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# 330  【Re:Chapter 2】 2002/02/26 22:32 返信する
From:大倉 里司 URL:https://members.tripod.com/guyshome/
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billyさま、おこんばんは。

> 例えば、日本の神道。
> これも、日本人の自然への説明の付かない力を
> その基盤としています。

HODGEさまが、基督教に強い嫌悪を感じておられるように、
自分は明治以降に行われた「国家神道」に限りない憎悪を感じ
ざるを得ません。

本来、神道とは伸び伸びとしたものではないですか(^o^)
それを歪めた”罪”は、生涯追いつづける積もりです。
「靖国神社」が焼け落ちたら赤飯とシャンパンで祝いま
すね\(^0^)/

> だけど、イスラム教とかキリスト教は、
> 教義が一神教なので他宗教を排斥する性質を
> その教義の根底にあると思います。

補足させて頂きます。
イスラーム教のほうが、他宗教に対して他宗教に対してズーッ
と寛容です(超断言!)

但し、一神教と言うより「一神教」の為に「偶像崇拝」に
関しては情け容赦無いですが、歴史上、ユダヤ教&基督教
に比べて「啓典宗教」(^o^)という「同志意識」を持って
いたのは紛れも無い史実です!

> 例えば「位牌」。
> これも儒教が仏教に及ぼした影響の一つです。

そうなんですよねぇ………只、「霊障」とは仏教では否定
しておりますが、現実問題として間違いなくあるんです。
人類皆兄弟と言いたいですが………集合無意識の(更に
進むと阿頼耶識(をを………一発で出た!感涙)の世界なん
でしょうかねぇ(^^)/~


男性   会社員   37歳   O型    
 

# 329  【Chapter 2】 2002/02/26 14:21 返信する
From:billy 
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>ここからが本番、僕の「担当分野」です。(笑)

宗教の起源はやはり、自然への畏怖だと思います。
例えば、日本の神道。
これも、日本人の自然への説明の付かない力を
その基盤としています。
だから、初期の神道には
体系的な教義など無かったし、
教義が完成したのは、
神道が仏教より劣勢になったとき、
いわば仏教的な体系を神道に組み入れたと
言われています。だから、神社も権力と結び付き、
本殿が非常に豪華で巨大化するのに、拝殿、
人間が神と交信する場所としての拝殿は
非常に簡素なままです。
そう考えながら宮崎駿さんの作品を見ると、
「環境保護」といった言葉で言い表せないような
重厚な世界観を鑑賞できると思います。

>ユダヤ教とイスラム教

僕はユダヤ教の選民意識と
イスラム教の攻撃性はまた別物だと
思ってしまいます。
ユダヤ教は民族宗教でユダヤ民族の歴史を
鑑みるとある種当然だと思えます。
ユダヤ民のエジプト時代、
それは奴隷民としての扱いで、
酷使され続けていましたよね。
この過酷な状況の中、
今はエジプトが繁栄しているけども
最後には自分たちの民族だけが、
神に選ばれて、神との契約の場所に赴く
という思想が生まれたと思います。
聖書の「出エジプト記」なんかを読むと、
この民族の弾圧されてきた力を感じます。

だけど、イスラム教とかキリスト教は、
教義が一神教なので他宗教を排斥する性質を
その教義の根底にあると思います。
宗教とは人間が感じる不安や疑問を
独特な教義で解説し、
信者は熱心にそれを信じることによって
不安や疑問を取り除くものである反面
その教義から外れるものは
攻撃されるのはあくまでも当然な
気がします。

別に宗教の攻撃性を容認する気は
全くないのですが、宗教自体そのような
性質があるし、人間は宗教に人間の疑問や不安、
ある種の「おみやげ」を期待し、宗教を
信仰するので、これからも宗教自体は
無くならないでしょうね。

話は戻しますが、
僕はユダヤ教とイスラム教の欠点を
また別物だと思うし、
僕はユダヤ教の選民意識に
嫌悪感を感じないんですよね。

>仏教アラカルト

日本に伝来した仏教のほとんどは大乗仏教です。
大乗と上座部。
これは、その考え方なのですが、
最も釈尊の仏教に近いものは上座部仏教だと
言われています。
釈尊が入滅した後、その直弟子などが
「自分のために」修行しました。
この仏教は、やがてインドから、
南へ伝来していくことから
南伝仏教とよばれていますが、
タイなんかの仏教はこの仏教です。

釈尊の思想は、「物事に固着するな」って事です。
例えば、知人の死に悲しみ苦しむのは、
「生」に固着しているからだっていう風に、
苦しみの根源を絶てば、輪廻から逃れ、
安寧の境地に至る(解脱する)という考え方です。
そういう風な考え方をする仏教では、
「死」とは悲しいものではなく、
ある種当然の帰結として受け取ることが
できるようになるので、
仏教彫像自体すごく明るくなってきます。

しかし、この仏教では
他の宗教に負けてしまうんですね。
「色即是空」という考え方は、
一番苦しみを取り除く考え方だと思う
のですが、だけど難しすぎる。
そして、何の彫像も無かったわけですから、
仏教が廃れてしまう事は当然だったわけです。
仏教彫像も、
最初ガンダーラなどで突然制作され始める
のですが、これも他宗教との関係性において
説明される説が有力だそうです。
ただ、最初の仏教彫像には釈尊は描かれず
法輪で表現されています。
これは、彫像品自体が釈尊の教えに反するため
「仏」(釈尊)をあからさまに表現することが
はばかられたためだと考えられています。

大乗仏教自体、
こうした仏教側の危機感から生まれました。
大乗仏教は「社会の救済」に目的をおいています。
そして、大乗仏教は自分たちのこの目的に誇りを
持っていて上座部仏教を「小乗」と称したんです。
(乗とは舟という意味です。)
その後大乗仏教は北へ伝来して(北伝仏教)、
中国でより複雑化し、日本に伝わったようです。
インドで上座部仏教から大乗仏教へ発展した後、
中国で儒教や道教までもを仏教内部に取り入れ、
ますます発展していきます。
例えば「位牌」。
これも儒教が仏教に及ぼした影響の一つです。

こうして、朝鮮半島を通じて日本に仏教は
伝来してきました。
だから、日本に伝わった仏教は
ほとんどが大乗仏教で、
唯一阿含宗が
上座部仏教に近い宗派であるようです。

各宗の教義については僕は詳しくないので、
友達の宗教学勉強している人に機会があれば
聞いておきますね。

>左←→右

別に自分がとられるときは関係ないです。
どちらからとられても、どういうポーズでも
いいですよ。自分自体写真写りが悪いし、
実物もたいしたこと無いですから。(笑)

でも、モデルの写真は右からの撮影が好きなんです。
僕の目線が右から左に移行するんですね。
だから、右を手前に移っている方がより立体的に
より美しく感じるんです。
これは、結局個人の好みの問題ですけどね。

関係ないですけど、僕が座って友達が立った
姿勢で会話するのは苦手です。
昔から身長が高かったので顔を上向いて
会話するのは慣れていないので
すごく嫌いです。

最後になりましたが、
花粉症でお困りのHermitさん、しーほーくさんに
励ましのお言葉を。
僕の体は適当に作られているようで
花粉症などは全くの他人事なのですが、
見ているだけでも苦しそうですよね。
5月まで忍耐の日々が続くようですが、
がんばってください。

>Lullさん
お元気ですか?
風邪でダウンしているようなことを
読みましたが、その後いかがでしょう?
『ルル』飲みました?
早くよくなってくださいませ。

あ〜ぐったり。。。


Male   バイ       トム・クルーズ
 

# 328  【Chapter 1】 2002/02/26 14:20 返信する
From:billy 
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>小澤征爾

ありがとうございます。
ただ、日本のランキングで上位にあったから
購入しただけのミーハーなんですが、
聞いていると本当にいい曲ですね。
もう、「美しきドナウ」なんて感激でした。
だから、違う曲も聴いてみたいと思ったんです。
まずは「チャイコフスキー5番」を購入して
みようと思います。
噂では、サトウキネンオーケストラの
ベートーヴェンもなかなかいいらしいです。

>スタイルシート。

これもありがとうございます。
やっぱりサイト作成はHODGEさんに聞いた方が早い。
いろいろ調べたんですけど、自分の理解する言葉で
自分のしたいことを解説しているサイトって
少ないんですよね。

なんかびっくりするような技法を
使いたいものです。。。

>モデル

僕にとっても久々のヒットでした。
ただのモデルだと言うことは残念ですが、
素敵な人は見ているだけでいい。
駄作ビデオに出演するぐらいなら
モデルしていた方が見る側としては
萌えます。
僕は適度に鍛えられた胸板、
あまり人工的ではない自然な胸板が
好きなので、この胸板はヒットです。
こんな胸板でいい男前は
shaneぐらいですね。

>Billyさんが有能だということなんでしょうか。

僕は有能ではないですよ。
むしろ、就職できなくて
大学院に進学したような気が。。。
大学時代もあまりゼミに出席せずに
となりの大学の公開講座で西洋美術の講義
ばっかり聞いていましたし、
現在でも研究室にいるより、
情報センターに入り浸っていました。
だから、史学研究科の友達より
情報関係の研究科に通う友達の方が
多かったりして。。。(笑)
だけど、大学時代の恩師とは
なんか気が合うんですよ。(笑)
で、いろいろな生徒に行かないかと
言ったらしいんですけど、
24になって、一週間とか一気に休暇
とれるのは僕ぐらいのもので、
僕に言ってきたようです。(笑)

>パソコン

そういうわけで、
僕はパソコンマニアだったりします。
(ただ、ホームページ作成は初心者)
だから、数台のパソコンを所有しているのですが、
旅行に持っていくのは、
ドライブをすべて取り外して、旅行中は
キーボードとディスプレイのみ持ち運びできるもの
を使用しています。

>僕の通信機器

というわけで、携帯や自宅の電話を持っていても
全く使用せず、ほとんどはメールなので
パソコンがないと非常に不便なんです。
だから、パソコンは持ち歩いています。

>バリ

バリは完全にプライベートです。
ようやく2年間の苦悩の日々から解放されて
悠々自適な生活ができるので、
この際暖かいバリ島で、なにもせずに
ただホテルでダラダラと過ごし、
時にはバリヒンドゥーの美術などを鑑賞
しようと思いやってきました。

>アリー

リチャードすごく存在感ありましたね。
特に2度逮捕されたのは笑いました。
リチャードの毒舌も久しぶりに聞いたし、
やっぱりリチャードはあれでないとダメですね。
最近は新しいキャラに押され気味だったので、
久しぶりの毒舌、話し始めると止まらなく
どんどんドツボに填っていく話術に
笑いっぱなしでした。
そして、ジョン。
彼も法廷では「水をえた魚」っていう
キャラが存分に出ていて、
アロハでの弁論では爆笑でした。

アリーがシニアパートナー代理なのも


Male   バイ       トム・クルーズ
 

# 327  【カリフォルニア・オデッセイ】 2002/02/24 14:07 返信する
From:HODGE URL:
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Hermitさん、こんにちは

グラフトンとは意外ですね。グラフトンも読んでみたいんですよね。たしかこの人、ロス・マクを崇拝しているようですし。もう「K」までいったんですね。「Z」までいったら快挙ですね。

ヴァインの「運命の倒置法」読み始めたんですね。たしか骨が出てくるやつでしたよね。これもヘンな(もちろん良い意味です)小説でした。
ヴァインといえばポケミスから「煙突掃除の少年」が出ましたね。パラパラとめくってみたんですが、ちょっとゲイ・テイストな感じがします。わりと楽しめるかも。

>>フロイト
フロイトで思いだしたんですが、たしかオットー・ヴァイニンガーはゲイでしたよね。国書の『ドイツの世紀末 ウィーン』
の文章を見ると、かなり(この時代にしては)ぶっとんだアナーキーが意見を書いていますね。ちょっとヴァイニンガーの著書、「ラディカルな意思のスタイル」として面白いかもしれませんね。
僕は、フロイトに関しては、大倉さんほどアレルギーはないのですが、それはあの時代に書かれた「アンチ・キリスト」的な「解釈」が気に入っているのかもしれませんね。
ただ今時、あのスタイルを援用して、「あのアニメ」や「やおい」を論じて、結果的に(無自覚的にか)ゲイを抑圧するような論述をしている「あの女性評論家」には脱力してしまいますね。

>> 澁澤、荒俣、種村に通じる人
どちらかというと海野弘や高山宏のほうが近いかもしれませんね。
海野弘の『カリフォルニア・オデッセイ』「LAハードボイルド」は本屋で見かけてちょっと気になっています。

種村季弘はやっぱりマゾッホやクライストの翻訳が有名なのかな。あと「薔薇十字」や「ドラキュラ」「年金術」とか澁澤に通じるダークな西洋を紹介していますね。

>>ラヴェル
好意的なレビューに思えました? どうも「おフランス」的なものには反発していまうのですが(笑)
バルトークの映画で使われた音楽はなんでしょうね。
「舞踊組曲」「ルーマニアの民族舞踊」(でもハンガリーか)あたりかな。

ラヴェルの「ピアノVSオケ」は僕は断然ピアノ版を選びますね。ピアノの方がキレのある「発音」が感じされるというか爽快感を味わえるというか。まあ、これは好みの問題ですね。
「クープランの墓」の好みはその人の性格が顕れるかもしれませんね。
「フォルラーヌ」が好きな人は(Hermitさんのクラスメートとか)性格も穏やかだったり。Hermitさんの好みは「前奏曲」なんですね。この曲は、とても巧妙というかなんか「付け入る隙がない」感じですね(笑)
僕は「リゴードン」と「トッカータ」が好きですが、やっぱり「声が大きい」と思います? 
まあフロイトごっこはここまでで(笑)

>>ブラジルCMの「経済学教授の地位を捨ててこのCMに出ている」男性
あ、あの人もむちゃくちゃ良かったですね。
あと、「ロード・オブ・ザ・リング」のイライジャ・ウッドもなかなかキュートですね。

Male   ゲイ       ヘンリー・ジェイムズ
 

# 326  【クープランの墓】 2002/02/24 10:12 返信する
From:Hermit 
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>HODGE さん
「きれいな猟奇」のあと、グラフトンの「殺人者のK」(個人的にはこの人はクリスティーのように安心して楽しめる…)を読んで、今度はヴァインの「運命の倒置法」にかかっているところです(ヴァイン作品はHODGEさんが進めてくださった奴が、ちょうど図書館の棚に無かったんです…)
あと、さるところで評判を聞いて「山尾悠子作品集成」なる本を購入したんですが、この価格が八千円ちょっと…。面白いかどうか、これはかなりのギャンブルです(笑)

>> フロイトはマーガレット・ミラーやロス・マクと同程度に面白いぐらいですね、
>> 僕の感じでは。ようは文学扱いです
現状から言って…、というより状況に関係なく、これは正しい姿勢だと感じます。
結局、人間の行動や内面を物語的に解釈して、それに法則性を与えたりイメージを抽出したりする、というのは結局文芸評論とさして変わらないような気もしますしね…

>> 同性愛についてだけが、研究の対象になるか
研究とまで行かないにしても、例の文面の中で平均から逸脱した特長として挙げられているのは確かですね。時に多数をもって良しとし、時に少数精鋭と都合よく言ってみたりするこの社会は、まぁいつもながらこんなものかと…

>> 澁澤、荒俣、種村に通じる人
この3氏の名前が出たのは、なるほどと言うか新鮮と言うか… 彼らの現代版というのは面白い解釈です、といっても年齢から考えるとやはり仰る通り「アメリカ版」ということになるんでしょうか…… ものごとの「面白がり方」のセンスは各氏で微妙に違うようですけれど、それを展開させるために得た情報量の質・量の膨大さは共通していますよね…
といっても、私は種村季弘(、のことで良いんでしょうか)についてはよく知らないんです。ドイツ辺りの小説の訳者としてよく見かけたような記憶がうっすらとあるくらいで…
(そういえば澁澤・荒俣両氏もよく翻訳をしていた気がしますが、滝本氏はどうなんでしょう… クロワッサンの編集に関わっていたと言うのはギャップが大きくて面白かった(笑))
そういえば「きれいな猟奇」中にも「むさび」が初出のものを見かけましたが、美術誌って映画評も良く載せるんでしょうかね。

HODGEさんがラヴェルのディスクレビューを書くとは思っていませんでした。あまりお好きではないように記憶していたので。
以前エリセの映画に使われていた音楽のことを書いた気がしますが、実はラヴェルの弦楽四重奏のことでした(あろうことか全然関係ないバルトークと間違えていた。同じテープに彼のハンガリー何とかだったか?いった曲((フレーズは出てくるんですが…))を一緒に入れていたので混同したんですが…)。因みに映画で使われていたのは、震えるような、確か3番目ぐらいのパートの始めの部分だったと思います。
私はこの曲が好きですが映画で耳にしたときは誰の曲だか忘れていて、知人に何の曲だっけ?とオープニングのフレーズを口ずさんで見せたら、「それはフォーレだろう」と言われました(笑)。フォーレも好きですが、ともあれラヴェルの中ではちょっと異色の曲だということなのかも知れないです…
ディスク評で名があがっていた内では、他に「ボレロ」や「クープランの墓」「夜のガスパール」(マグリットはこのタイトルで絵を書いていますね…)「ラ・ヴァルス」など好きなのですが、好きな部分は性格を反映してか微妙に違うようで(笑)、「弦楽四重奏」は全曲好きですが、パートを選ぶとするとオープニングとエンディングの部分かなぁという感じですし、「クープランの墓」で好きなのも始めのパートですね。
因みにモーツァルトが好きな以前のクラスメートに「クープラン…」を聞かせたことがあったのですが、彼が好きだと言ったのは3番目のパートでした(やや典雅な感じだからでしょうか…)。
ラヴェルと言えば、「鏡」や「道化師」「クープラン」ほか、オケ曲になっているものでもピアノ曲版があるんですね(全曲かもしれない)。何かでちょっと耳にしたのですが、オケ版とはまた違った良さがあって新鮮でした。覇気のような部分ではむしろ上回る部分もあったような…

今回短めにしようと思っていながら、結局は長くなってしました。
最後に
>> Larry Ogle
横レスですが、なんだか見ているうちにあのブラジルCMの「経済学教授の地位を捨ててこのCMに出ている」男性を思い出してしまいました(笑)。

Male   ゲイ       ピエール・ブーレーズ
 

# 325  【日本人の宗教観】 2002/02/24 10:09 返信する
From:Hermit 
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今日は。
花粉の飛散量が劇的に増えた感じで、苦しんでいる昨今(それでも出かけたりするものだから尚……)。ゴールデンウィーク頃までは忍耐の日々です。
折角春なのになぁ…… インターネットでも花粉飛散量のグラフとよくにらめっこするようになりました。

>Billy さん
なるほど、担当分野というのがあるのか… 
今回のアリーでは、プールサイドで久々にちょっとした目の保養が出来ましたね(笑)。リチャードに久々に存在感がありました。なんか変なエピソードでしたけど。(刑務所にぶち込まれる辺りは、初期のアリーによくあったので懐かしい…)
しかし、旅行先へのパソコンの持ち歩き、大変じゃないですか? もしかすると、持ち歩き用の超軽量のやつも持っているという話かもしれませんが…

>> その恩師が半額出すので一緒に来ないかと言ってくれた
いいですねぇ。私なんぞ教授と仲良くしていた記憶があまりないです(笑)、といって別にケンカしていたわけでもないですが。 やっぱりそれだけ Billyさんが 有能だということなんでしょうか。羨ましい限りで(笑)。バリも楽しんできてください(これはプライベートとか?)。

>> 「ここ変」を見ながら、ムカムカしている
新聞の見出しで「ゲイ」の文字が出ているのは見かけましたが… それと関係あるんでしょうかね。「ここ変」は実のところ(ムカムカしそうだからという訳でもないですが)見たこと無いんです。何かで数シーンぐらい取り上げられた画像を見て、だいたい内容は想像がつくんですけれど…(討論番組って匙加減が難しいですね。NHK的なものは製作者・司会者の意図が丸見え、でもあまりにフリートークなものは下世話に過ぎたりして…)

>> 僕は本来の宗教美術は悲しさだと思っています。
このお話、どうもありがとうございます。
Billy さんの宗教観とも関係あるのかもしれないですが、興味深いです。
自分自身は無宗教な人間ですが、死への悲しみという話はともかく(物語的な理解は別として、親しい人の死に直面していないせいか、あんまり実感が無いんです… やはり現代、死というのは生活から排除されていますね…)、例えば山道を歩いていたとして、その時ふと道端や物陰に地蔵を見つけたときに感じる畏怖の念や手を合わせたくなるような感じ、そういった感覚は持っています。これはもしかすると
>> すごく厳しい自然環境に対する悲しみ。
とリンクするのかもしれないです。こういった宗教そのものではない「宗教感覚」みたいなものには関心があるんですよ。そうしたものの投影の結果としての「宗教美術」というのにはちょっと気を惹かれます。
国宝の解説の方でも、宜しければそういった辺りの解説を付記していただけると楽しいです。

(もっとも、宗教全般というと、(原典を読まないただの偏見ですが)ユダヤ教の選民意識だとか、イスラム教が時に見せる攻撃性(それは教えの一面のみではあるようですが)だとかが鼻につく印象はあるんですが。「神は偉大なり〜」と狂喜している人間、というのも宗教の一面なんでしょうね…)

あと、自分は仏教についてはよく知らない面が多いんだなぁ、と改めて感じました。社会科の地図帳なんかの記憶から、日本で信仰されているのは小乗仏教(これを上座部仏教というんですね…)で、大乗仏教はチベットだとかいった一部の地域のみに残っているだけ、という印象がありました。(ラマ教と勘違いしていた(笑)) どれが大乗で、どれが小乗かも実のところ良く分かりません。

平安以降伝わったようなものが、小乗にあたるんでしょうか…
大乗仏教の死への悲しみという話を伺っていると、原始の人間が死者に花を手向けた跡から、宗教の芽生えを推測する話を思い起こしました。

>> 仏教というものが国家という権力に内包されていくぐらいから力強くなっていくんです。
これには非常に納得がいきます。宗教と国家や権力が一体化したものに、確かに威風堂々としたものが多いような。そういったものはもはや宗教美術というより、城のようなものとして捕らえた方がいいのかもしれないですね。

ところで、
>> こんなにすばらしいモデルなのになんで右にしないのか。
うーん、人は左側の方がいい顔だとかたまに聞く気がしますけれど、そんなものなんでしょうか…
といっても、このモデルさん?は顔だけは左側を向けた微妙なポジションですね。かなり左右対称の、均整の取れた体の持ち主のようですけれど、やっぱり左右で違いがありますか…
それとも別の問題なんでしょうか。肖像画にもこれといった法則はない気がしますが、もしかするとここにも何か私の知らない法則?があるのかな? などと思ったりして…
そういえば知人に、人が自分の左側に座るのはいいけれど、右側に座られると不快で落ち着かない、という人がいましたっけ… Billyさんも写真に写るときなぞ、どちら側を向けるか気にしたりとかするんでしょうか?

>大倉さん
>> 『ぼっけえ、きょうてえ』を読んでいますんで、その後にでも(^^)/~
大倉さん的レビューは久々ですね。ノルウェーの歌手の紹介文みたいな文が楽しみです(個人的にはエンヤとの比較が面白かったです)。

Male   ゲイ       デイヴィッド・ベッカム
 

# 324  【小澤征爾】 2002/02/24 02:03 返信する
From:HODGE URL:
--------------------------------------------------------------------------------

こんにちは
戸梶圭太『牛乳アンタッチャブル』を読んでいます。もう爆笑の渦。平行してヘンリー・ジェイムズ『金色の盃』(再挑戦)も読んでいるので、アタマの中、グラグラしています。

>billyさん
無事帰国、お疲れ様です。

>>この男性マジでいいですねー。非常に自然な筋肉の付き方しています。特に、胸板がすばらしい。あと、腹筋も。

ね、いいでしょう。久しぶりのヒットです。でもこの人「ただのモデル」なので、XXXはしていないようですね。
こういうマッチョでルックスもタイプってなかなかいないんですよね。
Clay Maverick ぐらいかな。

>>質問1 小澤征爾
チャイコフスキーの5番なんてどう? フィナーレは盛り上がりますよ。
あとベルリオーズ『幻想交響曲』
オルフ『カルミナ・ブラーナ』
「パヴァーヌ〜フォーレ:管弦楽作品集」
なんかいいと思います。すべてアマゾンにありましたので
http://www.amazon.co.jp/
から「小澤征爾」で見つけてみてください。

>>質問2
これはスタイルシートを使います(スタイルシートの使い方はわかりますよね)。IE5.5以降で有効です。
例えば以下のプロパティ。僕のサイトのトップページで指定しているものです。意味はそのままズバリです。

scrollbar-3d-light-color:black;
scrollbar-arrow-color:teal;
scrollbar-base-color:black;
scrollbar-dark-shadow-color:gainsboro;
scrollbar-face-color:gainsboro;
scrollbar-highlight-color:white;
scrollbar-shadow-color:lightgray

全部必要なわけではなく例えば
scrollbar-face-color:red;
これは、スクロールバーそのものの色を「red」(赤)にします。
scrollbar-arrow-color:white;
はスクロールバーの「矢印部分」を「white」(白)にします。
こんな風に
BODY{scrollbar-face-color:red;
scrollbar-arrow-color:white;}
この二つだけでも設定するとかなりスクロールバーの感じが違って見えますよ。
色々試してみてください。


Male   ゲイ       ジャンポール・ゴルチエ
 

# 323  【ViVa ! ! Japan】 2002/02/22 05:08 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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みなさん、こんばんは。
インドネシアから戻ってきました。
「ここ変」を見ながら、ムカムカしているbillyです。
みなさんはどのようにお過ごしですか? と、手紙風に書いてみました。

>HODGEさん、お守りありがとうございます。
というよりも、あの画像見たときは、もう日本に戻る直前でした。。。
でも、これからまたバリ島に行くので、そのお守りとして頭に焼き付けておきます。

こんなに書き込みが遅くなってしまいまして、すみません。
こちらも引っ越しの真っ最中で多忙なのに、我がサイトのリンク集作っていて、
なかなかお時間がありませんでした。

ふと思ったのですが、この画像って時間によって変わりますよね。
数回のぞいたのですが、昼間は男性の画像なのに深夜だとなんか変なマークですね。

この男性マジでいいですねー。
非常に自然な筋肉の付き方しています。特に、胸板がすばらしい。あと、腹筋も。
簡単にいうと、すべてすばらしいんですが、一つ断念なところが。。。
これ左からのショットですね。
こんなにすばらしいモデルなのになんで右にしないのか。
すごく残念です。

>ズバリ質問
(1)
こないだから、今話題の「小澤征爾&ウィーンフィル」のCD聞いていました。
それで非常にはまってしまって、小澤征爾のCDをもっと聞きたいのですが、
他におすすめはありますか?
僕は結構、勢いとか力がある曲が好きです。

(2)
今度はサイト関係なんですけど、
IEのスクロールバーの色であったり模様を変更する方法って
どうするのでしょうか?
いろいろなホームページを探しまくったんですが、どうも探し出せません。

よろしくお願いします。

Male   ゲイ       エミネム
 

# 322  【戸梶圭太】 2002/02/20 00:16 返信する
From:HODGE URL:
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>大倉さん
『溺れる魚』は面白いですよ。しかもかなりエグくて。かなり人をおちょくってますね(特にサヨク過激派なんかボロクソ)。
同じ戸梶圭太の『牛乳アンタッチャブル』では「雲印牛乳」なんていうすぐわかる名前が出てきて、例の事件をおちょくっていて、もう怖いものなしの人みたいです。日本にもこういう図抜けた人がいたんですね。

>Hermitさん
『きれいな猟奇』すごいでしょう。アートにしても、こういう人だから、ウォーホールやベイコンは出てくるだろうと思っても、フレデリック・レイトンや若桑みどりまで飛び出てくると「恐れ入りました」としか言えませんね。僕も消化しきれないでいます。
ある意味、澁澤、荒俣、種村に通じる人で、前記の人がヨーロッパ中心なのに対し滝本氏はアメリカ中心なのかもしれませんね。

そうそう、滝本氏、リンチのファンですよね。以前やってた「ツインピークス」の話なんて懐かしいですね。
「マルホランド・ドライヴ」も元はフランスのTVシリーズだったんですよね。

>>面白くなかったらしい哲学の話ですが(笑)、
>>まともな反論など出てくると面白いと思っていたのですがちょっと残念。

あ、そうだったんですか。地雷踏まなくて良かった(笑)
僕も「専門用語」の厳密使用は賛成です。というか「専門用語」は内容をより精確に伝えるためのもので、門外漢をケムにまくものではないですし、叙述のスタイルは極論すれば箇条書きでもいいわけですし。

>>それにこうした流用による意味付けって、元の言葉の意味を損ないかねない他、科学で提言された(物理法則的な)事物のパターンを、それではと内面世界に早速当てはめてみる、みたいな安易さをすごく感じるんですよね…… 科学権威の威を借りていると言うか… 

これは、Hermitさんの言っていることとは、またちょっと違うことになるかもしれませんが、スーザン・ソンタグが『隠喩としての病』で書いたように、単なる「病気」に対し、何かしら(例えば戦争のような)メタファーを植え付け、そのことによって、病気に対する恐怖を倍化させるようなことは、僕も慎むべきだと思います。

>フロイトの件は
これで僕が特に問題だと思うのは、どうして同性愛についてだけが、研究の対象になるかです。つまり「性的志向」なんてものは、「同性愛」があるから「認識」されたものであって、本来はなぜ「異性を志向」するのかを「異性愛者」を対象に研究すべきものだと思います。「女を見て勃つ」理由がわからない人が「男を見て勃つ」理由なんてわかるはずはないですし、その理由がわかるなら、おのずと、「その問題自体が問題ではない」ことぐらい理解できるでしょうね。

フロイトはマーガレット・ミラーやロス・マクと同程度に面白いぐらいですね、僕の感じでは。ようは文学扱いです。

Male   ゲイ       トム・フォード
 

# 321  【『溺れる魚』】 2002/02/19 20:20 返信する
From:大倉 里司 URL:http://www.globetown.net/~witt/
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レビューのほうを読んで、嵌りそうな展開ですねぇ。
現在、遅まきながら『ぼっけえ、きょうてえ』を
読んでいますんで、その後にでも(^^)/~

Male   ゲイ        
 

# 320  【Larry Ogle for Billy】 2002/02/18 23:10 返信する
From:HODGE URL:
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こんにちは。インフルエンザはだいぶ良くなりました。ただやっぱり普通の風邪と違ってすぐに直るようなものではないみたいですね。食欲と性欲がこんなになくなるなんて久しぶり(笑)
とにかくいろいろとありがとうございました>Billyさん、Hermitさん

そういえばBillyさんも、お腹をこわしたんですね。もう良くなったようで安心しました。
そこで、Billyさんへ「お守り」でも。今月の instinct のカヴァー・ボーイ、とってもセクシーです。Larry Ogleという人で、23歳。メディカル・スクールで勉強しているようです。



残りの旅行も楽しんでくださいね。



Male   ゲイ       Chi Chi LaRue
 

# 319  【結局宗教美術って・・・】 2002/02/18 21:09 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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僕の担当分野のみサクッと返信しますね。

>インターネット接続ってホテルの電話線からなんでしょうか?

そうなんです。ホテルのパソコンだと、日本語入力できないので、
入力するときだけは、自分のパソコンから日本のプロバに接続しております。
ホテルのIEに日本語フォント導入して日本語は読めるようになったのに、なぜだか
日本語入力ができないんです。。。

>あまり乗り気じゃないのに来たというのは、一体どういう理由から?

僕の恩師が元々アジア美術史で、同級生がある大学でアンコールワットを研究され
ているらしいんです。
で、新しい発見が近頃あったもので、その恩師が半額出すので一緒に来ないかと言
ってくれたのでついてきました。

>食事はおいしいですか?(水にはご用心…)
Jkaさんのサイトの掲示板読みました?
水には要注意していて、ミネラルウォーター飲んでいたんですけど、その中の氷に
どうやらやられたようです。。。
早速洗礼を受けてしまいました。
書き込んでいる現在、伊勢神宮のおかげで収まったんですけどね。

>その辺り、ちょっと解説していただけたら嬉しいです。

僕は本来の宗教美術は悲しさだと思っています。

日本に北伝した仏教(大乗仏教)ってすごく悲しさがあるんですよね。
これは「死」というもののとらえ方だと思うんですが、日本の仏教は死を特別なも
のだと考えたんです。「死」というものを非日常化してそこに特別な意味合いを加
えてしまった。だから、「死」を克服するためにいろいろな儀式や、熱心に信仰す
る対象を作ったのだと思います。
仏教彫像では、半跏思惟像(広隆寺・中宮寺)。これは一見するとすごく安心して、
安らかな感じを受けますが、目を見ているとと悲しい感じを受けます。

仏教建築にしても、日本の仏教が純粋に信仰の対象として建立された建築物で
現在に残存している作品は少ないんですが、例えば薬師寺東塔、あれも、すごく悲しい
感じを受けてしまいます。
それが、仏教というものが国家という権力に内包されていくぐらいから
力強くなっていくんです。
俗化された仏教は、建築物までもすごく力強くなっていく。
例えば、根来寺多宝塔なんて最も良い例で、
すごく存在感があって、威圧される感じがします。

さて、南伝仏教(上座部仏教)。これも別の悲しさがあります。
また違った悲しさで、「悲しい」と表現するのは問題なのかもしれませんが、
すごく悲しくなります。
上座部仏教は、最も釈尊が布教した仏教(原始仏教)に近いようですが、ここでは「死」
を当然のことだと解釈した。だから、大乗仏教のように死に対する悲しみが美術品の基盤
となっていることはなく、すごく明るいんですね。
だけど、ここは自然の畏怖があります。すごく厳しい自然環境に対する悲しみ。
それがすごく伝わってくるような、宗教美術品が多いんです。

キリスト教建築なんかはその種の「悲しみ」を感じられることは少ないのですが、
そこに荘厳といったような別の要素が加わってきます。
キリスト教建築は語るともっと長くなるので、次の機会に書くとして、
僕は宗教美術は「神の住む場所」とか「儀式を司る場所」の他にもっと人間の
思想を表現していないと飽きてしまうと思います。
作品に深みを出すような人間の喜怒哀楽、それらが感じられる絶妙の技巧で
作られていないと宗教独特の灰汁が出てきます。

もちろんイスラム教寺院でもカンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院のような傑作が
あるのですが、アンコールワットのように石建築で存在感のある建築物を見ると、
その威圧感がイスラム教のインド侵略(1192)のような宗教の悪い一面とリンクして
そのような印象しか残らないのです。

だから伝わってくるものといえば、「神は偉大なり〜」と狂喜している人間をイメ
ージしてしまうような宗教の威圧感。
つまり、表面的なんですね。
そういうことを言いたかったんです。

>東南アジアの奇怪な神々だとかいったものも興味深々なのですが…

ヒンドゥー世界とかいいかもしれませんよ。ビシュヌ神とかシヴァ神が出てくるあれです。
ヒンドゥーを考えると、深みにはまってしまうと思うのですが、
かる〜く見ているだけだとおもしろいかもしれませんね。
インドの神々についてはおもしろい本があるので紹介しましょうか?
ただ、引っ越し先に本を送ったので少し遅くなるかもしれませんが。

あと、デッサン的にはインドのストゥーパ。
日本の宝塔の原型になったと考えられているやつですが、
バールフト・サーンチーなんかの「らんじゅんちゅう」(漢字出ませんでした)の
装飾浮彫りが500ぐらいあるのにすべて違ったデザインになっていて飽きません。
あと、東南アジアの「セクスィー」なイスラム美術もおもしろいですよ。

>でもそれを見るためだけにテレビを見まくる気にもなれないし…

特番とかに出ていますよ。

>ロバートはついに先週顔を出しましたね。あれは一時保釈か何かで撮ったのか、
>それとも以前に撮ったものをずらして使ったのか、
>などど思わず下衆の勘繰りをやってしまいますが。

裁判中のやつだと思います。裁判中、仮保釈中にも少し出たようですので。
あと、出獄後はまたレギュラーになるようです。


最後になりましたが、HODGEさんインフルエンザの方はどうですか?
早くよくなってくださいませ。

Male   ゲイ       ミシェル・フーコー
 

# 318  【これはパイプではない】 2002/02/17 18:47 返信する
From:Hermit 
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>HODGEさん

「女彫刻家」の後、「きれいな猟奇」を読んでいます(途中)。
「女彫刻家」については、読み終えてみれば HODGE さんの仰るとおり、あまり心理面の深みにまで入り込まない作品でしたね。解説によれば、これは彼女の作品中でもっとも動きのある作品だ、ということらしいのですが…
「きれいな猟奇」、実は "HODGEさんのために書かれたかのような評論" だというので、結構価値観の違っているらしい私に面白く読めるのだろうか…と心配していたのですが…
杞憂でした。
まずキング・クリムゾンの大ファンらしく、岡崎京子のリバーズ・エッジも傑作として勧めてあり、他に名前が出てびっくりしたのが赤毛のアンだとかエリスだとかディック、キング、D・バーン、D・ボウイ等々… 価値観と関係なく、ナイン・インチ・ネイルズやマリリン・マンソン、ジョイ・ディヴィジョン、ボブ・フラナガン("作品"を数点見たことがあります(笑))、メスメリズムに「フェリシアの旅」「バッファロー'66」、J・P・オリッジ(きっと出るだろうと思っていましたこの名前(笑))、レナード、エルロイ、デュシャンの遺作(ある部分を精液入りの画材で描いてあるそうですね)、etc etc .... 眩暈がしそうな情報量…
基本的にはこうした素材を重ね合わせて、あるイメージを抽出している本なんですね。その基底音はゴシック。少々強引かな、という部分も、紡ぎ出されたイメージが鮮やかなので気にならないです。著者も、批評なんて批評する側の真実しか意味がない、と書いてますし。諸々の脱線も楽しいです。
グロテスクなものなどへの雑多な興味の持ち方は、前に名前を出した春日武彦氏なんかにも似ている気がしますが、その行き先がイメージか、人間というものか、元が「作品」か実際の人間の行動かという辺りで大きく違っている感じでした。楽しめています。
多様な価値観を飲み込みうる、懐の広さがある、ということなんでしょうか…
それにしても著者はリンチの大ファンなんですね… 興味のなかった私も、つられて「マルホランド・ドライヴ」見てみようか、とちょっと思い始めていたりして…

面白くなかったらしい哲学の話ですが(笑)、読まずに…というあたりは分かっていての確信犯です。まともな反論など出てくると面白いと思っていたのですがちょっと残念。(勝ち負けでなく、話の中で理解を深めるチャンスかも、と思ったのですけどね)
フロイトの件は、これがゲイ的と見られるらしいがどう思うか?と伺ってみたかったので、自分の意見は書いてないのですが…
(自分に照らしても、書いてある件に関して、それがそうかどうか良く分からないんですよね。それが同性愛的だというのは違う気もするが、完全な否定も出来ない… ところで性的嗜好と環境のことって書いてましたっけ? それはそれで興味深い問題なのですけれど… 「本質的」であろうとなかろうと自分は気にしないし関係ないだろう、というのが個人的意見。
(何が本質かはその判定基準を何にするかで変わってくる気がします))

>> 林檎に関する一考察
これを伺って、いの一番にマグリットのパイプを思い起こしました。マグリットは「これはリンゴではない」という作品も書いていますね。
マグリットは「言葉とイマージュ」をはじめ、イメージに関する考察を自分なりに深めていて、それに関してフーコーと何度もやり取りをしていますけれど(フーコーもこれに触発されて論考を書いていますね)、こんな風に (他の人にとっての価値はともかく) 自分にとって大事なことについて、自分なり(だけ)の "哲学" を深めている人には憧れます(ビョークなんかもその一人ですね)。というか、自分もそんなものを一生のうち一つでも持っていたいと思っていたりもします。
思うだけですけど(笑)。

精神科医については、過去の負のイメージや「カッコウの巣の中で」といったイメージ、独善的な診断といったイメージが強いんでしょうね。まぁ他人のイメージに対してこちらで出来ることは何もないですし。例えば日本人自体も過去の負の行動由来のイメージが根強い分、そのイメージで見られるのもしょうがないことなんでしょうし。(実際イメージ通りかもしれないし)
靴を頭に載せる罰は、実は私も知りませんで、勉強になりました(笑)。ただ、作品の文脈とは関係なかった気がしますし、アイリッシュも分かる人にだけ分かればいいと思ってのせたおまけみたいなものかも、と思います。(ゲイのこうしたひそやかな信号の持つ意味合いについてはあれこれ考えたこともあったのですが、それはまたの機会に。この辺りは HODGE さんの専門分野ですよね!)
で、ゲイである私自身は勉強不足を叱られてもしょうがないですが(笑)、私個人は他の人に分かれとか、分かって当然は言えないなぁ… ジプシー(ロマ)や黒人の隠語、被差別部落の人への抑圧の歴史、魔女狩りの刑罰、などなど、自分がどこまで知っているだろうかとわが身を省みたりして…

>> 哲学なんて支配どころかニセモノブランド
今の日本ではそういうイメージだ、というのにはちょっと賛成です。この辺り、やっぱりフランス系辺りの哲学が'80sのバブル華やかなりし頃に、"サブカルチャー" の一環として語られ、広まってしまった辺りに、日本独自の原因があるのではないかと思ったりもするのですがどうでしょう?

グラスがバーカーがらみの仕事というのは面白いですね。映画を作った側からの依頼だったんでしょうかね… The Advocate、覗いてみようかな。バーカーの初版が日本で出た頃って、まだ昭和だったんですね… 月日は過ぎ行く…
(インフルエンザ、お大事に… 戸梶圭太についてはそのうち Up されるでしょうか…)

Male   ゲイ       ドストエフスキー
 

# 317  【 ( There's no map to ) Human behaviour 】 2002/02/17 18:45 返信する
From:Hermit 
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皆様今晩は。
久々に出かけずゆっくりした休日を過ごしていますが、持ち帰ってきた仕事もあるのでゆったり感もそこそこ…
ビョークのビデオクリップなんかを見ていましたが、彼女までオフィーリアみたいなことしているとは思っていなかった…


>billyさん

楽しんでいらっしゃいますか? 今はどこにいらっしゃるんでしょう?
インターネット接続ってホテルの電話線からなんでしょうか?
あまり乗り気じゃないのに来たというのは、一体どういう理由から?
食事はおいしいですか?(水にはご用心…)

等々といった種々の質問はさておき、
>> 見ていても「ファ〜」っていうオーラが感じられない
これですが、絵画についてなら何だか想像がつくんですよね、あと建築でも内部の装飾画だとか。
ただ、アンコールワットについて語っている件で出てきたので、何となく不思議な感じがしました。宗教関係でも、建築そのものにはあまり悲しみとか感じたことがなかったもので… 荘厳、とかいった感じなら分かるんですけど…
その辺り、ちょっと解説していただけたら嬉しいです。
(あと、私自身はデザイン的なものにも関心があるので、イスラムのアラベスクだとか、東南アジアの奇怪な神々だとかいったものも興味深々なのですが… )

坂本っちゃん情報、それにダウニー情報ありがとうございました。
坂本っちゃんってインターネットで探しても画像が出てこないんですが、出てきたのも最近なんでしょうかね… でもそれを見るためだけにテレビを見まくる気にもなれないし…
ロバートはついに先週顔を出しましたね。あれは一時保釈か何かで撮ったのか、それとも以前に撮ったものをずらして使ったのか、などど思わず下衆の勘繰りをやってしまいますが。
>> 他人がバカにしようとも自分は無関心だ
何だか好感の持てる発言です。そうしか言いようがないのかもしれないですけれど。


>しーほーくさん

非平和賞授与時の文句はいかがなさるご所存で?(笑)
投票制、面白いかもしれないですね。でもホーク師の独断専行も見てみたい気がしますし…(笑)
こういう「大事件」が無い年の選択に、センスが問われるような気がして興味深いんですが、そういう年にはちょっと投票が盛り上がりに欠けてしまうかも…
地道に、しかし着実に平和を乱している人…ってだれだろう?

西洋哲学が支配のテクノロジー、というのは哲学というより西洋的思考大系全般ということになるんでしょうか… 考え方そのものが一つのあり方だけを是とするような…
哲学と科学の問題に関しては、(答えがあったら)そう来るだろうと思ってましたよ(笑)。以前も生物学についてゲイにやさしくないイメージがあると仰ってましたし。
>> なのでこれ以上ふらんといて〜。
ということなので突っ込んだお話が出来ないのは残念なのですが。
…ただ、アドルノに到ってはもう名前を聞いただけの未知の領域なんですよ。何で聞いたかも忘れてしまっています…… ちょいと説明が聞きたかった…

>> いつかワタクシに会う機会をつくってくださればわかります。こういうヒトらしいと
なるほど、その機会を楽しみにして… と書きかけてはたと思い至ったのが、
作れば、そうか、そうですよね、作らなきゃ機会なんてないんですよね。
とりあえず頭が白紙だったので、何にも考えていませんでした。考えてみます(笑)
それにしても、自分が坂本っちゃんに似ていると言ってしまっているようなこの発言、良いんでしょうか?

Male   ゲイ       アンディ・ウォーホール
 

# 316  【クライヴ・バーカーとクリストファー・ライスの対談】 2002/02/15 21:20 返信する
From:HODGE URL:
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こんにちは(ゴホッ)
インフルエンザに罹ってしまいました。熱と頭痛でヘロヘロ。
それで、病院へ行ってきたのですが、今はインフルエンザの「型」が喉の粘膜ですぐ分かったり、「インフルエンザ薬」があるんですね。

それで今日はずっと本を読んでいたのですが、戸梶圭太の『溺れる魚』、これ最高! 今さらながらこの作家に目覚めました。話題の『牛乳アンタッチャブル』も読もおっと。

あと The Advocate 2月19日号にクライヴ・バーカーとクリストファー・ライス(アン・ライスの息子)の対談が載ってました。「ゲイの読者はゴシック・ストーリーをより好むか?」という題目で興味深い話題がされてました。というよりC・Rの最初の本の出版をサポートしたのがバーカーだったんですね。ただ、二人が一緒に写真に写っているんですが、バーガーがすっかりオヤジっぽくなったのがショックでしたけど(笑)。

それと、クライヴ・バーカーといえば、フィリップ・グラスにより映画『キャンディマン』のサントラ(というよりきちんとした楽曲ですけど)を買いました。いつものフィリップ・グラス調にちょっとノスタルジックなピアノが絡んでなかなかの佳曲でした。

>しーほーくさん
レス、どうもです。僕もどちらかというと哲学を称えているほうなんですよ。それは、哲学が、野蛮な宗教思想から解放(啓蒙)したツールだと思っているので。過酷な宗教弾圧や神学のハシタメとバカにされながらも、ヴォルテールやニーチェがアンチ・キリストとして立ち向かった勇気を尊敬しています。
それに何よりも「西洋哲学」の原点はギリシアですし、その第一のヒーローは少年愛のソクラテス(プラトン)だしね。
ただ僕が感じるに、今は哲学に挫折感とかルサンチマンを感じている人はあまりいないだろうし、哲学なんて支配どころかニセモノブランド並みの「安さといかがわしさ」しかないような気がします。
個人的にはソクラテスみたいな政治家が出てきて欲しいですね(でも、民主主義じゃだめかもね……)

Male   ゲイ       リーナス・トーヴァルズ
 

# 315  【『哲学』をたたえて】 2002/02/15 18:30 返信する
From:しーほーく URL:http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Screen/4331/mokuji.html
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HODGEさん、Hermitさん、Billyさん。

そうですね〜。
私の中では『西洋哲学』は支配のテクノロジーなのであって、読者が挫折感とルサンチマンを感じるとすればそれは『西洋哲学』が失敗したのではなく逆にますます成功している(うまく機能している)ということです。
この戦術的効果のためには、『哲学』は秘教じみた叙述でなければなりません。
このテクノロジーを無用化する方法は『哲学』を単に廃棄することではなく、おそらくそれまでと違う仕方で<哲学>することです。それは叙述のスタイルの更新と不可分ですが、そのことは決して平明な記述を約束するとは限らないでしょう…(たとえばアドルノのエッセイ)などと思ってますが。
哲学者たちが科学の語彙を転用―誤用することの可否については、私はよくわかりませんのですが。
現代科学技術は専門者共同体以外の人々にはブラックボックス化しており、科学者は哲学批判やオカルト批判にばかり精を出すより(それも必要ですけど)、むしろ自分たちの語りを社会に向けて開くべく訓練してほしいと思ってます。
あくまで私見なのでこれ以上ふらんといて〜。
>Hermitさん
来年は非平和賞、投票制にしましょかね?
あと坂本ちゃんについては、いつかワタクシに
会う機会をつくってくだされば
わかります。こういうヒトらしいと。




Male   ゲイ       ヴァルター・ベンヤミン
 

# 314  【Out Around】 2002/02/13 21:33 返信する
From:HODGE URL:
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billy@クリステヴァさん、グーテンモルゲン。
アーン・コールワトってドイツですか? なんつって(失礼)

もうベトナム/カンボジア行っているんですね。天候はどうですか?。東京は寒いですね。

>>イスラム教美術って宗教作品が醸しだす、悲しさがないんですよね。

多分イスラム教は偶像崇拝を禁じているから、感情に訴えるような美術や音楽がないのかもしれませんね。

そうそう、海外旅行といえば、こんな記事が。
イギリスの旅行会社がゲイ向けガイドブックを発売してみたいですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020213-10068016-reu-ent

>>旅行代理店トーマス・クック社が「Out Around」と題して発表するシリーズ6冊は、観光地をゲイの立場から「新鮮な視点」で扱っている。

6冊もあるなんてかなりのもんですね。「地球の歩き方ゲイ版」なんでしょうかね。
ちなみにbillyさんは「スパルタクス」持参ですか。
旅行楽しんでくださいね。土産話、期待しています。


Male   ゲイ       グレン・グールド
 

# 313  【海外から愛を込めて】 2002/02/13 10:17 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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いま海外です。(笑)
自分のパソコンからインターネットに接続しているのですが、海外から
日本のプロバイダに接続しているので、非常に怖いです。だから、いっ
たん毎日確認しているページを表示して、その後切断して書き込む場合
はメモ帳に原稿を書いて、また接続するという超ケチケチなインターネ
ット接続をしております。常時接続ではなかったときは、こういう事を
しておりましたが、久しぶりにするとなかなかめんどくさいです。

>ところで、坂本っちゃんって誰ですか??

今話題の「ゲイ?」を売りにしている芸人さんです。あとしばらくした
ら消えると思うので、今のうちに確認した方がいいですよ。かなり強烈
なキャラを振りまいておりますので。
特徴は、学ランと日の丸のたすき、あと手を振るときはグーにして振っ
ています。その他の特徴は是非しーほーくさんへ。

>今月アンコールワットを見物

無事到着しました。といっても実際あまり乗る気じゃないんですよね。
確かアンコールワットはイスラム教寺院だと思うのですが、自分はイス
ラム教関係弱いもので。。。こう、見ていても「ファ〜」っていうオー
ラが感じられないというか、興味はあるんですけど、引きつけるものが
足らない気がします。イスラム教美術って宗教作品が醸しだす、悲しさ
がないんですよね。宗教美術は人間の哀しさがないと今一自分の感性に
合いません。

>やはりタッチ程度のことではないということなのか…

だと思います。
深夜、寝ているときに「性的いたずら」をされたと言っているし、もし
ただタッチだけならわざわざゴシップ紙が取り上げないだろうし、イン
タビゥーにたいしてロバートがその質問にわざわざ応えないと思うんで
すけどね。

>それにしても彼バイだったのか…

本人が言っていました。きちんとした発言は忘れてしまいましたが、そ
の旨は「バイであることにたいして、他人がバカにしようとも自分は無
関心だ」と言うような事であったと思います。

>ヴォリュームのある書きこみ期待しています。

無理ですわ。
ここの常連さんすごいですもん。でも超長い書き込みが連続して投稿さ
れているのってすごく壮観ですね。だから、僕なんて「ちょろちょろ」
って書くぐらいで勘弁してください。(笑)

>こういう話題になると逆上してしまいます(怒)。

僕が怒られているのかと一瞬思いましたわ。
非常に緊張しました。(笑)

>クリステヴァを読んでみたくなりました。というより、(自分が)読ん
>でいないものを批判しているようで

なんか、僕も恐縮してしまうんですよね。
僕がクリステヴァになった気分です。(笑)

>「受胎告知論」みたいな西洋美術関係もリクエストしちゃったりして。

今週中に完成する予定です。別にイスラム教美術見に来てまで、キリスト
教についてパコパコと打っているのもなんか変ですけど、受胎告知につい
てアップしますね。別に新しい視点に気づいたということではなく、大倉
様の掲示板に書いたことを体系立てて足らない部分は付け足して書こうと
思っています。(思っているところ。)後しばらくお待ちください。
でも「受胎告知」を書いたら、「最後の晩餐」についても書きたくなりま
すね。これは、期待しないでください。(笑)

Male   ゲイ       ミシェル・フーコー
 

# 312  【(S)HE WAR】 2002/02/13 00:35 返信する
From:HODGE URL:
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Hermitさん

なんかHermitさんの文章を読んでいると、クリステヴァを読んでみたくなりました。というより、(自分が)読んでいないものを批判しているようで、クリステヴァさんに悪いようで。

そういった意味で、「テクスチュアル・ハラスメント」もいちおう読んでおこうかな、なんて思ってますが。
ただ冷静に考えても、どうしてもあの人の主張なり理論なりが納得できなくて、ゲイを自分たちの都合のよい<存在>と見なし、そうであるべきだと抑圧している(つまり、これまで、フェミニストたちが戦ってきた「抑圧」と同じ)としか思えません。

ゲイを幸福にするためではなく、自分の主張に「こじつける」だけの都合のよい存在としてのゲイ。
だからいみじくも山形氏が言った「現実から遊離した似非アカデミズム」にまったく喝采を送ったのですが、彼の書き方がまずくて(とくに「彼女」の書いた文を「彼」が書いたと書いてしまったこと)、ああいう結果になったんですね。
ただ山形氏のサイトの裁判資料を読むと、またいろいろと考えさせられます。

http://cruel.org/trial/index.html

とくに
>>フェミニズム評論というのは、女を売り物にする種類の商売らしいので、女でないとか言うのは商売のじゃまのようだ。そういう被害もあるんだろう。

これだと「クイアー評論」はゲイ&レズビアンに限ることになるんでしょうかね。これだと彼女の評論活動を自分でせばめているような、いや、だからここに「やおい」を導入して、口を挟みたがっているのか、そんな邪推すらしてしまいます。

しかもそのページで山形氏が述べているように「処世術」としてのフェミニズムと同様に、ゲイを彼女の「処世術」として「利用」しているのなら、こんな差別的な侮蔑的な扱いはないと思います。

と、書いているうちに段段と熱が入ってきてしまいますが(笑)

>精神科医などの書いたものを
僕はどうも精神科医は信じられませんね。というより今は違うのですが、あの映画「モーリス」に出てくる医者のイメージが頭にあるので。まるで「霊感商法」のように、苦悩している人(ゲイ=モーリス)につけこんで、同性愛を「矯正」しようとした精神科医のように。

>サイコドクター
検索して探してみました。たぶんそのサイトだと思うのですが。
ただ、サイトを読んで、たまたま馴染みの作家であるウールリッチ(アイリッシュ)の『野性の花嫁』のレビューを見せてもらったのですが・・・
あそこに書いてある、「靴を頭に載せる屈辱的な罰」。これ、どうしてわからないんでしょう。これこそソドミー法というか<反自然的な行為>(だから靴を頭に載せたり、首に括らせたりして)の罰として同性愛者を弾圧した刑罰ですよね。
有名な本では、カンパネッラの『太陽の都』(岩波文庫)にも男色の罪として、この刑罰プラス死刑が書かれてますよね。
ウールリッチはゲイなんだから、彼にとっては「常識」だったんでしょうね。
それを「廊下に立たされる」程度の「おしおき」と一緒にされるなんて。
もし僕が(ゲイが)精神科医にかかるとしたら、やっぱりゲイの精神科医でないと安心できません。

ちょっと暗鬱なレスになってしまいましたが、楽しい話題、よろしくお願いします>ALL

Male   ゲイ       トラヴィス・ウェイド
 

# 311  【盗まれた手紙】 2002/02/11 02:11 返信する
From:HODGE URL:
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Hermit・ラカンさん
えーと……まず、レンデル&ミステリーね(笑)
ヴァインは、レンデル名義と比べると、構成がいびつ(決して悪い意味でないです)で不思議な感じがします。だいたい過去と現在が入り乱れた独特のスタイルが多いですね。純文ぽいのですが、ミステリ的なオチがあるので、カタルシスは感じられます。僕も未読が多いのですが、ジェイムズの『鳩の翼』を換骨奪胎した『階段の家』が気に入ってます。『哀しきギャロウグラス』も変な小説で、ということはHermitさんも気に入ると思いますよ。ちなみに『長い夜の果てに』はゲイの話です(ただちょっとサスペンスに欠けます。でもめずらしくハッピーエンドかな)。

ミネット・ウォルターズは『女彫刻家』を読んだのですが、たしかに面白いですが、ミラーやレンデルの境地までは感じられなかいなあ。どちらかというとパトリシア・コーンウェルあたりに近い感じがします。優れたエンターテイメントだと思います。

分離派展行ったんですね。僕もいきたいですね。
で、
>>フロイト・家父長制・同性愛
これって、Hermitさんが「フロイトの言葉(方法)」でフロイトを「診断」(演繹)しているような……。
僕は、あくまでも「性的志向」は環境とは無縁、あくまでも「自然」あるいは「生物的」「本質的」なものだと思います。

>>哲学
これは僕には役不足ですね。しーほーくさんあたりにバトンタッチ(笑)
ただ好きな文章の引用だけしときます。

”いつか岡本太郎は、林檎のなかにイデオロギーがはいっているかどうかという或る画家の素朴きわまる質問にたいして、イデオロギーはともかく、そのなかに種のはいっていることはたしかであると、これまた、あまりにも素朴きわまる答弁を試みていたが、むろん、林檎にはさまざまな種類があり、この天地のあいだには、種なし林檎というやつもまた、無数に存在しており、たとえばセザンヌの林檎などは…(中略)…要するに、林檎の皮をかぶった理知を、林檎の皮をかぶった本能によって否定したがっているにとどまり、とうてい、そのなかに種などはいっているはずはないのである。”
花田清輝「林檎に関する一考察」

Male   ゲイ       エミネム
 

# 310  【金色の嘘】 2002/02/11 00:31 返信する
From:HODGE URL:
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見てきました。いやー、良かったですね。
殺人もカーチェイスもないのに実にサスペンスフル。ユア・サーマンも申し分もなく綺麗で、アンジェラ・ヒューストンもどっしりした存在感あって、まるで土台がしっかりしている建物を見ているように安心して観れました。

>大倉さん
あ、僕が見たのはまさに2時の回だったんですよ。あの時間、外は寒かったですよね。

>>映画が良いと知り合う男も良い!
これは良い映画を見ると、それが顔に出るから、良い人がやってくるんでしょうね。
「フルコース」ですか。膝がガクガク、背中は擦りむいて・・・っていう感じでしょうか。ごちそうさまです(笑) 

Male   ゲイ       トム・クルーズ
 

# 309  【Re:Three Ways 】 2002/02/10 21:42 返信する
From:大倉 里司 URL:https://members.tripod.com/guyshome/
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HODGEさま、おこんばんは。

> よろしかったら3p、もとい、三人でお茶でも。

と……思ってbunkamura前まで行ったのですが、
2時の回は満席でしたので、御向かいにある
「シネ・アミューズ」にて『光の雨』を大変遅まき
ながら鑑賞(体験)しました。

もし……去年観ていたら文句ナシのベスト1ですね。

連合赤軍による「死の総括」を舞台劇と言う形で
再現しているんですが、製作陣&出演者共に
「足掻いた跡」が濃厚に残っていて、正しく「切れば
血が出る映画」………こうしたフィルムと出会いた
かった。

で……この後、自分は某所にてハッテン(^^ゞ

映画が良いと知り合う男も良い!これ一笑に
付されるかも知れないですが、映画がアタリだと
ホントに良い男が出てくるんです(笑)

黒人さんなんですが、ハンサムで若い上に
身体が極上!しかも、フルコース付き\(^0^)/

「生きていて良かった」と本日は二回もそう
感じた至福の一日でした(^^)/~


男性   会社員   37歳   O型    
 

# 308  【便乗批判??あるいは虎の威を借る狐(笑)】 2002/02/10 17:41 返信する
From:Hermit 
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大倉さんの現代哲学批判を拝読し、HODGEさんの批評を読み、またソーカル事件に関する文を読みました(ネットでちょろっと(笑))

この辺の哲学に関してですが、単に難解であること自体は、私個人はそんなに否定はしていないんですよね。
話題になっているあたりの哲学は人間が思考する要素そのもの、言葉そのもの(これは構造主義以降の場合でしょうか?)など、日常では考えることのないような要素を対象として扱っているように思うのですが合ってますか?(まぁそればかりでもないですが)、
…で、普通人間はそんな事考えず、自明のものとして言葉を扱うので、そういった自明でない要素を論じようとすれば日常とは離れた言葉を使わざるをえない等は推測できます。
ただ、本人がもしそういう言葉のかっこよさにおぼれるような、ブランド戦略みたいな気分で書いてるんだとすると問題ありそうですね。分からなくては何の意味のない訳ですから… 特に個人的な追求としてではなくやっているのであれば尚のこと。思想はファッションとして扱えるかもしれないけれど、その本体までがファッションだったら困ってしまう……

ノーベル物理楽章を受賞したファインマンという博士がいて、「ご冗談でしょう、ファインマンさん」、というエッセイが日本でもかつてベストセラーになったらしいのですが、この本にもやっぱり似たようなエピあってソードがあるんですよね。
記憶に頼った不確かな内容になってしまいますが……
確か一般市民に(文系学者の)研究内容に触れて、また意見をもらうという類のフォーラムみたいなものだったかで、ファインマン氏も参加を請われて行ってみたものの、ノーベル賞受賞者にしてさっぱり内容が分からなかったので(そして他の研究者たちも同意などするだけでさっぱり建設的な意見を言わない……)、意見を求められた際「私はこの会議の内容がさっぱり分からない」と発言したところ、研究者関連から冷笑を浴びたものの、会議が終わるといろいろな人から、実は自分も分からなかったのだといろいろな人から言われたとか。
因みにこの人は他分野の研究までしたり、絵を描いたりなど、当然書物も含め一般教養がある方のようで、恐らく専門馬鹿では全くないはずです。

なんで言葉を自由に使うのに科学者が噛み付くんだ、と思われたかもしれないですが、(別に理系出身者だからというのではないんですが…)、勝手に推測すれば、科学では特に用語の意味があいまいにならないよう、用語を出来るだけはっきりした一つの意味(少なくともひとつの場面では一つの意味)で使うようにしているんですね。でも文科系、とくにこういった類の哲学関係の場合って言葉を多義的に解釈していって喜んでいるようなところがありますよね。
(フィネガンズ・ウェイクの世界? ちょっと、というか大分違うか…)
多義性は豊かな連想を呼ぶ一方で、物事(言葉)の意味をあいまいにしていくものですから、多義的になればなるほど「結論」など導き出されにくくなっていくと思えます。文学的感興、心理的な共鳴は増えていくかもしれませんが…  でも哲学の求めるものって文学的感興なんでしょうかね…?? 「面白」ければいい?
それにこうした流用による意味付けって、元の言葉の意味を損ないかねない他、科学で提言された(物理法則的な)事物のパターンを、それではと内面世界に早速当てはめてみる、みたいな安易さをすごく感じるんですよね…… 科学権威の威を借りていると言うか…  内的世界の何かであったら、そんな出来合いのものを貼り付けるみたいなやり方でもいいというんでしょうかね? 星座の星みたいに結局はどう結んでもいいから??
(SFなどでも例えば量子論の不確定性を運命や人生の話に結び付けて使っているものが散見されるような… それは単に論理中の「不確定性」といった要素だけに飛びついているとしか思えない…)
結局それは科学用語というブランドをちゃっかり使った、ただのファッションだと思われても仕方ないと思いますね。ファッションが悪いとは言わないですが、哲学がファッションなのはどうも……

著作を読んでいないので分かりませんが、それに触れた文献をちょろっと読んだ限りではクリステヴァもある考え方を提示しているようにみえますが(←なんて偉そうに書いてますが… 笑)、でもそこから何が導かれるんだろうかと考えると、脳神経外科あたりの研究成果の方が人間探求の上でも刺激的なのでは…と考えたくなってしまうのは理系人間の偏見?? (っても比べようのないものですが……)
前も書いたのですが、精神分析自体に疑問符が投げかけられてきている今、この辺り案外面白い展開を見せるかもしれないですね… 何が残るか、ということも含めて。

ついでながら池田さんの文も拝読しました。
そうですね… 個人的に連想したのはソクラテス、でした。
自分はわからない、でもそのことだけを分かっている、ということをベースにしている辺りにそんな感じを受けました。ちょっと攻撃的な部分が目に付く部分もありましたが、そこも「わからない」ことを武器に、当時の知識人たちにおまえたちは知っているのか?と議論を吹っかけに行っていたソクラテスに通じる部分かと…… ( 因みにHODGEさんとしてはこの辺りに特に惹かれたのではと邪推…… (笑))
また、個人的にはそれはこうなんじゃないの?などと反論したくなる部分も散見されたんですが、逆にそう思わせるというところが逆に著者の思う壺、評価すべき点なのかもしれないですね。
著者は自分の力で考えることをこそ求めているようでしたし、現に著者の文章がそれをもたらしたことになる訳ですから…
そうなんだよねぇ、と同意するだけでは個人の思考はむしろ封じられてしまいますし、理解することに手一杯でなにも考えさせてくれない文章だってありますしね。
そういえば小説にも、凄いんだけれども読んだ時の体験がすべてになってしまう小説と、逆に読んだあとに人に語りたくなったり、別の物語を派生させてみたくなったりするような小説ってありますよね。ブッツァーティーだとか…。

偉そうなこと書きましたが、実のところ私は(少なくとも知識としては)、哲学には疎いんです。「国富論」の原点にあたっている大倉さんのほうがずっと上でしょう。
著者がかなり批判していた "哲学小説"、どんなものかと読んだことがありますが、こういう人間としては役に立つ部分もありましたよ(笑)。ストイックやらプラトニックやらという言葉がストア派やプラトンから来ていた、だとか… あぁそうだったか、と(笑)。
あと案外哲学者って自分が日頃考えていたようなことを考えていたんだなぁ、だとか(笑)。もちろんこれは私が思索の人だということを意味するのではなくて(残念だ…)、思想家たちの探求してきたものが、現代社会の中である種の常識として流通しているということなんでしょうね。
因みに科学を学んだ人間というのが、ただ単純な数式の信奉者になるわけではないと思っていますが…… むしろ独自の哲学(書き始めると長くなるので割愛しますが)を持つようになるということでは?と思っています。ある意味自分もそうですし。
ところで科学というのはある意味経験則なんですよね。何かで(子供に関するコラムだったか)、「想像の上では夢と現実が同じものかもしれなくても、やがてそれが違うものであることが経験的に分かってくる」とあって、そんなものかもしれないと思う一方、これを是とすることは科学を是とすることと通じるなと思ったのですが……

因みに哲学とはあまり関係ないかもしれませんが、精神科医などの書いたものを結構個人的にひいきにしている気がします。春日武彦だとか… あまり買って読まないまでも、香山リカなんかも結構買って(評価)いますし、あと先日書いたサイト「サイコドクター…」もその名のとおり精神科医さんのサイトです、SF好きの。
特に臨床で分裂病の治療をしているような人は、薬物治療を第一に考えていて、余り精神分析的なことに関わっていないようなのが面白いです。一方で神経症的なものではイメージ療法みたいなものがクローズアップされているような気がします。
…って何の話をしてるんだろうなぁ、自分。

また長くなりすぎたので、その他の話は、また機会があったら、ということにします。
(…というか、そんなの別に書く必要ありませんって)

Male   ゲイ       ウィトゲン・シュタイン
 

# 307  【職人気質】 2002/02/10 17:39 返信する
From:Hermit 
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>HODGE さん

ソーカル話、ありがとうございました。これ知らなかったんです。
いつか似たようなことが起こるだろうな… とは薄々感じてはいましたが。
それで、そこから出てきてしまった長文はまた別に……

>> なんか皆さん、哲学者占い、それっぽい雰囲気(文体/内容)を醸し出してますよね。
先日名前を出した本によれば、さる仏文学者がラカンの文章について
「まことに珍無類の文章。大変な悪文。素人が「文学的」ということを勘違いして<名文>を書こうと意気ごむと、ままこんなことになる」と書いていたとか(笑)。
とほほ… 反省します(←本当に反省してるのか(笑))。

M・エイメ「猫が耳の後ろをなでるとき」、P・アクロイド「チャタトン偽書」と読んできて、今はM・ウォルターズ「女彫刻家」を読んでいます。
「チャタトン偽書」を読んだおかげで、チャタトン who ? と言わずに済むようになって嬉しいですね(笑)。カヴァーが例の「チャタトン」ですし、偽作者チャタトンの死の真贋をメインのモチーフにした話なので、チャタトンのことが読むとある程度分かる本でもありました。
ただ、主要なテーマは様々なレベルでの物事の真贋(と価値)の問題で、ミステリと言うよりはやはりメタフィクション、という感じです(このテーマはチャタトンに似つかわしいですね)。
作品にはドライブ感が余りなく、最初は読みとおせるのかと思ったほどバラバラで散漫な感じでした。(でも、どう読めばいいのか、何を楽しめばいいのか分かってくると、不思議と気にならなくなってくるんですね…… )
「女彫刻家」のウォルターズは、ミラーやレンデルと似た資質の持ち主かもしれないです。但し、関心の持ち方、と言ったような点で、微妙に(でも根本的に)異なる部分も感じますが……
「きれいな猟奇」、入手しました。次あたり、読んでみようかと

レンデル、じつはヴァイン名義の作品が出る頃にはノンシリーズ作品に食傷してしまっていて、見たところヴァイン作品もそんなに変わらない気がしたのでそのシリーズは未読なんです。
レンデルは未だに絶賛している人はしているし、きらいな人はきらいと言う感じのようですが、そこだけ見ると変わってないんじゃないのかなぁ… と食指が動かない面があるんですが…
以前の作品と質的にも違うものなんでしょうか? 先ず手に取るとしたら、どの作品からがいいと思われますか?

これはずっと以前のコメントについての感想になってしまうんですが、
高村薫氏、なるほど昔演奏家を目指しておられたんですか… どおりで…
「リヴィエラ」のブラームス等にまつわる件、徹底した取材に基づいて書いている方とはいえ、ああいう音楽の内容・それが引き起こす情感といった部分は、取材や類推では書きようがない部分なので、この方はクラシックファンなのか? といったことを考えてはいたのですが…
これを伺って、あの思い入れのこもった描写について、納得がいきました。
でも普段の文章にはそうしたことを直接的にうかがわせるものがないところも、素晴らしいですよね。
つまらない部分にまで、そうしたことを露わにせずにはおれない作家の方もいるわけですし…

ジャクリーン・エゴでなくイドでなく、エス、ですね。
エスだと深読み考えづらいような気もしますけれどどうなんでしょうか… たしか社会的影響の反映された、自分を律する部分ですよね。
>> カフカは「断食芸人」が異様に好きです
そうそう、その辺りです! ただ、私自身もタイトルは大方忘れてしまっていて…
当時、短いものほど唖然とするようなところがあって面白いじゃないか… と思ったのを記憶しています。
>> ここに入っている「荒涼のベンチ」も良かったです。あと「死者たちの祭壇」。
是非読んでみます。図書館にある全集が1冊1冊何せ分厚くて、かつ読もうと思ったタイトルのものだけ何故か無いので、なかなか借りる気になれなかったんですよね… リクエストでもしてみようかな…
>> エーヴェルスの「蜘蛛」
これは第5巻中で一番面白かったですね。エーヴェルスという作家に興味が湧いてきました。

マニエリスムの話はいろいろ参考になりました(でも感心していないで原典にあたるべきでしょうかね)。
私はモリスのような人にも興味があるし、昨日も分離派展に行って(作品以外にもその考え方等)改めて共感を覚えたりしたクチなので、紹介されたマニエリスムの考え方には共感もあります。
あと、ダンディズム、エピキュリアンなど、現代卑小な意味へと誤用されている言葉(考え方)って多いですよね。残るのは嫉妬と揶揄ばかり、ということなのか…
ラストエピソードはカッコいいというか、著者の誠実さを感じさせてくれるのが嬉しいですね。こうである、と断言するのは間違っていることにも責任をとるストイックな姿勢で、学問をするものかくあるべし、といったところですね。
池田さんも似たようなことを書いておられるので、このあたりHODGEさんの価値基準が感じられるという点でも興味深かったです(笑)

>> 元彼と『金色の嘘』を見に行きます(フフフ)。
いいですねぇ、と羨んでおきましょう(笑)

Male   ゲイ       ピエール・ブーレーズ
 

# 306  【Olympic games in a fighting country ....】 2002/02/10 17:36 返信する
From:Hermit 
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>Lullさん

H2Aのお話まで出てびっくり。とは言っても、これについてコメントできることは余りないんですが… (何か宇宙開発の現状についてご意見なんぞあるんでしょうか?)
何か私の方は下世話なことばかり書いていて済みません… (笑)

Lullさんはスポーツの話もOKなんですね… しかもフィギュアスケートですか…
私はマラソンも球技(切迫せず切り替えの間がある代わり、その時点で次の動き・展開を予測する楽しみがあります[テニスなど])も面白がってみる方ですかれど、フィギュアスケートなんかも探して見るほどではないものの、楽しんで見ていますよ。ただ、特に贔屓の選手などは現時点ではいないのですが…
ゲイにあるまじき趣味かもしれませんが、私は(往時の)新体操も好きだったんですよね…… 音楽や手具[無機的]と、選手の動き[有機的]・資質との絡みの面白さ。
体操と言えば、体操選手の体も、見慣れてくると、その競技に必要な筋肉をつけている、という感じの人が多くて、上手い選手ほど筋肉隆々いうことでもないみたいですよね。選手によっては部分的に奇妙に肉が足りないように見えたりとか(他のマッチョな選手を見すぎてそう感じるという話も…)… 
あん馬は割と地味な種目なので、お好きというのは面白いです… でも上空に飛び上がるとすると、もしかして跳馬のことですか?
ところでふと思ったのですが、ゲイが一般に好きなスポーツって特にあるんでしょうかね…。個人的には特に普通の人と変わりないのではとも思うのですが、敢えて挙げれば例えば水泳とか水球(やっぱり目の保養(笑))???? 

(五輪自体はさっそく銅メダルみたいですね。ツイスター、ツイスター、ツイスター!)

>> 全4話でちょっとずつ違うチェブ
と、いうことは… Lullさん、映画館ではなくて他のソースでご覧になったということですか?
というのは、映画館では確か3話しかやらなかったので…
近日中に発売されるDVDではおまけとして?「…学校に行く」がついてくると聞いているんですが、どこか他ですでに上映されていたんでしょうか…
>> 「ペチカ」は絶対ロシアの歌と思ってたぐらいで
…ペチカってどこの民謡なんでしょう? 確か近所を周回している石油移動販売車の一つがペチカを流していたような気がします。(一つは何と「お嫁サンバ」という、何の脈絡もない音楽…)
そういえば思わず暖炉のようなものを連想していましたけれど、よく考えたらペチカって何だか知らないです。ご存知ですか?

>> ニック・ドレイクの自殺理由は「狂気」以外になかったのでしょうか?
横レスです(笑)
ニック・ドレイクですが、狂気と言うより確か自殺か事故死か?といった線ですよね。睡眠薬か何かの大量摂取だったとかで。
最近出ているCD(日本版)のスリーヴに彼の人生が解説されていたと思うのですが…
(それによれば、一般には非常に内気でしかも強いプライドと自意識・感受性を持った青年が、すべてを賭けた歌の世界で失敗して絶望し… といった説明がなされているようです。しかも、必ずしもそのとき自殺しようとしたとは限らないという見解で。)
彼の作品中では特に「ブライター・レイター」が好きなんですよ。エレクトリック・トラッドのバンドとして有名なフェアポート・コンヴェンションの面々が参加していて、特にデイヴ・マタックスのドラムが、霧の向こうに煙る英国風景を見るようで印象的でした(特にオープニングなど… 全曲叩いている訳ではないんですけれども)。
他にも "At the chime of a city clock", "Northern sky" などなど、大好きです。

体脂肪の件は、昔話なので今の私とは関係ないですよ(笑)。
当時の仕事は… いやとりあえずは内緒にしておきましょう(笑)。話し出すと余談が止まらないですから… ただ、建築業ではないですよ。3K中、それよりは短期的な"危険"の度合いは低く(長期的には高いかも)、"汚い"の部分の度合いは高いといったところかも。(まぁ私的追求はこの辺で…… (笑))

新宿に行くことがあったら、情報に従ってノルシュティンを探してみようと思います。「話の話」だとか、有名みたいですしね… 

>> ただ私は手当たり次第というか場当たり的な衝動買いは極力しませんです
なるほど。確かにそれはそうですよね。

>> カッコウの掛け合いが目覚ましになる
これ凄いです… カッコウの声なんて聞いたのは学生時代だったか…
学生時代寮にいた時は、ヒグラシの声なんかもたくさん聞こえていたんですが、
都市近郊だとこの蝉の声も聞こえないんですよね… セミの中では一番好きなのに
シャコバサボテン… 案外放って置けるから楽と言えば楽なんですが、花を楽しめる期間が短いのでそれをどう考えるかですね…

…また下世話な話が多くなってしまいました(笑) 謝々。

>nauboo さん
これからも期待しています。
ところで、キース・ロバーツの部分を読み逃していたことに今頃気づいたのですが、ご紹介ありがとうございます。ぽつぽつと評判は聞くものの、それきり忘れてしまうことが多くて…
かつてサンリオで出た系統など、現物が無いので評判を聞いてもそのうち忘れてしまうんですよね、「キングとジョーカー」(だったかな?)だとか。
アンブラーは「ディミトリオス…」だけ読んだ気がします。面白かった記憶はあるのですが…

Male   ゲイ       イヴ・サンローラン
 

# 304  【Gay Passage の辞書にない文字は何?】 2002/02/10 17:28 返信する
From:Hermit 
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皆様今晩は。
こちらがもし「百科全書派」なのだとするなら、その原因はサイト主がまさしくそのような人だから、なんでしょうね…… だから類は友を呼ぶというわけでLullさんのような方が集まってくるのでしょう。

>しー・ほーきんぐ博士殿
真打のお出ましですね。
こちらでお名前を拝見するのは久しぶりなのですが、ABCの罵倒含め(映画館の関係で予告編だけは見ていたんですよね… こういうテーマの扱いって、明るいにつけ暗いにつけ動物番組みたいな扱いになってしまうことが多いのかもしれないですね)、サイトの方は拝見していました。
ノーベル平和賞が米大統領に?というのは寝耳に水でしたが(なぜまたそんな事を考え付くのやら…)、非平和賞(笑)をブッシュ大統領一人に、というのはどうかなぁ…という気も…
あの大統領の資質によるところは確かに大きいですが、周辺の人々や世論そのものがはっきり後押ししていますしね…… イスラエルもそう、またテロ関連もテロ関連でもちろん善などではないし…… ってそこを政治判断で何とかするのが大統領、との話もありますが…
でもせっかくの哲学話の機会、これだけでは勿体無い(笑)。
ちょうど話題ですし、何か一くさりご講演如何でしょうか?(笑)
野次はなるべく控えますので。

ホーキングといえばテレビで最新の宇宙論についてやっていて、いまは「超ひも理論」の次の「膜宇宙論」が有力なのだとか… 往時の天文ファンで今やすっかり疎くなった者としては、今そんなになっているのかと面白くも何やら複雑な気分でした。
これはこの「3次元+時間」の時空を、7次元ほどの時空間中の一階層(但し、重力以外は出入り不可)と見做すのだそう。
[ 例えて言えば、この空間に一枚の紙が広がっているのと似たような感じか… ]。
更にそれに平行して存在するもう一つの「3次元+時間」が存在してこの宇宙と影響しあっていると見なすことで、宇宙内に存在するはずの(だが重力からの推測計算と合わない?)未知の質量を説明でき (多分その「未知の質量」がこの宇宙の物質でなく、もう一方の宇宙にある物質によるものだと考えるいうことかと推測…)、
また時空に働く、今知られている4つの力を一つの法則で説明できる突破口になるもの、であるらしいです………
(ってこれが書きたくて駄洒落を書いた訳ではないんですが…… )

ところで、坂本っちゃんって誰ですか??

>大倉さん
小学6年らしくないともいえますし、らしいとも言える本の内容、壮観ですね…
らしいとかいたのは、あの時期って大人への鳥羽口みたいな感じで、いかがわしいことも含めた世の中全般に興味が出てくる時期ですよね… そんな感じがダイレクトに反映されているのがとても「らしい」感じがしたんですよ。
そうしたいかがわしげな(笑)本の持つ魅力は、やはり当時ある程度たことは否定できないです(笑)。手は出さなかったんですけれどね。(余談ですが、あるクラスメートの女の子が、男がうらやましいという理由の一つに、いかがわしい環境を気軽に体験しに行けるところだというのをあげていましたっけ。そんな意味では大倉さんの選択はとても男らしかったのかも…)
今となってはさすがにいかがわしさの裏にあるものが、案外底も薄そうだと感じられてきて、そういったものの魅力はほとんどなくなっているのですが… 阿刀田高氏の名があるのが面白いですね(笑)、というか失礼ながらこの並びにとても似つかわしく思えたりして…
>> 既に老成していたのかも
この言葉に総帥の並外れた自信を逆に感じます(笑)

フロイトを「腐れ外道」とは…  さすがですね(笑)
ところで、フロイトが同性愛的だとよく見られているらしいのはご存知ですか?
フロイトは父性的な男性にべったりなつく傾向があり、彼らが「父親的」存在であるうちは無批判に偶像視したそうです。いっぽう忠実な追従者である弟子を息子のようにかわいがる一方、少しでも彼に逆らった暁には手のひらを返すように冷たくなり、結果、その弟子は深刻な打撃をこうむり、自殺したものもいたのだそうです(と、いくつかの本にありました)。
これをして(とくに「父親」になつくこと)「同性愛的」「ある種の同性愛」、と…
ゲイというより家父長的だと思うものの(というか、家父長制に強く支配された人間がその中でゲイ性を出したらこうなるということか?)、なんとなく複雑な気分になります…

>billy さん
>> 今月アンコールワットを見物に行くんです。その後、バリにも行くので
そうですかぁ… お土産を、じゃなくて土産話を楽しみにしています(HPの方にでも…)。
ダーマ&グレッグの時間帯の番組は個人的には面白さが微妙な気がするので(レッド何とかだとか… でもミスター・ビーンは好きでした、それに他のはまともに見てないですし…)、今度もどうかなぁというのが本音ではありますが…
こんどもまた、ギャグがあったら観客からの笑いが聞こえるつくりの番組なんでしょうか…

ダウニー情報ありがとうございました。
ラリーどこ行っちゃったのかと思ったら刑務所だったんですね(笑)。
性的嫌がらせというのがわざわざ話題になる辺り、やはりタッチ程度のことではないということなのか… 
それにしても彼バイだったのか… ( そしてJkaさんもアリー好きだったんですね )
どんな文脈でその話が出たんだろうなんて興味があります。
人が自分のセクシャリティーについて敢えて語る時って、問題意識をもって公表する場合だとか、内面的に、あるいは外部からの追求にさらされて、であるとか、結構限られる気がするんですけれど…  食べ物の好みを語るような感じで自分から話す、というケースってあまり見ない気がするんですよね… 自分がクロゼットに入っているせいでそう思うのかもしれませんけど。
ER、第六シーズンが総合で放映され始めたら、チェックするようにします(笑)

>> ヒンドゥーとイスラム美術
>> 普段でも更新遅いのに、全く無知な分野なので本当に完成するかどうかも疑問です。(
ではゆっくりとあてにしないで待つことにします。

Male   ゲイ       イヴ・サンローラン
 

# 303  【クラムボンなど】 2002/02/10 14:34 返信する
From:nauboo URL:http://plaza28.mbn.or.jp/~nauboo/dairy200201.html#0101b-3
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>Hermitさん
>ところでHODGEさんがちょっと外相問題について問いかけをしていますけれど、nauboo さんは一家言あるのでは?
いやー、どんなジャンルでも「一家言」なんてものはない、の
ですが、色々と首を突っ込んでしまうのが良くないサガということで。
音楽だって私も後追いで。
クラムボンは好きですが、もっと頑張れ、という感じです。

>Lullさん
クラムボンの名の由来は、おっしゃる通りのようです。
というか私は宮沢賢治は、あまり読んでいないので、今回始めて知りました・・・・・・ありがとうございます。

『銀の仮面』の感想は拙ぺーじの方に書きましたので、宜しければご覧下さいませ(下記URL)。

お二人ともご愛読感謝です。

         
 

# 302  【Three Ways 】 2002/02/10 02:47 返信する
From:HODGE URL:
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あ、大倉さん、そんな気を回さなくても。
よろしかったら3p、もとい、三人でお茶でも。

>Lullさん
>>さむけキャラ
キャサリン・ペップバーンってわりとキレイなイメージがあるんですが。僕はミセス・ブラッッドショーはローレン・バコールなんかがいいかなと思ってます。ブラッドショーはマット・デイモン。でも肝心のリュー・アーチャーは誰がいいかな。個人的には(イメージは違うかもしれませんが)ラルフ・ファインズあたりはどう?

「死のフーガ」って思ったより聴きやすいですね。シェーンベルクっぽい(無調)感じです。詩がツェランなのでホロコーストを扱っていて、やっぱりシリアスですけど。



Male   ゲイ       グレン・グールド
 

# 301  【危ない、あぶない(^^;;】 2002/02/09 22:59 返信する
From:大倉 里司 URL:https://members.tripod.com/guyshome/
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HODGEさま、おこんばんは。

>>でも、明日は元彼と『金色の嘘』を見に行きます(フフフ)。

危ないところでした……(^^;;
今日、Tokyo Cinema Nowを読んでいて(公開情報が
載っているサイトですね)『金色の嘘』を見ようかなぁ?と
考えていたところなんです。(本当)

鉢合わせを避けるべく、御向かいのシネ・アミューズにて
『光の雨』を観に行きますね(^^)/~

『化粧師』も観たいし、今一番期待しているのが、首飾り事件
を扱った『マリー・アントワネットの首飾り』ですねぇ。


Male   ゲイ       ヘンリー・ジェイムズ
 



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