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# 210  【ビーチボーイズなど】 2001/12/30 00:39 返信する
From:nauboo 
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>Lullさん
過分なお褒めのお言葉ありがとうございます。

『ジギー〜』について私は、タイトル曲のミック・ロンスンのギターでいつも盛り上がります。
"Hunky Dolly"など他のアルバムも聴いてみますね。

ビーチ・ボーイズは、やっぱり一般的にはマイナーなんですね。Web上ではファン・ページが山とあるんで勘違いしてました。
飽くまでも「サーフィン」というのは「売り」の方便で、ブライアン・ウィルソンって人は、実際は海が嫌いだったそうです。
"Pet Sounds"自体は未完成じゃないんですが、その後の"Smile"が幻になってしまって、代わりに"Smiley Smile"というのが発表されて、こちらは多分に未完成というところもあるでしょうか。
ブライアンは"Pet Sounds"を作る前、レコード会社のセールス要求のプレッシャーなどから、ツアー移動中の飛行機の中でナーバス・ブレイクダウンに陥ってしまって、その後ツアーには参加せずスタジオにこもりきりになってしまってました。
そんな内省的なところが"Pet Sounds"には表れています。
その後はドンドン深みに嵌っていってしまったというところで。
現在では回復してライブも出来るようになっていますが。

         
 

# 209  【ごぶさたです。】 2001/12/29 23:07 返信する
From:しーほーく URL:http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Screen/4331/index.html
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HODGEさま
ごぶさたしてします。
書き込み意欲が減退して
ちょっと書き込みしない間に
ものすごいかたたちが
どんどん書き込んでおられて、
もうほとんどカキコする余地がない感じ…。
すごいっす。

そうですねえ…小谷さんと山形さんの裁判、
「テクスチュアル・ハラスメント」を読んでいる
私としては
小谷さんが勝つべきとは思っているのですが、
小谷さんの今までの批評の中に
HODGEさんがおっしゃっているような
要素が皆無かというとそれはぜんぜんそうではない…。
もっとゲイ批評家が登場してこないと
やおい言説の中のゲイ差別って問題になってこないでしょうのか。

ひさしぶりなのにしめっぽい書き込み…。

ところで今年はホントにいろんな方と出会えてよかったです。HODGEさんもその1人よん(はあと)。
来年はゆっくり飲みましょうね。
良いお年を!


Male   ゲイ        
 

# 208  【あかね御嬢様ゑ】 2001/12/28 23:30 返信する
From:大倉 里司 URL:https://members.tripod.com/guyshome/
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問題のモデルさんの件ですが………某所にて次のような
回答を頂きました。

>>Bel Amiのモデルでしたら、公式サイトのStar Index
>>に写真と出演作が載っているので分かると思います。

との事です。m(__)m

COLT&FOX系列のモデルさんでしたら多少は御答え
出来るのですが、御役に立てず申し訳御座いません。(陳謝)

Male   ゲイ        
 

# 207  【裁判の行方】 2001/12/28 01:37 返信する
From:HODGE 
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小谷真理と山形浩生をめぐる判決が出たようですね。

http://www.asahi.com/national/update/1225/036.html

個人対個人なので、こういう判決になったのかもしれませんが、複雑な気分です。

「やおい」のようなレイプや暴力シーン等の興味本位セックスシーン、明確なゲイ・フォビア(リアルがどうのこうの)、ホモやおかま(>>おこげ)という侮蔑語をさんざん使用したポルノグラフィーがどれほどゲイを不快にさせているのかは全然問題にならないんですね。

まあ非力な僕ですけど、何か山形浩生氏の著書や訳書を購入したいと思います。

山形氏のウェブページ
http://www.post1.com/home/hiyori13/jindex.html

Male   ゲイ       リーナス・トーヴァルズ
 

# 206  【申し訳ありません】 2001/12/28 00:52 返信する
From:HODGE 
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あかねさん、リンク先が無修正画像でしたので削除させていただきました。ご理解ください。

         
 

# 204  【皆さん良いお年をお迎えください】 2001/12/27 16:48 返信する
From:Lull 
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こんばんは。
明日が仕事納めなのですが、今日が今年のネット最後ということでごあいさつがてら。
こちらにお邪魔して日の浅い私ですが、皆さん快くかつご親切この上なくお相手してくださり、本当にありがとうございました。
今回の休暇は珍しくまとまった休みなのですが、結局何の予定もなく、読書と映画と溜めCD編集のその日暮らしで過ぎるでしょう(って、毎年そうなんですが(苦笑))
皆さんはいかが過ごされますか? 休み明けにこちらを覗くのが楽しみです。


HODGEさん、上記の「時間潰し」(情けない)以外では、結局時間内に読むことのできなかったページ数々をDLさせていただきまして、それを読ませていただくのがとにかく楽しみなのです(そしてそれを片手に本屋へGO!)
ロジェ・ニミエとか(青い軽騎兵(だったかな?)もすごく良いですねー)読まず嫌いしてた中井英夫に「さかしま」が言及されてるならこれはもう読まずにはいられなくなってますし、積ン読「ケンブリッジのエリート」「ブルームズベリーグループ」「セバスチャン・ナイト」etc...と、色々口出したいことが多々ありますが、今はぐっと堪えて堪えて(あ、サージェント「リブルステイル卿」初めて見させて頂きましたが、なんかゲインズボローみたいですねーすごく好きかも。Tasteページは丸尾氏なんですよね、そういえば。私パッと見デルヴォーと思ってました)
あっ!ベストに「孤島の鬼」「ブライヅヘッド再び」「見知らぬ乗客」が!!!
久世十蘭・黒岩涙香・小栗虫太郎、おどろな名前だけで昔読んでた時期があります。乱歩は小学生からなのでもう刷り込み状態(月夜をバックに丘の上で一寸法師が生首お手玉〜)今思うと不健全な子供だったかもしれません(かも、じゃないか)
「見知らぬ」というと、サイコの原型っぽいあのストーカーの描き方はやはりとちょっと口惜しい気もしますが当時としては斬新だったろうし、何よりファーリーみたいな美男が蟻地獄にはまったようにズルズルと難事に巻き込まれていく様を見せてもらえたのがとにかくエロティックに感じました。F・キャプラ(結構好きです)もこういうの得意で、J・スチュワートとかG・クーパー(やっぱり美形だけどどこかトッポい)で何本か撮ってますよね(ヒッチコックのミステリ仕立てとまではいかないですが)
あと「ブライヅヘッド」読後、「アロイシアス」集めに凝ってます(現在の寵愛は\250のライムグリーンのミニチュア)グラナダTVドラマ版はチャールスとセバスチアンの関係があっさりしすぎてましたが、ビジュアル的にはイメージに近かったので私的には良かったです。

はっ!いくら気にしないでと言われたからって、これはちょっと気にしなさすぎですね、すみません、またも暴走。
 ヤナーチェクの「消えた男の日記」>Ian Bostridge
これ、私もタワーでEnglish songbookとどっちにしようか迷ったんですよ。「消えた〜」は今年リリースのようですし。次回寄り道しなかったら購入候補にします。
全然知らない方だったので、著作もされてるマルチタレント(いきなり安い響きになってしまうのは日本の悪い癖〜)だったとは、これまた貴重な情報をありがとうございます。ハンサム、というか可愛らしすぎますね。赤ん坊みたいです(とかいってジャケ買いなんですが)ピアノ伴奏者のジュリアス氏と睦まじいフォトがスリーブにあるんですが、パートナー同士なんでしょうか(美しい一対です)
その魔女に関する本、翻訳、されてませんよね?

「金色の嘘」長いことずっと楽しみにしててやっとって感じですね。「理想の結婚」以来の時代モノになりますか(「Rock you!」は全然違うし「王は踊る」はどこかと噛み合ってなかったし)


naubooさん、浅い知識なんてとんでもない!「知ってて当然」みたいに書く音楽ライターとは比べものにならないほど、naubooさんの解説は簡潔で、何より聞いてみたくなると思わせるところなど、毎回とても参考にさせていただいてます(Beatlegとか立ち読んでると、好きなのになんかどうでも良くなるのですよね。何故なんだろう)
「Ziggy Stardust」、これもBeatlesのあとやっと聞いたのですが、「一家に一枚」「10年に一度」と言われ続けてますね。私も「Lady Stardust」「Starman」すごく好きですが、「Kooks」にとどめを刺された「Hunky Dolly」の方をより好んでます。余談ですが、Divine ComedyはJ・レノンの出てくる「Life on Mars」をもじって「Life on Earth」という曲を書いてますよ。「〜 Mars」はボウイの曲でも特別ストリングスが美しい曲ですが、DCはストリングスを使わない曲がないぐらいなのでその点は珍しくもなんともないんですが、詞が環境破壊に喘ぐ地球鎮魂歌みたいで、その悲愴さが良く出ているかと思います。
 自分も精神的にヤバクなって>ブライアン・ウィルソン
ええ? そ、そうだったんですか。私ビーチBは爽やかイメージしかないもので、「ペットサウンズ」が未完成なのも彼が病を患ったとしか何かで走り読みしていただけなので、今とっても意外です(ゆ、有名な話、なんですね。。。)
 そんな感じなんですか。>ディヴァイン・コメディ
だった、のですけど、所帯持ちになってからの5枚目で突然音楽性が変わり(言いたくないんですがどう見てもクオリティダウン)ました。
ソロになってからのバーナード・バトラー化、とでも言いましょうか・・・

あっ、「銀の仮面」naubooさんも読まれるのですね。ご感想伺うの楽しみです〜


それでは今年はこれにて。
来年もどうぞよろしくお願いします。

        マルセル・プルースト
 

# 203  【コンセプト・アルバム周辺など】 2001/12/26 19:50 返信する
From:nauboo 
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>Lullさん
えー、また浅い知識でレス致します。

「架空のバンド」というコンセプトからすると『ジギー・スターダスト』の方が確りと組み立てられているし、一曲一曲のクオリティも高くて、今はペッパー軍曹よりも好きです(ってボウイはこれしか持ってないんですが)。

『ペット・サウンズ』は『ラバーソウル』に影響を受けている部分がありまして、それはどういうところかというと、この65年のビートルズのアルバムというのはシングルを含まないアルバムのトータル性という部分が注目されたそうです。
この点は英国と米国のちがいでもありまして、前者ではその後シングルとアルバムは別個のものとして作られることが多くなるんですが、後者では、やはりシングル収録の流れが根強く、ストーンズなんかは編集ちがいで米国盤はシングルが入っていたりするわけです(現行のCDは全部米国盤の編集になってしまってます)。

ビーチ・ボーイズのアルバムの方に戻りますと、リーダーのブライアン・ウィルソンが『ラバー・ソウル』に触発されて、トータルな作品を目指しつつ、作詞家を新しく登用して今まで違ったものにしたり、サウンドも豪華なスタジオ・ミュージシャンたちで完璧なものに仕上げようとして作った、彼のパーソナルな部分が強く出た、ほとんどソロ作のようなものとなっています。
ブライアンはその後に、それを越えるものをということで、VDパークスを作詞に迎えて『スマイル』というアルバムを作ろうとしたんですが、色々あって挫折して自分も精神的にヤバクなって一線を退くことになる、というのが、有名な話ですね。

ディヴァイン・コメディは名前からして「神曲」なんで「エッ!」とは思ってたんですが、そんな感じなんですか。

>HODGEさん
バークリーは是非是非!と力が入ってしまうほど好きなのです。
『銀の仮面』は購入済みで休みに読もうかと楽しみにしてます。

         
 

# 202  【イタリアのアヴァンギャルド】 2001/12/26 00:21 返信する
From:HODGE URL:
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クリスマス、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
前から欲しかった田之倉稔著『イタリアのアヴァンギャルド』
を手に入れました。読むのが楽しみです。

>Hermitさん
お忙しいところどうもです。いやー、几帳面な方ですね。でも、嬉しいです。ここもHermitさんが現れてから「ブレイク」しましたし(笑)

下のところでまだレスしてなかったのですが……、
ライヒはそれほど聴いてないんですよね。DGから出ているマレットとボーカルの曲とか好きですね。どちらかというとフィリップ・グラスの方が好みなのかな>自分

そうそう、あとオット・ペンズラーについてですが。今日勝ったミステリマガジンに書いてあったのですが、MWAのニュヨーク支部で講演を行ったことがある元FBIの人があのテロで亡くなったようですね。だからレンデルの発言に感情的になったのかもしれません。

まあ、とりあえず、今年もいろいろとありがとうございました。来年もよろしくです。

>naubooさん
naubooさんが聴いている音楽もなかなか濃いですね。ペッパー軍曹ですか。メモしておきます。
バークリーは実は一冊も読んでないんです。有名な「毒チョコ」も。でもこれからたくさん読めるとなると嬉しいですね。来年は晶文社からも出るようなので。『試行錯誤』『レディに捧げる殺人物語』読んでみます。

>Lullさん
もうーLullさん、連日でも、一日何回でも大歓迎ですよ(笑)。ぜんぜん気にしないでカキコしてください。
「シュロップシャー」の感想、ありがとうございます。僕もハウズマンの詩に興味がある人がいてとても嬉しいです。
今年のニューイヤーコンサートはたしか小澤征爾ですよね。でもどちらかというとジルベルスターコンサートのほうが興味があったりして。

Ian Bostridgeはなかなかハンサムですよね。この人オックスブリッジ出身のインテリで魔女に関する本も書いているんですよね。現代音楽といえば、この人、ブリテンとかルトスワフスキも録音していたような。この間タワーに行ったらヤナーチェクの「消えた男の日記」が出ていました。このときは買わなかったのですが、聴いてみたくなりました。

イギリスの28条って、あのバカ・サッチャーの法律ですよね。ほんとイギリスって遅れている国ですよね(怒)。まあ、今の労働党政権でずいぶん変わったようですが。

ヒュー・ウォルポールはますます読みたくなりました。でも、来月ヘンリー・ジェイムズ原作の『金色の嘘』が上映されるので、年末年始はなんとしても『金色の盃』を読みたいですね。

Male   ゲイ       ロス・マクドナルド
 

# 201  【銀の仮面】 2001/12/25 18:45 返信する
From:Lull 
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皆さんこんばんは&遅ればせながらMerry X'mas
今年はまだケーキ食べてません。なんて、あんまり甘味系好きじゃないんですが。
年始は何はなくともウィーンフィルのニューイヤーコンサートon TVで明けるのが年中行事ですが、4日のBS2「ワンダフル」という番組でルービンシュタインとかグールドも出そうなドキュメント「ピアノの芸術」やりますね。気が早いですがダレる正月にはもってこいの耳楽しみです。

HODGEさん、連日顔出しするようですみません(実質仕事納めになったもので)「ネットやっていて良かったことの一つ」とはまた嬉しいお言葉です。私にしてもこちらに来れたのは最大収穫と言えるので。なにしろちょっと前まで、もうやるのやめようかなと考えていたものですから。
で、おっと「シュロプシャー〜」が!「憧憬」っていう言葉がほんとしっくりきますよね(同様「儚さの悼み」なんかも)私が言うのは非常におこがましいのですが、「シュロップシャー〜」に注目してくださった方がいたということが、今とても嬉しいのです。探索第二弾として、Meridianというところ(多分)から出ている'79年の録音盤を見つけました。まだ聴いてませんが、バターワースの他にIvor Gurney、Graham Peel、Arther Somervellの名前が。V・ウィリアムズ財団(?)のお仕事のようです(ところでA・ベイツ朗読とは荘厳ですね。ワイルド協会のイベントで故Sir.J・ギールグッドの朗読する一節を聞いたことありますが、英詩はやはりクィーンズで味わいたいですよね。詩の朗読会が今も変わらずメジャーなイギリスはやはり羨ましいです)

初ミラーは本当に読んでいて気持ち良かったです。なんていうのか、座りのいい表現、というのか。翻訳の方の功績もあるのでしょうね。宮脇氏の仰っていた「艶」はヘタな文学よりらしいと思いました。(しかしー、私の感想、再読すると超支離滅裂でお恥ずかしい〜とあとの祭り)
「まるで〜」とタイトルからして素敵な次回おすすめ作、しっかりメモしました。夫君へも手を延ばしそうです〜(でも楽しい〜)
ボジーことアルフレッド・ダグラスといえば。私ワイルド連関でこのひとも結構興味あるものでつい(姓名違いなれども)なんでも偽装結婚してやっぱり破局したらしく、その後なぜか共産主義者になってますね。やはり平穏な生涯はまっとうできなかったというか。姻戚筋のスティーブン・テナントはもーっと美青年ですね。凄い血筋。
(私もあまり大声で言えませんでした>キリスト教。軽はずみでしたね、申し訳ありません。一神教は難しいですねぇ・・・特に今は)
血なまぐさくて残酷>モルフィ公爵夫人、とはまた興味津々な。お恥ずかしながらクリスティもいまだ未体験ゾーンです。が、がんばろう!(何を?)
手をつけかけているE朝戯曲はもっぱら喜劇よりで、ベン・ジョンソンとかなのです。「エピシーン又の名を無口な妻」というのが「十二夜」とか「お気に召すまま」のような異性装ドタバタ劇でして。当時の紳士(放蕩者だけど)がかわいいお小姓美少年などに言い寄るシーンがなーんの衒いもなくしかも何度も描かれていて、当時ではフツーの光景ということも伺われ不思議です。28条制定した同じ国とは思えないというか。ジェームズ一世の美青年サロンも最近知ったばかりなんですが、イギリスって国のダブルスタンダードにはいつでも目を丸くさせられます(表に出てる分だけ健全なのでしょうが)

ウォルポール、は、そうです、ヒュー・ウォルポールの方です。(ご先祖ホレイスはチャタトン好きにはちょっとイタいのですが。「オトラント城」読んでみたいですけど)
「銀の仮面」、の「妙」具合、ぜひお試しください。以前私がタイトル間違った「独身者〜」のあと探しまわり、某国会図書館の何かの全集にしか入ってなくてコピーで甘んじてたのですが、先日出た短編集で他作も読むことができ独り小躍ったものでして。
ですが乱歩が絶賛していたとは知りませんでした。どちらかというと岩田準一氏の方がお好きそうですね。
「狙った獣」を読んでいてつい連想したのですが、今思うと同書に入っている「敵」「虎」というあからさまな小品はH・ジェームズ的と言えるかもしれません(うまく説明できない〜)
Hermitさんもご既読のようなので、ご意見お聞かせいただければ嬉しいですが。

ところで今(仕事中なのに)Ian Bostridgeというティーンエイジャーみたいなテナー歌手の歌うEnglish SongbookというタイトルCDを聞いているのですが、現代音楽なのに妙に古風ですごく好ましいのです。最近現代音楽づいてるなあ・・・


naubooさん、バーバンク情報ありがとうございます(某渋谷の大手外盤屋2件とも店員さんに匙投げられました)
これまたメモメモ・・・
「バックビート」、でしたらむしろ見ない方が・・・(自分で言っておきながら)自分の中でものすごく盛り上がってた時に見ないで本当良かったと思えるぐらいですから(いくら近いとはいえ、J・レノンを本当にタダの「ゴロツキ」にしなくても・・・ただ、スチュワート・サトクリフがハンブルクのアングラゲイシーンで相当可愛がられていたらしい描写などは割と面白かったのですが)
「架空のバンドのライブ」>Sgt.ペッパー〜バンド、そういえば。ということは、ボウイasジギーが突然変異ってわけではなかったのですね。
ことあるごと「ペットサウンズ」も名前があがりますが、これは?(これも?)
ディヴァイン・コメディの初期のものにはワーズワースの「Lucy」にメロディつけてみたり、チェーホフの「三人姉妹」がモチーフになっているという具合で、相当に文学と映画から影響されまくってて、裏解きが楽しいひとではあります。一時なぜか「渋谷系」に括られかけた危機もありましたが、その後ちゃんと軌道修正され私的に安堵しました。M・ナイマン風の4枚目までならどれもハズレなしではないかと(レンタルに入っているか微妙なところですが。。)

Hermitさん、シーほーくさんのご近況のご連絡ありがとうございますー。
年内のご挨拶は最後になってしまいそうですね。なので私も便乗。
至らない若輩者ですが、来年もどうぞよろしくお願いします。
(年賀状書きに大掃除、私もギリギリまでやらない派、なのでただ今絶賛身につまされ中〜気ばかり焦りますねー。とか言いつつ映画見たり本読んだりと現実逃避ばかりしちゃうんですよねぇ。まったく因果な・・・)

        オリバー・ビアホフ
 

# 200  【いいわけ】 2001/12/25 07:59 返信する
From:Hermit 
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皆様今晩は。
「狙った獣」にティアンパレイ、ペパー軍曹にウォルポール、ハズリット、このミスにクルト・ワイル、その他諸々、面白そうな話題満載で口を出したいのは山々なんですが…
現在年賀状の作成中(3日がかりで、しかも宛名と文面がまだ…)で、それとは別に平日の夜は余裕が無さそうだし(と言いながら映画は見に行く気でいる)、年末は… ここ数年除夜の鐘が鳴り終わっても大掃除をしている(しかも終わらない…)ような人間なので…

そんな具合でできれば年末にはもう一度顔を出したいのですが、まかり間違った場合のために、予めひとこと。

皆様、今年はいろいろと本当にありがとうございました。どうぞ良いお年を! (また年末に顔を出せてしまったら何て言おうか…)

P.S
>Lullさん
しーほーくさんはちょっと自分のところ以外のBBSに顔を出す意欲が失せているところみたいです(リハビリ中とか)。ご覧になっているかは分かりませんが…

         
 

# 198  【ペッパー軍曹など】 2001/12/23 22:10 返信する
From:nauboo 
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>Lullさん
この1967年のアルバムっていうのは、架空のバンドのライブというコンセプトで強引に曲間なしで繋げて聴かせたっていう企画力の勝利みたいなものですね。
「アルバムでしかできないもの」っていうことで、それ以降、トータル・アルバムとかが流行ったみたいですけど、あんまりいい影響ではなかったと思います。
もちろん統一感も大事ではありますが、基本的にアルバムっていうのは、どれだけいい曲が多く入っているかだというのが私見です。
そういうことで言えば、その後の『マジカル・ミステリー・ツアー』の方がいいです。「ペニー・レイン/ストロベリーフィールズ・フォーエバー」という最良のシングルも収録されてますし。
サイドストーリーとかには興味が薄いので「バックビート」は未見です。

バーバンクについては本当に齧っただけ、いやなめただけかも。これについて一番「濃い」ページは下記のものだと思います。
http://www02.so-net.ne.jp/~m-sasaki/burbank.html
これを読むと基本的にレニー・ワロンカーとラス・タイトルマンがプロデュースに絡んでいるものをお探しになると良いのではないかと素人判断します。
ディヴァイン・コメディも未聴です・・・・・・。

         
 

# 197  【女の顔を覆え】 2001/12/23 01:06 返信する
From:HODGE 
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>Lullさん
昨日は本当に寒かったですね。やっと僕も年末モードに入ったので、読書に励みます。(更新もね)
いろいろ書いてくれて、こちらこそとても嬉しいです。ネットやっていて良かったことの一つですね。

それにしても、だいぶミラーに影響されたようですね。文体が意味深なダブルミーニングしまくり(笑)
やはりミラーの『狙った獣』は文章が凄いですよね。ぎらぎらしているというか、魔術的というか。まさに「言語遊戯」と言う感じです。
あ、ダグラスというと、そうそうポジーですね。さすが鋭い。
「家族の悲劇」に関しては、ミラー/ロス・マクの独断場ですね。さっきアップしたロス・マクの『眠れる美女』も複雑な家族関係がテーマですし。
次ぎのミラー作は『まるで天使のような』がお勧めです。あとロス・マクドナルドの『さむけ』もいいですよ。
キリスト教といえば、まあクリスマスシーズンですけど、言いたいことはたくさんありますね。まあ、あまり大声で言えませんが、僕は「救った数より殺した数の方が多い」というのが持論です。いったいどれくらいの同性愛者を殺したんでしょう(自殺も含めて)。

エリザベス朝戯曲というとウェブスターの『モルフィ公爵夫人』を読んだことがあります。もちろんアガサ・クリスティの『スリーピング・マーダー』やP.D.ジェイムズの作品に出てきたのがきっかけです。これってミステリそのものですよね。血なまぐさくて残酷で。

H・ジェームズの「密林の獣」は平凡社ライブラリーの『ゲイ短編小説集』にも入っているし、イヴ・コゾフスキー・セジウィックの『クローゼットの認識論』でも取り上げられているので、なかなか深読みができる作品ですね。

そうそう、ウォルポールってヒュー・ウォルポール? 短編集『銀の仮面』が読んでみたいと思っています。だってこれ乱歩が絶賛して、やたらと美青年が出てくるようなので(笑)

Male   ゲイ       オリ・ムストネン
 

# 196  【ニューロティックサスペンス、又の名を夜更かしの友】 2001/12/21 23:04 返信する
From:Lull 
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皆さんこんばんは。
(剽窃タイトルはちょっと前そういう邦題ばかりのエリザベス朝戯曲を漁ったもので思わず盗用)

HODGEさん、お気づかいありがとうございます。日ごろ不摂生しまくっているので、改めて肝に銘じました。
今日はみぞれなんかも降った寒々しい日でしたが、あったかい気持ちにさせていただきました。
仕事もようやく一段落しましたので、またぼちぼち出没させてください。(あ、でも年末年始はまた落ちるんでした・・・)

それで、結局タイトルとおり、「狙った獣」読了しまして、なんていうのか今ちょっと虚脱気味です。
Poor ダグラス、そしてPoor, so poor ヘレン。これが半世紀近く前に書かれたものとは俄かに思えないほど古くささがなく、逆にひとの内面は物質文明の繁栄に比例することなく、むしろ後退の一途を辿っているんだろうか、と思えてなりません。
映画「アメリカンビューティー」辺りから、こういった「郊外(あ、クラーヴォー家は違いますね)の壊れた家族」って注目され始めたようですけど、やはり戦後の昔からとっくに巣喰う、というか「ひとを幸せにしないシステム=家族」の図式は、宗教(もちろんキリスト教。もっと正しく言うとキリスト原理主義?)ともあいまって連綿としているものなのですね。どこまでいっても絶望と絶対の孤独しかない世界・・・まぁ現代だってモノだけは大量に溢れていますが、砂漠と大して変わらない空疎といえばそうなんですが。ラスト近辺に出てくる「リンゴ(中は虫喰い)の頬を持つ」タクシー運転手は、本当に良く当時(今も)の社会を言い得ていてとっても合点がいきました。
いつも思うのですが、親の都合で欠陥品の烙印を押され自滅する子供の境遇には、いくら親は選べないからとはいえどうしても釈然としないものを感じてしまいます。真相はわかりませんが、J・ダーマーの父親も得体の知れない息子を見たこともないくせに異星人と書いてましたっけ。
私はヴィスコンティ映画では「ベニス」の次に「家族の肖像」が好きなんですが、程度の差こそあれ教授とヘレンは同種族のように思いました。彼らを分けたボーダーラインとする「孤独の度合いと許容量」はあまりに計り知れなくて、なんだか途方に暮れてしまいますが。それに「孤独」というと悪い面ばかりが強調されがちというのも私的には不本意なのですが。
HOGDEさんはH・ジェームズの「密林の獣」を引き合いに出されてましたね。単純な私は映画「女相続人」をすかさず連想(モンティが出ているというだけで何も知らないまま見たら内容にひっかかってしょうがなく、さすがミソジニストと思ったんですけど誰にも同意されなくてがっくりしました)一度読んだっきりの「密林〜」、私も近々再読しなくては。
それからダグラス(というと思わずボジーが。境遇的に似通ってますけど、彼ほどちんぴらやれてれば、と思わずにいられません。。。)を言うエヴリンの「死んで良かった」が唯一心ある言葉とは、あまりに遣る瀬無いです。これが時代、なんですね・・・でも物語中、一番自分を良くわかっているのが彼でしたね。
なんだかまとまりないうえ浮かれ書きも甚だしいですが、ミラー初体験は私にとって押し迫った今年の一大事でした。最近はフィクションの楽しさを忘れかけていたので、HODGEさんには感謝感謝です。今後のミラー本の山崩しが楽しみになってきました(そして寝不足→重役出勤と続く(苦笑))

naubooさん、横入りですが、私も「Sgt.ペパー」の傑作度がいつまでもわからなかったです。というか今でも、どうしてそんなに高評価なのか不思議で。却って「With〜」「For Sale」の初期のが断然聞いちゃうんですが(単に素人耳なだけとも)
先日「バックビート」を見たのですが、映画的にどうなんだろうと思いまして、ぜひご意見聞かせていただきたいのですが(あれを見てファンはーーーー?)
naubooさんが噛っているのなら、私は一舐めしただけですね>バーバンク。そのティンパンアレイ後袋小路気味です。探し方が悪いんでしょうが、他誰で探せば良さそうですか?(って、質問ばっかりでごめんなさい!)
どうも私はレコード屋の店員さんには殊の外覚えが悪くて、聞くのも遠慮がちです(フォスターないですかと言いまたまた総動員させてみたり)
ランディー・ニューマン、「背の低いヤツらは〜♪」ですね。以前60ミニッツに出た時こんのぉ〜(笑)と思いましたが、やっぱり音の良さに降参。プロデューサー=VDパークスも同じく追跡(この方もバーバンカー(とは言いませんよね?)でしょうか)
ところでバーバンクではないのですが、ルーファス的アプローチと思えた(過去形)アイリッシュのナイマニアン(造語)ディヴァイン・コメディなんかはnaubooさん的にいかがなものでしょう。


Hermitさん、またまたしつこくて申し訳ないですが、ルーファスのCDジャケなどがあるサイトのURLを拾ってきてみました。

http://www.rollingstone.com/artists/default.asp?oid=4906
http://musicfinder.yahoo.com/shop?d=hc&id=1802337597&cf=10

ROLLINGSTONEのところはPVが見れたり音源も聞けそうです。良かったらお試しください。
個人サイトのようなところは私はあまり見ないのでわからないのです(ほんとに好きなのか〜)
古レスですが、吉野朔美さんって「少年は荒野をめざす」のひとでしたか?(うろ覚え)
そうそう、ロキシー、といえば先日の来公、お出かけになったんでしょうか? イーノ氏はいらっしてなかったようですね。友人が行く気満々だったのに、やはりイーノ氏抜きと聞いてやめてました(お恥ずかしながら私は映画「Velvet Goldmine」挿入歌しか存じ上げません〜一番最近のB・フェリー氏ソロ作はモノすごーく好きなのですが>'30年代ジャズ総カバー。特にコール・ポーターのが素晴らしいです〜)


と、またとりとめもないことを長々と失礼しました。それではまた。(良い三日連休(の方は)を〜)
(おー、マークが!!↓喜!)

        マーク・ウエストライフ
 

# 195  【色々とレスありがとうございます。】 2001/12/21 00:17 返信する
From:nauboo 
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>Hermitさん
『ラバー・ソウル』は静かでメロディアスっていうのもあるんですが、フォーキーな感じが好きなのです。『リボルバー』は私の場合、第二位。中坊の頃は『サージェント』が一番、好きだったんだけど、どんどん評価が下がってます。
「S五十年代論(仮)」は音楽系の人から反応が多いようで嬉しいです。ちょっと止まってますが来年には、とりあえず一区切りつけたいと思ってます。

SFについては集中的に読み出したのが今年なので、アドバイスするなど滅相も無いのですが、個人的に「ワイドスクリーン・バロック」が肌に合いそうだということでボチボチ読んでいる中で『時間衝突』がツボに入りました。後はベスター『虎よ、虎よ』なども凄く面白いです。
『非A』はぶっ飛びすぎてて良く判らないところが多かったです。ディレイニイも『ノヴァ』は多少、高踏すぎてピンと来ないというか。
ベイリーは単純にドンドン、色んなアイディアが展開されて、「何でこうなるの?」と引っ張られていって終わるという感じです。『20世紀SF』に収録されている短編は、そんな特徴をコンパクトにまとめているという趣きなので、こちらでテイスティングされてみてはいかがでしょうか。

>HODGEさん
「幅だけは広い」というのが売りなので・・・・・・。
東浩紀は「批評空間」でデビューした時から追っかけているので。卒論を書くときに思いっきり影響を受けました。
ただ最近の活動には????なんですけど。論じる対象の選択が上手く行っていないというか。期待しているだけにイライラしているというところです。

バークリーは今年出たものは両方とも面白いので是非、お試しください。旧作(って全部そうなんですが)では『地下室の殺人』と『ピカデリーの殺人』は後回しで構わないと思います。
有名な『毒入りチョコレート』と『殺意』(アイルズ名義)も、それほどでもない、かもしれません。
『試行錯誤』と『レディに捧げる殺人物語』は文句なく傑作。

>Lullさん
はじめまして。
バーバンクで反応をいただけると嬉しいです。私は齧っているだけなんですが。
クルト・ワイルといえばランディ・ニューマンなんかも「入って」ますね。
「日本の同名別物」も結構、私は好きなんです・・・・・・。

         
 

# 194  【狙った獣】 2001/12/20 00:35 返信する
From:HODGE 
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Lullさん、こんにちは。忙しいのに書きこみありがとうございます。
やっぱりこの時期は忙しいですよね。体調には気をつけてくださいね。

お、『狙った獣』読んでいるんですね。嬉しいです。いろいろと「仕掛け」が張り巡らされているので、どうぞ楽しんでください。
ルヘイン「ミスティックリバー」は良さそうですね。このミス(結局買いました)でも10位でしたね。
そうそう「チェッリーニ自伝」、いちおう持ってますが、まだ未読です。なんでもピカレスク小説みたいそうですね。

「このミス」といえば、やっぱり気になる人の挙げた作品は興味がありますね。
風間賢二が挙げたピーター・アクロイド『切り裂き魔ゴーレム』と宮脇孝雄が挙げたファウラーの『スパンキイ』は読んでみたいです。あとバークリーも。

>バターワース
そうなんですよね。この人戦死したんですよね。そう思うと「シュロップシャーの若者」は余計感慨深いものがありますね。

Male   ゲイ       ジャン・イブ・ティボーデ
 

# 193  【リヴィエラを撃て】 2001/12/20 00:33 返信する
From:HODGE 
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Hermitさん
「リヴィエラを撃て!」は僕も後半、一気読みでしたね。圧倒的な筆力に読み終わった後は虚脱感さえ感じました。まあ、シンクレアは気に入ったキャラクターでありますが(笑)、クライマックスでのブラームスのピアノ協奏曲を弾くところの「描写」がとても迫力がありました。そうえいば高村薫はレコード芸術の記事で好きなCDにポリーニの弾くシューマン「交響的練習曲」を挙げていましたね。ああいう「カタい音」が好みのようです。彼女もピアニストをめざしていたことがあったようですね。
「マークスの山」もゾクゾクするほど良かったです。「巨悪」との闘いは本当に読み応えがありましたね。「レディ・ジョーカー」はまだ読んでません。なにしろあの密度のある「筆力」で2冊ぶんでしょう。しかもこちらはバッハの「シャコンヌ」がモチーフだし。ドストエフスキーを読むような「構え」が必要かな。

>シュヴァンクマイエルの解説
滝本誠氏が書いているんなら、映画の方、ますます興味があります。それにしても滝本氏って映画から美術、小説まで本当にオールマイティの博識の持ち主ですね。

>レンデル VS ペンズラー
レンデルはやっぱり潔いですよね。ペンズラーはまあ平凡な(善良な)アメリカ人の反応なんでしょうね。そういえばブルータスの特集で「こんなミステリーを選ばない」って記事でペンズラー、なかなか「保守的」なことを言ってましたけど。
>レンデルの作品は一直線すぎて、続けて読むと皆同じに見えてしまうきらいもあるような
今、ロスマク読んでますが、ロスマクの方がワンパターンかな(笑) でも、この感じがいいんですよね。
でも、レンデルはやっぱりすごいと思いますよ。あれだけ「量産」してるのに、レベルは一様に高いし、ヴァインものは「文学的に」かなり野心的だし。存命作家では一番買ってますね。

テリー・イーグルトンはイギリスの思想家・文学者でなかなか刺激的な本を書いています。セクシュアリティ関係やデレク・ジャーマンの「ウィトゲンシュタイン」のシナリオも書いているので、ちょっと気になっています。僕が読んだのは(というより、つまみ食いしたのは)、『イデオロギーとは何か』だけなんですが。結構翻訳が出ていますね。

Male   ゲイ       トム・クルーズ
 

# 192  【落ちております。。。】 2001/12/19 22:37 返信する
From:Lull 
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皆さん、こんばんは。
弱小零細なくせに年末進行に追われる師走の日々です。
横目でがまんのロムに徹さねばならないのですが、どうしても一言だけ言いたくて迷いでてしまいました。はぁ、意志薄弱・・・

HODGEさん、M・ミラー、名だけ忘れぬようにしていたらタイトル何も覚えず本屋に行ってしまったマヌケな私ですが、ラッキーなことに某東京堂には「狙った獣」しかなく即購入、で、今朝からやっと読み始められたのですが、これがまぁっ!冒頭からまたなんと秀逸な仕掛けでしょう。続きが気になって仕事に身が入りゃしません(でも久しぶりの読む快楽〜)これから色々起こるのでしょうが、なんていうのか、登場人物たちを私、知ってる気がするのはただひとえにミラー女史の力量だけとは思えませんね。はぁ、仕事投げても読みたいですが、ぐっとここは堪えて堪えて(ホテルの電話交換手嬢がワルツを小耳に挟むと思わず身体が揺れる、という描写に忍び笑いが。私もレハール聞くととできもしないステップ踏む癖があるので、こういう心当たりの小技ってほんと心憎いですね)
ちょっとウォルポールの「敵」を思いだしました。

今回は他に「チェッリーニ自伝」とルヘインというひとの「ミスティックリバー」を友人から教えられて購入してみました。
それからどなたかRBパーカー「二度目の破滅」読まれた方いらっしゃいますか?(ちょいと気になっているもので)
(いまだすみずみまでページ見れてないものですみません>HODGEさん。久しぶりのナーヴァの新刊、私も楽しみです)

バターワースの「シュロップシャー〜」、HODGEさんのおっしゃられた盤は残念ながら見つからなかったのですが(店員総動員で探してもらった迷惑客化しました)辛うじて6曲だけ入っているのを聞くことができました。・・・かなり感無量です。。。ブリテン直系なんでしたっけ?(逆でしたか?)
でもバターワース、歴史に悪名高いWWTソンムの激戦で犬死した良家の子息だったのですね。哀しい・・・

Hermitさん、お話していただいているのに返せなくて申し訳ないです(というか歯がゆい〜)
ルーファス・ウェインライトのCDジャケは1,2作とも本人の写真なのです。が、今調べておいたURLがどこかへいってしまい半泣き。後日調べなおします。

naubooさん、はじめまして。
横やりですがバーバンクサウンドに思わず反応しかけました。ルーファスは他にクルト・ワイルなんかも入っておりますね。
以前バーバンクを訪ねて三千里(大げさ)した折、ティンパンアレイまでいったのは良かったのですが、なぜか日本の同名別物をつかまされた苦い経験を思い出します。

しーほーくさん、の「シーホーク」が近所のVレンタル屋にあったのを確認しました、ので、今週末にでも借りようと思います(いらしてると良いのですが)

駆け足すみませんが、本日はそろそろ失礼を。
おやすみなさーい。

        レナード・バーンスタイン
 

# 191  【マイケル・ナーヴァの新刊】 2001/12/17 02:12 返信する
From:HODGE 
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僕もnaubooさんの「まったりカフェ」とコラムマガジン
をよく訪れてますが、情報量もそうですが、取り上げる内容が
とても幅広いですよね。東浩紀の『動物化するポストモダン』もいち早く取り上げていましたし。
これからも楽しみですね。

そうそう、一月に創元推理文庫からマイケル・ナーヴァの新作『秘められた掟』がやっと出るみたいです。これを期に旧作を再読しようと思います。

その他の話題は後日。

Male   ゲイ       マイク・ブランソン
 

# 190  【デニムと男根崇拝】 2001/12/17 01:16 返信する
From:HODGE 
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Hermitさん、こんにちは。一週間ぶりですね(笑)
多岐川恭はなかなか良かったですね。僕も題名だけは知っていたのですが、なかなか手に入らなくて、やっと今年になって復刻したようです。経歴を見るとこの人、なかなかのエリートのようですね。

ニーリィは『心引き裂かれて』の方が衝撃的でしたね。「オイディプス」は未読ですが。
『殺人症候群』の面白さは……まあ、Hermitさんのようなミステリの読み手なら、大体ストーリーは予想がつくと思うのですね。僕もなんとなくわかったので、別の作品との「比較」をしながら読みました。ニーリィもよく出来ていると思いますよ。ちなみち「比較対象」は、『殺人症候群』の感想で冒頭に引用した文章から推理できると思いますが(あ、これネタばれかも)

デニムのロジックですが。デニムは「心のなかで抵抗する力の象徴」から力の誇示や抵抗→家父長制→フェティッシュ→母親の架空のペニス→去勢コンプレックス……というようになっていますね。(きちんと読んだことはないけど)、まあラカンですか?

エーコの『薔薇の名前』はまだです。これいつになったら文庫化されるんでしょうね。『フーコー』は文庫になったのに。
でも映画は見てしまいました。

「モダン・マナーズ」はそんなたいそうな本ではないですよ(笑)ひまつぶしに読むようなものですね。僕は寝る前やトイレでちょっとずつ適当なページを開いて読んだようなものです。
よくぞ言ってくれました、と心から思うのはハズリットですね。この人の人間観察は鋭いです。リスペクトしています(笑)


Male   ゲイ       トム・クルーズ
 

# 189  【独り言独り言…】 2001/12/17 00:51 返信する
From:Hermit 
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>naubooさん

独り言への Res ありがとうございます。
Rubber Soul お好きな方多いんですね。静かでメロディアスな感じがいいのかな。
次の Revolver (私はこれが一番好きです)で、エフェクトなんかを使用したスタジオ・バンドへ完全に移行して、ワンマン・プレーも多くなる前の作品で、バンドとしての一時代の終わりを告げる作品、なのかも、とも思います。

これを書くために? (というわけでもないんですが)サイトに伺ってコンテンツを改めて拝見したんですが… BGMの書きかけ年代論、面白いですね。ぜひとも続きを頑張ってください。
ベイリーは有名なの分かっているんですが、なんか合わなそう… と独り決めしていたんです。これが好きな人ならいけるんじゃないかなぁ… というの、ありますか? NullAとかを挙げてあるのですが、なんと私はナルAすらも読んでいないのでした。例えばラファティ-とかワトスン辺りですかねぇ… ちょっと違うか?
ディレイニーは、では短編をあたってみようかな、と思います。よく考えてみたら、有名な「準螺旋」すら読んでいなかったので…

         
 

# 187  【音楽の聞き方を変える音楽】 2001/12/16 19:30 返信する
From:Hermit 
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Beethoven の方も拝見しました。いやまた見識の高い方が… これまでもそうだったのですが、私が安直に手を出しかねる気がしますのでこちらに書きます(…ってここなら良いのか!?)
ベンヤミンの話も絡むとなると尚更ですが…(笑)

ですが、ライヒについてはちょっとしたファンなのでご挨拶してみたかった気もします(笑)
最新作は、というより「砂漠…」以降は、"語り"を導入した作品なんかもありましたが、作風が同じになってきた気もしたので、(ほとんど)聞いていません。
でもライヒは、ミニマル4羽ガラスの中では一番実験をして作風も幅広かった人ですよね。
ヤングはケージみたいなこと(ピアノに飼い葉桶をやるだとか…奏者が聴衆を観察する…だとか…)をしていたりしてよく分からない部分もあるものの、基本的にライヒ以外の3人は作風や手法に初期からほとんど変化が見られないですもんね(まぁ追ってないので、今の彼らがどうなのかはさほどよく知らないのですが…)
以前書いた気がしますが、私自身はOctet(Eight Lines)とTehillim が好きです。
ところで、これまでに音楽の聞き方を変えるような体験をしたことってありますか? 実は私のそんな体験の一つがライヒの Violin Phase だったんですよ。あれは4台のバイオリンがフェーズズレをユニゾンに戻るまで繰り返すだけの曲ですけれど、確か5台めのバイオリンが要所要所で音の中から勝手にフレーズを拾い出して、強調して聞かせてみせるんですよね。
音楽として聞いて楽しいものではないんですが、あれ以降、いろんな音や音楽から、耳で勝手にフレーズを拾い出して聞いたりということを、何となく時々するようになりました。
そういえばピアノ・フェーズを録音したピアノの音と掛け合いで試してみたこともあったっけ… 
今にして思えばとても近所迷惑だったと思いますが(笑)

ライヒといえば、ポップ音楽にも彼の影響を受けた人を散見しますよね。
Lullさんとのやりとりで名前の出たロキシー・ミュージックに所属していた、ブライアン・イーノもその一人です。で、そのロキシーの2枚目「フォー・ユア・プレジャー」のタイトル曲は、なんとポップ音楽にライヒの「カム・アウト」「It's Gonna Rain」の手法を導入するという離れ業をやっています。しかもキワモノではなく、ポップ音楽としてちゃんと成立しているのが驚き。個人的にも好きな曲です。アルバム自体も、ブライアン・フェリーが自作のベストにあげるうちの2曲も入っているなど、名作ですね(個人的に、ですが)。

フリー・ジャズやテクノ、民族音楽に興味を持たれているなんてbattera氏にも興味深々ですが(ブリティッシュジャズやカンタベリー派に興味をお持ちか、伺ってみたかった気も…)、どうぞHODGEさんのほうで話題を引き出してください(笑 ロシア・アバンギャルドなど全く知らないので興味があります)。ちょくちょく覗きますんで。

Male   ゲイ       レナード・バーンスタイン
 

# 186  【2人のT氏】 2001/12/16 19:28 返信する
From:Hermit 
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ようやく「リヴィエラを撃て!」を読み終え、同じ高村氏の「マークスの山」をかなり進めたところ(次には「クリスマスのフロスト」が控えています)。
端的に言って、面白かったです。途中、HODGEさんがこの作品を特に好きなのは、もしかすると"色男" シンクレアの存在が大きいのかなと邪推もしましたが(笑)、誰が何をしたかは分かっているのに、何故そうなっているのかがよく分からない状態のまま、登場人物の運命に翻弄される感じで最後まで引っ張っていかれました。ミステリとしての面白さも十分ですね。
作者の力量に拍手、ですが、個人的には読み終わったときの、全ての登場人物の(あれほど描きこまれた)存在・活躍・苦悩を一瞬のうちに無化してしまうような、不条理な読後感がなんとも印象的でした。全てが組織の闇に消え、いったいここまで描かれてきた登場人物たちの姿は何だったのかと、うつろに空いた穴を見るような思い(ラストエピソード程度では、とても埋まらない)。
エスピオナージュものには特有の読後感かもしれませんが、特にそれが徹底していた気がします。
「マークスの山」も非常に面白いです。この分だと、早いうちに「レディ・ジョーカー」にも手をつけるかも。
(ところで、高村薫氏は徹底した取材をして書く方のようですが、とすれば、きっと、シンクレアのような存在も「ありえない絵空事」でもないんでしょうね。ならばスイスがブーレーズを疑ったのも、まぁとんでもない的外れ、という訳でもないのかもしれない…とも。他に何か公表できない内的な理由と判断があったのでしょうし(それが的外れだったんでしょうが… いくらなんでもオペラ座は表面的な理由のはずかと…)、テロリストも、仕事を持った日常人として潜んでいるはずでしょうから)

昨日、シュヴァンクマイエルの作品上映を見に行った時、中で「アリス」公開時のパンフ(他の作品と同時公開か抱き合わせだったらしく、他作品の解説も入っていましたが) を売っていたので、見本の中を覗いてみると… 
なんと、「アリス」の2ページに渡る紹介文を書いていたのが、例の滝やんこと滝本誠氏だったので驚いてしまいました。「入れ歯が美しい?そりゃ当たり前だ。これはシュヴァンクマイエルなんだぜ」みたいな文句も書いてましたっけ。 大きな書店に行けず、まだ買えていないのですが、滝本氏の本、これはますます買わなくては、と思った次第(笑)。
でも「アリス」公開前なんてシュヴァンクマイエルも(日本では)知る人ぞ知る存在だったはず… その見識の広さには脱帽です。本来評論家とかってそういうものなのかもしれませんが。

レンデルの発言は潔いと思います。むしろペンズラーってこんな「愛国心」に踊らされる人だったの?という感じが…(コラムやアンソロジー選者として結構目にしていたので) 反戦を唱えて活動した女の子が退校させられるような世相が、まともなものだとはとても思えませんが…
ただレンデルの作品は一直線すぎて、続けて読むと皆同じに見えてしまうきらいもあるような… 勿論それは書きたいことだけを書いている、という妥協を配した姿勢、とも言えるんでしょうけれどね…  その辺り、瀬戸川猛氏が「ユーモアの欠如」として指摘していた気がしますが、いかが? (でもしばらく読んでいなかったので、私的にもそろそろ読みごろかもしれないです(笑))
イーグルトン… 誰ですかという世界ですが(笑)、ご紹介いただけますか?


Male   ゲイ       ロス・マクドナルド
 

# 185  【毒の味】 2001/12/16 19:26 返信する
From:Hermit 
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>HODGEさん
今晩は。
ええと、先ず多岐川恭の「落ちる」。一般にも評価の高い作品で、頭の片隅にタイトルだけはあったんですが… これは面白そう。図書館で見つかったらすぐに読んでみようかと思っています。thanks (a million) !! 最近やや日本人作家づいているかもしれません。
ニーリィについては… 実は古本屋からやや高い値で買って期待して読んだ「オイディプス…」を、当時余り面白いと思えなくて、以後読んでないんですよね… 面白いぞーとだけあって中身は秘・密、とのことですけど、その面白さを敢えて説明するとしたら?
デニムの話は、私がうーんそうかなぁと思う部分も多いのですが、原典をあたったら説得力あり、なんでしょうかね。ゲイの欲望に対しては好意的、なんですねきっと(笑)。ジーンズが男根崇拝のアイテムだというのはロジックを見てみたいところですが、バレエダンサーのタイツの普及版とでもいったイメージなんでしょうか… (デニムは馬車の幌が由来で、丈夫な労働者階級の作業着として普及したとだけ、聞いたことがあります) ぶかっと動きやすいものを着がちな人間だから分からないのかも(服飾に全く気を使わない訳でもないんですが…)。ゲイ失格?(笑)
エーコは懐かしい…「薔薇の名前」は大好きでした。「フーコーの振り子」は下巻まで進めなかったんですが…
モダン・マナーズですが、そうだなぁ… シニカルなものは大好きなんですが、それが面白いかどうかはひとえに真実を突いているかにかかっていますよね。あとはこちらに、良くぞ言ってくれた、と思えるような内的な動機があるかどうか。
どちらかというと、論理の曲芸の要素が強いかなぁ… という気もちょっとしてしまって…。それを持って刃向かうような相手がいる場合には道具として面白いと思うんですけれど。(反論があるかな。久々に論争も面白いかも(笑))。 ただ、最後に引用された序文の文句には全面的に共感です。

Male   ゲイ       ジル・ドゥルーズ
 

# 184  【>Hermitさん】 2001/12/12 23:25 返信する
From:nauboo 
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弊サイトにご来店いただいている、とのこと大変ありがとうございます。今後ともご贔屓に。

スタージョンは最近になってやっとなんです。もっと早くよんどきゃ良かったなあ、って思ってます。ただガキのころなら判らなかったかな。

情報量、多いですか?本人は少ないと思っておるんですが・・・・・・。私自身は「まったり」してないっていうのは当たってるのかも。お客さんに「まったり」してもらえば良いですが、そうでもないようで、うーん、改善します。

ディレイニイは、ちょっとクセがありますね。私にはスタージョンより判りにくいです。ただ「エンパイア・スター」は閉じ方がスッキリしているので、すんなり落ちます。あと「コロナ」とかの短編の方がとっつきやすいかな。

ちなみに私が一番好きなビートルズのアルバムは『ラバー・ソウル』です。

         
 

# 183  【続き】 2001/12/12 01:53 返信する
From:HODGE 
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Hermitさん
昨日、続きのレスを書きたかったんですが、「ベートーヴェン」の方に現代音楽やベンヤミンに詳しい人が登場して、嬉しくなっていろいろと調べたりしていたら・・・。
http://www.jcweb.com/cgi-bin/bbs2/mkres2.cgi?HODGE
こちらのほうも見てくださいね。

サンリオ文庫5000円もするんですか? 
僕はカンペンティエールの「バロック協奏曲」が欲しいのですが、これも相当な値段になるでしょうね。でもたしかヘレン・マクロイの『殺すものと殺されるもの』(創元推理文庫)がネット・オークションで2万円ぐらいになっていたから、5000円はまあまあなのかな。
「サンディエゴ・ライト・フット・スー」は図書館で見つけてみます。

ジャクスンは「くじ」、「たたり」(「山荘綺談」)を読みました。「野蛮人」も持ってます。あ、「こちらへいらっしゃい」も手に入れたい本ですね。

>HODGEさんは年末に向けて何か楽しいご予定は?(←他意はありません)
なにもないですよ。ちなみにクリスマスも(爆)

「饗宴」は新潮文庫でした。学生のころ「国家」とか「メノン」「ラケル」「プロタゴラス」とかとりあえず目を通したんですが、理解しているかどうかは……。でも「国家」のあそこ、洞窟の比喩のところはさすがに読み応えがありました。

堅い本というか重い本でいま欲しいのは、テリー・イーグルトンの『美のイデオロギー』ですね。
テリー・イーグルトンってゲイじゃないのかな、違います?
たしかデレク・ジャーマンの「ウィトゲンシュタイン」はイーグルトンの小説がもとになっていると聞いたことがあります。

Male   ゲイ       ルパート・エヴェレット
 

# 182  【ルース・レンデルとアリス・ウォーカー】 2001/12/11 00:00 返信する
From:HODGE URL:
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Hermitさん、こんにちは

>書物関連の更新もないみたいですしね
えー、昨日いちおうIronGateにリチャード・ニーリィとRimbaudに「Denim」をアップしたんだけどなあ。ちゃんと「リロード」してね(笑)

まあ、それはよいとして
レンデルですが、ガーディアンの元記事はここです。

http://www.guardian.co.uk/Archive/Article/0,4273,4277972,00.html

これによるとレンデルは、文学関係のフェスティバルで「純粋な悪」(pure evil)についてアメリカのテロとの関係で訊ねられたとき「あの攻撃は悪としてカテゴライズできない。それらは、自由という名のもとに高邁な意思でもって成されたものだからだ」と応えたようです。
これはかなりの反響になって、アメリカのミステリ書店の経営者で評論家のオットー・ペンズラーが、レンデルの本は今後も店に置くが、私は二度と読まないと宣言したようです。

>かわいそうなジョージという文句
って僕もどういう文脈かわからなかったのですが、しーほーくさんの日記に書いてあることだったんですね。
アリス・ウォーカーの発言はなんとなくわかるんですよね。多分聖書の「右の頬を殴られたら左の頬を出せ」とか「汝の敵を愛せ」とか。
でもレンデルはテロ自体も肯定するかのようなニュアンスが感じられますよね。そういえば『殺す人形は』はテロ負傷した人物が常軌を逸していくのが「無慈悲」なまでに描かれていたような。レンデルって本当に安易な解決なしに、物語が突っ走りますよね。やっぱりこの人は良くも悪くも徹底してますね。ますますレンデルを読みたくなりました。


Male   ゲイ       トニー・ブレア
 

# 181  【横レス?】 2001/12/10 00:48 返信する
From:Hermit 
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これは横槍を入れるような書き込みではないようだな、と思いつつ、いろいろと連想したこともあったので… ので、独り言として書きます(笑)

naubooさんのサイトって「まったりCafe」なんですね。何度かお邪魔したことがあります。スタージョン他気に入っている作家が多く取り上げられていて嬉しかったですね…。
メルマガの方は情報量が凄いですね… おびただしい数のサイトを周回しておられるようで… (私が日参している"サイコドクターあばれ旅"なんかも入ってますね) 何だか情報量が多すぎてまったりしていられない感じ(笑)、きっとサイト主自身もまったりしてはいないのでは?(笑)

関係ないですが、私が読んだディレイニーは「バベル=17」のようです。テーマでやりたいことはよく分かるけれど小説として感銘はしなかったなぁ、という不実な読者でした。
「エンパイア・スター」は巽氏がSFセレクトで挙げていたような… 華麗なスペースオペラに酔うだけで楽しい、と書いてあった気がしますが、バベルがダメな読者にもOKなのかな…

Male   ゲイ       ダシール・ハメット
 


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