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# 360  【忘れてました】 2002/03/25 03:00 返信する
From:Hermit 
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こんなのがこれからあるようですが、ご存知ですか?
と言ってもまだ見てないのはここでは私くらいかも…

http://www.uplink.co.jp/film/derek/imagegarden/index1.html

Male   ゲイ       ウィリアム・バロウズ
 

# 359  【リンチの世界】 2002/03/24 23:52 返信する
From:Hermit 
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>HODGE さん
こんにちは。
図書館に寄れていないことと、あと平日が少なかったせいもあってか、読書はほとんど全く進んでいません(笑)。ハイスミス「殺人者の烙印」を読み終えましたが、この作品は特に正義の側の人間がいるでもなく(強いて言えば隣人の老女?)、といって根っからの悪人がいるでもない、 "レンデル風" の個性的な人物の絡み合いが悪い方へ悪い方へと進んでいく話でした。
という訳で、読んで気分がよくない部分もあったものの、そこも含めて天邪鬼な登場人物たちの行動には説得力がありましたよ。ハイスミス作品は、女性がどちらかというと理に合わない問題行動を起こす役目だというのもありますが(笑)、周囲の見方と本人の胸のうちのズレが大きな要素を占めている気がしました… そしてそこから派生する犯罪への「逢魔が時」を描いているのかと…
それだけに、周囲の人間の行為を予期しつつ振舞わざるを得ない(そして予期してもどうしようもない…)、苦悩だとかひねくれ具合などは本当に上手く描かれていると感じました。身につまされることもしばしばです(笑)
あとこの作家、ミラーやマクドナルドみたいに失踪を使うのが好きなんでしょうか?

本の代わりといってはなんですが、マンガも読んでいました。知人から借りた「寄生獣」というマンガなんですが、これはなかなか面白かったです。人間の体を乗っ取り、食人を行う寄生生物の話ですが、主人公を乗っ取ろうとした寄生生物は脳の乗っ取りに失敗して右腕に寄生し、主人公と共生せざるを得なくなるんですね。半身怪物という、なんだか「デビルマン」に似た設定ですよね。
人間と他の種との関係についての考察など、何だか自分と同様の考えの持ち主である辺りも、気に入った一因だったかも知れませんが……

あと出かけたついでに映画も見ていて、昨日は遂にリンチの「マルホランド・ドライヴ」を観てきました! 途中入場してきてハイヒールの靴音高く歩き回る人なんかもいたりなど、気が散る要素も結構あったんですが、結構緊迫の持続する話だったので、面白く見ていられました。
(以下ネタバレなんですが)
おまけ的なギミックがいっぱいあるものの、結局のところこの話の柱は2人の女性の愛憎劇なんですね… メビウスの輪のように捩れてつながってはいるものの、種々の状況から見ると途中からの構成は過去のパートとして捉えられるので… それが、別々のはずの人物を同じ人物の肉体(「ベティ」)が "演じる" ことで捩れて見える(その二人の境遇もまたよく似ていますし…)…… そういえば同じ「体の」人物同士が出会うとおぼしき場面もありましたね……
途中の「これは全て過去に録音されたものです…」の場面・文句から考えると、どうも「ベティ」は定められた(過去の?) "愛憎劇" の中を体だけ生きるようにさせられたとも取れますね… 過去の同じ事件が別の体(それとも同じ体??)を使って何度となく再演(再現でなく、再演…)される… 何となく輪廻とかいう言葉が頭に浮ぶような展開でした。
(因みに同じ体が演じるループなのか、他者を取り込む螺旋なのかは、「死体」が誰の体だったかで分かるはずなのですが… よく分からなかったです……)
でもそう考えてしまうと、じゃぁ途中に出てくる山ほどの伏線やギミックは何なんだよ、という感じもしますが、ともあれそのギミックを楽しんだのは確かなので特に文句はないです。こういう作品ではやはり辻褄あわせはどうでもよいので、作者の出したギミックを素直に楽しんでいるのが正しい見方かな、とも。その意味では、この監督の作品は鈴木清順作品と似ている気がするな、というのが見終わったときの感想でした。
一番印象的だったのは、やはり泣き女のシーンでしょうか… 何となく乗せられて聞き入っていると、不意打ちを食らう、秀逸なシーンでした…というか、結局単にリンチ監督にしてやられたというか…(笑)

花粉症は通常バレンタインからGWまで、といったところですが、今年はピークが早まった分収束は早まるのか? というのが問題点です。あまり期待はしていませんけど…(笑)
現代音楽レビューに熱が入っていますね… 今回紹介されていた非常に実験的な作品、読みながら、魅力は感じ取れる一方で、でも本当に音楽として楽しいんだろうかという感じも受けましたが、これは聞いて見ないとなんともいえないところでしょうか… 更にこの手の作品、一回聞いただけでは魅力がつかめず、何回か聞いているうちに聞き方を覚えて楽しくなってくる、みたいなケースが個人的に多いんですが、つまりは努力を要する(かつ、努力したから好きになるとは限らない)訳で、その分だけ、手が遠のきがちな部分も……  
こういう面では、一回聞いてすぐ魅力のつかめる人は羨ましいです。
それにしてもこの辺りは Beethoven 方面からのリアクションが欲しい気もしますが(いきなりトライするよりも、いろいろな人の感想や評価を横目で見ていたい(笑))、どうなんでしょう? でもあの掲示板、どうも他の場所とリンクされているものみたいですが…どうなっているんですか?いつも疑問だったのですが(笑) 
>> 映画「MISHIMA」
面白そうですね。そのときは、ご一緒したいです。
アインシュタイン、1234とやっているのは「ニープレイ」だけでもないですが、そうか、♪ラシドシラと音階で歌っているパートも多いですからね… グラスの後期作品はこういった初期作品よりもメロディアスってことなんでしょうか…… "Dance" など聞いても変わっていないなぁと言う感じだったので、ずっとあぁなんだと思っていたんですけれどね(笑)
それにしてもここのところレコード屋(とはもう言わない?)からは足が遠のいていますが、いろいろなお話を伺っていると、そろそろ行かなきゃなぁ、とも思います。もっとエネルギーと時間と場所とお金があったらなぁ…、というのは凡人の繰言ですけれど。

>> 「ゲシュタルトの祈り」
ええと、「運命の倒置法」、読み返していただければ分かることですが(笑)、
一種のスローガンみたいなものでしょうか(笑)
私が以前目にしたときは「セラピストの祈り」というタイトルで、
訳し方も少々違っていた気がします。それを思い出してちょっと書いてみますね。
(記憶に頼っているのでかなり不正確かもしれませんが。)
確かにちょっと'60 的かな…
私はあなたのためにいるのではない
あなたは私のためにいるのではない
あなたはあなた、
私は私
もし互いに理解し合えたならそれはすばらしいこと
理解し合えなかったとしても、それは仕方のないこと
…まぁ、いずれにせよスローガンですが……(笑)

>> ヘンリー・ジェイムズ
『ねじの回転』は高校の時だったかに既に読んでいましたが、個人的には怖いというより上手い、という感じでした。『ある婦人の肖像』は是非読んでみたいです。ですが、何故かその辺に限って図書館(の見える場所?)になかったりするのは何故なんだろう…

>> 『スローター・ハウス5』
オペラ化ですか… 通り一遍のミュージカル化みたいなものだと見る気がしないんですが、作り手がセンスや面白い技法の持ち主であるのなら面白そうですね……
とはいうものの、『スローター・ハウス5』がどんな話だったかもう忘れている…(笑)。2重スパイの「母なる夜」、世界の終わりの「猫のゆりかご」なんかはよく覚えているんですけれど……

>>【オイディプス症候群】
面白そう、でも確かに高そう……(笑)
レビューを待ってどうするか決めたくもありますが、
>> ディスカッション
するんだったら買わねばいけないですね? どうなるのかな?

Male   ゲイ       ウィリアム・バロウズ
 

# 358  【神学論争?】 2002/03/24 23:50 返信する
From:Hermit 
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今日は。
昨日、映画を見に行く電車の中で、近くの男性の読んでいたスポーツ新聞をちょっと覗いてみたら、最近ネットでゲイ相手の新たな恐喝が発生しているのだとかいう話が書いてありました。
何でも、ゲイ関係の掲示板等でさらしてあるメールアドレス当てに格安のビデオ販売の通知を送りつけ、購入する気になって住所氏名を書いて送ると、今度はその住所氏名を書いて?円この口座に振り込まないとお前がゲイであることをばらすという恐喝メールが届くのだとか…
まぁこちらにいらっしゃる方(やその周辺の方)はツワモノぞろいの気がしますので(笑)、今更そんなのに引っかかる方もおられないでしょうけれど……

>> ウィル&グレイス
訳あってたまたま無音で(笑)見ていたのですが、やっぱりいつもの(この時間帯の)スタジオコメディ風で、面白いのかなぁと疑念を持ちつつ横目で見ていました。時間も時間だし、きっと今のところは自分では見ないと思いますんで、そのお話を伺えるのを楽しみにしています。
面白いようだったら「見る」派に鞍替えすればいいし(笑)

>> こだわって
ああいえその、これは傍観に関しての話だったんですけれどね。どっちにしてもどうでもいいお話でした。はは。
>> 信仰
宗教を信仰することにはいろいろな目的(例えば近所づきあい・友達づきあいとしての面もあるのかも…)があるとは思うんですが、私個人は、多分いわゆる宗教には、スポーツでイメージトレーニングを積み、お前がNo.1だと暗示をかけるような、その人が迷うことなく100%能力を発揮できるようにする、みたいな効能?があるんだろうと思うんですよ。
例え理不尽な考え方であったとしても、神がお守りくださる、だとか、全ては神の為に、だとかいった確信があれば、とにかく迷いを振り切ってやろうとしていることに専念できる、と(それがどんな結果を生むにせよ…)。スポーツなんかでは迷ったところでミスが出たり調子を落としたりするらしいのを見ていると、それは生きる上、能力を発揮する上で、結構効果のあることではないかと思います。
だから、個人的には一心に信じていることに疑問という感じではなくて、むしろ宗教という方法論は、「一心に信じている」ことによってこそ最大の効果を生むものではないかと考えたりしています。「信じるものは救われる」というのは、実はある意味そういうことなのではないかと。そしてこの効果に関する限り、その宗教が真実を語っているかは実はどうでもいいのではないかと。
(とはいえ、この場合、実行の成功率は上がっても、選ぶ行為の妥当性?は下がるのでは、という問題はもちろんありますが)
もっとも、哲学的に宗教を追求するもの、つまり迷う側を選んだ人にとっての宗教というのは、また違った意味を持つことになると思いますけれど……
これらはもちろん単なる私的な考えで、また、だから宗教はこうでいいと思っているわけでも全く無いのですが……

>>「神はいない」という絶対的立場
これはなんというか、多分そういう立場を取っている人にはこういう事情があるのだろうという個人的解釈に過ぎない話ですが……
世の中で、あるか無いかが喧喧囂囂(←こういう字を書くんですね、けんけんごうごう…)と論じられるような内容って、そこに人があると信じたがっているからあると主張しているのでは、と思えるケースがたくさんある気がします。来世、ネッシー、UFO、ツチノコ、神、輪廻… etc etc ...
例えばネッシーだとかUFOだとか、あることが実証されていたら、どの程度の人がそれに夢中になるだろうかと思うことがあります。むしろユングが語っているように、それがあると語っている人が現代社会にそれだけいるということの方が、あるか無いかより問題なのでは、と思えるんですね…(実際にそれがあるか無いかは、むしろどうでも良いこと…)
個人的感覚としては、たぶんそれが "この世ならぬ何か" だからこそ、あれだけ夢中になって存在を主張するのではという気がしてしまうんですね…。
そういうケースでは、並大抵の懐疑論は受け付けられないですし、放置=あるということにされてしまいかねない。
多分「反対論者」はそうしたものが実際にいないとまで言い切る気はないのでしょうが、いると主張するものが証明の為にあれこれ準備してくれば、それにその都度対応せざるを得ない。それがいて欲しいと思うものにとっては真実の隠蔽・妨害工作に見えるのではと思いますし、また「偽、あるいは証拠として不十分なもの」を示されつづけて飽き飽きしている側からすれば、それがあるか無いかは今も分からない(証明しようが無い)と承知はしていても、そんなもの嘘っぱちだろう、いい加減にしろ、といいたくもなると思うんですね……
因みにこうした存在が証明できないような内容に関して、科学としては、探求の対象としない、という立場を取っていたと思います(「ある」とか「無い」とかいうことではなく、「証明できないならあるか無いかを追及しても意味が無いからしない」ということ)。

>> 下品な形
靖国へのこだわりなどまるでない人間からすれば、そうか、そんなに下品なのか… でもどんな形だったっけ? というところですが…
恐らくは信仰心などまるで感じられなくて、ただ見せかけの威容を狙ったようなところが透けて見えるいやらしさがある、ということなのかと想像してみるくらいなのですが……
あの建物って、国が立て替えたりしたものなんでしょうかね? まぁ参考文献の名前も出ていることだし、自分で調べろって話もありますが(笑)
>> もっと濃い〜はなしを期待
それは思った方がしてくれなくては生まれないんじゃないかと思いますよー(笑)。こだわりのない人間に任せていてはいけません(笑)。

ところで、恋って、したいとおもってするものなんでしょうか?

Male   ゲイ       イヴ・サンローラン
 

# 357  【「オイディプス症候群」読書中】 2002/03/24 11:43 返信する
From:HODGE 
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Billyさん、こんにちは。
笠井潔「オイディプス症候群」はぜひ(フーコーに詳しい)Billyさんに読んでもらって感想を聞きたいですね。
>>あれ3000円近くするでしょー。高いなー
ゲイ・バー一回分だと思えばいいんじゃない(笑)

それでこの本。早くもフーコーの『監獄の歴史』の解釈がストーリーと絡み合ってきました。今は200ページぐらいまで読んだのですが、クリスティの『そして誰もいなくなった』的な展開になっていやがうえにもサスペンスが盛り上がります。ミシェル・ダジール(フーコーのモデル、風貌もスキンヘッドでフーコーそっくり!)も登場して、そして一人死にました。「妖精のような美青年」コンスタンの存在も気になります。
後ろの方をパラパラめくったのですが、「同性愛」についてもかなりつっこんで書いてあるみたいです。
クライマックスはやっぱり矢吹駆の「現象学」対「フーコーの思想」ですね。


Male   ゲイ       ベルナール=アンリ・レヴィ
 

# 356  【「オイディプス症候群」見ましたよ】 2002/03/23 17:27 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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まだ買っていませんが、見ましたよ。
とある画家の図版を買おうと思って、
わざわざ大阪まで見たときにちょっと見ました。
あれ3000円近くするでしょー。
高いなー。
来月ぐらいに買ってみます。(笑)

男性   自由業   24歳   O型    
 

# 355  【オイディプス症候群】 2002/03/23 14:57 返信する
From:HODGE 
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買ってきました。いやー、厚い厚い。帯の文句は
「エーゲ海に浮かぶミノタウロス島。不思議な建造物ダイダロス館に集まった十人の男女は、ギリシア神話をなぞった装飾を施されならが次々と殺害されていく……。
カケルが示唆する孤島の連続殺人の「本質直感」とは……。」

参考文献がミシェル・フーコーやスーザン・ソンタグの著作、エイズ関係の本、『ゲイの市長と呼ばれた男』、エルベ・ギベール、ドストエフスキー『悪霊』、クリスティ『そして誰もいなくなった』等、ちょっと怖いようなぞくぞくするような感じがします。
ジェイムズをとりあえず置いといて、こちらを先に読みます。

Male   ゲイ       アルフレッド・ヒッチコック
 

# 354  【恋がしたくてたまらない】 2002/03/23 13:35 返信する
From:yakira 
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男らしい人いませんか                  僕は177-68-18だよ                 誰か付き合ってくれる人いないかな            甘えたいよ  でも迷惑かけることは絶対にしないからよろしく

Female   ゲイ       中田英寿
 

# 353  【スローター・ハウス5】 2002/03/22 01:01 返信する
From:HODGE 
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Hermitさん

ハイスミス「ふくろうの叫び」のニッキーはいやな女ですよね。あれほど同性を憎憎しく書ける作家はいませんよね(レンデルもわりとすごいけど)
でも「ゲシュタルトの祈り」って気になりますね。これって「ゲシュタルト心理学」のこと?

ジェイムズの『金色の盃』は苦痛と快感が入り混じった感じです(まだ読み終わってません)
やっぱり最初読むんだったら『ねじの回転』がお奨めです。これは「怖かった」です。あと岩波文庫で出ている『アスパンの恋文』も読みやすいですね。

長編は『ある婦人の肖像』かな。これは本当に「上手い」と膝を打ちました。ニコール・キッドマンの映画ではフェミニズミの観点から「しか」描かれなかったですけど、小説の方はもっと複雑で壮大です。「ヨーロッパ」が「アメリカ」を罠にかける、そんな気さえします。ヒロインのイザベルがまるで蜘蛛の巣に絡め取られ「身動き出来ない」状態に追いこまれる、その壮絶な「罠」は本当に恐ろしいくらいです。しかも「ヨーロッパ」側に加担するのが堕落したアメリカ人マダム・マール。このマダム・マールの造形も見事でした。

>>カミーユ・パーリア
はいちおうレビューしています。

http://w_passage.tripod.co.jp/rimbaud/nonfiction08.htm#paglia

この人の『性のペルソナ』も読みたいのですが、何しろ長大なもので。でも絶対『テクスチュアル・ハラスメント』よりも素晴らしいと思いますよ。何しろ『テクスチュアル・ハラスメント』の「訳者」が「テクスチュアル・ハラスメント」=「やおい」の信望者なんですからね。呆れてしまいます。
「やおい」って「やまなし、おちなし、意味無し」だけではなくて、「やだ、お尻が痛い」の略でもあるんだって。こんな人を馬鹿にした言葉を使ってゲイをせせら笑うことこそ「テクスチュアル・ハラスメント」じゃないんでしょうかね。

>>ハンス=ユルゲン・フォン・ボーゼ
やっぱり気になります。作品リストを見ると、シェイクスピアの「ソネット」を元にした曲やジェイムズ・パーディ原作の小説をオペラ化したり。
あとすごく見たい(聴きたい)のがカート・ヴォネガットの『スローター・ハウス5』のオペラですね。これは気になってます。

Male   ゲイ       ジュード・ロウ
 

# 352  【オイディプス症候群】 2002/03/22 00:35 返信する
From:HODGE 
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Billyさん、こんにちは。
「ウィル&グレイス」は舞台のようなシンプルさがいいですね。
>>だんだん楽しくなってきましたよ。特にジャック。
ジャックも面白いけど、あのグレイスの秘書?の金持ちの女(声はビバフィルのドナ)もなかなか面白いですね。ジャックとこの女で主役二人を食っちゃう感じ。

それとアリーと言えば、あそこに出演している人が(実生活で)レズビアンで同性愛結婚をしましたよね。

>いまだに靖国に関係して(古い?)
うーん、僕と根本的に立場が違いますね。僕は宗教は人間が作った「もの」だと思うので、「天国付き宗教」と「天国オミット宗教」があるだけだと思います。そして「マーケティング」が上手い宗教が「信者」(顧客)をより多く掴んでいるだけだと思います。まあ、そんなところです(笑)


あと今度の笠井潔の新作『オイディプス症候群』はミシェル・ブーコーがテーマのようです。ということは「同性愛」についても言及されるかもしれませんね。矢吹駆VSフーコー(のモデル)が楽しみです。
もし良かったら、みんなでその本を読んでディスカッションでもしたいですね。


Male   ゲイ       ミシェル・フーコー
 

# 351  【おひさしぶり。】 2002/03/21 03:55 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/kokuhou/Top/Top.htm
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楽しい日々も終息に向かい、ちょっと暇になってきたので、書き込みます。
でも、音楽の話題ですもんねー。
全く書くことがない。。。。

>あと、昨日初めてNHK「ウィル&グレイス」を見ました。

僕的には前評判よりも少しおもしろくない感じがしたんですけど、見ているうちにだんだん楽しくなってきましたよ。特にジャック。
彼の声優さんうますぎ。

ストーリー的にはアリーの方がおもしろいし、金のかけ方もアリーの方が好きなんですけど、キャラ設定はウィル&グレースの方が良いですよね。
最近アリーのパワーが落ちてきましたし。。。

>いまだに靖国に関係して(古い?)
僕もこだわっていませんよ。
何か僕は宗教にかなり入れ込んでいる=信仰していると思われがちなんですが、そうではないです。
僕は自分では絶対的立場をとれない人間だと思っています。
例えば、「神はいない」とか「神はいる」とか言い切れない人間なんですね。そう言った絶対的立場をとる人は神を信じていなくても実は「無神教」の信者なのでは?などと思うことが多々あるのですが、そう言った「言い切れる」人間、あるいは「その世界に没頭している」人間を不思議に思うわけです。
天国があるとか無いとか、そういったものは僕的にはどちらの可能性もあるとしか言えない。
それは自分を心から納得させる説明を受けていないからなのだろうと思うんですけど、あると思えばありそうだし、ないといえばなさそう。(すごく適当ですけどね)
だからこそ、一心に信じている(=信仰している)人たちは不思議なんですね。
そう言ったことを知りたいがために宗教を自分なりに理解しようと努めているのですが、なかなか難しいです。

だから靖国が神道であろうと、国家神道であろうと、どうでもいいと思うわけですが、ただ靖国は嫌いですよ。
大体あの下品な形。
神道とは僕たちが抱く自然な感情が宗教に発展した物じゃないですか。
それなのにあの形を見ても全然そう言った人間の崇高な気持ちとか、人間の純粋な気持ちは伝わってこないんですね。
だから下品だと思った次第です。
もうあの石灯籠を見るだけで宗教施設ではなく、ただの箱物行政施設としか思えないんですよね。

それぐらいしか考えることがないので傍観していたい気がしました。
もっと濃い〜はなしを期待していたんですけどね。(笑)

Male         リッキー・マーチン
 

# 350  【グラス・ジュークボックス(音楽ネタ)】 2002/03/18 01:37 返信する
From:HODGE 
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Hermitさん
こんにちは。花粉症はおさまりましたか?

フィリップ・グラス。たしかしオペラというかミュージック・シアター系は大作ですよね。「アインシュタイン」は全部は聴いていないのですが、「コヤニスカッティ」の付録?「グラス・ジュークボックス」に2曲入ってました。(今聴いてます)
多分のその曲「ニープレイ」だと思います。ヘンな曲(笑)でもメロディーはしっかりあってグラスっぽいですね。オペラや見たいような見たくないようなストーリーですね(笑)
それより、この「ジュークボックス」には映画「MISHIMA」(いつになったら公開するんでしょうね、これ)のサウンドトラックも入っていて、あの割腹自殺の後のラストシーンの音楽(弦楽四重奏曲)が凄く美しかったです。メロディーがいいというよりも、ハーモニーですね。本当に死んだ後の「静謐さ」が感じられます。この映画、公開したら一緒に行きましょう
ね。

ミニマル系はジョン・アダムズ(指揮はなんとドホナーニ)、テリー・ライリーあたりを近々レビューしますね(期待に添えるかどうか)。
まあ現代音楽のサイトがあまりない感じなので、じゃあ自分で作っちゃえ、っていう感じです。

この間買ったのが矢代秋雄の「ピアノ協奏曲」はプロコフィエフ/バルトーク風で想像以上にモダンでした。
あと、さっき閉店間際のタワーでハンス=ユルゲン・フォン・ボーゼを2枚買いました。まだちょっとしか聴いてませんが、うーん、アヴァンギャルドしているっていう感じで気に入りました。
ボーゼに興味を持ったのは、この人もツェランの「死のフーガ」を元にした作品を書いているそうなので聴いてみたいな、って思ったのですが、この人のルックス(繊細なハンサム系)と書いている曲がハンス・ヘニー・ヤーン原作のバレエ! やサッフォーによる歌曲……何が言いたいかというと……ちょっとボーゼってゲイかな、って感じがします。今日買ったCDもジャケットも男性ヌード!だし(表現主義的な絵ですが)

あと古本屋で買ったBBC MUSICのバックナンバーにトーマス・アデスの特集号がありました。トーマス君、作曲家とは思えないこざっぱりした服を着て、なかなかハンサムでした。

Male   ゲイ       エマニュエル・パユ
 

# 349  【個人的な地獄と極楽】 2002/03/17 18:52 返信する
From:Hermit 
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>HODGE さん

今日は。
戸梶圭太といえば、書店で彼の作品(処女作か?)が文庫になって平積みされており、「トカジは初めからこうだった」だったか…?いう帯の謳い文句で売られていたので、それを見て、もうそれなりにメジャーな作家なんだろうな…と感じたのが先月の話でした。面白そうながら、どうしようかな、図書館にもあるかな…と部屋の乱雑さを横目にみながら検討しています。
CDともなれば、値段も張ってそうは買えないし処分もしづらい…という訳で、買うとなると、一層慎重になってしまうんですよね…… レビューを見た限りどれも面白そう、なのですが、ほかにも「面白そう」なものが山ほどある現状では、なかなか手を出しにくいのが現実ですね…
因みに私は、自分が興味を引かれたものだけをとにかく聞きあさり、聞き込むようなタイプなので、どのジャンルもそう詳しいとはいえないのが現実です(笑)………
クラシックにしても、常識的な曲はほとんど、聴いたことはあるのだがタイトルは知らない、というのが多いです。上下のきょうだいがピアノをやっていたこともあって、それなりにクラシック・現代音楽は耳に馴染んでいるはずなのですが… 現代音楽など、自由にテイスティングが出来るといいんですけれどね…
そういえば、昔ライヒ(をはじめとしたミニマル音楽)を聞きあさっていた頃、上野の音楽資料室?だかに試聴をしに言ったことがありましたが、今は休みをつぶしてそこまで出向いてでも聴きたい、と思えるほど興味を引かれているものって、ないんですよね…
>> プリペアードピアノの曲にしてもブーレーズやメシアンよりもずっと聴きやすいし楽しいですよ。
ということなので、お勧めにあやかってたまには聞いてみようかと思うのですが…
映画もいろいろな人に勧められていて、知人から借りたビデオなども部屋に並んでいます… 今月中には見に行かねば、というものも多いので悩んでいますが、春分の日前後がチャンスかな、と計画を練っています。それにしても、時間が欲しい…(笑)

ミニマルといえば、グラスが曲が短いというお話ですが、そうなのか…
私には初期の「渚のアインシュタイン」や「アクナーテン」などの大作の印象が強いので、あまり短いという印象がないんですよ。この辺は確か、1つ1つのパートも長いですよね。
前にも書きましたっけ、私は「渚のアインシュタイン」の公演("オペラ")を天王洲アイルでやったときに見に行っています。どこかで、聴きながら眠ってしまってもいいものだ、と聞いていて多分そうなるだろうと思っていたにもかかわらず、結局徹頭徹尾しっかり見届けてしまいました。
123412341234512345……などと繰り返す歌にあわせて単調な動作が繰り返される中(歌う人と動く人は別)、紙飛行機が飛んだりと時折不意をつく構成も混じったりするんですが、またそういうものがあるのかと思っていると、その後は全然なかったりもするという…(笑)
幕間には歌い手にスポットライトが当たるブリッジの部分があって、やはり1234…とやっているのですが、歌手たちは歯磨きのまねをしながら歌ったり、そのあとアインシュタイン張りに舌を突き出したりと妙なサービス精神のある舞台でした。
始めとラストのほかでは地味ながら4幕の電車の場面などが印象に残っています。見終わった後には、これを全部見通したぞ、というような妙な充実感があった記憶があります(笑)。アインシュタインはCDも持っています
プリペアドピアノ、プリペイドピアノなんて間抜けな間違えを…(笑)。JRの定期を替えたばかりなのが影響したのかも知れないですけれど、前払いピアノなんてケージに怒られそう…

ハイスミス「ふくろうの叫び」、ラヴゼイ「最後の刑事」、そして再度ハイスミス「殺人者の烙印」を読み始めています。
「ふくろうの叫び」ですが、面白かったという以上に引き込まれました。
「人は何もしなくても、地獄に落ちることがある」と言っているような話でしたが、この世界観に近いものを私も一部持っているので、何も引っかかるものがなく読めたという面もあるのかもしれないです。周囲をニッキーやらグレッグやらあの村人たちが取り巻いていたと思えるような経験があるので、この世界は全くリアルなものとして感じられました、といっても子供の頃の話ではありますが… (それもあって、私個人は集団でいる人間を信用できない部分が、今も幾分残っています)
"無情の世界" を強調するかのように、仕掛ける側のグレッグもまた世間からの追放にあっていく辺りも、この世界観を強調しているようでしたし… (主人公が悪意のない、また悪いことをしてはいない人物として描かれるのもまた、この世界観を強調するため為なのだろう、と感じました)
ロバートが死んだジェニファーの両親に会いに行って感激され、予期されたことながら何故か釈然としない気持ちを持ちつつ帰途につく辺りなど、心理の的確と感じられる描写には、唸るしかありませんでした。
お勧め感謝です。(これはジェイムズもいけそうだぞ、と思ったりもしています(笑)。「エスパー」か…)
今週はラヴゼイも面白かった。よくある偏屈仕事人間変人警部の事件ものかと思っていたら、警部が警察を辞職してしまうに及んで、また別の様相を見せてゆくなど、展開の巧みさには舌を巻きます。犯人はともかく、この話は一体どうなって終わるものやら、と思わせる上手さがあります。登場人物も少なく、案外シンプルな事件ではあるのですが…

ライアル「深夜+1」ですが、私個人、たまたま本が切れていた時に駅の古本出店に置いていなかったら(そして他に目ぼしい作品があったなら)手に取らなかったろうと思うので、絶対読めとはいえないです(笑)。でも、同じような状況になったら(ならない?)手にとることをお勧めしておきます。
冒険といっても、依頼人を護送するという内容の仕事で、依頼人・敵の側とも謎が多いため、様々な変更を余儀なくされていく中で、この"事件"の全貌が明らかになっていくという、非常にミステリ的要素が多く、スパイ物に近い味わいを持つと言ってもいいかもしれないくらいですよ(誰が敵か?味方か?目的は何か?登場人物たちの過去などなど…)
フランシスが「ロマンス」っぽいというのは何だか分かる気がします(笑)。そういう部分や "男の生き様" 的部分も含めた「ロマンティシズム」の部分が多分受けているんではないかと… 個人的にはそんなに乗り切れないのですが、でも面白いことは面白い、という感じです。
ところで、冒険といったらフランシスやフォレットよりもマクリーンやヒギンズの方が名前が先に浮ぶ気がします。だからどうということでもないんですが。

パーリア、また強烈な印象の言い回しをする方ですね… どんな分野の人だか知らないのですが(文芸批評?)、また宿題が溜まってしまった… 忙しいと敬遠しがちになるんですが、そろそろ固めの本も手に取らないと…と思ったりもしています
そういえば、レンデルの「…倒置法」の中に「ゲシュタルトの祈り」という文章が引用されていてちょっと驚きました。こんなところで目にしようとは…。個人的に気に入っている文句なのですが、作中では少々皮肉な意味も込められていそうで、ちょっぴり苦い思いも味わいました(笑)

Male   ゲイ       ジャンポール・ゴルチエ
 

# 348  【MULTIPLES】 2002/03/10 22:26 返信する
From:HODGE 
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>>もはや私には関係のない領域のようなので
そういえばHermitさんの音楽領域はどういったところなんでしょうね。ロックやポップスもかなり詳しいし。多分ライヒが好きなHermitさんならケージは気に入ると思います。プリペアードピアノの曲にしてもブーレーズやメシアンよりもずっと聴きやすいし楽しいですよ。
ライヒはね。曲というか響きは好きなんですが、なんていうのかな、もう少し演奏時間が短かったら良いと思いません? あの繰りかえしと微妙な変化が聴きどころなんでしょうが、結構長いですよね。僕がライヒよりもグラスのほうを良く聴くのはグラスが一曲(楽章)としては短いからかもしれませんね。

>>ストリングス系統で靄が立ち込めたように音のエッジをぼかしてしまう手法

だからドホナーニ&クリーヴランドの明晰な音が好きなんですよ(笑)

>>「世界が百人の村だったら」
僕も手に取ってみました。立ち読みでほとんど読んでしまったような(爆)
10人に1人がゲイって、もしかして作者がゲイだったりして(笑)。

「深夜+1」ですか。なんか冒険小説はあまり読む気がしないんですよね。頭脳プレイのスパイ小説は好きなんですが。ディック・フランシスやケン・フォレットもいくつか読んだのですが、面白いのは分かるのですが、どうも……「ロマンス」っぽくて。というか「ロマンス」部分がほとんど男性版「ハーレクイン」みたいじゃないですか。メアリー・ヒビンズ・クラークとディック・フランシスが似ているって言ったら両方のファンに叱られますかね。

>>チャールズ・ボーモント
そういえばHermitさんは異色作家ファンでしたね。そうか早川のそのシリーズにありましたね。ブロックやマシスンみたいな作家って意外に「味」がありますよね。まだ未訳が多いみたいので出して欲しいですね。そうそうスタージョンも!

>>例の評論家
これ、例えばカミーユ・パーリアが『ジャンクボンドとコーポレート・レイダー オオカミが横行する学問の世界』であげつらっている学者と置き換えたら面白いと思います。要するに一部のオツムの弱いフェミニストのように「無知のくせに、わけもわからず”セクシュアリティ”や”セックス”について外国語(パーリアはフーコーの用語を指しています)をかまととぶった学者みたいに使って、筋骨逞しい男たちを蔑んでいるアカデミックな曲芸師」
「女性学という分野に群れているのは、俗物、のろま、めそめそ女、フランスかぶれ、政治屋、意気地なしの教条主義者、絵に描いた餅によだれをたらすユートピア信者、殊勝げな説教屋などの有象無象だ」
(あの人はここに差別的ファンタジー=「やおい」を入れているんでしょう?)
いやー、それにしてもパーリアは清々しい。この人の文章はお奨めです。

Male   ゲイ       マドンナ
 

# 347  【ECLAT】 2002/03/10 21:36 返信する
From:HODGE 
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Hemitさん、こんにちは
>>Disc Review づいていますね
というか、本のレビューが書けなくて。というか、ジェイムズの『金色の盃』が凄すぎてなかなか読み終わらないんですよ。これ、本当にとんでもない小説ですね。いちおうリアリズム小説なんですが、それにしても人間の感覚がここまで研ぎ澄まされているか、ここまで研ぎ澄まされてしまっていいのか、とまで思ってしまいます。ジェイムズってある意味「エスパー」ですね。超能力で人の心を読んでいるみたいな。これまで読んだジェイムズ作品の中でもとりわけ「情報量が多い」作品ですが意地でも読み通したいです。多分この小説も、読み終わったら世の中の見方を少し変えてくれそうな気がします。

戸梶圭太の『牛乳アンタッチャブル』は読み終わりました。面白かったです。感想は今日か明日でも。

小説といえばセリーヌの『なしくずしの死』が河出文庫から出ましたね。セリーヌも読んでみたいのですが、こちらも独特の文体がちょっと近づき難いですね。

お、『ふくろうの叫び』ですか!!! これ、これまで読んだハイスミスの中で一番気に入ってます(でも一番ダメージを食らうかも)
でもHermitさんは『13の物語』しかハイスミス読んでなかったんですね。「リプリー」シリーズも小説の方が(ルネ・クレールの「太陽がいっぱい」は素晴らしいですが)いいと思います。ヴェンダースの『アメリカの友人』なんてなんであんなにつまらないんでしょうね。原作のほうがずっとサスペンスフルです。『妻を殺したかった男』『水の墓碑銘』『殺意の迷宮』などハイスミスの「猛毒」をぜひ楽しんでください。
『13の物語』ではあの「かたつむり」のやつがゾクゾクするくらい気持ち悪かった(良かった)です。


Male   ゲイ       ヘンリー・ジェイムズ
 

# 346  【ウィル&グレイス】 2002/03/10 21:07 返信する
From:HODGE 
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Billyさん

>>そういえば、現在仏教史書いています。
壮大なテーマですね。まあ仏教ならゲイを殺したりしなかったので(と思うので)、頑張ってくださいね。

あと、昨日初めてNHK「ウィル&グレイス」を見ました。
こういうゲイが主役のドラマを地上波でやってるなんてさすがNHKですね。やっぱり一番進んでいる気がします。
ストーリーもわりと面白かったですし。ただ声優がビバフィルのスティーブとドナの人なので、イメージがダブっちゃうところがありますが。

それで古い「OUT」を取り出してみたら、2000年11月号が主演のエリック・マコーマックがカヴァーで彼のインタビュー記事が載ってました。彼はストレートなんですが、子供のころは「ホモ」(fag)って言われてからかわれていたようですね。といってもこの記事の写真でも(サービスかもしれませんが)ちょっとナルシストっぽい雰囲気があるし(でも胸毛がちょっとセクシー)。

あと、朗報です。
政府で閣議決定された「人権擁護法案の特別救済手続き」に「性的指向」による差別も含まれたようです。差別誘発行為助長行為も対象になるようですね。
http://www.asahi.com/politics/update/0308/009.html

日本政府もやってくれますね。見直しました。この法案が通ったら次ぎの選挙、自民党を応援しますね。がんばってください>関係者


Male   ゲイ       レナード・バーンスタイン
 

# 345  【夜の旅 その他の旅】 2002/03/10 19:13 返信する
From:Hermit 
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>HODGE さん

今日は。
Disc Review づいていますね。もはや私には関係のない領域のようなので……(ライヒもありましたが主ではないし… 4オルガンは音楽としてどの程度成り立っているか?の部分もありますが、アイディアはかなり応用が効く気がしました)
ケージにしても知らない作品ですし。プリペイドピアノの話は結構聞いたことはありますが、音像を耳にしたことはないんです。

「深夜+1」「逃げて行く鏡」、のあと今は「ふくろうの叫び」を。
「深夜+1」は予想通りの冒険もので、地味な展開、登場人物の試練も大げさなものではなく、正に仕事をこなしていくような展開。ミステリ的要素も地味で、普段は表に出てこない。それなのにそこに味わいがあって、この作品をベストに挙げる人が多いのもなるほど、と思えました。何というか、味わいの傑作とでも言ったらいいのか…
「ふくろうの叫び」も面白いです。実はハイスミスは「13の物語」しか読んだことがなくて、そのときはあまり感銘を受けず、それもあって他の作品も読んでいなかったのですが。しかし、物語はまだまだこれから、というところです。

>> チャールズ・ボーモント
またまた異色作家近辺のお話になりましたね。ボーモントはミステリーゾーンの脚本も書いていて、ブロックやマシスンなどとともに、この時期のホラー系異色作家の代表格ですよね。
異色作家短編集にも彼の巻があります(「夜の旅その他の旅」。この巻を訳しているのは小笠原豊樹氏です)。話の種類があまりにも多岐に渡っているので、一つのイメージだけを期待すると肩透かしを食ってしまうくらいですが、それだけ器用な作家のように思います。
(「夜の旅…」には、『性愛教授』なんて話もあります)
『倒錯者』は読んだことがないのですが、ボーモントの名はアンソロジーでは結構目にする気がします。

Male   ゲイ       グレン・グールド
 

# 344  【 It's oh so quiet .... 】 2002/03/10 19:12 返信する
From:Hermit 
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皆様今晩は。
鉄は熱いうちに打てといいますが、平日書く元気も無く、靖国の話題を放置してしまいましたが… でも話題自体落ち着くところに落ち着いた気もしますしね…
建物・敷地についての記憶が無いので(ニュースでも毎年やってるんですが…)、建物が悪趣味、という話はおくとして(笑)、靖国がいつから戦死者を祭っているのか、それは靖国という存在の根幹と密接に関わっているのか、という辺りの問題ですよね…
単に政府が、あるいは当時の靖国の神官??が、それを意向したからというだけの理由なら、問題の根は靖国そのものというより、(当時の)為政者とその意向を守りつづけている人々にある、とも言えなくもないですし…
「霊権侵害」については、個人的には弔いの儀式は残された人のためのもの、と思っていますんで、従軍者をいつまでも国軍に結び付けておくような行為で、遺族や国民感情を逆なでしている辺りの問題になるのかな、というのが個人的感覚です。
(例えば恋人が企業での仕事で死んだとして、その名前が企業の「殉死英雄」の中にリストアップされ、企業の碑文にその名が記されるとしたら、個人的にはあまりいい感じを持たないような気はします。状況次第かもしれませんけど。)
ただ、そうして貰えることの方を望む人もそれなりにいる辺りが、問題をややこしくしているんでしょうね。関わっているのが当事者でないだけに一層……
霊については、ボケた人の霊はボケた状態なのか?知恵遅れではどうなんだ?手足を無くした人やもともとなかった人はそういう姿でいるのか?だとか、(霊があるなら)これまで殺した細菌の亡霊が宙にうようよいるかもね、などと発言して、場を鼻白ませた経験のある人間です(笑)
それにしても、九段付近に行ったのってどのくらい昔の話だろう…

>> 傍観
しても構わないんですが、でも意見があるのにそれではつまらないんでは…
実際あのあとほとんど話題は発展してないですしね。
といっても特にこだわってはいないです、はい。

>> billyさま迎撃オフ
>> どなたがオフ会ご参加なのでしょう?
楽しそうですね。これって私もいちおう対象なんですか??
こちらはいろいろな地下水脈が交錯しているようで、
自分と関係ない話らしいのもよくありますんで…
…と言っても、どっちにしろその日は野暮用ありで×なんですが。
(それに行けたとしてもアルコール×ですし、
 花粉症で重装備の上情けない顔で鼻ばかりかんでいそうな…)
という訳で、皆さん楽しんでいらしてください。傍観者としては
ご報告なんかもあると嬉しいのですが…

>> 釈尊の考え方
何やら高度なページになりそうな… 私みたいな分かってない奴への仏教ガイド、
になってくれればありがたいお話ですね… どうなんでしょう。

>> ネタがない
あれ? バリやその辺のお話は… まぁいいか(笑)。

Male   ゲイ       アルフレッド・ヒッチコック
 

# 343  【ネタがない】 2002/03/08 02:50 返信する
From:てっしー URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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ネタがないんですが…御機嫌伺いということで。

このGAY PASSAGEからはどなたがオフ会ご参加なのでしょう?
行く人手を挙げて〜。

そういえば、現在仏教史書いています。
大倉さんのご忠告通りすごい物に手を出したような。。。
一人ではちょっと無理かも。
本当は大乗仏教から中国・朝鮮・日本の仏教にも書きたいんですけど、その種の本を読んでいると、次々疑問がわいてきて、とてもじゃないけど、無理だということがわかりました。
だから、仏教史は急遽取りやめて、釈尊の考え方がどのように展開して、仏教彫像が生まれるに至ったかとということに変えました。
そうすれば、次の「ViVa仏像」にも通じますからね。
掲示板の投稿よりは濃い〜物書きますんでしばらく時間が必要ですね。

以上billyの近況報告でした。

Male   バイ       ユアン・マクレガー
 

# 342  【billyさま迎撃オフのおしらせ】 2002/03/05 23:06 返信する
From:大倉 里司 URL:https://members.tripod.com/guyshome/
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みなさま、大変にお待たせ致しました。
billyさま迎撃オフの告知です。

3月16日(土)PM7:00〜
新宿3丁目交差点UFJ銀行前での待ち合わせでは如何でしょうか?


場所は………「上方御馳走屋 贔屓屋」新宿明治通り店

の鍋コースに致しました。呑み放題付きで予算は4500円です。



Male   ゲイ        
 

# 341  【ボーモント「倒錯者」を読むべし!!!】 2002/03/04 22:17 返信する
From:HODGE 
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Hemitさん、大倉さん、Billyさん、こんにちは。
この「靖国」のついてどこかで似たような話を読んだ記憶があったのですが、どこで読んだか昨日は思い出せず話題に参加できませんでした。
で、今日急に思い出したところ、浅田彰の文章でした。
「図象学というアリバイ」
http://www.criticalspace.org/special/asada/010815.html

実は僕もここらへんの話題はまったく無知なので。というか日本史自体が弱いんですね。「国民の教科書」ででも勉強しようかななんて思ってました(笑)
ここで浅田彰が引用している坪内祐三の『靖国』ってHermitさんと大倉さんのやり取りを感じさせますね。ちょっと読んでみたくなりました。
まあ、僕の場合「神の代理人」を公言する「組織」を忌むべき場所だと思ってますが。

それよりチャールズ・ボーモントの短編『倒錯者』を読みました。これ、久しぶりに「Kaleidoscope 」を再開しようと思ったくらいの傑作です。
『筋肉男のハロウィーン』(「13の恐怖とエロスの物語U」文春文庫)に収録されています。

このストーリーなんですが、すごい。「同性愛」が「正常」の世界で「異性愛者」が抑圧されるストーリーなんですが、もちろんこれは裏返しの話で、いかに同性愛者が不当な差別を受けているかの証左になっているんですね。ただ設定が、差別されるのが「異性愛者」なのですごく迫力があります。例えばこんなところ
「熱狂した群集が、スローガンを書きつけたプラカードをかかげてシュプレヒコールを繰りかえしたり怒号をあげながら、いかに徹底的に町じゅうを捜しまわったことか。異性愛者を撲滅しよう! 変態は殺せ! わたしたちの清潔な町を取り戻そう! (中略) だが彼ら多数の人々を血まつりにあげ、それをうわまわる数に人々を病院に送りこんだのだ」

もう、これ最高でした。どちらかというとこの話は異性愛者が読んでこそ意味があるんでしょうけど。
でもこういうストーリーを50年代に書いたボーモントにすごく興味がわいてきました。スタージョンの「たとえ世界を失っても」と同じ時期ですよね。

で、それだけでなく、この設定、「同性愛が正常で異性愛が異常」。なんかこれを元に小説でも書いてみたくなりました。ここに「やおい」を加えて。つまり「同性愛」があたりまえという世界では「やおい」は「異性愛」を扱っている。このイメージとストーリーがパッと浮かんできました。
題名も考えました。題して『<やおい>評論家』。主人公は同情するような素振りで近づいてきて結局、最悪の抑圧者である「やおい評論家」。良い感じでしょう。
近々アップしてみます。このサイトもちょっと「創作系」になるかな(笑)

Male   ゲイ       ヘンリー・ジェイムズ
 

# 340  【溶けて流れりゃ大歓迎\(^0^)/】 2002/03/04 19:28 返信する
From:大倉 里司 URL:https://members.tripod.com/guyshome/
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Hermitさま、おこんばんは。

先ずは訂正をば………○苦荷神社の起源なんですが、
長州藩本体とは何の関わりもないものでしたm(__)m

1862年福羽美静などが、京都の霊山で私祭をおこなって
安政の大獄で弾圧に倒れた志士たちの霊を弔うために
おこなったもの………との事です。事実誤認謹んでお詫
び致します。

さて………再び反論をば(笑)

>>なにせ信仰は個人のうちにあるものと思っていて、
>>モニュメントの存在にはあまり関心を抱けない者なもので… 
>>そうしたものがあまりに社会的意味を帯びることには断固
>>反対ですけれどね。

信仰は個人のものですよね!確かにその通り!座布団一京枚♪
ですが………戦争が起きるたびに「祭神」が増えるってどうなんで
しょうか?(--;)
現在の”祭神”は、八百万にはまだ遠い246万の”神々”(涙)
政府軍に付いて、戦って死んだ方々は、生前の信仰とは関係なく
奉られるんですよ。これぞ究極の「霊権侵害」です!!!!!!

>> 新宿の花園神社があれば役割は果たしております
>というのも、実のところあまりピンと来ないんです。

これは舌足らずでしたm(__)m
全国各地で「マツリ」は行って頂きたいものですが………唯一
やってほしくない場所………それが”安苦似”近郊なんですね。

billyさまが………某社の形状に対して批判されておりましたが、
あの付近の大型建造物って趣味の良いものって一つも無いで
すね。(--;)
九段会館もそうですし(あそこでの試写会は音響最悪なんで
止めて欲しい(悲願))昭和館も気持ちが悪い形状がします。

>>何だか建造物をうらむのは、ハーケンクロイツの形をうらむ
>>ことと似ている気がして、ちょっと考えてしまうんですよね。

恨むのではありません。焼けて消えてくれれば何も言いま
せんよん(毒)(^^)/~


男性   会社員   37歳   O型    
 

# 339  【あたくしも】 2002/03/04 01:26 返信する
From:billy 
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あたくしも下3つぐらいには言いたいことがあるのですが、、、それよりも傍観しておきたい気が。

ちなみに僕は「靖国神社」は大嫌いだし、あの建物こそ、
この上なく下品だと思っていますよ。

ついでに僕は中立だと思っているんですけど、少し右翼に偏っているかも。

だけど、「靖国神社」は嫌いです。

         
 

# 338  【こういう批判は大歓迎ですよ】 2002/03/04 00:58 返信する
From:Hermit 
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>大倉さん
ふむふむ。という訳で興味深く拝見しました。
個人攻撃でない批判は、自分と違う意見を聞く好機。歓迎ですよ。自分としてもこのあたりはよく知らない分野ですし、大倉さんほどのこだわりも無いですし。

でもやっぱり、こちらとしても疑問が湧くんですよね…
大倉さんの意見としてはどうやらあの神社の出自に問題あり、ということなんですね。
ただ、長州藩の氏神として明治頃建立されたという話ならともかく、もともと長州藩も氏神であった、というだけなら批判の的になってしまうのには何だか納得が行かないような気も… 長州が明治維新であのような役割を果たしていくことは、神社建立とは関係のない話ですし、そうした特定の集団の氏神として立てられた神社は、村の氏神のようなものをはじめとしてかなり存在するのではと……
あの神社がもともと1団体の氏神に過ぎなかったのに、それが何故国民的神社に祭り上げられるんだ、という意見でしたら、まぁ一理あるとも思えるのですが…
なにせ信仰は個人のうちにあるものと思っていて、モニュメントの存在にはあまり関心を抱けない者なもので… そうしたものがあまりに社会的意味を帯びることには断固反対ですけれどね。
>> 新宿の花園神社があれば役割は果たしております
というのも、実のところあまりピンと来ないんです。
何だか、七福神の本家はここにあるもので、それ以外はすべて邪道、存在意義が無い、などと言っているのと同じような気がしてしまうんです。おめでたい意見かもしれませんけれど。
各地にそのようなものがあってはいけないんでしょうか?(そのような第二の存在としては大きすぎるのだ、ということであるにしても。) あまり本家とかいった考えは信仰とは関係ないもののように思えるのですが… それこそ一神教的とも思えてしまいますが…

何だか建造物をうらむのは、ハーケンクロイツの形をうらむことと似ている気がして、ちょっと考えてしまうんですよね。それを集団のモニュメントとして崇めるのと同趣のことであるように思えて…

Male   ゲイ       ルキノ・ヴィスコンティ
 

# 337  【またまた補足ですが………】 2002/03/03 23:56 返信する
From:大倉 里司 URL:https://members.tripod.com/guyshome/
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下記の書きこみは、Hermitさま個人に関して何の恨みも御座いません。
自分は、心情左翼ですが(実は転向組(^^ゞ)戦前の右翼の方々に関し
ては、目的は共感するところがあるんです。

これを書くと三島由紀夫批判になってしまいそうで………気が進まない
のですけれども、どうも彼の書いたものを読んでも全然ピンと来ない。
寧ろ………「ああ、おめでたい人ねぇ」と感じてしまうんです。
日本で唯一のクーデターである2・26事件を追っていくと、彼ら青年
将校の多くが東北の貧農出身であり、如何に世直しをするか?という
点に関しては方法的には間違っていましたし、結果として軍部独裁
(つまり………世渡りの上手い人間だけが勝ち残る図式)となってしまう
のですが………それでも彼らの心情は支持したい面が多分にあるんです。
ところが………三島先生の場合………「理念」とか………「建前」
だけで「痛み」がまるで感じられないのですね………そこを指して
「おめでたい人だねぇ………(--;)」と感じる所以です。m(__)m


Male   ゲイ        
 

# 336  【冗談じゃありません!】 2002/03/03 23:39 返信する
From:大倉 里司 URL:https://members.tripod.com/guyshome/
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Hermitさま、敢えて反論させていただきます。

> というのも、どうも靖国が今のような意味を持った場になったのは
>>戦後のことで、それまであそこは、(リンチなんかも興味を持ちそうな?)
>>ちょっと異形の空間だったようなんですよ。「キッチュでモダンなアミューズ
>>メントパーク」。言ってみれば、「伸び伸びとした」要素を、正に体現した
>>場所だったのでは、と。

それでしたら新宿の花園神社があれば役割は果たしております。
そもそも………靖国神社は長州藩の氏神的役割しか果たさなかった
ものなんですが、それが”富国強兵制”に因りまして何時の間にか奉り
挙げられた始末(--;)

自分は断固として”神道的正統性”を忌むべき場所に見出す訳には
参りませんし、”マツリ”の場としてみても前述の通り”花園神社”で
十分に役割は果たしておりますよん(^^)/~


男性   会社員   37歳   O型    
 

# 335  【知識不足、認識不足】 2002/03/03 16:45 返信する
From:Hermit 
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>HODGE さん

ヴァインの「運命の倒置法」、その後、「深夜+1」(駅構内の古本の出店にたまたまあったもの)を読んでいます。ここ最近、"名作"ばかり読んでいる気がしますが…(笑)。名作とされているものにもこれだけ読み残しがあったんだとびっくりします。だからといって全てに大感激という感じでもないのも面白いです(すれっからしになってきたのかも)… 
あと、平行して「山尾悠子作品集成」を寝床で、といった具合ですが花粉症もあってそちらはなかなか進行しないです…
「運命の倒置法」ですが、これだけすんなりと面白く読めるとは思っていませんでした。初めのうちはちょっとページを繰る手が進まなかったのですが、P・D・ジェイムズ同様、人物の性格がかたまった後、人物が絡み合いだしてからは一気に読めました。内面の的確な描写はさすが、です。あまり息苦しさも感じなかったのは「ロウフィールド…」のような、倒叙型の作品だからなのか…
ただ、登場人物中、主人公の父親ルイスの内面(遺産が自分に残されなかったことで息子を妬んでいる)が描写される件では、読んでいて何故か胸がムカムカしました(笑)。単なる小市民でよくある心理なんでしょうが… ともあれそんな心理もしっかり描きこんでみせるレンデル。さすがというか…
半数ぐらいが女性なのに男性の内面ばかりが描かれるのは、事件の成り行きもあるのですがなぜだろうという気もしました。ちょっとゲイ的な要素も織り交ぜられていましたね(それも何故なんだろうという気も少ししましたが…)。ともあれ面白く読めました。特定の意味や寓意を当てはめづらいような事件の収束の仕方も、奇妙ですが納得はいく、という感じでした。

グラフトンはロス・マクを崇拝すると言っても、それが反映されているのは社会への目線がある、といった部分くらいでしょうか。作風は随分違うので、全く違うものと考えて読まれたほうが楽しめると思います。もうNかOまでは行っていたるのでは…
ヴァイニンガー、名前はよく聞くのですが、今の状態だとしばらく手を出す状態ではないような気が… 読まれた暁には是非レビューに書いてください。『カリフォルニア・オデッセイ』も、今はまだ同上、という感じです。花粉症で元気がないだけかもしれないですが(笑)。
某評論家、ですが、ここまでHODGEさんがこだわられるのなら、一度読んでみようか、という気になりかけています(笑)。

Disc Review、メシアンやブーレーズならまだ聞いたことがあるんですが、ご紹介のあった辺りに到っては、もはや手の届く範囲外です(笑)。バラケは名前だけ。ピアノ曲とテープ音楽がおなじディスクに入っているというのは、実験ものとそうでないものみたいな区別がもうなくなっているということなんでしょうか。現代音楽、実験音楽も生まれてこれだけ時間が経っていれば当然のことかも知れないですが。
>> ピアノの方がキレのある「発音」が感じられる
これは楽器の特性、ということもあるんでしょうけれど、そうですよね。ストリングス系統で靄が立ち込めたように音のエッジをぼかしてしまう手法には好悪様々あるのかもしれないですね。(でも確かマーラーなんかはお好きなんでしたよね…?)

そういえば、本屋でちょっとした話題らしい「世界が百人の村だったら」という絵本を手にとったのですが、その一ページに「90人は異性愛者で、10人は同性愛者です」とあってちょっとびっくりしました。認識不足なんでしょうけれども、同類、そんなにいるんでしたっけ? 潜在的なものも含めてなんでしょうか… 周囲を見回しても、10人に一人がゲイ、という気がしない… (バイセクシャルはどうなんだ、というのはおくとして…)
ともあれ、ちょっとしたカルチャーショックが味わえるかもしれない(単にこちらの認識不足が露呈しただけのことかもしれないですが) 本なので(薄い絵本)、興味があったら覗いてみるのも面白かろうと思います。

Male   ゲイ       ブラッド・ピット
 

# 334  【とかくこの世は…】 2002/03/03 16:41 返信する
From:Hermit 
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皆様今日は。

宗教近辺で話が盛り上がっていますね…
さしてこだわりを持たない人間としては、付け足すこともあまり無いんですが、

>大倉さん
>> 「靖国神社」が焼け落ちたら赤飯とシャンパンで祝いますね\(^0^)/
いや、どうもそれはちょっと待たれた方が宜しいかと…
というのも、どうも靖国が今のような意味を持った場になったのは戦後のことで、それまであそこは、(リンチなんかも興味を持ちそうな?)ちょっと異形の空間だったようなんですよ。「キッチュでモダンなアミューズメントパーク」。言ってみれば、「伸び伸びとした」要素を、正に体現した場所だったのでは、と。
孫引きになってしまいますが、下記URL(以前も話題にした某HPですが)をちょっとご覧になってみて下さい。
http://member.nifty.ne.jp/windyfield/diary0108a.html#07

靖国神社といえば、ゴールデンウィーク辺りにサクラソウ市をやっていて(何の用でそこにいたのだったか…)、子供の頃そこで苗をもらった(もの欲しそうにしていたので、買いたいけれどお金が無いのかと思われたのかも… )、というくらいしかかかわりは無いですね……
そのサクラソウはいまでも我が家で毎年咲いてくれていますが。


>billy さん

>> ホテルでダラダラと過ごし、時にはバリヒンドゥーの美術などを鑑賞
羨ましい。 といってももともとそんなに出歩く質ではないので、これにつられて自分も旅行しよう、などと思ったりはしないんですが、でも楽しそうですね。
バリのご報告も楽しみにしています。
今週のアリーはどちらかというと笑いよりテーマ優先の感じでしたね。(前週のジョンは出てきた時の格好の凄さになんか口があんぐりでした(笑)。リチャードは本当にらしかった。そうか、第3シリーズ以降あまりフィッシュ哲学が前面に出てこないですね、そういえば)

本題の宗教談話、ありがとうございます。宮崎駿さんの名前まで出てくるとは思わなかった。やっぱり同じものでも見る方向によって、いろいろな要素が見えてくるんですね。
ユダヤ教については、確かに選民意識にはきちんとした由来があるとは思います。ただ、それがそのまま、別の時代、そして現代に引き継がれていて、そのために当初持っていたのとは別の意味合いを帯びているような気がしてならないんですよね。それはもはやただの民族主義でしかないというか…
あと「他宗教を排斥する性質」については、これはもう宗教というより「集団としての人間」が持っている特質なのかもしれない、とさえ思います。やはり人間には、仲間とみなせるものに共同体意識を持ち、それから外れる(自分達とは違うものだ)とみなせば殺すのも厭わないようなところはありますよね。これは宗教・国家レベルのみならず、普通の殺人や「どの動物なら殺して(食べても)構わないのか」といった辺りの発想などなどにも関連している気がします。以前騒がれた、「どうして人を殺してはいけないか?」という問題の帰着点も、実のところこの辺にあるのではと…

仏教話も興味深くて為になりました。解脱が輪廻の輪から解かれるという意味だというのは、初めて理解した気がします(笑)
輪廻というのは人間の願望由来の発想かと思っていましたが、そのしがらみからも解かれる、という辺りを目的にしているんですね。まぁ通常の人間の願望自体がしがらみ(執着)みたいなものと捉えられる、ということなんでしょうか。
悪い言い方をしてしまえば「何も望まなければ、裏切られることもない」というのに近い気もしますが、この言葉自体は実は願いを持っている(が、押さえ込んでいる)場合に使われたりするのに対して、多分仏教でめざしているのは、本当にそんな望みと無縁になる、ということなのかな…
それにしても、偶像があった方がより強い勢力を持つという辺り、人間って人知を超えた存在にも人間の形をしていてほしいものなんですね。人間ならざるものには、人間の願うことなどどうでもよいのかもしれない、という気持ちもあってのことなんでしょうけれど。

話がそれますが、ビョークがアイスランドについて、
(ライナーからの孫引きですが)
「私は凄く宗教的な人間なんだと思う。ただ、自分なりの宗教を持っているということなの。それが何だと言われれば、私には分からない。強いて言えば、生への情熱とでもいったようなものだけど。ただ、一度国連がやったアンケート調査で面白いものがあって、そこで世界中の人に人生一般に関する質問をしているんだけど、そこで『何を信じていますか』という質問に対して、世界中の人がアラーとか神とか仏陀答えていたのに、アイスランドの人たちだけが圧倒的に、『自分を信じている』と答えているの。それって凄くアイスランド的だなぁ、って思ったわ」
と発言しているのですが、個人的にはこんな感覚に惹かれます。まぁアイスランドの場合、本当に厳しい自然と向き合い、岩を砕いて生活してきたその歴史があればこそ、なのかも知れないですけれど。

>> 関係ないですけど、僕が座って友達が立った姿勢で会話するのは苦手です
なるほど… 背の高くない自分としては精神的な苦痛は無いんですけど、相手を見上げて話すのはなんか姿勢の上で無理があるみたいで、どうしても相手から目がそれがちになっちゃいます、そういえば。

最後に励ましどうもありがとうございます。ぐすん。

(サンローランといえば引退でしたか… 関係ないですが結構前に「さぶ」が廃刊になったとか聞いた気が…)

Male   ゲイ       イヴ・サンローラン
 

# 333  【マイブームはモルモン教】 2002/02/27 06:30 返信する
From:billy 
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>HODGEさまが、基督教に強い嫌悪を感じておられるように、
>自分は明治以降に行われた「国家神道」に限りない憎悪を感じ
>ざるを得ません。

同感です。最近は宗教がある種の権力と結びつくことは当然のこと
なのかなーとも考えているのですが、権力と結びついてしまった
宗教はその使命を終わったと言っても良いような気もします。

国家神道というものが、日本人に与えた影響は計り知れないもの
があると思います。特に、国家神道と結びついた旧体制。
天皇を中心とした政治体制の元で、どんどん侵略していく
わけですが、そうした政治が敗戦で終焉を迎え、連合国側の
統治が始まります。その元で、旧体制は否定され、間違いであった
と教えられるわけですが、その際日本人は「国家神道」ばかりではなく、
宗教までもを旧体制のものと考えてしまったのではないかと思います。
もしこの説が成り立つのなら、国家神道が与えた影響というものは
看過できないし、僕も嫌悪感を感じてしまいます。

>自分は仏教徒(真言宗)ですが………

あら、同じです。僕も真言宗の信者ですから。
大倉さんも総本山はやっぱり高野山?それとも教王護国寺の方
ですか?

         
 

# 332  【HODGE】 2002/02/27 00:13 返信する
From:Re:Chapter 2 URL:
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こんにちは、こういう話題になるとちょっと口を出したくて。
(大倉さんも本音で書いてくれているし)
まあ、僕はいちおう無神論者ですが、どちらかというと三島由紀夫マンセーの「心情右翼」(爆)なので、日本的なものには(それがどうあれ)弁護したい気になるかな。

あとユダヤ人はわりと好きです。ちょっとだけ付き合ったアメリカ系の人も良かったし(もち、割礼してました)、音楽家や作家(とくにカフカとかジンメルとか)、まあユダヤ文化が好きなんですね。

基督教が嫌いなのは、こういうところ(田中宇氏のジャーナル、僕はこの人、ジェーナリストとしてはめずらしく尊敬しています)
http://tanakanews.com/b0201jew.htm

http://tanakanews.com/b0122jerusalem.htm

特に後者で
”キリストを殺したユダヤ人が実在していることによって、教会は人々に対し、キリストという人物が本当に存在していたことの証拠を示すことができ、その上に立ってキリストの素晴らしさを人々に説くことができる。その視点に立てば、ユダヤ人を滅亡させることは得策ではなく、むしろ「嫌われ者」として、貧しいまま生存させ続けることが重要だったことになる。


大倉さんに異を唱えるわけではありませんが、ゲイにたいして「寛容」というのは、これと似たような「策略」があったんじゃないかと思います。
まあ、嫌いになったのは、僕の場合、実際に嫌なことにあったわけではなくて、歴史関係の本を読んでいて、単純に「義侠心」(正義感)に囚われたというものですが。

最近ちょっと興味があるのはゾロアスター教です。

PS
今月のミステリマガジンに戸梶圭太のインタビューが載ってました。ウエストレイクが好きというのは納得ですね。それと「ミステリ再入門」というコーナーでマーガレット・ミラーについても触れられていました。
あとジョン・モーガン・ウィルソンのゲイ・ミステリ『夜の片隅で』が文庫化(ハヤカワ文庫)されました。これ、いいですよ。お奨め。

Male   ゲイ       トム・クルーズ
 

# 331  【補足の為】 2002/02/26 22:38 返信する
From:大倉 里司 URL:https://members.tripod.com/guyshome/
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自分は仏教徒(真言宗)ですが………
浄土門にも、自力門(禅宗その他)にも
為るほどなぁ………と感じることはあります。>阿弥陀ファン

宗教面に関しては、カソリックに関しては割と寛容ですよん。
何だかんだと言っても伊達に2000年の歴史は在りません
ねぇ………寧ろ、南部パブテストのほうが非寛容ですよん>ゲイの方々に関して


Male   ゲイ        
 

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