピョートル、少し過剰な気もしますが、K・ラッセル演出なんでしょうね。
あとグレンダ・ジャクソンがものすごかった・・・この頃の英映画で良く見ますし(「日曜日は別れの時」とかばっかり)、演技派というのもわかりますが、あまり嬉しくないのは私だけでしょうか。今回辛うじて、彼女をものすごく美人にするとクラウディア・シファーになるということはわかったんですが、それでもやっぱりイタダケない・・

「バカミス」、初耳なんですが、今現在もそんな石器時代のひとがいるということにまず驚きました。怖いもの見たさじゃないですが、確かめてみようと思います(プラス、そういうひとの文載せる方もどうなんでしょう?)
よこやりですが、「ロストソウルズ」、いかにもヤオイと思いましたので、読後感楽しみにしています。

        ウィトゲン・シュタイン
 

# 160  【バカ】 2001/11/26 01:05 返信する
From:HODGE 
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「バカミス」は、いったい何でミステリの本でゲイを愚弄するその必然性がまったくわかりません。今手元に「このミス」はないのですが(探せばあるだろうけど)、例えば「渋柿瑛子訳、馬面刑事の活躍する大型男色ミステリー『脱糞』」とか悪意と差別に満ちたことが書いてありました。またナーヴァのようなシリアスなハードボイルド小説がどうして槍玉に挙げられるのか本当に納得いきません。
要するにバカミスを書いている人たちは、さすが「バカ」を連発するだけあって、ゲイはすべてバカだと言いたいんでしょう。
問題はこういった差別的な感覚を持つ人が「文芸誌」のミステリマガジンでいったい何を書くつもりなのかです。

そういえばミステリマガジンはアガサ・クリスティの特集でしたね。ひさしぶりにクリスティでも読んでみたいと思います。



トンプスンは、ゲイっぽいというよりもなんか凄くセクシーな感じがします。大体主人公は若くてハンサムな男で、どういうわけか「男が脱ぐシーン」が多い。それに女なみんなビッチで、あと母と息子の「近親相姦」みたいなのも多いですよね。早く『アフターダーク』も読みたいのですが、先にペーパーバックで読み出した The Criminal を片付けなくては。

ポップスは、クラシックよりも好みがはっきりしているかな。僕も昨日友人にいくつかお勧めを聴かせてもらったのですが、正直、ダメでしたね。
デヴィッド・シルヴィアンも年は取るんですね。

Male   ゲイ       エミネム
 

# 159  【ポピー・Z・ブライト】 2001/11/26 01:03 返信する
From:HODGE 
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Hermitさん、こんにちは
引っ越してからあまり本を買わないように、と思っていたのですが、やっぱり本屋に行くと買ってしまいますね。
それで、「クライブ・バーカーのホラー大全」を買ってしまったのですが、本当に題名の通り「ホラー百科」で、映画に小説にかなり幅広い話題を扱ってます。

意外というか、それとも当然なのか、シャーリー・ジャクソンが一つの章を占めていて、この作家はかなり尊敬されているんだなと思いました。でもルックスのイメージが想像と大分違って、フラナリー・オコナーを太らせた感じの恐いオバサマで(笑)、ヒッチコックの『見知らぬ乗客』で殺される眼がねのイヤな女みたいな顔でした。

逆にポピー・Z・ブライトが相当な美人で(まあ、作家としては)、自分のことを「私は女の身体を持つゲイの男」と言いきっているのが印象的でした。ただのヤオイではなかったのですね。それで彼女の「ロストソウルズ」も読んでみようと思います。

吉本バナナは「マニトウ」っていう映画が好きって言ってませんでしたっけ。僕もこの映画みたことがあるのですが、なかなか面白かったです。

「オルガニスト」は、そうかもね。僕もちょっとミステリのような緊密な話ではなかったですね。というかファンタジーってこんなものかな、って思ってました。「カノン」や「ハルモニア」もミステリ的なオチというかカタルシスのようなものはなかったですよね。でも読んでいるときは楽しかったので、良しとしました。

そうそう日本のものも読もうと思って多岐川恭の『落ちる』も買ってみました。


  ゲイ       リッキー・マーチン
 

# 158  【付記…】 2001/11/25 20:59 返信する
From:Hermit 
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先ほど本屋に行った折にミュージック・マガジンを覗いたら、折り良くシルヴィアンのインタヴューが載っていました。それで私の聞いたアルバムタイトルも判明。
"Dead bees on a cake" これまでのスタジオ最新作のようでした(1998)。

バカミスですが、本音としてもナーヴァを読んでゲロ吐いたってのは解せないですね。あれはむしろ"怪しい"場面もほとんどなく、ゲイであることに陶酔もしていなですから。
実のところナーヴァがどうこうでなく、単にゲイを攻撃したいだけなんでしょうね。確かに読んだら気分良くないかも。

Male   ゲイ        
 

# 157  【Question ?】 2001/11/25 19:48 返信する
From:Hermit 
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遊星からの物体X、やはり今見ても魅力的なのは、あの社会の崩壊ぶりが結構真に迫っているからなのかなぁ、と。味方は味方、敵は敵というだけで安心感は随分違いますもんね。因みにSFでは、擬態のテーマは更に探求されていて、例えばディックなどでは本物とは何か、偽物とは何か、といったレベルでその辺を扱っていたりします。

トンプスンですが、ゲイっぽい… どうかなぁと半信半疑ですが、隠された手がかりをかぎ分ける能力では私はHODGEさんの比ではないので… 何冊か読んでみるとまた違うのかもしれないですね。
バンクス「共鳴」、皆川博子「聖女の島」、山之口「オルガニスト」、と読んできて、山田「エイダ」に取り掛かろうというところ。
「オルガニスト」、うーんこれ、音楽やってる人とそうでない人で感興に差があるのかも… 事件発生の時点で "超男性" が発生することは予期できてしまったのですが、謎がない分を補う求心力はオルガンに関する薀蓄くらいしかない様で… その辺、楽しめたといえば楽しめたのですが、物語というより解説ものになってしまいかねない側面があった気がしたんです… ラストも何となくピンと来なかったので、これは単に合わなかっただけなのかなぁ…

バカミスってよく知らないんですが(だからのうのうとしているのか?)、本音としてそういう感覚が存在するのは個人的にはまぁほっとこうという感じですが…(でも大手を振って歩かれると困る…) でも"渋柿瑛子"は半分個人攻撃に当たる感じですよね。たぶん一線を踏み越えてますね… とはいえどこまで本音が許されるのか、何か難しいですね。他の方はどう考えておられるんだろう。
雑誌サイドとしては問題なし、と取ったんでしょうか
(関係ないですが、因みにバカミスと聞いて連想したのがテレビドラマの"アリー・マイ・ラブ"の「バカモツ」という台詞(笑)。あれも"本音"が横行する話で、ゲイの扱いもとても丁重とは言えませんが(笑 HODGEさんは見たら怒るかも)、それを言うなら普通?の人の扱いも全然丁重ではないし、個人的には好きですね。バカミスというのと多分関係ないでしょうが…)


Male   ゲイ       ヘンリー・ジェイムズ
 

# 156  【Pops 2001】 2001/11/25 19:46 返信する
From:Hermit 
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>HODGEさん
今晩は。
ええと、では流星から。東京近郊であまり空の条件のよくないこちらでも、最盛時には1時間に300個以上の流星が見られました(視界が開けていれば1000は行ったかも)。さすがに雨のよう、とまでは行かなかったですが、一度に5つとかの明るい流星が流れたりすると、気分はもう流星雨。これまで何度か見た群流星のなかでは勿論一番で、嬉しかったですねぇ…
カラヴァッジオ、展覧会は行くかどうか微妙なんですけど、ルーブルにも作品のある人なんで一応理解の範疇です(笑)。悪党?であったこともさることながら、やはり作品の光と影の劇的な印象が強くて、その後のルーベンスやレンブラントなんかよりも好きでしたよ。いかにもゴシック的で。
(聖セバスティアンも見たことはあります。誰のだかまでは分からないまでも(笑))

POPS、私のカバーしている音楽の範疇からはエレポップ周辺とへヴィ・メタルあたりは抜け落ちているんですよね…(デル・シャノンとかの世代もさっぱりですね。ビートルズがカヴァーあるいは左参考にしてたっけ、とかそのくらいで…) 本格的に音楽を聞きだしたのが90年代に入ってからというのもあって、丁度エレポップ辺りが抜けてるんです。 逆に知らない音楽を教えていただけるチャンス、でもありますが。(まぁデュランデュランやカルチャークラブ辺りなら分かりますが… デペッシュ・モードは1枚聴いたんですが[Construction 何とか]ちょっとダメでした… )
シルヴィアンですが、ソロ作品を1枚聞いたことがあります。タイトルは何だったか… くすんだ金色のバックにヘタウマ調のシュールな黒の線画の描かれたジャケットだったんですが。内側の写真の本人は美青年ではなくてもう中年男性ですし、音も何だか寂寥感の漂うさびの世界。歌い方にはちょっと癖もあるんですが、個人的にはこの世界は好きでした。R・フリップとの共作も確かやっていましたよね。
いまはまたちょっと音楽関連の関心が薄れているんですが、何か目ぼしい動きってあるんでしょうかね…

Male   ゲイ       ヘンリー・ジェイムズ
 

# 155  【バナナの怪】 2001/11/25 19:44 返信する
From:Hermit 
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>Eddieさん (もしかして様と描くのがたしなみなんでしょうか…)
初めまして!
大倉さんも勧めてくださいましたし、という訳でサイト時折ですが拝見しています。
(ホラーやゲイものばかりでなく「千と千尋」から「チェブラーシカ」まで広範に扱っていてさすがですね… [ってこの2つを挙げたのは単に自分が見たからなのですが(笑)])
Nice Gay に声をかけていただけるなんて気分が良いです(笑)
何でだったか(マリ・クレールかな)、むかし吉本ばなな氏がホラー映画を紹介しているのを読んだことがあって、それから"ゼイリブ"、"パラダイム"、"ザ・フォッグ" なんかは気になっていたんですよね(カーペンターの項で紹介されていました…)。内容もよく知らないままに… 
サイトのホラー映画評コーナーは充実していて感心しきりですが、物体Xについては見出しだけあって解説文がないのは何故なんでしょうか?
(因みに伊藤潤二ものの映画はみたことないんですが、マンガで読む分には面白かったです)

Male   ゲイ       ルキノ・ヴィスコンティ
 

# 154  【盗賊鴎は金曜がお好き? (金髪は?)】 2001/11/25 19:43 返信する
From:Hermit 
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>しーほーくさん
そういえば私ときた日には、みゆきファンとH・ホークスファン(福岡ホークスじゃない)に、つまり2重にケンカ売ってたんですね… 
よーしかかって来い! …じゃなくてすいません、そんな気は全然なかったんですハイ。

「遊星よりの物体X」(図書館で見た1951のモノクロ映画の方)は、確認してみたら確かにホークス監督でした。モンローで有名な「紳士は金髪がお好き」ってこの監督なんですね(多芸な監督…)。件の映画は、やっぱり古さは隠せないですけど、ガイガーカウンターを使っているくだりはエイリアンを連想させるし、結構のちのSFホラー映画に影響を与えたマイルストーンだったのでは、という気もします。マッドサイエンティスト役がなかなかいい感じでした(笑)
そういえば、からめ手(背景を扱う?)の評論が多い分、ホークスの魅力みたいなのにはほとんど触れておられないですね。一体どんなところが?
(ついでにしーほーくという名は、この監督かあるいは何かの役者さんと関係が?)

トリアー監督の映画は1本も見てないくせに、「イディオッツ」も実は気になっていた映画。個人的に気にしている人たちは、これを監督の代表作に挙げてますし、題材が気を惹くし。でもこれを監督お得意のヒロイン受難(サクリファイス)ものとして解釈していたのは、少なくとも見た範囲ではしーほーくさんが初めてでした。 なるほど… とても腑に落ちる感じでした。
映画も改めてみてみたいと思うのですが、どっかで上映予定だったのは、もう終わっちゃっただろうな…
そういえば神父とか修道士ものの映画って結構あるんでしょうか…  薔薇の名前(これはさすがに見てますが)とかマルセリーノ何とかとか、ちらほらと記憶に上るのですが。確かに結構それらって皆 "男性メロドラマ" の要素があるような気もしますね…

Male   ゲイ       アルフレッド・ヒッチコック
 

# 153  【響きと怒り、怒り、怒り、バカミス】 2001/11/22 23:47 返信する
From:HODGE 
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下はHODは、HODGEです。もう乱れてます。

マイケル・ナーヴァで思いだしたんですが・・・・・・・・・・・・
あーーもう怒り爆発(マジです)
「バカミス」って知ってます? これ書いている人、散々ゲイを愚弄している「最悪の差別主義者」なんですが、この人「ミステリマガジン」にもよく見たら記事を書いているんですね。
もう頭に来て、マイケル・クライトンやロバート・P・パーカーやスー・グラフトンとかにも(もちろんAdvocateやアメリカのゲイの団体にも)メール書こうとか思ってます。
本当に「バカミス」のせいで「このミステリーがすごい」が全然楽しめたくなったし、しかも今度はミステリマガジン(高校生の頃からの愛読書)にまでこの人に文章が書いてあるなんて、もうイヤでイヤでどうしようもありません。上記のアメリカの作家を始め、他の作家はこのことを知っているんでしょうか。
「バカミス」ではマイケル・ナーヴァの作品を「ゲロはいた」とか酷いことを書きまくったり、渋柿瑛子(もちろん翻訳家の柿沼瑛子氏のもじり)の筆名でゲイをバカにした文章を書いたりして、絶対に許せません。
考えるだけでも頭にくる。

Male   ゲイ       三島由紀夫
 

# 152  【ミステリ】 2001/11/22 23:45 返信する
From:HOD 
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>Hermitさん
引越しすると、やっぱり本とかもう買うのをよそうかと思いますね。
あーーー、それより流れ星、見逃しちゃった。3年ぐらい前でしたっけ、これが肩透かしだったので今度も大したことはないんだと思っていたら、今回は凄かったようですね。くー、残念。
「遊星からの物体X」、なかなかグロかったんじゃないでしょうか。それに誰も信じられなくなるようなサスペンスはなかなかですね。
なんかこういう「乗っ取りもの」(というべきか)って好きなんですよね。古くはウルトラセブンの『あなたはだあれ』とかフィニーの『盗まれた街』、カイル・マクラクラン(大好き!)主演の『ヒドゥン』、拡大解釈をすれば、ミラーの『狙った獣』や『鉄の門』もそんな感じかな。

ミラーの短編はたしかにスーパーナチュラルな要素がありますね。『ミランダ殺し』の解説でも若島正が興味深いことを書いてるし。まあ、長編も凄いのですが、『谷の向こうの家』はゾクゾクっときましたね。これはミラーにしか書けないんじゃないでしょうか。ネタにニアミスしそうですが、「谷の向こうの家」の「家族」が姿を現したとき、そこに鏡があって…子供が…。

>ミラー自身はマクドナルドとの出会いについても図書館で会って声をかけたのが始まりとか言ってましたが
ってミラーの「創作」(野崎氏の言葉を借りると)じゃないんでしょうか。
言いきってしまいますが、ゲイやレズビアンが「男女の恋愛」の描くとヘンリー・ジェイムズのように「説明的、観念的」になるか、ミラーやロスマクのようなはぐらかされたような「唐突さ」になってしまうんじゃないでしょうか。(ウールリッチも『黒衣の花嫁』や『喪服のランデヴー』のように「そこまでやるか」的な「美化」があったりしますよね)

トンプスンは、なんか女嫌いで、どこかゲイっぽい感じがするんですが。『ポップ1280』でも気になる場面があって、主人公がトイレに入るときのやりとりで「男子トイレにご婦人が入ってる」とかなんとかっていうのがなんかハッテン場での会話のように思えたり…。



Male   ゲイ       サイモン・ル・ボン
 

# 151  【ホラー】 2001/11/22 23:43 返信する
From:HODGE 
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>Eddie
さすがEddieさん。そうそう、ジョン・カーペンターはいいですよね。「ゼイリブ」や「フォッグ」は僕も大好きです。
こんど皆さんでホラー映画でも見ましょうね。

>大倉さん
OSの再インストールご苦労さまです。大変なんですよねOS入れ替えると。
XP、僕も欲しいです。やっぱりNT系なので安定性が格段に違いますよね。
僕もそろそろIE6にしようかな。ネスケ対応は、もう諦めました(笑)。もうキリがないんですもの。


>しーほーくさん
東浩紀は最近どうなんでしょうね。浅田彰といろいろあったとか。そういえば法月綸太郎との対談でも、法月綸太郎がマーガレット・ミラーの『狙った獣』について熱心に説明しているのに、反応なし。『狙った獣』ぐらい読んどけよ、デリダはもういいからさ、とか思ってしまいました。
奥泉光の『鳥類学者のシンフォニア』は読みたいですね。これって音楽ものだし。
笠井潔は、ミステリも評論も好きですね。でも『テロルの現象学』はちょっと読めません、あの文章がねえ、まあ、ハンナ・アーレントにも近い気がするんですが(爆)。
笠井潔だったら『黙示録的情熱と死』(作品社)が大袈裟な題名に似合わず、YMOから南方熊楠まで幅広く論じていて面白いと思います。
>今度コピーをおもちしましょかね
面白いブツはいつでもよろしくお願いします。



Male   ゲイ       ユアン・マクレガー
 


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