マーガレット・ミラー（旧姓 Margaret Sturm）は1915年、カナダのオンタリオ州キッチナー（Kichener, Ontario, Canada)に生まれた。Kichener Colleginate Institute、トロント大学へと進み(1933-1936)、哲学、古典、心理学を学ぶ。
1938年、ケネス・ミラー（後のロス・マクドナルド）と結婚。以後４０年以上にわたり人気作家同士の夫婦として、ユニークな関係を続けることになる。

1941年に最初の小説 "INVISIBLE WORM" を発表。これは精神科医ポール・プライ（Paul Prye ）を主人公にしたユーモアミステリーで、このキャラクターは、続く"THE WEAK-EYED BAT" (1942) 、"THE DEVIL LOVES ME" (1942)にも登場する。
その後、トロント警察のサンズ警部が活躍する"WALL OF EYES"(1943) 、"THE IRON GATES" (1945) で、独特のニューロティックな作風を確立し評判を得る。また、1945年から1946年にかけてはワーナー・ブラザーズの脚本の仕事も受け持った。
1955年には『狙った獣』が MWA の最優秀長編賞を獲得、『心憑かれて』『まるで天使のような』も同賞にラインナップ。ミラーは MWA の会長職も務め、1983年には遂に MWA のグランド・マスター賞を受賞した。1965年にはロサンゼルス・タイムズの”ウーマン・オブ・ジ・イヤー”に選ばれる。

1994年3月26日、マーガレット・ミラーはサンタ・バーバラで心臓発作により永眠する。

ミステリマガジン1992　11月号　作家特集「マーガレット・ミラーの恐怖領域」
ミステリマガジン1987　6月号　柿沼暎子著「ミラーとマクドナルドの暗さの相違」
野崎六助著『異常心理小説大全』『北米探偵小説論』
別冊宝島63『ミステリーの友』　宮脇孝雄著「失踪小説を公開調査する」

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