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# 510  【書き忘れ】 2002/07/01 02:33 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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下の投稿に書き忘れましたが、
ジェネシスといえばLand of Confusionの
プロモーションビデオきもかったし、おぞましい内容でしたね。

Male         Chi Chi LaRue
 

# 509  【ブラジルおめでとう。】 2002/07/01 02:31 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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HODGEさん、Hermitさんこんばんは。
今週はかなり読書が進んだので、hermitさん風の紹介をば。
まずはアゴダ・クリストフの『悪童日記』『二人の証拠』『第三の嘘』。
この3部作はおもしろかった。まず『悪童日記』を読むとなぜこれが名作?
もしかして児童文学のたぐいじゃないの?とか思いつつも読み進め、
2転3転する話の内容にもう3巻一気に読んでしまいました。
そして、今2回目を読んでいるのですが、結果を知って読み直すと
あ、ここにも結末を知るヒントが!ってな感じで楽しんでいます。

↓ここからネタバレ
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『二人の証拠』では、突然文体も変ってしかも双子ではなくなりますよね。
だから、もしかして辻人成の『ピアニシモ』的、孤独の少年が作った
仮想の兄弟なのか?とも思いながら読み進めていたんですが、最後の方で
「やっぱり」と思う文章があったんですよね。だけど、『第3の嘘』で実は
本当に兄弟がいて、すごくおもしろかったです。『第3の嘘』っていう
タイトルの由来もあかされていますしね。
結局内容は、あの双子の悪童日記は空想の産物だけど、双子は確かに存在し
たってことですよね?
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↑ここまで

結構今週の読書量が多かったんで、もう忘れていたりしますが、
今再読中なんでしばらくしてまた投稿するかも、ってなところです。

そして、『伊勢物語』とそのパロディー『仁勢物語』。まぁ、これはご両人
とも興味なさそうな古典なんで省略するとして、『逸脱の日本中世』
読了しました。
んー、これですが、日本の同性愛(ここでは男性−男性という)を知りたいと
思って読むことはおすすめしません。はっきり言ってくだらなかったですね。
あまりにもあっさりしすぎというか、当然のことをいっている様な感じでし
た。日本は歴史的に性について大らかだった。もしくは同性愛が認められて
いたって主張する人がいますが、その根拠はたぶんここに書かれているよう
なことなんだろーなーと思うんですね。要は、寺院内だったり武家内部での
制度化された同性愛のみを指摘してそれかあたかも日本社会の伝統的価値観
であると主張しているにすぎないんですよ。
ここに書かれてあったのは能と寺院内での同性愛なんですが、武士は、幼い
時に寺院に預けられてそこでしつけや諸々のことを教え込まれる訳ですが、
その時に、僧侶によって男前なら性欲のはけ口として肛門性交させられる場
合もあると書かれてある。(「肛門性交」と文中にはあったのでそのまま使用
しました。カタカナでいうよりなんか淫ら)
で、あっさりしているというのはそれがなぜ制度化されたのかとか、あるい
はその後成人して(元服して)ヘテロとして生活したのかとか、色々その後
のことも気になりますよね。それが全然書かれていなくて残念でした。
まぁ、この本全体として「能から見る日本中世」みたいな感じだったので、
仕方ないことなのかも知れませんが。

ただ、やっぱり差別的な表現があったりとHODGEさんだとちょっと血圧上がり
そうになるかも。

あと、森村泰昌の「私がモナリザになったわけ」。
これは相変わらずというか、僕が惚れに惚れた世界というか、森村worldが炸
裂していてなかなか楽しかったですね。

ついでに講談社学術文庫の「フランス絵画史」(もちろん高階です)も読みまし
た。これはまー、自分の散らばっている知識を体系化しようと思って購入した
んで、あまり深くは読みませんでしたが、初心者にはお勧めしませんというと
ころでしょうか。概説書ってなんでこんなにくだらないんでしょうね。

で、今週のサイトの更新!
コードネーム「琳病に侵された人々」ですが、そこにビアズリーと総論を追加
しました。今週はこれだけ。

>HODGEさん

>>ひさしぶりにピアノを弾いてみようと思ったのですが、なんかぜんぜん指が
>>回りませんでした。

へーピアノもできるんですか。なんかクラシック好きで読書家で美術も詳しく
てっていえば、益々妄想がふくれあがりましたよ。
なんかすごい上流階級出身の、すごいソファーでティーを飲みながら優雅に
すごいスピーカーでクラシック聞きながら読書している感じ?(笑)

なんか不思議な人物だ。

>>>「バーナム博物館」
>>このカヴァー、いいですよね。僕もシュルレアリスム系が好きなので
>>気に入ってます。

僕も気になり始めた。で、内容はどういう奴なんですか?

そういえば、今日BS1でエリザベス2世の即位50周年式典の模様を放送してい
て、ずっと見ていたんですね。やっぱりイギリスの男性はいいですねー。
特にウイリアム、超いい男になって、しかもスーツが似合いますね。なんか
さすがスーツの国と思ってしまったんですが、その着こなしもさることながら
ポケットに片手をつっこんで民衆に握手するところなんてすごくキマっていて
良かったですよ。
あと、歴代イギリス軍の軍服を着た退役軍人やら現役軍人なんかのパレード、
怪しげな大司教、案外好きなブレアなど、そうそうたるメンバーが出ていて、
すごかったです。ビデオ取っていて良かった。
(ワールドカップも見ていたので、こちらはビデオ録画したもの見ました)

ついでにハイビジョンで放送されたという、即位50周年のコンサートは放送
しないんですかね?ってHODGEさん、さすがに知らないと思いますが。。。

>Hermitさん、

>>個人的には何故新幹線?と。

新幹線に乗っていると、一番前のドアの上に文字ニュースが流れるんですよ。
天気予報とか、株が下がったとか、殺人事件の犯人逮捕とか。その合間に
「ただいま熱海を通過中」とかも出ますが。。。
で、titleの文字が流れているのが、そういった電光ニュースに思えただけな
んですがね。

>>これなんだか興味が湧きます。何故でしょう?
>>やはり歴史的な話

歴史的な話と旅行に行った時の話があるんですが、気が向いた時にでも
書きますね。

たぶん歴史を勉強したらトルコとキリスト教は嫌いになると思います。
あと、キリスト教のあの表面的な祈りも、「ば●●かしい」と思いますよ。

>>「ベッカム様」が3種類もあって驚きました

もっと増やそうかと今思っている最中。この際ポルノ俳優も付け足そうかと
思っています。(ただし気に入ったものだけ)

>>ゲイブリエルの内面が表出したこの作品には、これまで様々なフロイト的解釈
>>が施されてきた。しかし、夢をいくら解析しても夢の世界の眩惑感そのものに
>>は近づけない。この作品に向かい合う正しい態度は、ストーリーの意味を理解
>>しようとすることなどではなく、ゲイブリエルの内面がもたらす「眩惑」その
>>ものに身を委ねることだろう。

それはわかりますよ。もし僕はこの言葉と全く反対のことをいっている人も
「それはわかりますよ」と答えると思うんだけど、要は、何が言いたいかと
いうと、そういった考え方は時代によって変るって事なんですよね。
たとえばマグリットのテーマをグチグチいったとして、それは僕が現在住ん
でいる時代の産物でしか無い訳で、時代が変ればその考え方も変ってくるか
も知れないし、もし僕が書いた文章が今の時代に評価されても、未来には否
定されるかも知れないわけですよね。だから美術の正しい見方とか美術の極
意とか言うものはこの世界に存在しないと言うことになると思うんです。そ
して、マグリットのあのような考え方は僕には美術の見方を押しつけられて
いるようなそういう感じがするんですよね。作者だからといってその美術の
見方に文句をいうことが出来ないと思うし、見ている人が何を考えて見てい
るのか、あるいは何も考えないで見ているのか、そういうものは時によって
違う、「だから諦めた方がいいですよ。絶対的な環境にその作品を置くのは
不可能なんだから」、っていうような主張なんです。

そして、立川芳雄の考え方もまた然りで、未来にこの考え方が変ることがな
いとは言い切れない。
嫌いだというのはわかるんだけど、まぁ、人それぞれ適当に何かを楽しんで
もらえればそれでいいんじゃないかナー、とも思ったりする訳で、そういう
意味合いで「諦めろ」と言ったんですけどね。


Male          
 

# 508  【いよいよ決勝ですね】 2002/06/30 11:13 返信する
From:HODGE 
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こんにちは、W杯もいよいよ決勝。あっという間の6月最後の日。
>>3位決定戦、トルコよくやったと思います。不発だったハカンシュキュルがやっと華麗なプレーを見せたのも良かった。

そうですね。トルコってなかなか良い試合してましたね。GKのリュシュトゥもそう、目立ってましたし。トルコ選手も意外に「キャラ」が立っていたんですね。

夜のドイツVSブラジルはいまからわくわくしています。
でもW杯が終わったら何をしてよいやら(笑)

とりあえず「読書」かな。

>>トンプスン「Pop1280」
これ、語り口がユーモアたっぷりだけど、なかなかエグイことを書いてますよね。どちらかというと「内なる殺人者」の方が好みなんですけど、「Pop1280」も面白かったです。

>>そういえば、この話にはミラーと同様、"女性の隠されたボキャブラリー" が描き出されていますが、アメリカではそういうものなんでしょうか、というか日本でも? 

何言っているんですか! 日本には「やおい」という暴力的で差別的なポルノが氾濫しているじゃないですか!!!
それはともかくミラーの作品は「鉄の門」のヒロインの言葉を聞いて精神科医が驚くところですか。

そういえば「Pop1280」だとこんなセリフがありますよね
「あたしがあん畜生に何をしたいと思ってたか、わかる? 真っ赤に焼けた火掻き棒を、つっこんでやるのさ、あの糞ったれの……あら、どうしたの、ハニー?」
っていうところ。もしトンプスンが「古典」とかの引用とかを念頭に置いているんでしたら、これは「エドワードU」のエピソードっぽいですね。ニック・コーリーもある意味「統治能力のない国王」とも言えるし。

>>この作者は白人の機嫌を取るように卑屈に振舞う黒人に否定的ですが、

そうですね、僕も「やおい」のテクスチュアル・ハラスメント性は断固として「告発」していきたいです(笑)。

>>「バーナム博物館」
このカヴァー、いいですよね。僕もシュルレアリスム系が好きなので気に入ってます。タイトルは「RADIOACTIVE CATS」ですね。ただ、なかなか読み終わらなくて、というか「探偵ゲーム」のところでちょっと「難儀」しています。まだ全部読んでないんですが「ロバート・ヘレンディーンの発明」はいいですね。この「発明」(インヴェンション)という言葉が、ほとんどミルハウザーを表してませんか? 
バッハの「インヴェンション」と同じように、小説の「発明」(バッハなら音楽の「発明」)といった感じを受けました。
今度長編が翻訳されるんですよね。こちらも楽しみにしています。

レンデルはかなり出てますよね。ウェクスフォートの方はあまり読んでませんが、ノン・シリーズはわりと読んでますよ。多分いま部屋にある本の中では、同じ作家だったらレンデルの本が一番多いと思います(アルレーより多いと思います、クリスティはほとんど処分しちゃったし)。ただ、なかなか読めなくてたまる一方なんですよね。


Male   ゲイ       ミロスラフ・クローゼ
 

# 507  【様々な個人的印象】 2002/06/30 06:54 返信する
From:Hermit 
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>HODGE さん
>> ウェクスフォード、ノン・シリーズ、ヴァインと迷う
さるサイトを見たら、翻訳された数が凄いんですよね。 ある程度把握しているつもりだったんですが、予想を遥かに越えていた…
HODGE さんはどの程度読まれていたんでしょうか?

あと付け足しなのですが「バーナム博物館」はハードカヴァーの装填の表紙には名前を思い出せないのですが、有名な写真家の幻想的なトリック写真が使ってあって、それも印象的でした。"Unforced cat" だったかな?

>> あの試合がこれまでで一番興奮
アイルランドの粘りは、韓国とはまた違った感じで印象的でしたね。PK戦も何だか異様な雰囲気でしたし。
アイルランドはロビー・キーンのパフォーマンスも印象的でした(笑)。なんとも独特で、しかも雄叫びに相応しい… (側転、前転、ドラムたたき…)
アイルランドと言えば、サポーターの陽気で社交的で飲みまくるけど悪酔いしない人柄もクローズ・アップされていましたね。今大会のベスト・サポーターではないか、とか。
私としてのこれまでのベストマッチはセネガルvsトルコかな… ブラジルvsトルコも面白かったですが。

>> スペインGKカシリャスには惚れちゃいました
GKの魅力が際立った大会ですけれど、彼は容姿まで良かったですね(笑)。私も良いなと思ったのですが(笑)、韓国とのPK戦はちょっと運がなかったですね… しかし大会で2回もPKをやったキーパーって彼だけなのでは…
もともと控えの若手のようなので、4年後も登場してくれそうですね。

男前5人は考えたのですが、どうも背番号何番とかいう形でしか覚えていない選手も多くて… ディフェンダーの名前は余りクローズアップされないので分からなかったり覚えていなかったりするんですよね…
それを男前と言うかを別とすれば、ビエリや他の面々も印象的でしたが… 強いてあげれば、中にパウレタは入れたと思います。韓国戦でねじ込もうとした地際からのヘッドも印象的でした。ただ、男前としては余り賛同を得られないかも… カリーシャスも良いですがHODGEさんがもう挙げたし…(笑)
やはり選手としての魅力とどうしてもごちゃごちゃになってしまいますね…

>Billy さん
>> 新幹線のニュース速報
あはは… と思いつつも、個人的には何故新幹線?と。
私鉄の吊革広告や、ワイドショー(見てないので分かりませんが)とかじゃなくて? 新幹線?
新幹線をほとんど使ったことがないので、そのニュ−ス速報がどういうものなのかよく分からないのですが。

>> トルコは個人的に嫌いな国
これなんだか興味が湧きます。何故でしょう?
とくに(日本人としては)普通には印象のない国の気がするのですが、やはり歴史的な話? オスマン帝国やセルジューク帝国のあった国ですけれど、また東ローマ・ビザンチン帝国のあった国でもありますね。
それとも何か現代の事情が?

>> 画像増やす予定
「ベッカム様」が3種類もあって驚きました(笑)
どれにしようか(笑)、更には何を書こうか考えて、結局いったん引き返してしまいましたが(笑)。
あれだけ小さいのが並ぶと、ほとんどアラベスクみたいなものですね。
サイトの感想は、また改めて…

Male   ゲイ       レナード・バーンスタイン
 

# 506  【あとは決勝のみ】 2002/06/30 06:52 返信する
From:Hermit 
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さてサッカー。
これが終わったら私は何をすればいいの?とか言っている人もいるみたいですが、私個人はそこまで空虚な日常を送っているわけではなく、性格上そんなに一体感を欲しているわけでもないので、そうか、そんなに皆さん一体になって騒ぎたいのか…… なぞと思ってしまいますが…
あの一体感は凄かった、もう一生あんな経験はない、なんて意見もあるようですね。
それを聞いたとき、イギリスでアシッド・ハウス(マンチェスター・ムーヴメント)が流行った時のエピソードを思い出しました。なんでも、そのコンサート会場ではスピードだったかな?とかいう麻薬をみんな吸う?(飲む?)らしいのですが、するとそれまで隣同士にいても互いに口も聞かなかった人たちが、急にニコニコして「これ飲む?」とか話し掛けて打ち解けたりして…… という状態になるらしいんですね。あんな会場が一体になる経験は他になかった。だからあの麻薬がもたらしたものは本当に大切な経験だと思っている、というさるロック歌手のインタビュー記事だったんですけれど。

3位決定戦、トルコよくやったと思います。不発だったハカンシュキュルがやっと華麗なプレーを見せたのも良かった。試合間隔が相手より短く、更にあの応援をバックに、勝利への動機付けも強そうな韓国を相手にして、勝つのは難しいかも…と思っていたのですが。まぁ最後は防戦一方でしたけれど……
カーンばかりが注目されるが、リュシュトゥも屈指のGKで、オールスターに選ばれるのも (国の宝だからと国外のクラブに出て行かないよう計らわれたと言うのも) むべなるかな、という感じでした。他にもこの大会ではキーパーの凄さを感じるケースが何だか多かったです。
3,4 番の選手がなかなかいい感じのようだった気がしましたが、名前を覚えていません…(笑)
この試合、韓国もよく粘って頑張った、とは思います。

>> クローゼの「遺影」
暴走韓国、見ましたが… こんなことしてるんですね…
韓国にとってサッカーは国技らしいのですが(テコンドーじゃないのか?)、またそれは戦争のようなもので、負けたら死ね、戻ってくるな、位のプレッシャーがあるものなのだとかいった記事を読んだ気がします。
やった人が見た人の怒りを予期しているか、それがもたらすものをまで計算に入れているのか、分かっているのかまでは分かりませんけれどね… 何だかなぁ…
勘違いした盛り上がり方ですけど(でもある種のジョークかもしれませんけどね、韓国人と聞くと本気ではと思ってしまうのはもしかすると私の偏見かも…)、こういう人は必ずいるものなのかも(暴れたロシア人とか日本人とか…)… バカ騒ぎと同じで普段からそうしたかった人なのかもしれませんね。
そういえば韓国人は身内(同朋・同郷)には非常に優しく親切だが、そうでないとなるとその全く逆の態度を取る、言わば村意識が強い国だと聞いたことがありますが… あんまりこんなこと書くと韓国をネタに憂さ晴らしをしているみたいだな…
ただ、自国の選手が出た試合以外は余り感心をもたれていないというのは本当のようです。ドイツのカーンが、空席の目立つスタジアムに、W杯はこんなものじゃない、とショックを受けたとか。
あと件のFIFA副会長の政治力は絶大で、更に次期大統領選出馬の噂もあるのだとか…

>> 歴史的に言って、ポーランド人はドイツ人からナメられそうな感じ
一応世界史を取っていたのですが、そうか、ドイツ領だった時期は長いですもんね。というより、独立国だった時期って余りなかったような気が…
なめられそうと言えば、クローゼは顔立ちはかなり優男とかいった感じで、「ワレサ委員長」とかいったイメージとも違いますよね。彼の顔も好みですか? 私個人は顔立ちとしてはあまり…なのですが。彼もまたベビーフェイス(ちょっと違うか?)の暗殺者、ということになるかもしれません、この試合で得点できれば…

さぁ、バラックらの穴を埋める人は出るか? クローゼは得点王になれるでしょうか? それともこのままロナウドが取るのか?

Male   ゲイ       オリバー・ビアホフ
 

# 505  【ブラックユーモア】 2002/06/30 06:51 返信する
From:Hermit 
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今日は。
ワールドカップはあと決勝(3位決定、トルコやりました! 敵地で韓国を破るとは…)。とりあえず6月はそれで締めですね。スポーツでは早くもウィンブルドンが始まっている…
7月はマグリット展はあるし、他にもちょっとしたイベントやら個人的に嬉しい事柄なんかがあって楽しみです。

読書はトンプスン「Pop1280」、バリー・ユアグロー「一人の男が飛行機から飛び降りる」、そして今はキング「アトランティスのこころ」を。
「Pop1280」、前にもちょっと書いたのですが、思い返せば思い返すほど、内容的には人間呪詛の内容といえるのかも、などと思ったりしています。異常な主人公の話と見られそうですが、実際には自分で手を下した件数はそんなになくて、本人が語るとおり "うまく誘って、本性をさらけ出させて、それからこっぴどい目にあわせる" 。相手の本性を引き出すという訳ですね。魂の数に数えられていない黒人 (仏タイトルが「1275の魂」というのはこれを勘定したジョークでしょうか) も含め、大方の登場人物が黒い(あるいは灰色の)「本性」を持っている。それが次々に惨劇を生む… 人間の本性って(さらけ出され、行動に移されれば)こんなものだろう、という話でもあるんですね…
人間性への信頼も感じられた(というか、価値判断を無視したような所のある)「悪童日記」なんかからすると、かなり黒い世界観。セリーヌとかコジンスキーなんかの世界ですね。彼らと違うのは徹頭徹尾すべてがブラック・ユーモアになっていること。主人公のみならず全ての人物の行動が余りにも…という感じで、しかもリアリティーがあるのが怖い。保身、中傷、身勝手、内に隠された下劣さ…… 等々…
キリスト教的世界観に照らせば、確かに神が世界をこう作ったのなら、「神と言うのは…… 」と思ってもしょうがないだろうなぁ、とも。
主人公がキリストの裏腹を任じるのもむべなるかな、世界がそうなら(そう作ったのが神なのだから)更にそうあらしめるべく勤めるのが神の使いというものでしょうからね……
当時の世相と片付けられない、人間のある面がよく出ています(言い訳をしながら色々な事をして、でも自分はいい人間だぞ、とやっている人はやはり世の大半を占めているはず。自分はどうかと言えば…)。怖い怖い…

そういえば、この話にはミラーと同様、"女性の隠されたボキャブラリー" が描き出されていますが、アメリカではそういうものなんでしょうか、というか日本でも? 女性が「抑圧された」時代ゆえの(逆説的な)世相のせいもあるのでしょうが、あまりこういう例に出会ったことがない (女性にその種の語彙が豊富でないと言う意味ではありません(笑)) というのは、知見の幅がまだまだ狭いのかな?……
あと、この作者は白人の機嫌を取るように卑屈に振舞う黒人に否定的ですが、ブレイクビーツ系統のファットボーイ・スリム(ノーマン・クック)が整形するマイケル・ジャクソンを「黒人の誇りを捨てている」として非難した「マイケル・ジャクソン」という曲をつくったというエピソードを何だか思い出しました(これがまた "Better living through chemistry" というアルバム中でも屈指の面白い曲だったりする…)。

「一人の男が飛行機から飛び降りる」。簡単に読めるだろうと思っていたら、意想外に時間がかかってしまいました。会話などでなく、描写が多いこともあるのでしょうが、短いから却って一文も流せなかったということなのかもしれません…
奇妙な悪夢のようだと形容されるごく短い短編がぎっしり詰まっていますが、設定のとっぴさや脈絡のなさこそあれ、余り夢っぽさは感じなかった気がします。人物の心理自体は結構現実の人間に即したものだった(気がしました…)からでしょうか。
特に後半の部分は家族の話になっているためか、非現実的な設定や時として脈絡のなさを備えつつも、実は家族の心理がしっかり描き出されているようで、夢とはまた違った種類の面白さがありました。
そんな中でシュールで一番気に入ったのが "宿命の女" 。これだけ短い話だと内容を語るにはネタバラシをしないとダメなのですが… あんまり他の人は読みそうもないし、……えぇぃ、一編だけだし、バラしちゃえ。
世界最後のタバコを持っている男が、マッチは持っていない(道行く人は皆マッチを持っている)。タバコを吸うために人を騙して部屋から追い出すが、女が一人残ってしまう。しかたなく主人公はファックを始めるが実はタバコがすいたいので、行きそうになったときに「行きたくなんかない、俺はタバコが吸いたいんだ」と思うと突然女の爪に火が灯り、その口からタバコの煙が漂い出る…
…という話。
どうです?面白そうじゃないですか?
ちょっとフランス人作家を連想。マルセル・ベアリュだとか。

今読んでいるキングの「アトランティスのこころ」ですが、(今のところとても)面白い。正直、キングはもうそんなには面白い作家ではなくなっているのかなと思っていたのですが…… やはり少年時代を描かせたら彼はピカ一だと感じました。

Male   ゲイ       マルセル・プルースト
 

# 504  【英雄ポロネーズ】 2002/06/28 01:58 返信する
From:HODGE URL:http://www03.u-page.so-net.ne.jp/gb3/waryo/g/g-00.htm
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いよいよ決勝ですね。ドイツVSブラジル。僕はドイツを応援します。

>Billyさん
ちょっと酔っ払ってますか(笑) トルコと言えば、ここのところモーツァルトの「トルコ行進曲」がやたらと流れていましたね。ひさしぶりにピアノを弾いてみようと思ったのですが、なんかぜんぜん指が回りませんでした。やっぱりブレンデルのようには弾けませんね。

>Hermitさん
>>HODGE さんの挙げたベストは一般的人気としてでしょうか? 
あれはいちおう「客観的」なつもりだったのですが……。
それでは「主観的」なやつは
1 カシーリャス(スペイン)
2 クローゼ(ドイツ)
3 オーウェン(イングランド)
4 デルピ(イタリア)
5 宮本(日本)
別格、ベッカム(イングランド)、カーン(ドイツ)、ラーション(スウェーデン)
です。

それにしても「韓国の話」。やっぱり好きな選手(クローゼ)の「遺影」が作られたり、ナチの旗が飾られたり(米ヤフーにもでかでかと載ってましたね)されると怒りが込み上げてきますね。そう思うとあのサイトも作られるべくして作られた感じかな。レーザーや判定のことは玉虫色ですけど、クローゼの「遺影」や「アズーリの墓」とかは、バカヤローって感じです。
もう信頼できる「サッカー解説者」は飯島愛と明石さんまだけのようですね(笑)

そうそう、クローゼのホームページがあるんですよ。ドイツ語なので、わかったようなわからないような感じなんですけど、画像がたくさんあります。

http://www.miroslavklose.de/

クローゼはポーランド人なんですよね。歴史的に言って、ポーランド人はドイツ人からナメられそうな感じなんですが、そういったところもいいのかなと思ったりします。

Male   ゲイ       エミネム
 

# 501  【新幹線】 2002/06/26 17:21 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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新幹線のニュース速報読んでいるようです、ココ。

そういえば韓国戦、韓国を応援していましたよ、僕。

ちなみに、トルコは個人的に嫌いな国なんで、応援しない
と思います。ご安心なされよ!(笑)
で、
>これも面白そうですね… これだけ試しに一度伺おうかな(笑)

どうぞいらっしゃい。何でも適当に描き込んで試して
みてください。

画像増やす予定なんですが、何増やそうか今悩んで
いる最中。(笑)

一番乗りしてしまって悪いの〜。<背景色

Male          
 

# 500  【本日はトルコを応援します】 2002/06/26 03:39 返信する
From:Hermit 
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今日も余裕はないのですがちょっとだけ。

韓国の話はテレビではやりませんが(といっても広く見てないのですが)、新聞等では話題の中心ですよ。飯島愛の件も新聞のコラムで読んで知りました(笑)。
韓国や日本、むしろ大変なのはこれからじゃないかとも。これから勝って行かないと、やっぱりあれは審判買収で勝ったんだろうと言われてしまうでしょうから…

ドイツ、カーンは流石。決勝に出られない二人がこの2試合目立っていて、彼らを欠くのはドイツとしては辛いのでは… 調子がまだいいとは言え、得点王はリバウドの方に分がありそうですね…

あすはタイトル通りトルコを支持です。あまりセレソンを応援する気がしないので。
個人技ドリブル突破より、オランダ(前回はオランダ支持でした)風のパスでつなぐサッカーが見たい、イタリアなどの堅い守りとしての組織より、柔軟で変化とスピード感のあるサッカーが見たい、という質なもので……
今残っているチームでは、トルコが一番それに近そうな気がするんですがどうでしょう? 今大会のチームの中ではどうですか?セネガルなんかもいましたが。
決勝はドイツvsブラジルならドイツ、でもドイツvsトルコだったらトルコを応援するかも…
ハカンシュキル?とか名前がややこしくて覚えられないのですが……

HODGE さんの挙げたベストは一般的人気としてでしょうか? ちょっとオーウェンが上位すぎるような気も…(体調不良で精彩なかったですもんね) あとトッティとデルピエロは逆では?とか。稲本は「男を上げた」けれど男前として名前が上がるかな?
では皆さんの私的ベストとしてはどんな感じでしょう?
私は…


Pop1280 を電車の行き帰りだけで読み終わってしまいました。
初めに思っていたのとは違っていて、人を食ったような感じも受けますが、
実はこれ、その時代(しかし現代もそうかも)の人の「良識」、私は善人だと思いつつ生きている多数の市民の善人としての「仮面」(と本性)にそのまま生命を与えたら、あんな感じになるのではと思ったりしました。
詳しくはまた改めて。

>HODGE さん
「アリスは、落ちながら」はミルハウザーの虜になった最初の作品だけに思い出深いです。一つの話を巡ってあれだけの視点が存在することを見せてくれる手法もさりながら、そこに小説らしさを込めることができている点にも私は感じ入ったんですよ。
彼がいなかったら、私にとってメタフィクションを前面に出した作品は、実験的だけれども余り読んでいて楽しくない小説、でしかなかったかも知れないです。
アメリカ人作家だけれど、正に紅茶を飲みながら… という気分のする本でした。
他の作品はいかがでしたか?

>> セネガルVSトルコ
あれは本当に好カードでしたね… 暑さのせいか、ヨーロッパ勢が姑息なサッカーを展開している気がするだけに、余計面白く感じたのかも。

>> 実際のヴェイユ
とすれば、小説中のSも弟(それともカケル?)に対する抗議?として餓死を選んだと言う設定なんでしょうかね…


>Billy さん
>> 西洋ではビアズリー
これは面白そう… というか私的に興味あり、です。

>> 日本負けたのって僕が応援したからなのか〜
トルコは応援しないで下さい!(笑)

>> スレッドの背景に国宝やら男前やらを指定
これも面白そうですね… これだけ試しに一度伺おうかな(笑)


Male   ゲイ       アレッサンドロ・デルピエロ
 

# 499  【ドイツ勝利】 2002/06/25 23:23 返信する
From:HODGE URL:http://www03.u-page.so-net.ne.jp/gb3/waryo/g/g-00.htm
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バラック、やりましたね。カーンもさすがの貫禄でした。
今はベートーヴェンのピアノ協奏曲4番を流しています。ドイツが優勝したら5番「皇帝」ですね。

>Billyさん
今日のドイツの勝利はBillyさんが応援を控えたからでしょか(笑)
>>だとすれば、男前選手のコーナーがあるはずだと最近確信しています。

これ、やって欲しいですよね。
いちおう僕の予想では
1 ベッカム
2 トッティ
3 オーウェン
4 デルピエロ
5 稲本
番外 カーン
な感じでしょうか。

Hermitさん
>>人によっては、なんかおかしいんじゃないか?韓国の相手チームはよくファウルを取られるし

これ、いま凄い話題ですよね。というか日本ではぜんぜん記事になりませんが、海外では結構話題になっているみたいです。
ネットだと飯島愛の発言や「暴走韓国」というサイトが歯に着ぬ意見が述べられていますけど。

まあ、ドイツが勝ったので、もうどうでもいいんですけどね。




Male   ゲイ       ミロスラフ・クローゼ
 

# 498  【手短にその他の話題】 2002/06/24 02:24 返信する
From:Hermit 
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>HODGE さん
>> か・な・り
…一瞬どうしたのかな、と思っちゃいますよ(笑)。狼からお母さんですよ、といわれた仔ヤギみたいな気分で…(笑)。それはともかく、どうもです。
でもネットを見てまわっていると、読書量では人後に落ちない人が星の数ほどもいることはよくよく分かりますもので……はい。(笑)

>> ユイスマンス
>> 究極の浣腸液を作って肛門のグルメ
(笑)。 …ですか。 究極の浣腸液って、何か感触が違うんですかね… いやそこまで考えちゃいけないのか…


> Billy さん

水泳だって十分いい体ができるんじゃないか、と思いますが…(笑) そういう意味じゃなくてですか? やっぱりやっている分にはきつそうですが。

マグリットについてはいろいろありますが、とりあえず
>> どういう風に解釈されるかを規制できないと諦めるべきですね
は、正論と言うか、実際止め様がないことでしょうね、確かに。
ではこちらとしてはこれを書いて終わりにしますか…
レコード・コレクターズという雑誌中で立川芳雄という人がジェネシスというバンドの『眩惑のブロードウェイ』というアルバムについて書いている文中から。

ゲイブリエルの内面が表出したこの作品には、これまで様々なフロイト的解釈が施されてきた。しかし、夢をいくら解析しても夢の世界の眩惑感そのものには近づけない。この作品に向かい合う正しい態度は、ストーリーの意味を理解しようとすることなどではなく、ゲイブリエルの内面がもたらす「眩惑」そのものに身を委ねることだろう。


… その他(新規分他)については、また時間が出来たときにでも。

Male   ゲイ       デレク・ジャーマン
 

# 497  【手短にサッカー】 2002/06/24 02:23 返信する
From:Hermit 
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こうしている間にもサッカーは準決勝ですね…
イタリアが、イングランド、そしてスペイン(キーパーのカスティーリョでしたっけ、プレイヤーとしてもいい感じだったんだけどなぁ…、せっかくモリエンテスとかの名前も覚えてきたのに…)が去り、ミーハーな人間には少し寂しくなったかな?(笑)。セネガルの不思議なダンスももっと見たかった気もする…
いやでもドイツもいるしトルコも個性的。(アメリカもそうでしたがトルコはスピード豊かな感じが魅力!セネガル戦は)
韓国の躍進が話題ですけれど、ミーハーという点では韓国が勝っても余り面白くないような気が…(笑)

(↓見てませんが巨大掲示板でのあれこれと似た話かも)
その韓国の躍進、うーん、個人的には凄いと思ったものかどうか迷っています。
いえその、選手はもちろん勝利に相応しい頑張りを見せていて(スタミナが…)、ベスト8に出た時点では口惜しいがおめでとさん、的な感想も持っていたのですが、
人によっては、なんかおかしいんじゃないか?韓国の相手チームはよくファウルを取られるし、退場者や得点無効がやけに多いし… 審判を買収でもしてるんじゃないか? という人もいて、そこにタイミングよく韓国人のFIFA副会長(だったかな?)が対日勝利宣言。うーん、なんだかなぁという気分になっています。
敗戦した優勝候補たちは責任転嫁もありましょうが、一様に「審判にやられた」と言ってますし…
まぁそれも運という話もあるでしょうが、変な人が出てきて変な事言うのはやめて欲しいですね、まだやっている最中に。(単にあの韓国人FIFA副会長に悪印象をもっているだけだったりする…)
それにしても今度の相手もヨーロッパの古豪。おなじことが繰り返されるか…?

なんて不満を書いているうちに時間を使ってしまった…
試合とかトルシエ監督にまつわること(比較文化的な話)とかいろいろあったのですが、機会があればということで…

つけたし:テレビに出てましたが、明神辺りいかがですか?(笑)

Male   ゲイ       イケル・カシリャス
 

# 496  【呪われた魂の行方】 2002/06/24 02:21 返信する
From:Hermit 
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今日は。
梅雨寒、かと思えばぐっと暑くなったりで、快適というよりはちょっとずれた感じのことが多い気がする昨今ですが…
余り時間がないのでまた短めに(…と言いつつ、いつも口だけですが…)

先ずは読書、といっても今週はストラウブの「ミスター・X」のみ。
上下巻あってあの文章なのでなかなか先に進まなかったんですよね。序盤でいきなり『ダンウィッチの怪』の名が出ておぉ!と思ったのですが(ラヴクラフトの名を知らない人には何のことやら分からないでしょう…(笑))、超能力や奇形児などが出てくる話の割には、中身は完璧にいつものストラウブ節でしたね。田舎の、奇怪な噂の絶えない(呪われた?)一族の謎を巡る物語ではあるものの、さほどおどろおどろしさは感じられないです(むしろ日常のパートではユーモラスな側面も結構あります)。
作品を牽引する要素も、果たしてミスター・Xとは何者かという、ミステリ的要素が中心ですから…(ぐいぐいと引っ張る、という感じではないですね。)。作品の基調をなす雰囲気も、どちらかと言うとやはり地味。この味わいはブルー・ローズ3部作と同じものと思っていいかもしれないです。
ただ、この作品が違うのは、クトゥルー神話への言及だけでなく、怪異の場面の描写の上手さ・心理的な鮮やかさですね。バーカーみたいなスプラッタ描写、天然色ではなく、異字体を使ったりして確実にツボを突いて来る感じ。心象風景的なものの扱いに長けているんですね。
なんとか車が回るという言い回しがあったと思うのですが(何だったかな…)、そういう印象ですね。それにところどころで遭遇できます。
それがもっとあったらこれは傑作だと持ち上げるところなのですが…
ミステリ的には、ラスト付近で、主人公に関わっている人物たちが実は「事件」とどう関わっていたのかが明かされていく辺りが面白いです。ある意味誰も信用できない類のミステリだと言えるかも。
ともあれ面白く読めました。ブラム・ストーカー賞受賞作。

因みに、これはラヴクラフトの作品を読んでいたほうが面白く読めると思います。
ラヴクラフトから1作品選ぶとすれば、やはり「インスマウスの影」、でしょうかね…
昔読んだ時の印象で言うならば、ホラー小説の中で10指に入る怖さの作品かもしれないです(読んだ時、ホラーにまだ耐性のない高校生だったことも多分大きいのですが)。面白いという意味でもそう。何しろホラー小説のキーとなる要素がてんこもりの短編ですから。
閉ざされた寒村とその歴史(排他的で秘密を宿した住人たち)、呪われた血を巡る謎(そして異種交雑)、謎の教団、失踪、鍵を握る狂ってしまった人物と意味不明の伝言、襲ってくるフリークスたち、追跡と逃走、変身、そして心的な変容…… などなど挙げればきりがない。よくぞここまで盛り込んだと思うほどで、その割には破綻もほとんど感じなかった記憶があります。(もっともこうしたものの深層にはある種の差別意識が埋もれていることもまた読み取れますが…)
言わばホラーの古典なので、一読して損はないかと。
他に「壁の中の鼠」「ダゴン」「宇宙からの色」なども面白いです(記憶によれば)。

で、いよいよ「ポップ1280」に着手中。出だしの書き方を見ただけだと、ふざけたような、ブラック・ジョーク的なものかともちょっと思ったのですが、少し読み進んだ限りでは、なんだかひどくリアルな話、リアルな心情に感じられてきました。
世の矛盾した状況で混乱していく?中で、じゃぁ自分は自分の理屈で行くか、と殺人を始めるんでしょうかね。まだ殺人の気配すらない所ですが。

Iron Gate や drwxr-xr-x (「自分のみ書きこみ可能」?), Disc Review 等、更新が進んでいますが、興味深いのが諸星大二郎ですね。読もうと思いつつ読んでいないので。
ゴダールは知人に一度2つの映画を一部見せてもらったことがあるのですが、一見した限りではふざけてません? その中にいろいろと織り込んであるということなんでしょうけど… 見た感じでは、あー、好き勝手に遊んでるなぁという感じでした。きっと織り込んである内容も、ジョイスが自作について、なんか "皆一生この作品を解釈しているがいい" 的なことを、言ったと聞いた記憶があるんですが、なんかそれと似た話なんじゃないですかね、などと邪推。
ライヒの、これは比較的近作なんでしょうかね… 私はグラスを初期しか知らないせいか、グラスの方が機械的でライヒの方がメロディックだなどと思っていましたが…(笑)
一度知人に(グラスの)近作も聞かせてもらったほうがいいかも知れないです。ライリーがハイドン?と言われても私はハイドンの方をよく知らないのでした。聴いたことある曲が結構あるのではとは思うのですが……

そうそう、掲示板がいつの間にか10000 超えてますね。おめでとうございます
(でもおめでたいのか? おめでたいのはそんなこと言ってる私か?)
またこった仕掛けが施されている!
あと紺色(ユニフォームカラー)を先に使われてしまった…(笑)

Male   ゲイ       ドストエフスキー
 

# 495  【琳病に侵された人々】 2002/06/24 00:00 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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>この件名にはシビレました。
>何でもイギリスの新聞が稲本のことをこう呼んだそうです。
>さすがミステリーの国だなあ。

これですが、いい表現ですねー。もう、ベビーフェイスですもんね。
見ているとなんかほほえんでしまう魅力がある。

でもなんか海外チームのオーナーまで、自国を負かした選手は解雇にしろと
言ったりと益々狂気じみていますねー。
もちろん気合いが入るのもわかるんだけど、あそこまで熱を入れなくてもと
少し思う今日この頃です。
僕室内で仕事をしている時はテレビをずっとつけているんですが、もうほとんど
Wカップの話題でしょ、最近はましになった気がしますが。
スポーツチャンネル見ているんじゃないからと、最近少し飽きてきた感じも
していたんですよ。
試合とダイジェストだけで十分だと思うんですけどね。
あ、あと終わると今回のワールドカップのスペシャル番組がある予感♪
だとすれば、男前選手のコーナーがあるはずだと最近確信しています。
だって、天皇家に子供が生まれた時でさえ、世界のプリンスを特集していました
からねー。
絶対するはずです!

>でも今週は、日本、イングランド、イタリア、スペインと
>好きなチームがみんな敗退してしまって……

そうそう。なんか僕応援している国、今まで勝率0%なんです。。。
ベルギー、イングランド、日本、イタリア、ロシアなど。。。
今度の試合はドイツ応援する予定ですが、、、どうなる事やら。
日本負けたのって僕が応援したからなのか〜とも最近思っています。

>あれはカケルがシモーヌを助ける必要があったと思いますよ。
>何しろ「対決相手」が他の人間によって殺されたら、カケルVSシモーヌの
>思想対決になりませんからね。だからカケルはシモーヌを助けて、あらた
>めてシモーヌと闘ったんだと思います。

それはわかるんですが、助けるシーンがちょっと現実味無かったんですよねー。
だから、ああいうシーンを入れなくても、違う部分で助けるということが良か
ったんじゃないかと思ったんですよ。
あの思想対決は絶対必要ですしね。

今週の更新!
今週はリンク集をこじゃれた感じにして、ついでにゲイサイトも国宝の方に
移動しておきました。あと、掲示板ですね。自分が投稿したスレッドの背景
に国宝やら男前やらを指定することができるようにいじくっときました。
↑なんと24時間以上も考えて歯が浮いた。。。(暇人)
国宝と男前の共通点は「美しいものを愛でる」ということで。
あ、あとアナログのトップページ超coolにしておきました。(笑)
それとコンテンツの方ですが、変な宗教の加入やらのメールが来てウザイので
かなり詳しく自分の興味やらを付け足したり、尊敬する人物・座右の銘を
更新しておきました。
これぐらいですねー。

で、HODGEさんの「ゲイ小説part 1とpart 2」を見させていただきました。
読みたいというものがあって、それはゲイポルノスターのインタビュー?でして、
あれは早速購入してしまいましたよ。(笑)
あと、HODGEさんの「僕たちの終わらない夏」の感想聞きたいです。
あそこに載っているということは、評価しているということですよね?
あと、part3はあるんですか?

>そろそろ読書に励もう、ということで

今週の読書はオスカーワイルドの「サロメ」だけでした。
いろいろと忙しくて。これは、サイトでも取り上げる予定なので、
(明日ぐらいですかねー)超高スピードで読みました。
で、その今かいているのは「琳病(not淋病)に侵された人々」でして、
要はジャポニズム・アールヌーヴォーに見る日本的なものの変遷を追っていこうと
思っています。西洋ではビアズリー取り上げる予定。



         
 

# 494  【ベビーフェイスの暗殺者】 2002/06/23 23:03 返信する
From:HODGE 
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この件名にはシビレました。何でもイギリスの新聞が稲本のことをこう呼んだそうです。さすがミステリーの国だなあ。
でも今週は、日本、イングランド、イタリア、スペインと好きなチームがみんな敗退してしまって……バイバイ、カシーリャス。
でも試合はすごかったですね。韓国VSイタリアは先が読めないメチャクチャな展開でしたし、セネガルVSトルコは本当に熱かったし。まあ巨大掲示板では韓国のプレーと審判のことがすごく話題になってますけど。

>>ホロヴィッツ
ってあの「ひび割れた骨董品」ってこと?
ジダンも今回は奮いませんでしたね。シラクは奮ってましたけど。

まあW杯も残り僅かなので、そろそろ読書に励もう、ということでスティーヴン・ミルハウザー『バーナム博物館』を読んでいます。最初は緻密「過ぎる」文章にちょっと戸惑ったのですが、いやーなかなか「仕掛け」てますねー。「ロバート・ヘイディーンの発明」や「アリスは、落ちながら」はこうくるのか!と思ったときにはすでにストーリーが終わっていて、なかなか鮮やかな幕切れでした。それにしても表現はちょっと変わっているというか、独特ですね、この作家。
これが終わったらひさしぶりにレンデルでも読もうかな。ただウェクスフォード、ノン・シリーズ、ヴァインと迷うのですけど。

サマー・アポカリプスネタ





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あの「石」と「弓」のところですが、やっぱり「石」は「最低でも」ガラスを割るだけでよかったみたいですね。

>>あと、巨大な石が頭部に当たった人間の体って、椅子に止まっているものなんでしょうかね
「石」は放物線を描いて額に当たったそうなので、そのまな椅子に沈んだんでしょうね。そこを「弓」で射る。まあ最初の「石」を外したら、「弓」も難しくなるので、やはり際どいことはたしかですね。

あとBillyさんが言う崖でのことですが、あれはカケルがシモーヌを助ける必要があったと思いますよ。何しろ「対決相手」が他の人間によって殺されたら、カケルVSシモーヌの思想対決になりませんからね。だからカケルはシモーヌを助けて、あらためてシモーヌと闘ったんだと思います。

あと実際のヴェイユですが、彼女はフランスがドイツに占領されたのでそれに抗議、あるいは窮迫した同朋と同じ運命を辿ろうとする「意思」があって「自殺じみた」死に方をしたんじゃないか、と書かれてあったように思います。
ベンヤミンも同じように自殺しましたが、心境はちょっと違うんじゃないかと思います(彼は「絶望」して自殺したと思います)。


Male   ゲイ       マイケル・オーウェン
 

# 493  【月光カクテル】 2002/06/18 00:02 返信する
From:HODGE 
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それにしても、昨日のスペインVSアイルランドは凄かったですね。あの試合がこれまでで一番興奮したかな。スペインGKカシリャスには惚れちゃいました。

>Billyさん
>>『逸脱の日本中世』
の「逸脱」というところが「テクスチュアル・ハラスメント」だ!!!(怒)……なんてね(笑)
面白そうですね、読んでみたいです、これ。

それと岩波専門書店ですが、山陽堂支店です。岩波ホールそばの岩波アネックスビル2Fです。アドレスは↓
http://www.book-kanda.or.jp/kosyo/1052/index.asp

Hermitさん
>>キャンベル「無名恐怖」、パトリック・ジュースキント「ゾマーさんのこと」、アゴタ・クリストフ「悪童日記」、そして現在はピーター・ストラウブ「ミスター・X」。

すごい読書量ですね。どうもサッカーがあると長い小説は読む気がしなくて。まあ来月はその反動でいろいろ読めるでしょう。
ストラウヴはどうでした? まだ「ブルー・ローズシリーズ」も読み終わっていないのですが、「ミスター・X」も気になっています。

>>本当の読書家はこのくらいは常識的に読んでいるのかな
そのサイトの人もすごいけど、Hermitさんもか・な・りすごいですよ。
そうですね。まだ読んでいないけど、3分の1ぐらいは持ってます。
ルルフォの『ペドロ・パラモ』とか懐かしいですね。イーヴリン・ウォーもあるし、お、テリー・イーグルトンも。僕はやっぱり英米に偏っている感じです(ミステリーもそうだし)

ユイスマンスは内容はいろいろと聞いているんですよ。例えばピアノの鍵盤と酒樽をリンクさせて、月光ソナタを弾いて「月光ソナタ・カクテル」を作るとか、究極のグルメ……つまり究極の浣腸液を作って肛門のグルメを楽しむとか。まあ笑っちゃいますね。

>>悪童日記
は面白かったです。恐るべき子供たち、っていう感じですか。あれは文章は平易(過ぎる)で短いので一日二日で読めますよね。

>>精神分析
Hermitさんの以下の文章を読んで思い立ったのですが、

>>それが保証もないのにある種の権威性を帯びていたり、自分だけが正しいと派閥を形成したり(ある意味フロイト自身がそういう人だったようですが)… といった側面による所ではないかと。

これって、まるで「カルト」ですね。なんかそう思うとすごくすっきりします。要は「宗教」だから信じるものはたとえ「こじつけ」でも救われるのでしょうね。
うん、精神分析=新興宗教ってぴったりです。

「サマー・アポカリプス」については後日。


Male   ゲイ       アレッサンドロ・デルピエロ
 

# 492  【梅雨なのに雨降らない。】 2002/06/16 15:58 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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>サマーネタバレ
_______________________(ここから)___________________________________
hermitさん、僕もそうなんですよ。

>小説中の人物が訳もなく餓死させられるのは納得が行きません

僕も納得しなかった。まぁ、餓死しようがしまいがそんなことは
どうでもいいんですが、そこに至る過程がなんかすごく無理があると感じました。
崖から落ちたヴェイユをカケルが救うシーンがありましたが、ここが変。
この小説はすごくリアリティーがある(小説の中ではっていう意味)と感じるの
ですが、ここに来て急に無理じゃないのって感じました。
そのあと餓死をするという結末があることがわかって、だから救ったんだなって
思ったんですが、最後の部分を生かすんだったら、崖の部分削除しても良かった
のでは?と思っています。

_______________________(ここまで)____________________________________
>『悪童日記』

これですが、僕も購入しました。しかも3作品セットで。もうしばらくしたら
読み始めます。

>今週の更新

今週は少なくて1本のみです。
「ゴヤ−理性の眠りは怪物を生む−」で〜す。
(最近やたら西洋美術になってきた。。。)

>HODGEさん
>今日はリアルタイムでTV観戦してました。やったー、ニッポン! 次はトルコだ。

もう仕事にならなかったですよ。って、仕事休業しましたが、もしかしてHODGEさんも
急に病気になったとか?(笑)
ちなみに、僕は長居の近くなんで、怖くて怖くて仕事なんかできる状態ではなかった
んですけどね。
あの試合は僕テレビ2台をつけて試合と裏番組を見ていました。
試合もおもしろかったけど、裏番組のやる気なさも最高だった。
決戦は火曜日!ですが、この日僕の授業休講にしました。
どうせ、生徒休むんだから、休講にした方がいいと思って。(笑)

>ちくま学芸文庫

と教えていただいて早速書店へ。
ありました、ありました。そこで『逸脱の日本中世』というものを発見。
なんかこれ、芸能を素材に、狂気、同性愛、性別越境など、近代的理性か
らは「逸脱」と映ることがらを通して、中世人の隠された心性を読みとく
内容らしいので、早速購入。HODGEさんも気になりません?
まぁ、もう買っていたりして。(笑)

>岩波文庫や講談社学術文庫あたりを揃えている古本屋もあったなあ。

たすかりました。今度東京に行った時は必ず買わないと。

>"Treasures of the HERMITAGE"(PORTLAND HOUSE)っていうエルミタージュ美術館
>の画集は先史時代の遺跡から西洋絵画、東洋美術、日本の小判まで載っていて
>壮観ですよ。

日本語訳すると、『至極の文化財?』みたいな感じですよね。それはすごそう。
小判はあまり興味がないですが、でも、西洋美術と東洋美術が網羅されている
となると、すごく欲しい本ではありますねー。

>例の新しいコンテンツ

あれいいっすねー。なんか難しい話なのに、内容が僕にピタッと合うのか
すごく読みやすいです。

ナチズムの美学も拝読しました。
途中から「あ、HODGEさんだ!」ってわかるできですよね。


>Hermit猊下、

>惨めな老後

これは、副次的なんで、あんまり意識していないんですよね。でもHermit猊下の話を
読んでいると、もしかしたら年を取ることが不幸なのかも。
ただでさえ、年を食うのが怖いのにますます怖くなりそう。(笑)

>というのはかなり複雑な感じですね。
>何か親側からのプレッシャーがありそうな…

そうそう、これが一番イヤかな。今から着々とプレッシャーを感じる言葉言われているし、
その上うちのおやなんてしつこく今度も同じこというから、一緒に住んでいるもの
としてはイライラしてくる。
早く一人暮らし再会しないと。ビデオもそう頻繁に購入出来ないし。

>こういった悩みを「聞きたい!」と手を挙げてしまうのは、
>さしもの私でも少々憚られますんで(笑)

ああ、聞きたいのね。(笑)
でもなんか悩み氷解しそうな感じですよ。
僕の体調もあまり芳しくないので、体調が戻り次第メールしておきます。
そういえば、Hermitさんもお大事に。

>目が細い?のかな、笑うと顔全体が細長い
>ニコニコマークになりますね(笑)

そうそう、普段はすごく男前なのに笑うとかわいらしく、優しいイメージに
変貌するじゃないですか。1人で二つおいしいって感じ♪
そこがいいんだよな〜。

>と、自分で言うあたりは、相当な自信作なんですね、きっと。
>(と、プレッシャーをかけてみる)

うわ、そこまでよくない。普段のできですよ。
あ、ビギナーは結構内容的に納得しているかな。
あと、文化財史はかなり納得したものがかけたと思います。
もちろん院政期なんで、院政期といえば浄土教。
浄土教美術といえば、僕の専門中の専門!もうかなり納得した内容の
ものを書きました。

>因みにネット販売もしている古書店ではどうなんでしょう?

だめでした。。。なんかこの作品だけ無いんですよね。
品切れになってまだ日が浅いから出回っていないのだろうか?
どうしてもこの本ほしいのに。

>マグリットはインタビューや著作の中で、自分の絵が何か
>の象徴として見られることをひどく嫌っていました。

でも、そうやってみてしまいますよね。
なんかマグリットの話を聞いていると、国語の入試問題に選ばれた
小説家がその問題を解いて、間違っていて苦情を言ったという話を
思い出しました。
絵とか小説って書き終わったら、その作家の使命は終わったんですよね。
だからどういう風に評価されたり、どういう風に解釈されるかを規制で
きないと諦めるべきですね、マグリットさん。

>地上波では見る機会が少ない(というより、まずない。
>昨今はオリンピックですら放送されない)ような気がしますが、
>BS,CS,ケーブルあたりでやっているんでしょうか。

うちの実家なぜだか、テレビ関係はすごくて、ケーブルとBSとCS入って
ありますよ。(笑)なんか基地みたいなアンテナ量。(笑)
水球ですが、CSのスポーツ専門チャンネルでやっていますね。
僕の部屋にはケーブルしか入らないんですが、わざわざ水球の時は
部屋を移動してみています。(笑)
あれはマジで燃えますよ。
もうその前哨戦、水泳が始まっていますが、水泳は今一興奮度が低いですね。
僕も水泳ではなく、水球をしておけば良かったと今更ながら後悔しています。


         
 

# 491  【不確かなツールの使い方】 2002/06/16 04:00 返信する
From:Hermit 
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>HODGE さん

>> ユイスマンスの『さかしま』の文庫版
ユイスマンスですか… 内実を良く知らないものとしては(「彼方」とかいうのも書いていましたっけ…)、怪しげな作家という位置付けで(笑)、バタイユとかサドとかいう名が同時に連想されてくるのですが…
読んだらご紹介・ご感想をどうぞよろしくお願いします。

>> Hermitさんらしいですね、ユングなんて
…らしい、ですか? 何かそれっぽいことを言ってましたっけ?

>> 精神分析、なんでもかんでも「こじつけ」
(笑)、これはそういう部分も大きいと思います。詳しくもない私があれこれ言うことでもないですが。今の興味の対象ということでもないですし、弁護する言われも無い(笑、逃げか?)。
>> 「文学」として読むと、まあまあ面白い
というのも、同感ではあります。
ただ、一応書いておくと、「こじつけ」しかしていないと決め付けてしまうのも、またつまらない話だとは思いますが。
>> 「ペン」が「男根」を意味する
とかいった単純な連想をして何かを言うということは、精神分析家であっても現在はほとんど無いんじゃないでしょうかね、といっても幾つかの本を読んだだけの感想ですが。フロイト自身、晩年にはそうした単純な考え方をしていなかったらしいですし(というかそもそもそんな単純な話ではないらしいですが…)、著作を出すごとに考え方も変えていたようですし。
これはむしろ、ある種の偏見として世間に流通したものかと。クイズ形式であなたの性格がわかる、的なものと似た内容の… (なら、そういう主張を評論に応用することは…)。
精神分析やフロイトについて寒気のすることがあるとすれば、一つの考え方を提示したことではなく(それは議論の元になる叩き台を出した、という意味に取れば、むしろ称えられるべきことかと)、それが保証もないのにある種の権威性を帯びていたり、自分だけが正しいと派閥を形成したり(ある意味フロイト自身がそういう人だったようですが)… といった側面による所ではないかと。
(そこにはユダヤの家父長制が大きく影を落としているようですね…)
現在、精神分析の治療効果については疑問符がついているらしい状況を考えると、それに権威があった(ある?)ことはある意味怖いことではありますよね。
ラカンについて言えば、彼は自我心理学という当時の流れに対して「フロイトに帰れ」(自我を客体として扱え、ということか)と主張した人だとも言えるようです、さる本によれば。

>> 何かの評論の「ツール」になると
というのは、確かに精神分析に限らず色々なことにいえますね。
新聞で読んだのですが、何かの評論に対する賞の選考において、内容で無意識に柄谷行人などを引用されていると、選考者たちが、著者は柄谷の考えについて検討を加えているのか、そうすることが必要なのでは、という指摘を多く出していたそうですが、今はそうした権威頼りの内容からの脱却期なのかもしれないですね。

>> バシュラールあたりを機会があれば
読んだら是非内容を教えてください(笑)

ところで、HODGE さんは「悪童日記」に関してはどんな感想をお持ちだったんですか?
Pop1280 (借りてきたので次に読む予定!)については、もうレビューがありますけれど、こちらの方は特に無いですよね。

>> 宮本はどうした!
HODGE さん宮本氏が好みですか? ともあれ、応酬遠征時の失敗と酷評、そして骨折、フェイスガードをつけての戦いにもめげずに、宮本、よくやっていると思います。よくやったなぁという意味では、もしかすると真っ先に名前を挙げたいかも。
でもセクシーと言ったら誰だろう…… うーん…………

ついでながら、このスレッド、青を使う方が多いんですが、意外に青の色調が少ない気がします…。この際、"ジャパン・ブルー" (……) でも加えてみては?

Male   ゲイ       マルセル・プルースト
 

# 490  【Tell, How about it】 2002/06/16 03:58 返信する
From:Hermit 
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>Billy さん

>> ってか、イヤでも考えません?
…うーん、考えないですね(笑)。あまりに先が見えないので考え様がないのかも(笑)
>> 惨めな老後
といっても、これが結婚して配偶者がいたらとか子供がいたら面倒見てもらえるとかいう話だとしたら、私はペシミストなのか、そんなつもりで配偶者や子供をもうけてもしっぺ返しを食らうだけさ、なんて思ってしまうもので…
いや、でもその辺はやる人の人徳と人柄次第だと思いますんで…
離婚も多いし、半分ボケた親なんて病院に突っ込んでおいて顔も合わせたくない、なんてケースも珍しくないようですし。むしろ自分が(一応長男)親の面倒を見られるのか、見きれるのか、見ながら生きていけるのかという方がより問題ですね。それも実のところそんなには考えてはいないのですが。
ただ、
>> 僕の代で途絶えるんだと思うと
というのはかなり複雑な感じですね。何か親側からのプレッシャーがありそうな…
>> Hermitさんが聞きたいのだったら、またメールします
私に話しても多分何のメリットもないだろうし(笑)、私が独断で何か言ったとしても例によって雑音でしかないと思いますが、ただ、何かを人に話してみることで自分の考えや気持が整理されたり、相手の意見や反論に逢うことでむしろ自分の気持が固まったりはっきりするということは良くあるので、そういうことでしたら聞き役としてのお役には立てるかもしれません。その程度の意味でよろしければいつでもどうぞ。
こういった悩みを「聞きたい!」と手を挙げてしまうのは、さしもの私でも少々憚られますんで(笑)

>> 日本にも好きな人はいると思いますよ
どうなんでしょうね… こと女性に関しては… アイドルに胸毛とか少々考えにくい感じがしますけど…

>> ベッカムがなんでこうも僕を魅了するのか
んーむ、なるほど。
私自身はベッカムはもちろん容姿もいいし選手としていいなとは思うものの、見方としては、豹のような運動能力を感じる類の選手からすると、ユニフォームの下からにゅっと足が突き出ている感じだな(走り方もそんな印象)とか、あのキューピー頭が格好よく見えるのもあの顔とプレーがあったればこそだよな、とかちょっと冷めた反応になってしまうんですが(笑)、
>> 「やんちゃな」感じ
というのは良く分かります。
でも、私の場合、それと優しさの印象とは余りリンクしないんですが(笑)。
それはともかく、誰しもそうだとは思いますが、ベッカムの笑顔も確かに印象的ですね。目が細い?のかな、笑うと顔全体が細長いニコニコマークになりますね(笑)

>> カラヴァッジョも改訂版
>> 「ラス・メニナース」がなぜここまで名画なのか
>> 「日本文化財史」、ビギナー
もうちょっと落ち着いたら、お勉強しに伺います。
(因みに、私はこれが名画だとか人に押し付けられるのは余り好まないのですが、その割にそうした評価に引きずられる部分も結構あります(笑)。人がこれだけいいと言うのなら、もう一回見て判断しなおそう、だとか <<音楽ではそうやって何度か聞きなおすうちに、大嫌いだったのに好きになったものが幾つかあります。やっぱりダメだったのも多いですけど>>。 ともあれ、サイト拝見のときはそうしたことは考えずに一般常識を勉強するつもりで行こうかと…)
>> 見事修正しました
と、自分で言うあたりは、相当な自信作なんですね、きっと。(と、プレッシャーをかけてみる)

>> 神田の古本屋街って岩波専門の書店あります?
ご免なさい、私には分かりません。
あやふやな記憶によれば、(HODGEさんも仰る通り)確か岩波書店の本のみを扱う店ならあった気がしますが、そこで扱っているのは新刊で古書でなかった気がするし…
古書センター、みたいなのがそのすぐ近くにあった気がしますが、当然のごとく扱っているのは岩波だけではなかったし…
ただ、古書店めぐりをしょっちゅうしていたのは昔の話なので、現状については更に分かりません。因みにネット販売もしている古書店ではどうなんでしょう?

>> 絵の持っている「意味」がすごく重要、と、マグリット
「意味」という言葉の内容にもよるのですが…
あくまで個人的意見ですけれど、マグリットに関してはそれはどうなのかと…
マグリットはインタビューや著作の中で、自分の絵が何かの象徴として見られることをひどく嫌っていました。(そんなことを言われたら、怒って相手に飛びかかったでしょう、と夫人も語っています)。
マグリットは自分の絵を(オブジェとオブジェの)「詩的な関係」を描いたものとみなしていたようです。また、作品とタイトルの関係も「詩的な関係」になるように心を配っていました。
(互いにあまり関係のないものを配置してみせることで結果的に見る側の印象が膨らんでしまうあのやり方ですね。言葉の代わりにオブジェを使った…)
また、オブジェとそれを表す言葉、オブジェと描かれたもの、あるオブジェとその背後にあるもの、といった関係性(あるいは人間がそこにどんな関係性を読み取ってしまうか)、といったことについても非常に意識的でした。ある意味で、人間の感覚や思考、予測能力を逆手に取った確信犯ともいえるのかも。
絵の持っているそうした内容を指して「意味」ということなら「意味」はあるのかもしれないですが、それを分析して指摘することが絵を見る助けになるか、楽しみを増すのかと言うと、実のところ非常に疑問な気がします。
マグリットといえば、本物幻想の無いことでも有名で、美術館に行く必要を感じない、画集があるじゃないかと言ったり、売却予約済みのその絵が欲しいと言ったある夫人に対し「心配は無用ですよ、これと全く同じものを描いて差し上げます」と言ったなどのエピソードが有名ですね。そのことからコピー文化との絡みについていろいろと論評する人もいます。

>>僕の大好きな水球
目に嬉しい競技ですよね、あれは(笑)。
ただ、地上波では見る機会が少ない(というより、まずない。昨今はオリンピックですら放送されない)ような気がしますが、BS,CS,ケーブルあたりでやっているんでしょうか。

Male   ゲイ       ジャンポール・ゴルチエ
 

# 488  【ミーハーな選手評 (パウレタの飛行)】 2002/06/16 03:52 返信する
From:Hermit 
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一週間のうちにこれだけ状況が変化しているのだよなぁと、改めてこうしてパソコンに向かうとびっくり。こうして "一週間おき" をやっているのでないと気づかないことです(笑)
日本が次々に歴史的な戦果を上げている割には、その辺の書き込みはないですね…
まぁここはサッカー掲示板じゃないというだけのことかもしれないですが。それに見て楽しんでしまえば、まぁそれで十分ですよね、とも思いますし。口で四の五の言っても始まらない…(笑)

ぼやっとしている間にもフランスが、アルゼンチン、ポルトガルが敗退。アフリカ勢でも、有力視されていたナイジェリアやカメルーンが敗退。調子よかった南アフリカも敗退。
それにしても波乱や接戦、緊迫した試合が多いですね。華麗なプレーの応酬かどうかはともかく、一つの試合として見応えがあります。
日本-ロシア戦もそんな印象でした。あぁサッカーって運なのかもしれない、と如実に思いましたよ。ドンピシャのあのゴールはともかく、入り損ねた鋭い当たり、守備の位置取り、レフェリング…もう一つ一つが試合の流れをどう変えてもおかしくなかった。と、そう思えたんですよ。
決勝進出のチュニジア戦に関しては、全くリアルタイムには見られなかったからか、むしろ印象が薄いのが不思議です。

今日の試合については、パラグアイがあれほどの接戦を演じるとは思っていなかったです。ドイツも必ずしも万全というわけでもないんですね。これもいい試合でした。
対照的にイングランド - デンマークがあんな試合になるとは… ベッカムが調子を上げているのは頼もしい限りですが、それにしてもデンマーク、あれだけボールを支配しながら何とかしようがなかったのかと… サイドでの、というより相手陣内のどこででも、1対1では負けていましたものね…
いやはや… それにしてもイングランド、もしかするとブラジルを破ってくるでしょうか…

ジダンはインタビューの様子を見たとき、こんなに印象的な風貌だったのかとちょっと驚きました。フィールドではあの独特なまなざしがよく分からないのかもしれない。
因みにシロウトでも美しいと分かるパスセンスを披露してくれて、おぉ、という感じでしたけれど、でも、この状態のジダンをありがたがるのはホロヴィッツのあの日本公演(良きにつけ悪しきにつけ)を喜ぶようなもの?

ポルトガルが敗退してしまいましたが、個人的にちょっと残念。
というのも、対ポーランド戦、パウレタがハットトリックで得点の都度、競技場を「飛行」して回っていましたが、なんとも無邪気な感じで気持ちよさそうで、いいなぁ、と応援したくなったんですよね(勿論プレーもですが(笑))。
鳥人といえばむしろ得点トップ、高い位置からのヘディングが強烈なクローゼでしょうが、ホントに空を飛んでいるような気持ちよさから、私はこっちの方が好きだったんですよ(笑)。
あと同グループの韓国、あのショートトラックポーズを見て応援する気が失せたので(あのオリンピックは個人的にもちょっと…でしたけど、だからといって…)。よく勝ち進んだなぁ、とは思いましたが。

ジダンやフィーゴがフィールドを去る中、日本で知名度の高い人気者(ベッカムやデルピエロ)のいるチーム、イングランドやイタリアはしっかり勝ち進んでいますね。日本や韓国も勝って、マスコミには願ったり叶ったりの展開のような… (マスコミには、負けたケースで監督を叩く、というのもやりたそうな気配がありますが…)
画面を見ていて時々感じるのが、ベルギーの選手、特にウィルモッツ、巨漢ですね… ユニフォームの(色の)せいで余計に大きく見えることもあるでしょうが… 走る都度胸がゆさゆさ揺れるのが分かる(笑)。同じ印象の選手にイタリアのビエリなんかもいますが、この辺はどちらも好選手なのに(日本では)余り人気があるとはいえないですね。ちょっとオジサン的なのがいけないんでしょうか(笑)。

他にもいろいろあった気がしますが、とりあえずはここまで。

Male   ゲイ       ジネディーヌ・ジダン
 

# 487  【人生の記】 2002/06/16 03:51 返信する
From:Hermit 
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今日は。
余り体調がよくありません。…というより頭が冴えないだけか?(笑)
手短かにまとめる気持ちで書きます、例えそうならなかったとしても…

現在の優先順位としてはサッカーが先かとは思いつつも、例によって本の話から…

今週はキャンベル「無名恐怖」、パトリック・ジュースキント「ゾマーさんのこと」、アゴタ・クリストフ「悪童日記」、そして現在はピーター・ストラウブ「ミスター・X」。
「無名恐怖」は、何だかありがちというか、先が読める話だったので余り感銘は受けませんでした。思わせぶりである意味巧みな描写も、何を見越してのものかが読めてしまうとちょっと…
「ゾマーさんのこと」。声高に言うほどでもないけれど、結構良かったです。挿絵が多く入った絵本のようなつくりで、短かめなのも好印象に影響しているのかな…(笑)
語り手の少年時代を軸として、通低音・背景のようにしてゾマーさんという閉所恐怖症ゆえに意識のあるときはいつも歩きつづけている男性を絡め、それが軽く気持ちよく読める中にも薬味のように効いているという感じでした。
あえて言うなら人が生きるということについての話だったのかな… といっても、それでは何も言ったことになりませんが。
「悪童日記」、生きるってこういうことだ、という本でしたね(「ゾマーさん…」とはまた違った次元で…)。妙な小細工無しに、現実をそのまま受け入れて強かに生きてみせる少年たちの生き様は、なるほど、ハードボイルド。胸のうちが全く描かれないだけに、多様な解釈が可能、読者によって共感したり、恐るべき怪物どもと取ったりといろいろだろうな…と…
これは確かにそうするのが一番自然でしなやかだろうとかそういうものだとか思ったり、でもそういう風に割り切れるものかな、結局一種の思考実験なだけなのかと思ったりと、ケースによって個人的な印象もいろいろでした。そういう意味でもある種哲学的な印象を受けました。
読んでいる間は、ほとんど一気読みで面白かったですけれど。

あと、こんなページを見つけたのですが、この中のどのくらいを読んでおられますか? あるいはご存知ですか?

http://www3.justnet.ne.jp/~masa-0606/linkp01.htm

始めのうち、序文を読んでいなかったので(あるとき検索で引っかかって見たものだったため)、自分の興味と重なる部分が多く、しかもぜんぜん知らない作家も結構多く含まれていて、何だろうこの読書量はと、ちょっとびっくりしました(と言っても、本当の読書家はこのくらいは常識的に読んでいるのかな…)

あとでちょっとこの番号を引き合いに出して、再度書き込みしようと思います。
(読んだことあるの何番と何番、別の作品なら読んでいるのは何番と何番、知ってはいるのは何番、全く知らないもの何番…… などと…)

---------[ アポカリプス ネタバレ ]--------


>> …のほうが「確実」なので、先に「石」を選んだんだと思いますけど
それなら尚のこと、私なら矢を先に射るような気がしますが… 不確実な方を先にやった場合、死に損なった相手が射程圏外に去ってしまう可能性もありますから… (あと、巨大な石が頭部に当たった人間の体って、椅子に止まっているものなんでしょうかね…)
もっとも、これは矢を射掛けられた人間が、死ぬ間際に動くのかどうか(石の発射装置は、多分微妙な位置調整は難しいのでしょうね)とか、矢を正確に射るには先に窓ガラスが割れている必要があったとかいった問題があるのかもしれないですが…

>> 餓死は実際のヴェイユがそうだったから
うーん、それで小説中の人物が訳もなく餓死させられるのは納得が行きませんなぁ…(笑)
因みにヴェイユは、何故餓死したのか、知られているんでしょうか?

Male   ゲイ       ロラン・バルト
 

# 486  【 Gay Times Fantasy Football 】 2002/06/14 20:50 返信する
From:HODGE 
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今日はリアルタイムでTV観戦してました。やったー、ニッポン! 次はトルコだ。

それともう一つのお楽しみということで。
イギリスの「 Gay Times 」
http://www.gaytimes.co.uk/
も「Gay Times World Cup Fantasy Football League」ということで「セクシーさ」を競う人気投票を行っています。

http://www.gaytimes.co.uk/gt/?topic=article&id=1922

ただプレイヤーのプロファイルを見ると日本は
中田しかないんだよな。宮本はどうした!

http://www.gaytimes.co.uk/gt/default.asp?topic=article&ID=1924&pub=1921

ということで、こちらも日本を応援しましょう。

Male   ゲイ        
 

# 485  【フランス敗退、ドイツ突破】 2002/06/12 00:05 返信する
From:HODGE 
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うーん、フランス脱落しましたね。選挙に影響への影響はどうでしょう。
ドイツVSカメルーン戦はファウルが多かったですね。しかしさすがはカーン、見事でした。クローゼもまたキメたし。

>Billyさん
>>勝利のために購入したウオッカが、残念会用になってしまいました。
もちろんゲイならば「アブソルート」でしょう?
それとも反ロの「フィンランディア」(笑)
僕も実は「正露丸」飲みました(嘘)

>>谷川渥の『鏡と皮膚』
はいいですよ。僕も今読み返しているんですが、いろいろと参考になります。これ、ちくま学芸文庫からも出てます。

神田の古本屋街って岩波専門の書店あります?
たしかありましたよ。新刊書店だったらあの三省堂(側)があるメインの通りを歩いていくと見つかりますし、岩波文庫や講談社学術文庫あたりを揃えている古本屋もあったなあ。

後神田だったらタトルの洋書のバーゲンも見逃せませんね。
そこで買った"Treasures of the HERMITAGE"(PORTLAND HOUSE)っていうエルミタージュ美術館の画集は先史時代の遺跡から西洋絵画、東洋美術、日本の小判まで載っていて壮観ですよ。




Male   ゲイ       エミネム
 

# 484  【ロシア負けた。。。】 2002/06/10 19:24 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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昨日の試合なんか複雑でしたよ。
僕はロシアを応援していた訳ですが、でもやっぱり日本人。なんか日本にも勝ってもらいたいし、すごく複雑な気分でしたねー。ずっとハラハラしっぱなしなんで、見ていてすごく興奮しましたけどね。勝利のために購入したウオッカが、残念会用になってしまいました。

で、ついでにそのあと12時まで営業をしているという100均へ行き、それが運の尽きで、帰宅する際すごく細い道を曲がったら、曲がりきれず車をぶつけてしまった!!
珍しく父親のでかい車に乗ったものだから、感覚が難しかったんでしょうね。かなりショックです。

そういえば、稲本はフォルクスワーゲンビートルに乗っているようです。これは僕が普段乗っている車とおそろい。色は何色なんだろう?赤だったらかなりうれしかったりして。


>フェルメール「絵画芸術のアレゴリー」

フェルメール「絵画芸術のアレゴリー」は僕も分析しようといろいろ眺めているんですけど、なかないアイデアが浮かばないですねー。フェルメールで2番目に好きな作品ですよ。


>谷川渥の『鏡と皮膚』にフーコー絡みの文章があって

これ読んでみたいですねー。早速検索してみることにします。なんかフーコーがらみの書物が増えまくってうれしい。

>でも先立つものが……。僕が持っている美術全集は
>講談社「名画への旅」シリーズなんですが、わりと
>これ、気に入っています。鑑賞用よりはリファレン
>ス用という感じで図版が豊富なんです。作家別より
>もテーマ別というのも気にいっています。

そうそう、先立つものが僕もない。まだ5冊ぐらいしか販売されていないんですが、まだ3冊ぐらいしか購入していません。白色の表紙でかなり分厚い単行本タイプなんで丸善で見かけたら(洋書と美術書は丸善で決まり!)是非眺めてください。完成度の高さはすごいです。

講談社といえば、僕は「世界の寺院」シリーズ持っています。これもたまたま古本屋なんかで購入していたんですが、1冊ずつバラバラに購入していたので、かなりやすく購入出来ました。ただ、どうしても1冊見つからなかった巻があったんですが、これも著者の講義を聴講しにいっていた関係で見事もらうことに成功しました。

今気になっているのは、岩波から発売されていた「世界美術の流れ」というシリーズと「日本語術の流れ」というシリーズなんですよ。発売された当時はまだ在庫あったんですが、先立つものが・・・。で、だらだらしているうちに購入しわすれて、今は品切れになっています。どうしてもほしいので古本屋でも探そうと思っているんですが、

そこで相談!

神田の古本屋街って岩波専門の書店あります?噂で聞いたんですが、岩波書店だけを扱った古本屋さんがあるというんです。そこならきっと見つかるだろうと思っているんですが。知っているかた教えてください。ついでに岩波文庫版の津田左右吉の著作も探しています。

話は戻って西洋美術だと僕は西村書店の「新西洋美術史」を使っています。これまたすごい情報量でここに載っていない事項は知らなくてもいいって感じです。最近もっぱらこの本を参考にしています。


         
 

# 483  【日本勝利!!!】 2002/06/10 00:14 返信する
From:HODGE 
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日本、いつのまにこんなに強くなったんだ?
と思うくらい見事な勝利でしたね。
それで稲本のインタビュー「っまー」って言うのが口癖みたいですね。

で、いつものモードで。
>サマー・アポカリプス
あの381ページあたりはまるでドストエフスキーを読んでいるような迫真部分ですよね。美文とは違うのですが文学的というかすごく読み応えがあって。

>>グノーシス派
Hermitさんらしいですね、ユングなんて。僕も『空飛ぶ円盤』持ってますよ、後ストーの『ユング』。ただフロイトもそうですが精神分析ってどこか「馬鹿馬鹿し」くないですか。どっかの「やおい」評論家ではないですけど、「馬鹿の一つ覚え」のように、なんでもかんでも「こじつけ」たり。
そのうち女性画家が少ないのは「ペン」が「男根」を意味するからだとか言いそうですよね。じゃ、CGのマウスは「女性器」っぽいので、女クリエーターが増えそうですけど……でも今度は「カーソル」は「男根」だと言い張ったり(笑)

でもそういった人たちでもラカンは難しいので、あまり引用しませんよね。
ユングとかフロイトも「文学」として読むと、まあまあ面白いのですが、何かの評論の「ツール」になると、一挙に寒気がしますね。
どちらかと言うとフロイト、ユングよりももっと文学っぽいバシュラールあたりを機会があれば読んでみたいです。

>>ただ、一つ目の殺害方法にはちょっと納得が行かないですね……可能って言うからには可能なんでしょうけど(笑)。というか、そこまでして "方向付け" をする必要があるのかという… 順序が逆でも良さそうな気もするし…

これって「矢」が先か「石」が先かってことですか?
(注意!)ちょっと「サマー」のネタにニアミスします。



やっぱり「石」より「矢」のほうが「確実」なので、先に「石」を選んだんだと思いますけど。まあ、あの部分は1、2分の勝負なので、きわどいと言えばきわどいのですが。後、黙示録の「見立て」は、本当に殺人に必要なものと、ただの「飾り」に分けられますよね。「本質直感」は「二度殺された理由」が「支点」になる(と書いてある)ので、「殺人道具」と「飾り」への「配慮」もあるんじゃないんでしょうかね。

>>ここでの餓死の解釈は、"必然的な流れ"(?)に生ある限り逆らって見せるということでしょうか? ある一つのあり方の体現というよりは、理想形でありえない世界に対する、それ以外の道を行くのだという意思表示? (普通の自殺でないのは、"理想形でない"存在様式に「負けた」のではなく、それに [生きている限りにおいて] 逆らっているのだという主張?)

これは最後は結局「悪」が勝利しているので、この世はやはりカタリ派の世界観になるからじゃないでしょうか。だからこの世に背く形で「死」を選んだと。餓死は実際のヴェイユがそうだったからでしょうね。

Male   ゲイ       トム・フォード
 

# 482  【世界はWCで出来ている】 2002/06/09 20:21 返信する
From:HODGE 
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こんにちは、いよいよ対ロシア戦ですね。準備OK?

>Billyさん
サイトの更新、進んでますね。それにとても見やすくなりました。どうもです。
「ラス・メニーナス」は僕も好きです。というか元々ああいう「謎解き」のような「仕掛け」のある作品が好きなんですね。
他にも、ヤン・ファン・エイクの「アルノルフェニー夫妻」とかフェルメール「絵画芸術のアレゴリー」、ホルバイン「大使たち」とか。だからマグリットやキリコ、ダリのようなシュルレアリスム絵画はすごく好きです。

そうそう、「ラス・メニーナス」と言えば、谷川渥の『鏡と皮膚』にフーコー絡みの文章があって、これも興味深いですね。それとピカソの画いた「ラス・メニーナス」の視点も面白いです。

>岩波の美術全集
欲しいですね。でも先立つものが……。僕が持っている美術全集は講談社「名画への旅」シリーズなんですが、わりとこれ、気に入っています。鑑賞用よりはリファレンス用という感じで図版が豊富なんです。作家別よりもテーマ別というのも気にいっています。

>Hermitさん
読書モード、大歓迎ですよ。そうそう、ユイスマンスの『さかしま』の文庫版、買いました。例の「浣腸グルメ」が楽しみなんですが(笑)

>サマー・アポカリプス関係の話はあれでお終い?(笑) 
あ、ごめんなさい。後でレスします。僕もいろいろ思うところがあるので。

>ベッカム
アルゼンチン戦でのゴールはさすがでしたね。あの「歓びよう」も凄かったし(笑)

では時間が来ましたので。
「日本、がんばれー」By 模範的国民HODGE

Male   ゲイ       中田英寿
 

# 481  【決戦は日曜日!】 2002/06/09 10:51 返信する
From:billy URL:http://ronan_jp.tripod.com/index.htm
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Hermit猊下、HODGEさん、
ありがとうございます。25才(20才)になっちゃいました。

>HODGEさん、
>なにしろ僕のトップページのフレームは「Magritt Window」
>と名づけているんですよ。

おしゃれだ。マグリット・ウインドと名付けるのがまたすごい。

>一番好きなアーティストはミケランジェロですが、純粋な画家
>だったらマグリットが一番好きかな。

へぇー、ミケランジェロですか。彼の人生もおもしろいですよね。
そういえば、最近岩波から美術全集が発売されているんですが、
唯一個人でシリーズになったのはミケランジェロだけでした。
(いまのところは)この美術全集僕はもっぱら信頼のおいているも
のでして、かなりいい本です。はっきり言ってこの本があれば、
他の本ほとんど棄ててもいいぐらいの完成度です。図版も多いで
すし。ただ、高くてギリシア美術なんて4500円しましたよ。ミケ
ランジェロは3800円だったかな?
高くてもこの本は購入しています。

>Hermit猊下
今日はhermit猊下の書き込み早いですねー。

>なんか偉いなぁ、と思いますね… 全然悩んでいない私なんかは
>何なんだろう… ほとんどなるようになるって感じですね(笑)。
>でも重大な決意ってなんだろう?
>そういえば親の一人が最近唐突に身を固めることを考えろよ、な
>ぞと言ってきましたが、まぁ私に関して言えば人道的にも許され
>ることではないと思っているので…(笑) 初めから問題にはしてい
>ません。近所の「孫たち」がかわいいので羨ましいのでしょうけど…

ってか、イヤでも考えません?最近の関心事は老後ですよ。
もう、僕なんて直系の長男で生まれたもんだから、結婚の話は当分
されないと思いますが、今から法事の事やら、親戚一同の紹介なん
かを熱心に教授されています。ああ、僕の台で途絶えるんだと思うと
かなり申し訳ない。。。
あと、老後も心配。惨めな老後を過ごすのかと思うと、もう心配で心
配で。。。でもこれらのことは、そう現実味を帯びている訳でもなく、
考えていたら最後の方に出てくるテーマで、これらはまぁどうでもい
いんですが、一番の関心事は自分の「性」についてですね。
Hermitさんが聞きたいのだったら、またメールします。
(って聞きたくないと思いますが)
掲示板で書き込めるような話題ではないし、超複雑なんです。

もしかしたら、僕もHermitさんの年齢になるとすごくいわれそう。
早く一人暮らしして近づかないようにしないと、毎日ぐだぐだいわれる
と、ストレスたまりそう。
現在でも、僕は自宅で仕事していると、仕事しているのに「仕事しろ」
って毎日いわれる始末だし。。。確かにテレビ見ながら仕事している
んだけど、仕事しているっちゅうねん!

>この辺の許容度が高いあたり、アメリカなどのお国柄でしょうかね…
>というか拒否反応が多いのがアジアのこの辺だけなのかも

日本にも好きな人はいると思いますよ。僕はただ肌質にこだわるんで、
胸毛があると肌のピチピチかんが伝わってこないんで嫌いなだけです。
ロシア選手にも関連して、なぜロシア選手が好きなんだろーって考え
たら、やっぱりなんか童顔で、実はすごい奴らなのにそのギャップが
好きなんだろうナーって思っています。そういえば東欧は僕の一番好
きなビデオジャンルだし。

ついでに、ベッカムがなんでこうも僕を魅了するのかわかりましたよ。
平井堅にもいうことが出来るんですが、彼らって普通にしていると近
づきにくい雰囲気を持っていると僕は思うんですね。なんかすごく怖
そう。だけど、一度しゃべり出したり笑ったりすると、えくぼが出て
その上目尻が下がるんですよ。さらに、前歯よりすぐ左の歯が少し奥
に生えているんですね。これらすべてがなんかすご〜く「大人になり
きらなかった少年」風な、「やんちゃな」感じを想像するんだと思う
んですよ。(僕の中では)それで、すごく優しさも醸し出す。
きっとそうに違いないと僕は思っています。

>でもエル・グレコくらい特徴的な画風ならともかく、ベラスケスと言
>ってもすぐに思い浮かばないので、展示も一緒にあると嬉しいですね…
>気取った女の子の両となりで侍女が機嫌を取っている絵って彼でした
>っけ?

あのあと、カラヴァッジョも改訂版を出し、かなり増量しました。後
半部分を付け加えたんですが、それはなんとグレコとの比較です。
グレコの描き方はルネサンスの延長上に位置づけられるんだけど、
カラヴァッジョは完全に違って、ルネサンスと逆の意味を持っている
ということを書きました。

ベラスケスの絵は「ラス・メニナース」ですね。今回の解題はこれで
す。西洋美術最高のできといわれる「ラス・メニナース」がなぜここ
まで名画なのかを書きました。

こちらも修正版を出してHODGEさんの文字が読みにくいというところ
も見事修正しました。

あと久しぶりに書いたのが、「日本文化財史」。これ、なんか飛鳥時
代書いたとき気にくわなかったんですよ。なんか歴史の教科書見てい
るよう。飛鳥時代の記述にはかなりの歴史事項が盛り込まれていて、
これ以上の歴史事項は知らなくていいと思うぐらい概説としていい物
だと思うんですが、なんかおもしろくない。教科書読んでいるような
んで、気にくわなかった。そこで今回は一気に院政期。

僕が去年まで一生懸命?勉強していた分野だから、かなり納得するも
のが書けました。ちゃんと自分の思うことを書いたし、次につながる
ようにもしたんで、かなり納得しています。

あ、あと、ビギナーも書きましたよ。ようやく仏像がなぜ誕生したの
かという部分まで来ました。大乗仏教誕生と仏像誕生。

最近更新しているなー。考えてみれば毎日更新していました。(笑)
今日も更新する予定だし、大幅にページが増えてうれしい、うれしい。
まずは国宝ある程度完成させないと他のページいじくれないですから
ね。って最近ブルーはいっているんで、お出かけしないだけなんです
けどね。(笑)

>え? そういうものなんですか?

僕はそう思っているんですよ。すごく絵も不思議だし、魅力的なんだ
けど、その絵の意味を知らないと飽きてしまうと思うんですよね。
ダリなんかだとまだわかりやすいようですが、マグリットなんかだと
もう意味不明って感じ。絵を見ていてもその意味がわからなかったら
おもしろさが半減すると僕は思うんですけどね。
特に完成された、文句言えないような絵なら特に絵の持っている「意
味」がすごく重要だと僕は思っているんです。

「サマー」ですが、Hermitさんの鋭い書き込みのあとで、いいにくい
んですが、ただ最後の方が納得いかなかったというだけなんですけど
ね。これまた後日。

world Cupが終わると、ついに僕の大好きな水球と水泳の季節がやっ
て参ります。今から水球が楽しみですが、まずは、今日のロシア戦で
すね。「ロシアがんばれー!!」 by非国民billy

 
 

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