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# 270  【こんばんは】 2002/02/01 21:01 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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ここの掲示板っていい人集まっていますね。
連続して長い書き込みされるBBSってここの特徴ですねー。僕もそういう上株常連様ゲットしたいです。

>アリー
あのドラマはいいですよー。
でも、リチャードさんといっしょにカップルの弁護してた方が「カミングアウト」というTV映画で恋人(もちろん男性)との結婚に怖じ気付き父親におしり叩かれるゲイ青年役やられてた方だとは知りませんでした。
今度確認ですね。
でも、ビデオでているのでしょうか?

>ウィル&グレイス
始まりますねー。
僕的にはウィルよりウィルの友達のゲイがなかなかのイケメンでそちらが注目です。
あるサイトの海外ドラマ掲示板では、ゲイの男性とその友達の女性との同棲でしかもコメディーということで、ストーリー展開が読めるという結論になっていましたけど。
だから、ストーリーはともかく出演人は要チェックだと僕は思っています。

>垂水書房
たまたま、仏教経典の解説書発行していたから知っていただけですよ。
でもこの本、途中で挫折したような気がします。。。
僕も本は案外持っている方なのですが、全部読んだかというと、全然ですね。
僕もツン読派なんですよね。(笑)
特に最近だとアマゾンとかで購入するので、内容を吟味していないから失敗したって思うことが多々あります。

>変わった出版社
小さながらも地道に特徴ある出版社って案外いいですよね。
僕は平楽寺書店のファンだったりします。ここ、仏教書の出版社で、僕はそう御世話にならないんですけど、「東方年報」(間違っているかも)という本を出版してびっくりし
たことがあります。
たった100ページほどの本なのですが、その内容がすごい。
ただ、日本の年号と西暦、中国・朝鮮の皇帝、日本の天皇の年表なんです。
別に歴史事項が書かれているというわけでもなくただの年号の羅列なんです。
いろいろ歴史読んでいると西暦と年号を換算するときがあるんですが、これを見れば一発という書物です。
絶対買う人少ないだろーなーと思いながら買いましたが、そういう需要を無視した出版社って魅力的だと思います。

Male   ゲイ       ミシェル・フーコー
 

# 269  【チャリティー萌え、野上萌え】 2002/01/31 22:36 返信する
From:HODGE URL:
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>Billyさん
こんにちは。垂水書房、ご存知でしたか。さすがですね。
こういったあまり有名でないけど個性のある出版社には愛着を感じますね。
サイトの更新も楽しみにしています。「受胎告知論」みたいな西洋美術関係もリクエストしちゃったりして。

>Lullさん
ミラーにロス・マク、読書がはかどってますね。
そうそう、ミラーに出てくるチャリティーってキャラ、実は僕も大好きなんです。ミラーにしては珍しくシリーズで出ているし、なんといってもあの毒舌。いやー、爽快ですね。チャリティーが出てくる作品を読みかえして、「チャリティー語録」なんていうコンテンツも作りたいです(そのうちやります)。


あと、私事ですが、ここのところのニュースの話題、田中真紀子辞任について、皆さんどういった感想をお持ちでしょう?
真紀子更迭支持不支持NGO問題・・・なんてのはどうでもよくて、それより・・・野上元外務省事務次官って、結構ダンディで素敵じゃないですか。官僚っぽくない風采(丸顔&髭)にオーセンティック・スーツが似合ってるし。「外務省を守る」とか「刺し違える」とか、セリフも決まっていますよね。
省庁なんて退職して、都知事でも立候補すればいいのに、なんて思ってます(笑)


Male   ゲイ       リッキー・マーチン
 

# 268  【(毎度長々失礼しました!)】 2002/01/30 18:21 返信する
From:Lull 
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>billyさん、
垂水書房ご存じとはすごいです〜
一時うちには図書刊行会と青土社と故・ペヨトル工房の本が増殖したことがあります。
とかいって、文学に詳しいわけではぜんっぜん(力一杯)ないですよ、えぇそりゃもう。
単に蒐集体質なだけなんです(ゆえにツン読書棚のコヤシが増える一方。情けない)


>風さん、
はじめまして。
おぉ「シュロプシャー〜」お好きなのですね!(決め付けている)ではバターワースまでいま少しですね(>HODGEさん)
HODGEさんも仰っていられる星谷氏の全訳本は絶版でお探しするのは至難の技と思いますが、私は国会図書館で半分だけコピーしました。
それから20年前ぐらいに八潮出版社が1〜20番までの多分新訳を出したそうですが、それも絶版だそうで、一昨年ぐらいにようやく21〜最後の63番までをまとめてようやく出してくれました。これはまだ店頭でも手に入ると思います。
八潮出版社はハウスマンの研究本も出してますが、いかんせん学術専門用語満載で私はちょっと入りずらかった記憶が・・・
でなかったら全詩そっくりネット上にありますね。
http://www.bartleby.com/123/index1.html
(私は以前ここじゃないとこをコピペしてファイルにしました♪今検索するとこれしか出てこないんですね)

        マーク・ウエストライフ
 

# 267  【Down, down to bring me down】 2002/01/30 18:19 返信する
From:Lull 
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>Hermitさん、
チェコアニメ@パルテノン多摩2days、とはやはりシュワンクマイエルですよね? さわれそうな、同感です。ノルシュテン(と言いましたっけ?)なんかもお好きなんでしょうか。某西新宿のVマーケットに輸入されてるのを見てみたいとは思いましたが、同時期チェブラーシカにヤられていたためよそ見しないよう自戒してました。
Hermitさん曰くの他、コマ撮りというアナログへの拘りもさりながら、そこはかーとなく感じられる「哀しみ」の表現などに惹かれるものがあります(チェブ〜ばかりで申し訳ないですが、ロシア語で「退屈」と「淋しい」は同じ単語、と知った時には言葉もありませんで)

> ナーヴァのリオス弁護士シリーズ、「秘めたる掟」
次は多分私読めないような気がします。なにしろ原題「Death of friends」というようで。
で、今作といえば・・・これまた崩壊家族話に尽きました。嗚呼なんてこと(としか言えませぬ)
> "ブラック・ユーモア選集">ウォー
これ知らないです。絶版ですかねぇ。区立図書館全然使えないし・・・

> 「アリー〜」
すみません、「びくびく」は文字通り、加えてタグならサイズ1にでもしたかったぐらいです。
特に見てるってわけでないうえ、知り合いや友人が皆バッシングするもんで、大して良くないイメージ植え付けられてました。
が、先週末のエピ(リチャードさん改心の巻?)を見たらジェームズ・レグロスがいつのまにかレギュラーになってて驚きました(1stシーズンしか見たことなかったもので。アリーちゃんが突然特大カップでご入浴等の特殊技術場面に?となり以後お見限り)
役名忘れましたが、リチャードさんといっしょにカップルの弁護してた方。「カミングアウト」という秀作TV映画で恋人(もちろん男性)との結婚に怖じ気付き父親におしり叩かれるゲイ青年役やられてたんですよ。名前の表記が似てた気がしたのでG・ルガニスと間違ったんですが、なんとなくタイプも似てたような。
今週もちぇっくしようと思ってましたが、いかんせんTV大破。あはは(乾笑)
そういえば再来週から始まる「ウィル&グレイス」も弁護士さんでしたね(あのようなホワイトカラータイプに弱いのです。そして勝手にHermitさんイメージがホワイトカラー。すみません〜)

> 大石圭
あ、自ら墓穴掘ったかも(冷や汗)説明、難しいんですがー現代邦人作家喰わず嫌いの私が唯一読める小説家でして、過去6作の作風共通点としてはどれも「救いがない」ってことかもしれません(すごい極論)
かなりマイナーなひとみたいで、ネット書評でも好意的なもの見たことないんですが、もしかすると「リリカルすぎる」、も災いなのやも。。。
@「履き忘れたもう片方の靴」A「そしてあなたは森に帰る」B「出生率0」C「死者の体温」D「処刑列車」E「アンダー・ザ・ベッド」を、とても簡単に要約しますと、
@いまいち細部忘れてますが、性転換して裏の社会で娼婦として生きていく少年のお話。
A「ミランダ殺し」のミランダのような有閑マダムがやはり若返りサロンに集い、美青年に溺れていく話。
B近未来、生殖能力がなくなった人類最後の妊婦である少女だけが頼みの綱となった世界で、生殖どころか性や生の意味すら無意味になった若者群像(かな? 胡乱。ビジュアルだけならまんま「ブレードランナー」パロ、執筆時期が同じだったようでカート・コバーンを悼んでいると思われる文面も)
C絞殺することでしかひとを愛せない富裕の殺人鬼青年が初めて生かしておきたいと思った少女をやっぱり手にかけるまでの葛藤(これも胡乱)
Dただ「悪意」のみで同意した他人たちが結集、急行列車を乗っ取り、無為の乗客を殺していく不条理劇のようなブラックコメディ(と思うのですが。なにしろ殺戮理由が「生まれる前の選別不遇」という想像不能なもので、もう理解しようとしない方が良さそう)
E家庭内暴力の犠牲者である元同級生の人妻に突然恋した男の純粋ストーカー日記。
あ、私も思わずこんな。邦人作家は全然数読んでないので誰風と言えなくて歯がゆいのですが、当たらずとも遠からずとすると、鬱状態やさぐれ半分オチる間際にあげたリリー・フランキーの自己否定エッセイ、みたい、か?も?(怪しい)

> ピーター・ゲイブリエル
非常に納得しました。P・コリンズのイメージしかないってのも情けないです>私。
このひと、「そしてエイズは蔓延した」でバスハウスの店長やってらして、その後このイメージばっかりで(失礼ですねぇ)

> 残念ながら今は裸木です
まぁ!では丹前か紺絣羽織っていただいて諸肌敬ってくださいね(裸木といえば、私は満開の前髪若衆風情もさりながら、前髪おろした元服初期のよな葉桜の方が好きだったりします)
青い芥子はおろか、植物に詳しいわけでは勿論ないのですよ。単に花と無縁の生活が長くせめてお花ぐらいきれいだなあと思えるよにならねばと思ったことと、塚本邦雄の文語小説の受け売りでして。つい専門書買い込んで調べたり。
特に青い芥子は、関東某所に専門園があったと思うのですが、そこが俗界から乖離したようなえも言われぬ桃源郷じみてたので忘れられなかったというわけで。
それに芥子、といえば、一も二もなく「酩酊」同義、「ドリアングレイ」の阿片窟なんか思わずにいられないというか、ほとんど思い込み強いだけですね。捕まらないのなら是非近場で生育させ、愛でてみたいものですが。

> Sローゼス
私も同じ、後追いです(Sticky finger boys〜♪)同期のシャーラタンズ、一番最初にダメになると思われてたそうですが来月来日公演ですね。マンチェ、過去ですねぇ(しみじみ)
> ストレンジデイズ
マガジン媒体、そういや見た覚えはありますが、その頃まだBeatlesも未体験だったんで。今もありますか。音楽雑誌はあまり読まなくなってます(どうも一部ライターのもの言いが鼻について)面倒でもなるべく店頭で試聴し、気に入ったら買うようにしてます。昔はライター盲信しまくってましたよ(そして失敗。冷や汗ものCDの山を見るたびから笑いが)
L・フューリー、ロキシーのシアトリカルとルー・リードの猥雑を親にもつ混血児、ってとこです。どうして当時メジャーにならなかったのか不思議・・・

        ブラッド・ピット
 

# 266  【There's such a chill, Such a chill】 2002/01/30 18:13 返信する
From:Lull 
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皆さんこんばんは。
にちよーびの朝、突然TVが映らなくなりました。ものの見事な効果音状態で「ぷちん」と言ったあと、うんともすんとも言いません。
TVなし生活といはいえ、普段から特に世話になってたわけでもないので(ビデオとニュース関係見るぐらい)それほど気にならないもんなんですね。
なもんで給料前ってこともあり、日がな読書してます。
「マーメイド」、「ミランダ殺し」をフルマラソン、ミラー祭りを中断してロスマクの「さむけ」も昨夜読み終えたら、さすがに厭世的になったのでリフレッシュと思い、軽いウェストライフCDなんかかけてみたんですが、あまりにもヘテロドリームな詞に嫌気がさし、さらに悶々と布団に丸まってしまいました。
ミラーの作品って、ほんっとに「えぇ?!そこで終わっちゃうの? てゆーかそこで終わっていいの??」、と思うのは私だけですか? それと、何故か身が細る気分といいますか・・・
この2冊、確認せずに手にとったのですが後期作品なんですね。ブラックではない掛け合いユーモア満載の会話、ミラー女史がもし映画脚本とか舞台手がけたりしてたら(って、してらっしゃいますよね? 胡乱)さぞかし面白かったでしょうね。
それからやっぱり共通の「女相続人」の転落、ますますヘンリー・ジェームズを思わせるんですけど、これまた穿ちすぎでしょうか(いまだ強烈過ぎるコーデリア・ジュリエット姉妹が忘れがたく・・・このとんでもない命名センス、眩暈がするほどグレイトとしか言い様が。。。)
何かの解説に書いてありましたが、ミラーには珍しいシリーズキャラクターのアラゴン弁護士が、おばちゃま秘書のチャリティーさんに依頼人、果ては奥さんのローリーにまで坊や扱いされてて、かつ誰に言わせても「きれい」という形容の美青年及び瓢々キャラが好ましいです。「ミランダ殺し」の解説には「未熟」で片づけられてましたが、こういうすっとぼけた弁護士とは思えない「我関せず」のひとってなんとなく得体が知れなくて楽しいです。
今思いつきましたが、例えば親子ほどもの半ちんぴらグレイディーと愛し合っている幻想の中で生きるミランダの独白を書いててさえ、ミラーには「感傷」という女性特有のウェット感がないのですね。まだ一人称のを読んでないからわかりませんが(というかあるのか?)
そして、ロス・マクドナルドの「さむけ」。
びびびびびっくりしました!!!(ああ頭悪そう・・)これは早くもBest of そんな馬鹿な of the year決定かもしれません。ま、またまたまたまた崩壊家庭・・・すごいご夫妻(絶句)「狙った獣」は途中でなんとなくわかったんですが、これはホントに最後までわかりませんでした。
ミセス・ブラッドショー「ロイはあれで女好きなのよ」の『あれで』の部分が気になってしょうがなかったんですがまさかそうくるとは。時間軸と登場人物の入り乱れでも混乱したのに、あのラストはないでしょう。しばらく経ってから確認の拾い再読しないとどうもすっきりしませんね。ドリー、脇役だったとはなぁ・・・


それと、公開終了間際なので「スパイゲーム」を見ました。
ブラッド・ピットの「背中」も大層美しかったのですが、なによりボブ・レッドフォードとの師弟あるいは疑似親子関係が潔くて良かったです(いわゆる「マイフェアレディ」モノともいいますね)やはり極限状態の同志愛に適う状況ってそうやすやすないんですね。
サスペンスとしてはB級でしたが(窮地に陥ってもピットが助からないわけがない、というのが始まって10分もしないでわかってしまうのはどうでしょう)内容以上にキャラクターが魅力的なので、それだけでも及第かと思います。
冒頭、起きがけのレッドフォードが、ビリジアンのポルシェを制限速度遥かに上回るスピードで爆走させCIAの会議室へ赴くのですが、退官前のおぢさんとは思えぬ破天荒ダンディぶりにしばし見蕩れました。
レッドフォードの若い頃をリアルタイムで知らないのであやふやですが、前述ミラーの「ミランダ殺し」(か「マーメイド」これまた胡乱)でチャリティおばちゃまが彼をキュートな男性と云ってまして、アメリカのゴールデンボーイのイメージって案外普遍なのだなぁ、とちょっと感心。
その前の予告で「地獄の黙示録」完全版のを見まして(映画自体は未見)、ジャングルの絨毯爆撃シーンに被るワルキューレ、もうなんだか鳥肌立っちゃって見ずにいられなくなるからワーグナーって偉大ですね。
また踊らされちゃうんだろうなぁ・・・


>HODGEさん、
> サージェントかな?>「金色の嘘」
うう、全然伏せた意味なかったですね。HODGEさん鋭すぎ(涙)

あ、HODGEさんの「バーカー祭り」(笑・流行らせましょう!)一段落されたのですか?
私もちょっと新趣向的に今朝からユイスマンス「黒ミサ異聞」始めてみました(ジル・ド・レエ侯絡みなもので)
その後書店詣でしてますが、やはり「明日〜」「鉄の門」(復刻ドットコム投票しました!)難しいようです(秋葉原にまで行ったのに)
もう少し探してみて万策尽きたらHODGEさんのご所蔵本お願いするかもしれません。お申し出ほんとにありがとうございます!

わ、E・ウォーリスト!こんなにあるとは!でもまた絶版なんだろうなぁ(泣)
「一握の塵」映画版、ちょっと前見ましたよ。「モーリス」でモーリスと猟番だった俳優が、今度は奥さん挟んでトライアングルしてました。当時の上流坊ちゃんって未開地破滅願望でもあるのかなと思ったものです。

> 手にいれようとする方法は汚い
そして、往々にして無自覚、ですね。せめて自覚ぐらい持ってほしいです。
「やおい」に関すると表現の自由云々でいくらでも逃げ道用意されてそうですし、「女性にもポルノを」と言われるとまぁそうなのかなとも思いますが、いかんせんその、いわゆる程度がいつまでもその、低くて(小声)、なんだかやっぱり滑稽。
こういう齟齬って本当になくなりようないんでしょうか。

> >「ビデオドローム」>Jウッズ
と、何かで読みました。しかも一般映画誌に「13in.強」とか書いてあったような(ゆえに裏聖林で大モテだそうな)ダーク・ディグラー誇張じゃないんだなと思ったりしました(私も程度低いですなー)

> ジャン・コクトーの画集
かなりお得なブツをゲットですね。本屋に行くたびちょっとずつ立ち見しました(一応ひとけなんかも気になったので)
私もタッシェンの塑像美術集という豪華写真集が投げ売られてたので色めきたったのですが、いかんせん豪華(=巨大)すぎて部屋に置けないと諦めました。グレコローマンな男性像尽くしだっただけに残念・・・

        ロス・マクドナルド
 

# 265  【そろそろ更新しないとな。。。】 2002/01/29 10:26 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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みなさまこんばんは。

>Hermitさん
いらしてくれたんですね。ありがとうございます。
そうです。あの容貌今一と結婚したモデル好きの彼です。
彼素敵だと思ってかなり調べまくったんですよ(笑)
アリーでは最近奇人・変人のゲストが多すぎてジョンの影が薄くなったと思いません?
僕的には奇人・変人よりもっと男前だせって思うんですけど。

国宝の方更新しようと思うといろいろ考えることが多くて悩むんです。
で、その分realの方がなかなか更新できません。
ホームページふるうようにもっと更新しないといけませんね。

>垂水書房
ここの出版社しっています。
僕も今引っ越しの準備中で諸々の本を片づけているんですけど、その時見かけました。
確か、英文学関係を中心に仏教経典なども発売しているようです。
僕の持っている本は『大無量寿経講義』と『英語と英国と英国人と』です。
どうやって入手したかと言いますと、神田の古本屋のインターネット販売だと思います。
一度神田あたりで検索したらいかがでしょう。

Male   ゲイ       ミシェル・フーコー
 

# 264  【イーヴリン・ウォーとか】 2002/01/29 00:37 返信する
From:HODGE URL:
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Lullさん
イーヴリン・ウォーの『大転落』、僕も読みました。これ、抱腹絶倒でしたよね。
ウォーは他にも
『一握の塵』(彩流社)
『ピンフォールドの試練』(集英社)
『スコット・キング氏の現代ヨーロッパ』(白水社)
『黒いいたずら』(白水社)
『囁きの霊園』(早川書房)
が出ています>Hermitさん。あと、『一握の塵』は映画化されていいるようですね(「ハンドフル・オブ・ダスト」)
見たいなあ、これ。

アニータ・ブルックナーは小説家になる前は美術研究家として有名だったようですね。ただ彼女はユダヤ人なのでいろいろと苦労したようですが。
小説は、僕は『秋のホテル』しか読んでないんですが、ちょっと地味かな。でもミラーの『殺す風』のような繊細さがあって悪くはないです。

それで今『秋のホテル』の解説を開いていたら、こんなブルックナーの言葉が
「フェミニストが手に入れようとするものはきれいだが、手にいれようとする方法は汚い。そのための詐術や犠牲を嫌って、大事なのはその方法あるいは過程の方なのだ、と彼女(ブルックナー)は断言する」
とありました。
まったく、「やおい」やってるくせにフェミニスト面して、テクスチュアル・ハラスメントだなんていってる奴に読んでもらいたいですね。

>「ビデオドローム」
あれ、最高ですよね。僕もこれショックでした。「戦慄の絆」や「裸のランチ」もいいけど、「ビデオドローム」が一番好きかな。
え、彼、巨根なんですか?

>パゾリーニ「ソドムの市」
も強烈ですよね。まあこういう作品を作ると長生きは出来ませんね。

渋谷東急の古本市へ行ってジャン・コクトーの画集を買ってきました。定価9800円が3000円だったのでまあまあですね。これはドローイングと違ってカラフルな作品がたくさんありました。

Male   ゲイ       リッキー・マーチン
 

# 263  【シュロップシャーの若者】 2002/01/28 20:28 返信する
From:HODGE URL:
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風さん、はじめまして。レスが遅れて済みません。昨年末に引っ越してから本の場所が認知できなくなってしまいまして……。

それでハウスマンの『シュロップシャーの若者』ですが、
『ハウスマン全詩集』(星谷剛一訳、垂水書房 1965年)としてあるようです。
ただ僕はその本自体は持ってなくて、そのコピーを持っているんですね。以前付き合っていた人が大学の図書館でコピーしてくれたものなので、一般の書店に出ているものなのかはちょっとわからないです(その出版社も聞いたことがないですし)。あったとしても、今では絶版でしょうね。

これからもよろしくお願いします。男性の方は大歓迎です(笑)

Male   ゲイ       グレン・グールド
 

# 262  【東方奇談】 2002/01/28 02:48 返信する
From:Hermit 
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>HODGE さん
「アラビアの夜の種族」、「だからドロシー帰っておいで」と読んで、いまは「ヘリオット先生奮闘記」なる本を読んでいます。何だかHODGE さんの興味の範疇とは離れた内容になってしまいました(笑)

「アラビアの夜の種族」は、かなりの野心作で、傑作と読んで良い内容だろうと思います。書き方が微妙なのは、物語が俄然面白くなってくるのは終盤に到ってからであるので(それまでも勿論面白くはあるのですが…)……
タイトル通り、これは千夜一夜を意識した物語ですが、それが語られる経緯も物語ったいわばメタフィクション。但し、ミルハウザーのいくつかの短編などのようには "メタフィクション構造" が有機的に作用しているわけではないと感じましたけれど。
ただ、過去の物語への愛情は感じられ、これは「血の本」だな、とニヤリとさせられたりといった部分が散見されるほか、全体がかつてかかれた「奇想都市もの」(カルヴィーノの「見えない都市」だとか…)や「東方奇談物」(マレルバの「皇帝の薔薇」だとか…)へのオマージュとなっていましたね。
語り口も、語るようでいて、でも昔語りのそれではないアラビアンナイト的なものを採用していましたが、時に登場人物の台詞に「〜しちゃう」といった俗語感覚のものを混ぜて、それが心からのセリフであることや、邪悪な意図の産物であることなどなどを表現する方法として使っていたのが新鮮でした。(頻度が後になるほど増えているので、作者もこの効果がだんだんと気に入ってきていた模様)
物語も奇想天外な感じではありますが、でもこれは傑作だと感じさせるのは、話が終盤に到ってからですね。様々なフィクションのアイディアが有機的につながって、奇形のような物語を構成していく流れは圧巻です。また何事も起こらないかに思わせた現実パート(物語を語る世界の部分)が物語終盤に到って激変し、思ってもみない種々の結末を導いていく辺りも同時に圧巻です。
あとは価格と長さを、この終盤の展開と天秤にかけて… といったところでしょうか。ちょっと長くて重いかな、という部分もなくはないので…

『アンダーウッドの怪』、実は読んだこと無いのですが、面白いなら入手しておけばよかったかな… この辺、一昔前までは神田などの古本屋に結構あった気がしたんですけどね…
ニコラス・ロイルの「パリ短編小説」… 普通小説家になってしまったんでしょうかね、それとも本業なのか、余技なのか、はたまたタイトルが人を惑わす類の選集なんでしょうか……

ジャクリーン・エスはやっぱり人に虐げられていたものが、力を持ってやり返す、という辺りの面白さなんだろうという風に読んでいました。やられるのは基本的に"彼女の敵" だけだし、その意味では表面的にはぐちゃぐちゃでも、どこか安心して読めるような世界という気がしていましたんですよ。むしろ終盤にかけての、どこか求道的な趣が特徴なのかとさえ思えたような…
(真の出会いを求めて漂泊する…… …我々?)
父たちの皮膚はSFでなら似たような話もあった気がしますが(ティプトリーなんかにも…)、それだけに異形な印象の強い作品でしたね。強烈な皮膚感覚で異形の血を感じさせる辺りが、ラヴクラフト(「インスマウスの影」だとか)に近い印象で、ホラーらしさといえるのかな… それにバーカー流価値の逆転を塗りこめたという感じでした。
でもこの辺の話、喜劇的要素も強いですよね。悲劇=喜劇の構図についてはどこかでバーカーも語っていたような…

デビルマンの文は見たばかりのなので、またじっくりと拝見してからに……

Male   ゲイ       ペドロ・アルモドヴァル
 

# 261  【 雑記集… 】 2002/01/28 02:46 返信する
From:Hermit 
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>Lull さん
こちらも横槍で… しかも細切れです

>> 弁護士リオス、もはや殉教者の域
まさかあの人の病状が進行? (読む前の癖に知りたくもあったりする(笑))

>> ウォー「衰亡記(あるいは大転落)」
そんな本もあったんですね。ブライヅヘッドの他には "ブラック・ユーモア選集" の奴しか知らなかったんですが。(ブラック・ユーモアものも凄く面白いですよ)

>> Hermitさん「アリー〜」ご覧なってるのですか?!
最後のびくびくは何なのでしょうか?(笑)
好きですよ。ただ3〜4シリーズはさすがに1〜2の頃の勢いみたいなものはないかなぁとも感じますが、まだまだ面白いと思ってます。

>> 大石圭
どういう作家さんなんでしょうか??

>> (神田に)「わざわざ」切符買って詣で状態
偉すぎます。私なんぞ及びもつかないわけです。尊敬いたします(笑)

>> ジェネシスってプログレだったんですか?
一般にピーター・ゲイブリエルがいた頃を差してプログレバンドとしているみたいです。
音楽の展開の仕方などは確かに…

>> 青い芥子
だなんて、Lullさんは植物にまで詳しいんですか!!? しかもあの栽培高難易度種!
ガーデナーの間では話題だったようですが、ここでその話を聞こうとは…!
ブルーポピーの散り際は見たことがないので、英国紳士的かどうかは分からないんですが。
因みに我が家の侍は寒牡丹ではないので(そのはずだったが違った…)、残念ながら今は裸木です…

ローゼズも過去になりにけり、ですが、(でも私は後追いで聞いたのでした…)
何、ストレンジデイズ!? 違うかもしれませんがLullさんはストレンジデイズの読者なんでしょうか…? 私は実は初期の頃毎号買っていたんですよね(今は違うんですが…)…… もしそうならまたまたびっくりです。
ソフト・マシーン(とその周辺)はともかく、それ以外の英国ジャズ(・ロック)への関心はあの雑誌から来ているもので…
ルイス・フューリーは機会があれば(、というのもここしばらくレコード屋自体によっていなくて、以前お勧めいただいたのも、まだ手にすら取っていないありさまなんですよ、お恥ずかしい…)
柳沢教授も機会があれば(必ず覚えておきますんで)

そのくらいでしょうか、何かあればまた書くかもしれませんが、時間がないのでとりあえず…


Male   ゲイ       アルフレッド・ヒッチコック
 

# 260  【面白いと感じるもの】 2002/01/28 02:44 返信する
From:Hermit 
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今晩は。
チェコアニメに依然はまっておりまして、昨日と今日、パルテノン多摩というところまで遠出していくつかの作品を見てきたのですが、(個人的に)やっぱりいいですね…
コマ撮りするところから生まれるテンポのよさ、リズム感、音楽・音響とのマッチング、そして実体を使ったアニメーションならではの質感、ある種のリアリティー(さわれそうな、等…)、そして表現の自由度はもう至福の一語でした。(個人的に共感できる要素もありましたし…)
もっとも、これを喜ぶかどうかは映画に何を求めるかによって全く違ってくるんでしょうけどね。

>billy さん
アリーの脚本を書いているD・E・ケリーは奇人変人こそが面白い、という意見の持ち主のようなので、奇人変人は増えこそすれ減りはしないかもしれないですね(笑)
(HPに紹介されてた役者さんって不美人の奥さんから離婚訴訟をされた役の人でしたっけ… あとリチャードといえばゲイ男性の相手をさせられて参ってしまった(笑)演技がナイスでしたね(笑)。今週は突如改心してしまってどうしちゃったのやら(笑))
今頃ですが、美男子プリンス… モナコはいわれてしまったので、そうですね… 昔々、ブータンの王子が見目もうるわしくて民衆に人気と聞いた気がしましたが、本当にうるわしかったか良く覚えていません。更にそうだったとしても今現在美男子かどうかは保証の限りではありません…
(そもそもアジア系は範囲外だったりして…)

HPは私なんぞがご祝儀の書き込みなんかしなくても、十分以上に賑わっているじゃぁないですか!
面白い話題が出ましたらいやがおうでも書き込まざるを得ないと思いますので(笑)、お気になさらずに…
変態話もまたいずれ… (笑)


>風さん
初めまして、のご挨拶だけ(笑)。お答えはきっと HODGE さんが…
こちらこそハウスマンのお話を伺いたいです。ネットで検索しても、ハウスマンの著作は1冊ぐらいしか見つかりませんでしたが……

Male   ゲイ       イヴ・サンローラン
 

# 259  【はじめまして】 2002/01/26 15:50 返信する
From:風 
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A・E・ハウスマンの「シュロップシャーの若者」を検索していて辿り着きました。
この詩集はどこの出版社から出ているのか
ごぞんじありませんか?教えて頂けるとありがたいですm(__)m

Male   ストレート       マドンナ
 

# 258  【ありがとうございました】 2002/01/25 03:06 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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みなさま情報ありがとうございました。
ここで尋ねるとある程度特定できるということが判明また。(笑)
>HODGE様
確かに顔と名前が一致しませんね。これだったら公開で名前を特定することにします。

>Lull様
文学に限らずプリンスまでお詳しいとは。
モナコのグレース・ケリーの息子も美男子でしたよね、たしか。

Male   ゲイ       ミシェル・フーコー
 

# 257  【Absolutely Royal】 2002/01/23 23:33 返信する
From:HODGE URL:
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こんにちは

>Billyさん
遂に、ゲイ・コンテンツも作りましたね。
腋毛かあ。そう言えば三島由紀夫の『仮面の告白』でも、主人公が友人の腋毛にそそられるシーンがあったように思います。
僕は・・・胸毛のほうがいいなあ(笑)

そうそう、「美男子プリンス」ですが、ユーロゲイのサイトに「Absolutely Royal」のギャラリーがありました。

http://eurogay.co.uk/gallery/0601_3/index.html

ただこれ、名前とかどこのプリンスとかがわからないんですよね。
僕は一番上の左から2番目の制服姿の人、真中の一番左の人が気に入ってます。

>Lullさん
「金色の嘘」見てきたんですね。感想ありがとうございます。ユア・サーマンの自滅は見てみたいですね。あと、その美術も気になります。ジェイムズ原作だからサージェントかな?

マイケル・ナーヴァも読みたいのですが、僕は今「バーカー祭り」の最中なのでなかなか他の本が読めなくて。
ミラーの「明日訪ねてくるがいい」はわりと見つけやすいと思います。もしかすると大きな新刊書店にあるかもしれませんよ。
「鉄の門」は難しいですね。この本、僕2冊もっているので、よかったらお譲りしますよ(あまり綺麗な状態ではないのですが)

あと、良かったら「復刻ドットコム」にもありますのでこちらに投票してみてください。

http://www.fukkan.com/vote.php3?no=5047

Male   ゲイ       トラヴィス・ウェイド
 

# 256  【続きです・・・・】 2002/01/23 18:23 返信する
From:Lull 
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>Hermitさん、
私もわりと最近「家族の肖像」見たばかりです(ああいきなり横やりですみません)
B・ランカスターの教授というキャラクターがものすごく好きなんですが、鑑賞後それこそ詩人時代のヨハネパウロU世の詩「あなた(=神)は誰もいない静かな場所を愛される」とかそんな一節を思い出しました(でも一般的に今彼は「ひきこもり」と言われちゃうのかも)
しかしあの時代に、コンラッドを「男娼」呼ばわりはかなり革新的だったんでしょうね。

そ、それからまた意外(悪い意味ぢゃないんです)なんですが、Hermitさん「アリー〜」ご覧なってるのですか?!(ビクビク)

> 幸福な読書時間を私からも保証します
ありがとうございます〜願ってもないお墨付き、着々と消化に努めますね(でも遅いからなぁ・・)
「死の泉」、といえば、私ったら邦人現代作家の食わず嫌いありまして(大石圭だけ別ですけど)、中々手がつけられなくて困ったものなのですが、名ご解説頂いたので勇気が出ました。
Mミラー祭りが閉会した暁にも手をつけようかと思います。レーベンスボルン話はとても興味あるので(去年末公開してたF・シュレンドルフ「魔王」もちょっと関連してましたね。Mトゥルニエの原作はやはり2冊で挫折中・・)

> 今では帰社日くらいしか寄れません>某神田本屋街
あ、私も帰宅の途中が夢なんです。でも逆行なんですよ。なので「わざわざ」切符買って詣で状態です(しかもあの辺の本屋みんな6時前後に閉めちゃうし。時間との闘い)
でも友人に「娯楽の殿堂」って言うと笑われるんです(ヤツは秋葉原が殿堂なのに!=ゲーマー)
> 仕事中に聞けるなんて
いやホントはダメなんですけど、私ほんと会社ナメてまして(零細だから好き放題)

そしてまたまた詳細解説プログレ編・ネヴァーマインド編ありがとうございました!やはり確かなお耳の方に教えていただくのはありがたいです(私いつでも「求め」てますんで長文全然嬉しいですよー)参考になります。ていうか、します。特にクリムゾン(口笛できないですがーフルート間奏部分だなんて、想像だけですがリリカルな感じですでに期待しまくり)
「ウォール」お好きじゃないんですね(ホッとしたりして)それから、ジェネシスってプログレだったんですか? これまた意外な。

> 斎藤 学 氏
聞いたことあるような気がしますが。これまた本屋へGOですね。
> 教育テレビの「人間大学」の時間
にお食事とは、遅くまでお仕事ご苦労様?なのですね(ご自愛ください〜)
> 「天才柳沢教授…」>山下和美さん
そうですそうです。試しの1冊が一桁代でしたら、是非二桁巻をお試しいただきたいのですが(マンガ喫茶、になら絶対?に置いてあるかも。でも入ったことないのであてずっぽう・・・)
(後で読み返してみると酔っ払いみたいな文、面白がっていただき恐縮です。たまたま仕事で近松浄瑠璃入力してたもんでつい)

> 因みに牡丹侍は我が家にもおわします
羨ましいーそれこそ。今ってもうナンテンもないから会社隣の植物園も殺風景でつまんないのです。
(牡丹は侍ですが、青い芥子はまたまた単純発想だと(緑のカーネーションよりも)若きイギリス貴族に思えます。散り方はそれほど潔くなさそうですが(小笑))

> 「フォーキー」な感じ
またまた横やりまくり(汗)、ギタポがそんなことになっていたとは知りませんでした。
もう言葉通りに、ベルセバちっくな牧歌ネオアコ、と頑なに考えてました。時代と共に定義も変わるものなのですねえ。
寝た子を起こすようですが、なにゆえローゼスは2ndでツェッペリン化し失速してしまったのか、いまだに泣くに泣けません・・・妙なカバー集なども出ている昨今、私的にはもう一枚ファースト出してくれても一向に構わなかったんですけど(ある意味失礼なもの言いですねコレ。が、やっぱりあの短命を思うとつい本音が・・)
あ、イアン・ブラウンの「声」は非常に「フォーキー」だと思います(人となりはパンク以外の何者でもないですが)

そうそう、Hermitさんもnaubooさんも疾うにご存じと思いますが。
ストレンジディズというところから出ているブリティッシュロックレジェンドシリーズの第4回目から、たまたま視聴してみたルイス・フューリーという方の1st・2ndを購入してみたのですが。
帯の解説などにルー・リードのベルリンやら(「トランスフォーマー」の方が好きなミーハー者)クルト・ワイルの名があってこれは、と思ったらその通り。ちょっと小躍っております。
ジャケ写のご本人まさに'70年代のエリートヒッピーみたいな小綺麗な方で、ジュリアード途中退学という履歴からして意匠もおのずと想像できましたが、予想以上(1stに入っている「Last Night」はボウイの「スペースオデティ」みたいです。次曲「The Waltz」というのが訳詞がなくて残念なのですがライナーによると「女性と浮気したホモセクシャルの男性の心情」を描いているとか)
現在大きな外盤屋で試聴扱いになってるみたいですので、ご機会ありましたらご一聴いかがでしょう(何かのまわし者か)
(ところでこの紙ジャケ仕様は可愛いですね。ディスクが昔のビニール盤と同じ半透明の袋に入ってたりして懐かしくなってしまいました。あの大きさはほんと収納に困りましたが、中学生が必死こいて貯めた金で買った1枚のアルバムは当時宝でしたもので)


>billyさん、
貴HPの美男子プリンスコーナーとは楽しそうですね。ちらっと立ち寄らせていただきましたが、国宝とはまたスケールの大きい。私仏教美術(広隆寺弥勒さんなんか特に)も好きなので、いずれゆっくり寄らせていただきます(会社ネッターなものでなかなか時間とれないのですが)
既にご存じかもしれませんがモナコのアンドレア王子、まだ少年ですが青田として期待できそうですね(直接グレース・ケリーとは関係なさそうですが、やはり金髪美形)
「heartthrob:A HUNDRED YEARS OF BEAUTIFUL MEN」という写真集に今よりちょっとお若い頃のエディンバラ公が載ってまして、長い手足も邪魔そうに自転車にまたがる画はジェントルで素敵です。
プチ美男子なら以前サーヤの婿候補になった坊条家のご子息もいかにも上品な青年紳士という感じで今時珍しいように思いました(あ、プリンスではない!)


それでは毎度長々と。ご静読ありがとうございます。
またお邪魔いたします。おやすみなさい(ちょっとまだ時間早いですネ)

        ヘンリー・ジェイムズ
 

# 255  【色々見たり読んだりで疲労困憊。。。】 2002/01/23 18:21 返信する
From:Lull 
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皆さんこんばんは。
先週末「金色の嘘」を見て参りました。J・アイヴォリー憧れのH・ジェームズが描くエドワード朝世界、「ある貴婦人の肖像」は未見ですが、「鳩の翼」もいれ3部作としますと、これが最高傑作じゃないかと思います。
感想書こうとするとネタばれみたいなことしか書けないのであまり多くは語りませんが、意外なことにニック・ノルティ演じたアメリカ人富豪の美術品コレクターが一番素敵でした(評論で「家族の肖像」のB・ランカスターが引き合いに出されてます。さもありなん)H・ジェームズのアメリカ人としての自嘲、みたいなものの分身だと思うのですが、とはいえ少しも卑屈に思えないし、とても感じが良いのです。
邦題は珍しく言い得て妙なものをつけたな、というほど物語を象徴してまして、シャーロット(ユマ・サーマン)が嘘に嘘を塗り固め、自分の首を絞めて自滅する様は壮絶ですが、いまひとつ共感には至りませんで。彼女が焦がれるアメリーゴ公爵の、才色兼備シャーロットでさえ殉じたくなるような魅力というものがいまいち説得力に欠ける気がします。
まぁでも女性なら陳腐であればあるほど「愛」を模したヒロインとしてのめりこみやすいんでしょうね。どんなに才気闊達でも、時代が時代と言われればそれまでな気配もありますし。
しかしあれほどの美女が夜叉に、なんて贅沢な設定は久しぶりに見たように思います。ユマは本当に今では珍しい古風でゴージャスな美女。かねがねディートリッヒの伝記映画がもし作られるなら是非彼女、と思ってました(でもそろそろ時間切れかも)
簡略感想はこのへんで。願わくば皆さんの目でお確かめになってみてください。


>HODGEさん、
> ブラウザーにフラッシュとかプラグインが入ってない
いや、まったくその通りでした。は、恥ずかしい・・・しかも石器時代のパソコンなのでDLできないんです(うわあ)過去ログ・マットDトムはちゃんと見れましたハイ。
で、私思いっきり勘違いしてまして、上記「金色」に出てるのはE・フォックスでなく弟のジェームズ氏の方でした。走り読みの悪い癖です(しかも大して重要な役でもないし)
HODGEさんご覧なられるのが楽しみです。美術がさる画家の絵画を参考にされてるそうで、私も何か似てるなーと思ったらその通りだったのでとっても嬉しかったものですから。

ミラーの「これより先怪物領域」、もすごかったです。また崩壊家族モノですか。今回は↑の長文をすでにやっているのでやりませんが、初・中・後期と一貫してクオリティが変わらない(と私には思えますが、「眼の壁」の解説読むと初期は「粗い」ってことになるんですか。うーん、まだ3作でそのどれも期待していた以上に面白がらせてもらったからそうとも思えないんですが)のが本当に凄い。
まぁ私も同じ作家作を徹底的に読み倒したこともないのでちゃんとは言えないんですが(太宰治だけ、ってのじゃあまり参考にならないですね。しかも大昔だし)、創作のピークとか時期ってありますよね。でもミラーみたいにそれぞれ違うテイストで(テーマに共通はあるものの)読みごたえと読む快楽を貰えるのは、ホントーッにここ何年も忘れていたことでした。
今はMナーヴァの新刊(「秘められた掟」)を割り込ませていますが、終わったらミラー祭り再開です。でも「鉄の門」「明日訪ねてくるがいい」絶版なんですね(泣)渋谷・神田と三千里しましたがさすがにどこにもないのです。ネットにも手がかりないので、これは地道に古本屋歩きしないとダメなんですね(ないとなると余計に読みたくなるから始末悪〜)
あ、↑ナーヴァの新刊、これまた良いです。弁護士リオス、もはや殉教者の域かも。こうなったら安易なハッピーエンドで構わないから幸せなラストを願いたいのですが流れ的に難しいかも・・・

> >丸尾末広
某日本TVの火曜深夜映画、ぼーっと見てましたら、終わってからのエンドロール(何て言うんでしょうあれ)になりまして、国籍不明っぽい野性的なおじょうさんが水着姿で派手に踊りまくる映像に飛天だか菩薩みたいな(のに色っぽい)仏教画イラストがサブリミナルっぽく挿入されてて、それがなんと丸尾氏画でした。
こんなところでお目にかかれるとはと、夜中なのにびっくりしました。
え、ハイスミスってそんなグロ系なんですか? すごい意外(って「太陽がいっぱい」映画と他1作しか知らないけど)
クローネンバーグといえば「ビデオドローム」強烈です〜膨張して蠢くTV画面、夢に出るかと思いました(かの俳優氏、それほど巨根なんでしょうか。なんでも業界随一だとか)
パゾリーニ「ソドムの市」私も本当にダメなんです〜「奇跡の丘」「テオレマ」は好きですが、どうもこれだけは本当にごめんなさいとしか(軟弱者)・・・でも「No way out」はとっても見たい(まだ言ってる)
> 山野一の「パンゲア」
ごめんなさい、これまた存じ上げないんですが、これって昔一続きだったっていう陸のことでしたか?(胡乱。違うような気がする・・)
> 諸星大二郎
アリエス誌に載ってましたよ。やっぱり初見でしたが、えぇ、これまた強烈尽くし。
青林堂といえば懐古趣味の鳩山郁子のも出してて、「カストラチュラ」というのが京劇とか中国を題材にしたエグい話。カンニバリズムとかペデラスティーとか勿論SMも扱ってます。

> 吉田健一はエッセイとかはいいんですが、翻訳はちょっと>「ブライヅヘッド〜」
同感です。「青春のブライズヘッド」これまた幻本ですね。「ベニスに死す」の岩波と新潮ぐらい差があったらそれこそショックです(そう、岩波文庫のせいで「ベニス」はつまらない、と永年思わされてました)
で、これまた旧訳・新訳の違いで、同じくウォー「衰亡記(あるいは大転落)」の新訳、こちらは最近岩波が出して、河出文庫「ポール・ペニフェザーの冒険」より密度が濃くて面白かったです。グライムズ大尉だけでなく、登場人物全て(担当する小学生含め)に翻弄される主人公、なのに「自覚まるでなし」というのほほんキャラクターには何度読んでも笑わせて貰えます。シリアスですけど「一握の塵」の主人公の無為(というのか)といい、ウォーは主人公らしからぬ主人公がお得意だったのでしょうかね。
おっとE・ウォーで長々と失礼しました。

> アニタ・ブルックナー
わ、また知らない名前が!(メモメモ)まずはネット探索してみます。

        ヘンリー・ジェイムズ
 

# 254  【思い出しました。】 2002/01/21 01:30 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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>Hermitさん
思い出しましたよ。Hermitさんのこと。どっかで文章よんだ記憶あったんですけど、アリーで思い出しました。しーほーくさんのお部屋でしたね。
最近アリー男前でていなくて残念です。
反対に最近奇人・変人が多すぎません?
まー、それはともかく、Hermitさんの書き込みはすごい。唖然とするような長さでございます。

そういや、源氏物語絵巻。
もしかしてHermitさんのこないだみたやつってNスペですよね。
あれは、なんつーのかな。
デジタル解析した上に人間の手で修正しているんですよ。確かにHermitさんが言われたようにデジタル解析そのものはすごく有益だと思うんですけど、なんかもの足りませんね。
で、ホームページですけど、今回もまた怒濤の更新しました。是非掲示板にも書いてくださいね。掲示板はくだらない話もしているもので。楽しみに待っています。

>みなさま
それで、今回僕のホームページで世界の美男子プリンスというコーナーを作ろうと思いまして。みなさまに質問です。美男子プリンス(英国はいいです)の情報お持ちではありませんか?是非メアドまでお送りください。

>Hodge様
非常に申し訳ありません。
途中から、宣伝入ってしました。
何でも情報通のHodge様だと美男子プリンスのこと知りませんか?

Male   ゲイ       ミシェル・フーコー
 

# 253  【アラビアの夜の種族】 2002/01/21 01:04 返信する
From:HODGE URL:
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Hermitさん、こんにちは。
相変わらずエネルギッシュですね。ヴィスコンティの「家族の肖像」ですか。ヘルムート・バーガーのヌードしか憶えてなかったりして(上野動物園のパンダのように、笑)

そうそう週末は僕も神保町に行きました。ちょうど丸善でバーゲンをやっていてCOLIN EGGLESFIELDのカレンダーもそこで買いました。
あと洋書でギンズバーグの分厚い詩集(ペンギンのやつ)とゲイ関係のエッセイ集みたいなもの、掘り出し物(でもないのですが)ニコラス・ロイル編集の「パリ短編小説集」もゲット。

>ゴースト・モーテルの解説者
僕もいくつか持っているんですが・・・。デイヴィット・H・ケラーの『アンダーウッドの怪』は、ちょっとシャリー・ジャクソン風の穏やかなサイコって感じて良かったですね。
ただ、ああいった「読めてない」ような解説をされると、この人の訳そのものが心配になりますよね。ちゃんと理解しているんだかどうか。

それと『アラビアの夜の種族』ってカヴァーの絵がレイトンの「燃える六月」ですよね。ちょっと気になってます。Hermitさんの感想、お待ちしています。

Male   ゲイ       カルロス・マニュエル
 

# 252  【 " I remenber that "】 2002/01/20 23:48 返信する
From:Hermit 
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>HODGEさん
いきなりですが
>> 顔は忘れてもアソコは憶えているとかね(笑)
これって経験則ですか?(笑)

ジョークはともかく、ええと…
先ず滝やん情報ありがとうございます。これはもう書店で注文しようかと。

>> 宗教なんてみんなそうじゃない?
いえ、メルキゼデクは宗教ではなく、ほとんどれっきとした詐欺ですね。だまされる方も本当にそういう国の株券があると思って買うわけです。宗教詐欺は珍しくもないですが、こういうニセ国家を作るなんて壮大(でもないか?)な詐欺、アメリカならでは、なんて思ってしまいますが…

>>>> バーカーも随分大人しいですよね。
>> 多分、それはバーカーの作品に慣れたからじゃないでしょうかね。
うーん、例えば『血の本』前期は「セックスと血と星明り」「好色稼業・屍衣の告白」だとか、結構セックスを絡めたりした、皮膚感覚に訴えてくるような話が多かったですよね… ラスト2巻辺りになると、「禁じられた場所」「死は生なればなり」辺りに象徴されるようにそういった触覚性が薄れて、殺人は皮膚を裂くような感覚の薄いミステリの殺人に近くなっていて、どこか静謐な感覚が強まってきている気がするんですが… やっぱり気のせいでしょうか?? 「ラスト・ショウ」「夢の中」なんてほとんどファンタジー・ワールドですし… 怪物にしても、何かどろどろの汚濁の中から生まれてきた、という感じが薄いような気もするんですが…

「死は生なればなり」これは大好きな作品です、というか6巻はほぼ全て好きな作品ですね。どれも面白いのですが、より個人的に好きなものの割合が巻が進むごとに増える傾向があるようです…いや、そうでもないかな?
「欲望の時代」は後半作品中では特に皮膚感覚が強くてその分印象的なんですが、作品自体にも何だか奇妙な深みがありますね… それが何だとは言えないんですが… 後に残るのは空しさであってもよさそうな話なのに、実際残るのは奇妙な歯がゆさと言うかなんというか…
バーカーがネタにしたとおぼしき要素を抽出してみせてくれたHODGEさんとしては、この短編の感触をどう捉えられたんでしょうか?

あと、ゴースト・モーテルの解説者なんですけど、そうですねぇ… 実はこの方、ブロックなんかをずっと訳して来られたいわば怪奇短編・奇妙な味の短編の紹介のかつての第一人者の方なんですね…… それでホラー・ファンとしてはまぁ旧世代の方だしその辺は功績に免じて…なんて思わなくもないんですが(もう役割はほとんど終えられていますしね)………
因みにこの解説は、やはり筆者がゲイを生理的に受け付けなかったがためにこんな文になってしまったんでしょう。C・A・スミス張りの幻想自体は受け付けられても。 バーカーの作品には価値観の転覆みたいなものも主要な要素としてあるわけで、まぁその点ではこの方はバーカーが読みきれてないと言うことになるのかなぁ…

そういえば別の方に諸星大二郎、勧められたんですが、HODGEさんとしてのお勧めはどの作品ですか? 文庫で出た折に買っておけばよかったと後悔しきり…

今は「アラビアの夜の種族」を読んでいて、これはまだかかりそうな感じです。
HODGEさんからお勧めいただいたものも宿題が溜まりに溜まっていますね…
いやどうしよう(笑)


Male   ゲイ       ピエール・ブーレーズ
 

# 251  【 I Talk to the Wind 】 2002/01/20 23:47 返信する
From:Hermit 
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>Lullさん
ミラー祭り、ロスマク祭り、そしてクリスティー祭りですか… つくづく羨ましい方ですねぇ。
しばらくは幸福な読書時間を私からも保証します(笑)。Have a good time !
(あのずれた掛け合いは、恐らく全てのミラー作品で見られるはず! もう「鉄の門」の頃から全開でしたから…)
あと「死の泉」については分厚さは恐れるには及びません。主人公の運命と、偽りの家族のかすかな絆、そして人体実験の魔手などに引き込まれることができれば、あとは物語の中で翻弄されることが出来ると思いますよ。

さて、
>> 某神田本屋街、Hermitさんも娯楽の殿堂なのですか?
そうだと言いたいところですが、残念ながら… 勤務地の経路からちょっと離れてしまっていますので、今では帰社日くらいしか寄れません… 
と、いうことは、あそこはLullさんの娯楽の殿堂なんですね。もう改めて羨ましい。
私は一応録音可能なMD Walkman があるのですが、有効活用されてないです(笑)。ダビングの暇がなかなかなく、聞く時は大抵CDのまま聞いてしまうもので…
「You won't see me」、体が自然に動き出すような楽しさですよね。やはりベース(オーソドックスながら)とメロディがキーのような気がします。でも仕事中に聞けるなんてまたまた羨ましいですぞ!

プログレについて語ってしまうと、プログレファンとの烙印を押されてそれがなかなか取れなくて困ってしまうのですが(笑)、私にしてもプログレで好きなのってごく一部ですし、普通のポップスなどと変わらない感覚で聞いていますよ。
もともとはサイケデリック辺りから分かれてきたものなので、その辺りに興味がもてるかもちょっとしたキーかも知れません。
私はフロイドは好きなのですが、「ウォール」は好きではありません。余り音楽性は変わらないと言われるフロイドですが、やはり最初期と中期と後期では聞いた感触が結構違うので、むしろ最盛期の中期辺りの音楽性に触れてみては?と思います。
彼らの特徴は雰囲気・ムードの喚起力・表現力、でしょうね。その雰囲気がきらいな人はきらいだと思いますが。 彼らは正しくサイケデリックから変化してきたバンドです。
1週間で録音した粗い作品(サントラ)ながら、彼らの幅広い音楽性のヴァリエーションを楽しめる「モア」、ロン・ギーシンとのコラボレーションともいえるクラシック/ロック融合曲(結構聞かせます)と、彼らのイメージ喚起力を楽しめる小曲とが並んだ「原子心母」、サイケデリックの極みともいえる「エコーズ」を含む「おせっかい」、ライブ編の部分が初期の自由な音楽性を分かり易く提示していて聞きものの「ウマグマ」、最高傑作といわれる、歌詞と音楽性の絡みが巧みな「狂気」辺りがお勧めでしょうか。
特に、「モア」〜「おせっかい」辺りの小品は、個人的に「フォーク・タッチ」の歌曲と感じる作品が多く収録されています。(雰囲気はアルバムによって初夏の木漏れ日のようだったり、物憂い夏の午後だったり、雲間から差す一筋の光だったりします…)
クリムゾンは、先ずは「クリムゾン・キングの宮殿」でしょう。これはともかく一聴の価値がある、と思います。あえて言うならハードさと叙情性(メロディも冴えてますよ)の対比と言うことになるのかも。中の「風に語れば」のフルートによる間奏部分など、私はよく口笛で吹いています(笑)。
後は耽美的な印象の強い「アイランズ」、ハードで粘っこいサウンドへのパーカッション(聞きもの!)の絡みが強烈な「太陽と戦慄」、哀愁を帯びたメロディをハードな音楽性で包んだ「レッド」、ロックでミニマルミュージックをやっているみたいな「ディシプリン」辺りがお勧めでしょうか。
あと周辺で挙げるなら、イエスの「危機」ジェネシスの「フォックストロット」「眩惑のブロードウェイ」ジェスロ・タルの「Thick as a brick」「アクアラング」ソフト・マシーンの「2nd」「Third」THE CAN の「MONSTER MOVIE」などなどですが…
求められてもいないのにこんなに書いてすみません。これじゃプログレファンと言われてもしょうがないか?………

ネヴァーマインド、うーん……
人に良さを説明しろと言われてみると、難しいですね……
自分が好きなもので、誰にとっても'90年代のベスト10には入るだろうなんて勝手に思っていましたので、言われてみるとそうかやっぱり人それぞれ何だなぁと、改めて思いました。
そうですねぇ…美メロを求める向きには余り面白くないかもしれないですね。
個人的にはあの音楽、どうしようもないフラストレーションの爆発や、不完全燃焼、苛立ち、空を駆けるような疾走感、ためらい、進んでは引き返す感じ、ここにいるぞさぁどうだというような感じ、胸が粟立つ感じなどなどが、静と動(静と騒)の対比、シンプルなメロディの繰り返しの中に見事に表現されていると感じました。
そういった感覚が時間と共に追体験させられるとでも言ったらいいでしょうか…
また、カヴァーにあるような、たゆたう水のような揺らぐ感じも音像の中に感じられる気がしますけれどどうでしょう?
セカンドの爆発とうつむいての独白の対比のような感じもまた好きでしたが…
…でもこんな説明で楽しめるようになったりはしないよなぁ… 力不足。

件の精神科医氏は 斎藤 学 という人で、たまたま当時食事時が教育テレビの「人間大学」の時間だったので(見たいものがない時は、食事のBGMに天気予報とか放送大学とかこういう番組を流しています…… 別に勉強したいわけじゃないんですが)、それで見ていたんです。家族問題に関してある程度有名な人のようなので、恐らく普及版の著作もあることと思います。
山下和美さんって確か「天才柳沢教授…」を書いている人では…? 私は試しに1冊だけ買ってそれだけだったのですけれども…
ブライズヘッド、記憶の彼方なのですが、河出のソフトカバーかなんかだったような気がしますが… そんなものが存在しないのであれば、きっと全集でしょう(笑)… 大きなサイズだったのは間違いない(…と思う…) ので………
>> 成層圏を経た隕石みたいにコナゴナにされる様は平家物語的盛者必衰感
この表現、独特で面白かったです。感性のユニークさが感じられて楽しい……
>> 丸尾末広さんの作品
これも凄そう… 「パンゲア」とともにマークしておきます… 宿題が溜まりっぱなしだ…
(因みに牡丹侍は我が家にもおわします(笑))

ところでふと思ったのですが、nauboo さんがサイトで仰っていた「フォーキー」な感じというのは、先頃まで言われていた「ギター・ポップ」みたいなことを言うのかと思いますがどうでしょう?
何となく、ザ・スミス、ストーン・ローゼズ(ファースト)、ベル・アンド・セバスチャンなども想起されてくるんですが。

Male   ゲイ       ミシェル・フーコー
 

# 250  【名場面の解釈、(あるいは迷場面の解釈)】 2002/01/20 23:45 返信する
From:Hermit 
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皆様今晩は。
先日ヴィスコンティーの「家族の肖像」を見たのですが、一部記憶していたつもりのものと違って、なんとも侘しい結末だったのでちょっとびっくりしました。
迷惑な闖入者がそのうちに主人にとってもどこか大事なものになっている… というのはある種お決まりのパターンですが、でも味わい深い作品でした。ランカスターもいい味出していましたし。マンガーノのあの眉はあの役柄にぴったりでしたし(笑)
(言わずもがなかもしれませんが、あのラストシーンの足音は、主人公の死を暗示しているわけですよね…)

>大倉伯爵様
言葉の意味を探り尽くすがごとき細かなご解析、痛み入ります(笑)。
社交界の花形が仰せのこととて、7・8割は割り引いて考えるべきものと心得ますが、それにしても御親友にお准え頂けるなど、正に身に余る勿体無いお言葉を頂きました(笑)
ただ、上司の申しましたことは「上野動物園がどうだったかは忘れたが、パンダを見たことは覚えている」というのと、まさに同等の意味しかないのではないのかと、個人的には危ぶんでいるのですが…
尚、「ハーモニクス展開型天宮図」なるものを御作り戴けるかも知れないとのお言葉でしたが、残念ながら私めは己の出生時刻を知らないのです。
また九州にて出生したとの話は聞いておりますが、後は東京近郊にて育ちましたゆえ、九州男児となるべきところ、全くもってウドとして育ってしまったという次第であります。
いや(実像を)知らざるとは恐るべきことと、改めて感じ入りましてございます(笑)

>billyさん
詳細なご回答、どうもありがとうございました。
どうもテレビでやっていたような内容が、最新の研究成果ということになるみたいですね。
>> 鮮やかになったことで、年代というものが与えた安定感、
>> 源氏物語全体に流れている仏教思想と絵巻物がリンクすることで読者が抱く安定感、
>> というものが、なくなってしまうことも事実です。
とのことですが、確かに復元図を見てそう感じる部分はありました。
例えば秋草 (のうち恐らく藤袴?)などは、風に揺らぐと言うよりも、貼り付けたかのような感じになってしまうと見たときには思いました。
ただ、人の装束などは色鮮やかでもさして問題ないような感じは受けました。
あと、残存する場面がたまたま丁度物悲しさ等を感じさせるシーンであったことで、
こちらでうらぶれた感じを相応しいと思ってしまっている面もあるのかもしれないとも。

HPは正に古美術を極めたものとなりそうで、私なぞは楽しみというよりおそらくついていけないとは思いますが、発展と賑わいを期待して、時折覗かせていただこうと思います。
(アリーはここ最近 Nice Gay の頻度が減った気がしますね(笑))

Male   ゲイ       三島由紀夫
 

# 249  【ご報告】 2002/01/19 18:02 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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一部コンテンツをのぞき試験運転をしております。

本営業は来週になる予定です。

Male   ゲイ       ミシェル・フーコー
 

# 248  【COLIN EGGLESFIELD】 2002/01/19 01:34 返信する
From:HODGE URL:
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のカレンダーを買ってしまいました。カルバン・クラインもモデルだった人ですね。半額だったので衝動買い。

>Lullさん
マーガレット・ミラー、楽しんでもらえて(?)嬉しいです。
「狙った獣」が初期で「まるで天使のような」が中期、「これよりさき怪物領域」が後期の作品なので、それぞれ違った印象があるかもしれませんね。

『シニョール・ジョヴァンニ』は創元推理文庫から出ていたんですが、今は絶版ですね(僕も持ってません)
それにしてもペイターって美文ですよね。本当に「読む美術品」っていう感じがします。

>丸尾末広
インパクトありますよね、彼の作品。
それにしてもバーカーや丸尾末広、パゾリーニ、ハイスミス、レンデル、クローネンバーグ・・・うーん、僕の感性ってグロいですね。
青林堂って妖しげなマンガを出してますよね。山野一の「パンゲア」も強烈でした。あと諸星大二郎もなかなか強烈ですよ。

「金色の嘘」のUSオフィシャルサイト
もしかしてLullさんのブラウザーにフラッシュとかプラグインが入ってない(バージョンが違う)とかかもしれませんね。
あと「過去ログ」のページはサーバーが昨日までメンテナンス中だったらしいので見えなかったようです。もう見えるはずです。

>「ブライヅヘッド〜」
これって講談社の文学全集のほうですよね。「青春のブライズヘッド」。たしか小野寺健訳だったと思いますが。吉田健一はエッセイとかはいいんですが、翻訳はちょっと・・・っていうところがなきにしもあらず(ちょっとエラそうですが)。
小野寺健といえば彼が訳したアニタ・ブルックナーは良かったですね。

Male   ゲイ       トム・クルーズ
 

# 247  【きれいな猟奇2】 2002/01/19 01:00 返信する
From:HODGE URL:
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Hermitさん
まだ滝本誠氏の『きれいな猟奇』未入手なんですね。
僕はこの本「書原」で買いました。映画のコーナーにありました。たまたまレニー・リーフェンシュタールの本を探していて手に取ったんですが、もう即効買いでした。映画、ミステリ、美術、ゲイともうツボにはまりまくり。

渋谷の「ブックファースト」では、出たばかりのころは文芸の新刊コーナー2Fで、少したってからホラーのコーナーにあったんですが、今は見かけませんね。
まあ最終手段として、AmazonやSkysoftで買えますからね。
次期出版予定の『アメリカン・ノワール』も首を長くして待ってます。

>ゴースト・モーテルやトワイライトタワーの頃になると、バーカーも随分大人しいですよね。
多分、それはバーカーの作品に慣れたからじゃないでしょうかね。やっぱりビチャビチャ、グチャグチャは「ミッドナイト・ミートトレイン」と「ジャクリーン・エス」が双璧かな。

あと「ゴースト・モーテル」といえば(レビューで書きたくないから、ここで書いちゃいますけど)、解説が最低ですよね。バーカーの「詩情」とかぜんぜんわかっていない「品のない、悪趣味」な解説。どうしてわざわざ「丘に町が」の解説で”ホモ同士のハネムーンという悪趣味な”なんて書くんでしょうね。バーカーの作品にこんなことを書く人なんてとっとと引退した欲しいです。

CBSドキュメント
>自身行ったことがなく「話によるとこの辺りにあるらしいですよ…」)をでっち上げてその国の国債やら会社の株券等を売って稼いでいる人がいる

ふうん。宗教なんてみんなそうじゃない? 行ったこともない「天国」や「地獄」のお話に金を払ったり。ユダヤ人やゲイを迫害したり。

>P・D・ジェイムズ
そうですね。ジェイムズも最近読んでないので、今読むと違った印象になるかもしれませんね。「死の味」でも読もうかな(あ、まだ未読なんです)。

「サンディエゴ・ライト・フットスー」はチェックしてみますね。Hermitさんにそう言われると読みたくなります。
ここのところバーカーばかりなのでちょっと違った本でもと思ってました。

Male   ゲイ       ヘンリー・ジェイムズ
 

# 246  【(うわあ、タイトルが思い浮かばない!)】 2002/01/18 20:16 返信する
From:Lull 
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>naubooさん、古ネタなのですが、ミック・ロンソンの歌声って不思議なくらいボウイ似ですね。
知らずに聞くと「ビリーポーター」なんかボウイのアウトテイクかと思えますし。
私はこのひとたちの関係が野心的シンガーと専任ギタリストだけとはどうしても思えません。
例の弦にかぶりつく写真なんか、まるで逆「貫一お宮」のようとまで思えまして。。。
ところで、いつも質問ばかりで心苦しいのですが、ニック・ドレイクの自殺理由は「狂気」以外になかったのでしょうか?(突然すみません〜)


>Hermitさん、またまた古ネタで申し訳ありません(溜めに溜めた宿題を一気に片づける気分〜で、前日どころか実際休み中になんかは片づいたためしなどないんですが)
> 「家族とは愛情のみなぎるところだから、〜
と延べられたとの精神科医氏、もし差し支えないようでしたらお名前伺ってもよろしいですか?
でも「延べた」ということから本ではないのですよね。著作などあったら是非読んでみたいと思いましたので。
映画「Velvet Goldmine」はあの目眩くグラムエイジ大々的回顧映画なのかなと思って楽しみにしていたら、あるゲイの男の子のセクシャルアイデンティティ開眼映画なんだそうです。監督トッド・ヘインズがもちろんゲイで男の子は彼の分身、とても丁寧に描かれ確かに佳作とも思うのですが、いかんせんその役を演じた俳優があまりにも感情移入しずらいルックスだったためという非常に主観的無責任から、私は意識的に無視しがちです。
(なんか私、口を開けば文句ばっかり言ってるようですねーまぁでもボウイがモデルというアンドロジナスなトランスヴェスタイトの似非ロッカーの破滅ぶりは不遜で下世話なまでの野性の葦的美貌も目に快いうえ、成層圏を経た隕石みたいにコナゴナにされる様は平家物語的盛者必衰感なんかを心ゆくまで堪能させてくれます。アレ? これでも一応ススメているつもりなのですががが(苦))
そうそう、私もHermitさんにリクエストといいますか、オニっこなのか単に耳悪なのか、「ネヴァーマインド」を聞いてもまだ私はニルヴァーナの音楽が身に沁みません。ので、カート・コバーンの人となりはあまりにヘビーなのでそれは結構ですから、音楽面についてご講義くださいますか?(いつからこちらはお願い掲示板になったのでしょう? ほとんど私のせいかも・・・)
(口挟んでばっかりですが、アメリカンルーツというとなぜか私は黒人霊歌のことと思っていました。フォスターの受け売り)

あとHermitさんが読まれた「ブライヅヘッド〜」って、もしかしたら文学全集なのかもしれませんね。羨ましい。というのも、現在簡単に手に入るちくま文庫は吉田健一氏訳で、もちろん悪くはないのですが、なんでも全集の方は違う方(名前失念。すみません!)がされ、こちらの方が原作の格調高さをより忠実に再現してあるそうなのです(お恥ずかしながらわたしもほぼディテール忘れてます(大苦笑))
チャールスとセバスチアンの友愛もさりながら、モロッコでのセバスチアンとドイツ人負傷兵との濃密(なのに実際は淡泊)な描写はいつまでも忘れないんですが・・・

そして毎度ながら(これまた古い)横やり、
> 何か日本人ってああいう「ダメでもいいんだ」、みたいな空間、
> 世界、設定が大好きな感じ>「バッファロー'66」
ほんとそう思います。何ででしょう。第三世界にはカルトやサイコはない(というかそんな内に向かってる場合ではないとも言いますか)といわれますけど、これも一種の物質文明の処理不能な不燃ゴミみたいな感じなんでしょうか。
それに実際、なんだかんだいって日本のそんな「安穏」状態、まずいことに居心地悪くないですし。ただこれは、「それでもいい」を同意してくれる対峙者あってでもありますね。
山下和美さんというマンガ家さんが時々そういう作品(「モーニ○グ」にたまに掲載される「不思議な少年」)を描いてくれるので、ちょっと口を挟んでしまいました。

なんだか毎回、いたずらに長文で申し訳ありません(やっと仕事が一段落ついたものでついタガが・・・)
先々週放送のCBSドキュメントでやっていたトルコのダムに沈む膨大な遺跡を悼みつつ、本日はこれにて失礼を。

        ロス・マクドナルド
 

# 245  【静かで感じのいい「大混乱」】 2002/01/18 20:13 返信する
From:Lull 
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とても勿体振るひとがいる(とする)。性悪な自分は歯牙にもかけない振りをする。なぜならそのひとの秘めておきたいことを疾うに知っていて、かつそのひとの意識にとって自分の認識は思う壺なわけだから。
といういきさつから、自分は知らなくていい、あるいは知りたくもない、と嘯いてみせる。本当は知ってしまったことをおおやけにする自分が容易に想像でき、その姿があまりに不本意で呆れかえるほど矮小的であるがために。

「まるで天使のような」を読み終えて、新たに感じたマーガレット・ミラー像がこれ、もしくは「デイメア(覚醒夢)」の旗手というか(かなり意味不明か)
読書という行為は映画と同じように、どこかで現実逃避を期待するところがあるものですが、ミラー女史はそれを許してくれないんですね。
タイトルにも引用させていただきましたが、ひとの日常は概ねこんなものだ、カオスに順応するのは単に麻痺という好都合体質を生来ひとが持たされているからだ、とか無償に無情な現実を小銭みたいににべもなく手渡されたようで、やっぱり虚脱感は拭えません。
そしてそれを上回るカタルシス−−−最後の3行目まで、恥ずかしながら私はまさかそんな、と思っていました。大概読んでいる間にピンとくるものですよね? でもそれがまったくありませんでした。というかいまだに「語り」の部分で迷路にはまったような気分はいったいどうした訳なのか。
今回もまた、アルバータといういっそ女性にさえ生まれなければせめて親にだけでも愛されたかもしれない家庭内犠牲者が出てきて、これまた心痛ものでした。自分の責任ではない持って生まれたものとは、どうしても誰にも引き受けてもらえない借金みたいなものなのですね、永遠に(「永遠みたいな一日を過ごす」というプロメテウスの罪業あるいはタンタロス状態がここにも)
とはいえ、世の母親が皆祝福尼みたいで、息子がジョージ・ヘイウッドみたいのだったら、それこそ創造力極貧世界になってるんでしょうね。なんだか複雑です。。。
それからHODGEさんもご指摘とおり、ミラー女史は決して「天国の塔」を悪くばかり書いてなくて、日本人にはわかりずらい成熟(語弊?)した信仰心というものを実感できました。自分も決して(神を限定しない)宗教の教義を読んだりするのは嫌いじゃないし、むしろこんな現代で宗教的生活を頑なに維持する中東なども見るにつけ羨ましいとさえ思えるのですが、いかんせん日本では「宗教」には市民権はないみたいな感じでなんとも皮肉。
これは、やはり単に現代に信じられるものがあまりになさすぎるからなんでしょうか? とだんだん、ミラー女史から離れそうで軌道修正。
「まるで〜」はこの前に読んだ「狙った獣」とは対照的な静謐を感じましたが、マイナス50度の氷に触れると火傷するというか、動かないはずの山が動くような展開を象徴している大志の言葉が忘れられないので、それで駄感想を閉じたく思います。

『氾濫した川は土手を越える意図はない、氷山は船に衝突するつもりはない、しかもなお、畑は荒廃し船は沈む』283p

というわけで、ミラー祭りは現在着々とMonsters Pointに足を踏み入れつつあります(「〜怪物領域」で審問が始まっています)
早くロスマク後夜祭とクリスティーフェアに雪崩れ込みたくもありますが・・・
(「運命」裏のポートレイトにてロスマク氏を拝見、またえらく禁酒法時代的ダンディ紳士でいらっしゃったのですね。ちょっと雰囲気オッペンハイマーに似ているような?)


>HODGEさん、年賀状、お粗末なもので却って恐縮です(昨年会社で新しいDTPソフトを導入したのでつい私用練習と称しできたものなのです〜)
「金色の嘘」サイトご紹介もありがとうございます!が、なぜかUSオフィシャルの方開かず無念。
日本のサイトを下見程度に拝見。体調次第でこの土日にも見ようかと思います。
(「ジャッカル」のエドワード・フォックスも出てるんですね。この方'68年のTV映画版「ある貴婦人の肖像」にもご出演されてて、どうも縁があるようです。この方も実は目当てです。あとN・キッドマンが泣いてばかりいるというのはとっても意外でした。J・オースティンのヒロインみたいにきゃんきゃんゆってるものとばかり思ってたので)

> 小説『シニョール・ジョヴァンニ』
あ、ほんとだ(と、「ルネサンス」を再確認。なんで見落としてたんでしょー? しかしペイターって美文ですよね。さすがワイルドの師匠)
でもこれ、翻訳されてませんよね? 探し方悪いのか、ネット上でもD・フェルナンデスにちっともひっかかんなくて諦めちゃいました。
ますます気になるヴィンケルマンです。。。(なんでもクリストファー・マーロウみたいに真相キナクサイらしいんですが)

ノルウェー財務省の同性婚姻には驚きです。イギリスでもカムアウトしている閣僚がいるとは聞いたことありましたが、スカンジナヴィアもかなり先を行ってますね。オランダだけかと思ってました。
過去ログ「Mr.Ripleys」とはまたうまいタイトルおつけになって、胸がすくって感じです(でもここもなぜかうちでは開かないんですね。うちだけですか?>皆さん)
Internet Movie DataBaseを見たら、US−QAF1stシーズンのビデオボックスセット、104$ですね。日本とは比べものにならない安価ですが、やはり字幕がないことにはと二の足。またL&G映画祭で数話でもいいから上映されるのを願うばかりです。

そうそう、お近くかもしれない某植物園で牡丹展が開催中ですね。正月にボーッと新聞眺めてましたら、「牡丹の精は男だったに違いない。でなければあれほど潔く散ることはできない」という記事を読んでなるほどと思いました。
アラーキーみたいにあたら女性器紛いの写真も手伝って、花というと問答無用に女性イメージになってますけど、確かに牡丹って着流しに政宗2本差しの素浪人が草履掃いて脛晒し、って気がします(すごい安直ですねこれ)
うーまたまたいろんなページ感想ができぬ長さにー。
あ、でも一つだけ。アックスという青林工芸舎から出ているマンガ誌の増刊号アリエスというのを購読してみまして、初めて丸尾末広さんの作品を読みました。
・・・すごかった、ほんとに。今まで知らない世界でした。どんなにトンガってても、ひさうちみちおの「パースペクティブキッズ」が関の山だった私にはかなりカルチャーショックに近い感慨がありました(しかもト書きやらセリフすべて講談七五調だし)
でも不思議と陰惨じゃないんですね。むしろそっちの方により驚きました。そういえば高校生の時クラスに愛読者の女の子がいて興味はあったんですけど「あんたは子供だからまだ見せてあげない」と言われました。今思えばなんだよ同い年だろーがと噴飯ものですが、少しは智恵がついた今読む方がやっぱり良かったとも思えましたんで、これも結果オーライなんですね(単細胞すぎ・・・)

        ブラッド・ピット
 

# 244  【シニョール・ジョヴァンニ】 2002/01/17 01:09 返信する
From:HODGE URL:
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>billyさん
>> こちらのホームページで使っている技法パクらせていただいてもよろしいでしょうか?

ぜんぜん構いませんよ、技法なんてもんじゃないし。
僕はインターネットマガジンの「HTML&トリックス」っていう記事をよく参考にしていました。

>Lullさん
たまたまペイターの『ルネサンス』の「ヴィンケルマン」のところをめくっていたら、ドミニク・フェルナンデスが小説『シニョール・ジョヴァンニ』でヴィンケルマンの殺害について書いているみたいですね。なんかヴェンケルマン、興味がわいてきました。

Male   ゲイ       マルセル・プルースト
 

# 243  【HODGEさまへ】 2002/01/16 02:08 返信する
From:billy 
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HODGEさま、こちらのホームページで使っている技法パクらせていただいてもよろしいでしょうか?

その他にフーコーがあるなんて、さすがです。

Male   ゲイ       ミシェル・フーコー
 

# 242  【どうぞ使ってください】 2002/01/16 00:38 返信する
From:HODGE URL:
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大倉さん
OTDのメンテですか、大変ですね。
どうぞご自由にお使いください。



>Lullさん
おひさしぶりです。年賀状ありがとうございました。
「金色の嘘」はまだ見ていません。いちおう原作も読み始めたんですが、早くも挫折。でも映画はすごく良さそうです。キャストもゴージャスだし。

日本のサイト
http://www.cinemaparisien.com/thegoldenbowl/index.html

アメリカのオフィシャル
http://www.thegoldenbowl.com/intro.html

そうそう「ある貴婦人の肖像」のN・キッドマンは泣いてばかりいましたよ。「鳩の翼」も原作にはない(あたりまえ)セックスシーンもあったりして、面白かったです。

「M・ミラー祭り」とは嬉しいですね。「まるで天使のような」はいいでしょう。ラストも爽快?ですよ。
ルヘイン(レヘイン)は話題になっていますよね。僕もここのところバーカーばかり読んでいるので、ちょっと違った傾向のものも読んでみたくなりました。

QAF-USA見たいですよね。海外版DVDは出ていますけど、やっぱり映画が聞き取れませんもんね。
雑誌instinct(12&1月号)には次シーズンの記事が載ってました。

>Hermitさん
怒涛の書き込み、素晴らしいです。レスは何日かに分けて書きますね。
「たまご猫」の説明ありがとうございます。もう一度よく読んでみますね。
藤子不二雄は結構読んだような気がします。「タイム・パトロール・ぼん」とか「魔太郎」とか「笑うセールスマン」なんかが好きでしたね。「エスパー魔美」も良く読みました。

CBSドキュメントはために見ますね。あのピーター・バラカンの解説も結構気に入ってます。

>顔は忘れても君のことは
>忘れないだろう」とまで言われ、
って面白いですね。顔は忘れてもアソコは憶えているとかね(笑)

Male   ゲイ       ジョシュア・ベル
 

# 241  【遅ればせながら&米版QAF!】 2002/01/15 22:38 返信する
From:Lull 
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皆さんこんばんは。
ホントーに今更ながらですが、'02年のご挨拶がまだだったのでした(ひえー)初めましての方ともども(世田谷RYOさん、billyさん、大倉さん)今年もどうぞよろしくお願いします。
(年末挨拶の私分へレスくだすっている皆様ありがとうございます。後日また迷い出たく思いますが・・・いつになるやらー)

>HODGEさん、「金色の嘘」ご覧になられたのでしょうか。
私も休みに行こうと思ったのですがつい出無精してしまいました。。。(H・ジェームズもさりながらミーハーな私はとある俳優目当て。「鳩の翼」は景観美と対照的な地味衣装なども良かったですね。「ある〜」はN・キッドマンの藪睨みが怖くてまだ見たことがありません。。。)
それでおおせのとおり、私ただいま絶賛ひとりM・ミラー祭りを展開中です。というのも先日まで読んでいたJRジェインズの「虜囚の都」があまりにつまらなかったので、本屋に赴きミラー女史とロスマク氏と初Aクリスティー本を衝動仕入れて参りました。(現在「まるで天使のような」ブラザー+シスターたちのナチュラルにズレている掛け合いが◎◎)
た、たのしいーーーー。このあと「〜怪物領域」に「さむけ」と控えてまして、また寝せてもらえなさそうですー。

ルヘイン「ミスティックリバー」はこれでもかというほど救いのない話でLawになりたい時にはもってこいのようです。ローティーンの凶悪犯罪とプアホワイトというアメリカがないものと思いたがってそうなテーマをここまで正面きってつきつけられたのは、ジツは案外なかったのだなと思い至りました。うーん。。。かなり自画自賛なチェッリーニ自伝に戻れば良かったかも(途中で放り投げてるし)
それから偶然でびっくりしましたが、私大分長いこと友人から
「死の泉」借りて積ン読しっぱなしなんですが、HODGEさんもご興味持たれてるのですね。厚さに尻ごんでるのですが、そろそろトライしてみるべきでしょうか。。。

で。トップ画像が変わってて違うトコロへ来たのかと一瞬焦ったのです、次に見たことのある子(ジャスティン君!でしたっけ?)に軽く狂喜!
アメリカ版、輸入されると良いのですがどうでしょうか。UK版よりハードだそうなので難しいでしょうかね。P・ペイジファンなのでぜひエメットのフェアリーぶりを見てみたいのですがいつになることやら。


>Hermitさん、毎度思いますが、私もできるならHermitさんのおっかけしたいですねー(あのそのー某神田本屋街、Hermitさんも娯楽の殿堂なのですか?)
それと、CBSドキュメントご覧なってる方、友人以外で初めてオメモジ、ちょっと感動中です〜(最近ウォーレス記者とセイファー記者がお年がお年なだけに出なくて心配。最後のお喋りはルーニーさんのが良かったですし)
それからHermitさんも「カセットテープ」派なのですね。かくいう私も昔の大量テープの呪縛のせいで、いまだにMD導入に踏み切れずにいます(あ、でもHermitさんのように、1本に2枚づつという整然さがまるでないのが哀しい。私のはもはやどこからどこまでがアルバム一枚分なのか適当作業のままダビったので、いまだにどの曲がどれに入っているかもうろ覚えなのです。嗚呼)
仕事中久しぶりにラバーソウルを聞いてるのですが、そうそうそういえば、何よりも私は「You won't see me」で躍らされるのでしたっけ。


>naubooさん、もプログレ食わず嫌いなんですか?(なぜかちょっと安心する私)
初心者が比較的入りやすいのって何になるのでしょうね。ちょっと前好きだったバンドが似ているらしいということを言われた時ピンクフロイドの「ウォール」(でしたっけ?)を聞いてみたのですが、青二才の私にはどう通ずるのかわからなかったことがありまして、以後プログレの道は彼方の虹のようです。やっぱりキングクリムゾンですか?>Hermitさん(何かの番組で現在17歳の男の子が「クリムゾン知らない子とはやっぱり付き合えないし」と当たり前のように言っていて、なんだかますます謎なことに・・・) 


あ、YOUR HIGHNESSしーほーくさんの御行幸が!
憚りながら、太刀持ち末席(和洋折衷すぎ)にでもお側仕えお許しください〜(しっかしものすごくパワフルな「後宮」なのですね。自分は滝に打たれる必要を感じ脱走兵状態でした〜情けな〜)


それでは結局(……)長々と失礼しました。
また参ります〜おやすみなさい。

        マーク・ウエストライフ
 


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